STORK19(ストーク19)はブログ運営やメディアサイトの構築に特化したテーマ

STORK19(ストーク19)とは

WordPressテーマのSTORK19(ストーク19)は、OPENCAGE(オープンケージ)が提供している有料の国産テーマです。

従来の人気テーマ「STORK」のデザインコンセプトを踏襲しつつ、機能面と表示スピードを中心に強化したバージョンアップ版として開発されました。

主にブログ運営メディアサイトの構築に特化しており、「誰が使っても美しいサイト」をコンセプトに、初心者でも簡単に洗練されたサイトを作成できるように設計されています。

STORK19の主な特徴

STORK19の主な特徴は以下の通りです。

1. モバイルファースト設計

スマートフォンでの見やすさや機能性に徹底的にこだわったモバイルファースト設計が特徴です。PCだけでなく、モバイル端末での表示速度やデザインにも優れています。

2. 美しいデザインと高いカスタマイズ性

清潔感があり、老若男女に好まれるシンプルで美しいデザインが特徴です。HTMLやCSSの知識がなくても、テーマのカスタマイズ機能から見出しデザインの変更、色の変更、投稿一覧のデザイン変更など、細かい部分まで比較的自由にカスタマイズが可能です。

3. ブロックエディタへの最適化

最新のWordPressブロックエディタ(Gutenberg)に最適化されており、吹き出しやボックス、ステップブロック、Q&Aブロックなどの豊富なオリジナルブロックが直感的に操作できます。これにより、記事作成がより快適になっています。

4. 豊富な機能

ブログ運営に役立つ便利な機能が豊富に用意されています。

  • ランディングページ(LP)作成機能:固定ページ用のLPテンプレートが利用できます。
  • ヘッダーアイキャッチへの動画設定:トップページのメインビジュアルに動画を設定し、ダイナミックな演出が可能です。
  • ピックアップコンテンツ/スライダー:トップページなどに特定のリッチバナーや記事のスライダーを表示できます。
  • ブロックの拡張機能:既存ブロックに対してアニメーション設定、上下の余白設定、デバイスごとの表示・非表示の切り替えなどの独自オプションが利用できます。

5. 表示スピードの改善

旧版のSTORKから表示スピードが大幅に改善されており、SEO対策にも有利な快適な動作を実現しています。

STORK19はこんな人におすすめ

  • ブログを始めたい初心者で、デザイン性にもこだわりたい人
  • モバイルでの見やすさ表示速度を重視する人
  • ブロックエディタで直感的に記事を装飾したい人
  • デザインや機能設定に時間をかけず、記事執筆に集中したい人

特に「デザインの美しさ」「初心者でも使いやすい操作性」「ブログ運営に役立つ便利なブロック機能」がSTORK19の大きな強みと言えます。

料金

WordPressテーマ「STORK19(ストーク19)」の料金は、11,000円(税込)です。

これは買い切り価格で、購入後は無料でアップデートやメールサポートが提供されます。

ただし、ライセンスは基本的に1サイトのみで利用可能となっている点にご注意ください。

STORK19(ストーク19)のメリットとデメリット

STORK19のメリット

  • 清潔感のあるシンプルなデザインと高いカスタマイズ性
    • 老若男女に好まれる清潔感のあるデザインで、カスタマイズ機能(色の変更、見出しデザインの変更など)も充実しており、初心者でも簡単にサイトの雰囲気を変えられます。
  • 初心者向けの操作性と直感的な制作
    • ブロックエディターに完全対応しており、HTMLやCSSの知識がなくても直感的にページ制作が可能です。
    • 導入した時点である程度デザインが完成されているため、デザインにかける時間を大幅に削減できます。
  • モバイルファーストの設計と表示速度
    • 「モバイルファースト」を謳っており、スマートフォンでの見やすさや機能、デザインにこだわっています。
    • ページの表示速度が高速になる設計が施されており、SEO対策で有利に働きます。
  • ブログ運営に便利な機能が豊富
    • 豊富なショートコード(ボタン、枠、吹き出しなど)が標準搭載されており、プラグインの導入を減らせます。
    • ランディングページ(LP)作成機能があり、商品販売などに役立ちます。
    • SEOに最適化されており、初心者でも安心して利用できます。
  • 手厚いサポート体制
    • メールサポートが利用できます。

STORK19のデメリット

  • 1ライセンス1サイト制限
    • 最も大きなデメリットとして、1回の購入で1サイトにしか利用できません。複数サイトを運営したい場合はサイトごとにテーマを購入する必要があり、他のテーマに比べてコストパフォーマンスが悪くなります。
  • 情報収集のしにくさ
    • 公式フォーラムがないため、ちょっとした疑問や設定方法などの情報を探す際、他のテーマ(例:SWELLなど)と比べて難しい場合があります。
  • 機能や追加ブロックがやや少ない
    • 有料テーマの中にはスライダーやタブブロックなどが標準で用意されているものもありますが、STORK19ではこれらの機能を使うにはプラグインが必要になる場合があります。
  • デザインが他サイトと被りやすい
    • シンプルで使いやすいデザインのため、利用者が多く、他のサイトとデザインが似てしまう可能性があります。
  • カスタム投稿の運用がやりにくい
    • ブログやアフィリエイトサイトには向いていますが、カスタム投稿タイプを多用するような本格的なWebサイト構築にはあまり向いていません。
  • 目次作成機能が標準で備わっていない
    • 目次を表示するにはプラグイン(Table of Contents Plusなど)を導入する必要があります。

必要なプラグイン

WordPressテーマ「STORK19」は、テーマ単体でブログ運営に必要な基本的な機能の多くを備えていますが、特定の機能を追加したり、SEO対策などを強化するためにプラグインの利用が推奨されています。

特にプラグインが必要になる可能性がある機能・分野

  • SEO対策 (検索エンジン最適化):
    • STORK19では、SEO関連の設定はテーマ機能として組み込まれておらず、SEOに特化したプラグインの使用が推奨されています。これにより、テーマを変更してもSEO設定が引き継げるというメリットがあります。
    • おすすめのSEOプラグインとしては、「All in One SEO Pack」や「Yoast SEO」などが一般的です。
  • AMP対応:
    • STORK19 (ver. 2.1以降) はAMPプラグインをサポートしており、AMPバージョンに対応させるにはAMPプラグインの導入と設定が必要です。
  • デザイン要素の追加:
    • ブロックエディタでの装飾や独自ブロックは利用できますが、スライダーやタブブロック系など、テーマに用意されていない機能を使いたい場合は、それらを実現するためのプラグインが必要になることがあります。
  • セキュリティ強化バックアップお問い合わせフォームの設置など、WordPressサイト全般に必要な機能についても、それぞれの用途に合わせたプラグインを使用することになります。

STORK19の公式サイトのFAQでも、SEO設定に関してはプラグインの使用を強く推奨していることが確認できます。

テーマの機能として持たせるのではなく、あえてプラグインを使うことで、テーマを将来的に変更した場合でも設定が残り、サイト運営に大きな影響が出ないように設計されている点が特徴的です。

最初に行うべき主要なカスタマイズと初期設定

WordPressテーマSTORK19(ストーク19)を導入した際に、最初に行うべき主要なカスタマイズと初期設定は以下の通りです。

デザイン・サイト基本情報に関する初期カスタマイズ

STORK19のカスタマイズは、WordPress管理画面の「外観」> 「カスタマイズ」から行います。

1. サイト基本情報の設定

  • サイトタイトルキャッチフレーズを設定します。
  • サイトアイコン(ファビコン)を設定します。ブラウザのタブなどに表示されるアイコンです。

2. カラー設定

  • サイトのメインカラーなど、基本的な配色を設定し、サイト全体の雰囲気を決めます。見出しの色などもここで調整できます。

3. ロゴ画像・ヘッダー画像の設定

  • ロゴ画像を設定します(テキスト表示も可能です)。
  • トップページのイメージ画像ヘッダー画像を設定します。

4. トップページ(TOPページ)設定

  • トップページに表示する要素(記事スライダー、記事一覧のレイアウトなど)を設定し、訪問者が最初に見る画面を構成します。
5. メニュー設定(グローバルナビ)
  • サイト訪問者が主要なページにアクセスするためのグローバルナビゲーション(メインメニュー)を設定します。

WordPressとテーマの基本設定

WordPressの機能に関わる初期設定も重要です。

1. パーマリンクの設定

  • 記事のURL構造(パーマリンク)を決定します。SEOの観点からも、記事を書き始める前に設定することが強く推奨されます。一般的には「投稿名」などに設定されることが多いです。
    • 設定 > パーマリンク

2. 子テーマのインストールと有効化

  • STORK19をカスタマイズする際、テーマのアップデートで変更が消えないようにするために、必ず子テーマをインストールして有効化しましょう。

3. 推奨プラグインの導入

  • STORK19では、目次(TOC)を自動生成するために「Table of Contents Plus」などのプラグインが推奨されていることがあります。テーマ側でデザインが設定されている場合があるため、推奨プラグインの情報を確認しましょう。
  • その他、お問い合わせフォーム(Contact Form 7など)やSEO対策(All in One SEO Packなど)、セキュリティ関連のプラグインなども必要に応じて導入します。

その他の推奨事項

  • Google AnalyticsGoogle Search Consoleなどのアクセス解析ツールの設定を済ませておくと、サイト運営開始後のデータ計測がスムーズです。

中小企業がブログ運営で成功するために大切なこと

中小企業がブログ運営で成功するために大切なことは、「継続性」と「独自性」を軸にした戦略的なコンテンツ発信です。

大企業と比べてリソースが限られている中小企業だからこそ、やみくもに記事を量産するのではなく、以下の点に注力することが重要になります。

1. 戦略の明確化と継続的な運用体制

目的とターゲットの明確化

「何のためにブログをやるのか」(集客、ブランディング、採用など)、「誰に読んでほしいのか」(ターゲット読者の悩みやニーズ)を明確にします。この軸がブレると、記事の内容も定まらなくなります。

無理のない継続体制の構築

ブログはすぐに結果が出るものではありません。週1回、月2回など、無理なく続けられる更新頻度を設定し、それを守るための運用計画(記事作成担当者、チェックフローなど)を整えましょう。更新が途絶えると、読者の期待を裏切り、検索エンジンからの評価も下がりがちです。

2. 独自性と専門性を活かしたコンテンツ

ニッチなキーワードと専門性の追求

大企業が狙わないようなニッチな(限定的な)キーワードを狙いましょう。自社の技術、ノウハウ、地域特有の情報など、「自社にしか書けないこと」に焦点を当て、専門性の高い記事を作成することで、競合との差別化を図れます。

一次情報(独自の事例・ノウハウ)の活用

他社の情報をまとめただけの記事ではなく、自社での具体的な取り組み、顧客の成功事例、失敗談、社内の声など、一次情報(独自の情報)を盛り込みましょう。これにより、記事の信頼性独自性が高まり、読者からの共感や信頼につながります。

3. 読者目線と技術的な配慮

読者の検索意図を満たす

読者がそのキーワードで何を解決したいのか、どんな情報を求めているのか(検索意図)を深く考え、それに答える記事を作成します。読者の悩みを解決できる「価値のあるコンテンツ」が最も重要です。

SEO(検索エンジン最適化)を意識する

ターゲット読者に記事を見つけてもらうために、キーワード選定、読みやすいタイトル・見出し構成、適切な内部リンク設定など、基本的なSEO対策はしっかりと行いましょう。

分析と改善を繰り返す

記事を公開して終わりではありません。アクセス解析ツールを使って「どの記事が読まれているか」「どのキーワードで流入しているか」などを定期的にチェックし、記事のリライトや次の戦略に活かすことが、ブログを成長させるために不可欠です。

まとめ

中小企業は、「誰に何を伝えたいか」という軸を定めて、「自社ならではの専門的な情報」「無理のないペースで継続的に」発信し、読者や検索エンジンの反応を見ながら地道に改善を重ねていくことが成功の鍵となります。

公式テーマや無料テーマのデメリット

WordPressの公式テーマや無料テーマには、いくつかのデメリットがあります。主な点をまとめると以下のようになります。

無料テーマ(公式ディレクトリ含む)の主なデメリット

  1. 機能性やカスタマイズ性の制限
    • 有料テーマに比べて、提供される機能やデザインオプションが限られていることが多く、理想とするウェブサイトを構築するために追加の作業やコーディング知識が必要になる場合があります。
    • デザインのユニークさに欠ける:多くの人が利用するため、他のサイトとデザインが似通ってしまう可能性があります。
  2. サポート体制の不足
    • 公式なサポートデスクがない:問題が発生した場合、テーマ開発者からの直接的なサポートは期待できません。公式フォーラムやコミュニティなどの情報に頼る必要があります。
  3. アップデートの頻度と保証
    • アップデートが不定期または停止するリスク:開発者のモチベーションやリソースに依存するため、テーマの更新が途絶えがちになることがあります。
    • セキュリティリスク:アップデートがされないテーマは、WordPress本体やプラグインの新しいバージョンとの互換性問題や、セキュリティの脆弱性が放置されるリスクがあります。
  4. 全体の完成度や細かい設定の自由度
    • デザインの細かい部分(例:コメント欄、SNSボタンのオン・オフなど)を自由に設定できないなど、痒いところに手が届かないことがあります。
  5. 著作権表示や広告
    • テーマによっては、フッターなどに開発者や提供サービスの著作権表示(クレジット)が消せない、または削除が有料となっている場合があります。

公式テーマ(無料で提供されているもの)に関する追加の留意点

公式テーマはWordPressの基準を満たしており、一定の品質やセキュリティは保たれていますが、無料テーマ全般のデメリットに加え、以下の点も考慮されることがあります。

  • デザインがシンプルで汎用性が高い:多くの公式テーマは、ユーザーが自由にカスタマイズできることを前提に、あえてシンプルな設計になっています。そのため、そのままではデザイン面で物足りなさを感じる場合があります。
  • 海外製が多く日本語情報が少ない:公式ディレクトリには海外製のテーマも多く、日本語に対応していない、または利用情報が少ない場合があります。

まとめ

特に企業サイトや収益化を目指すサイトなど、高い機能性、デザイン性、セキュリティ、手厚いサポートが必要な場合は、有料テーマの検討も視野に入れることが推奨されます。

一方、個人的なブログや小規模なサイトであれば、公式テーマや信頼できる無料テーマでも十分に運用可能です。ただし、その場合、カスタマイズやトラブル解決に必要な知識は自分で調達する必要があります。

WordPressの公式テーマ(無料)と有料テーマを比較すると、主に費用機能・カスタマイズ性サポートデザインなどの点で違いがあります。

以下に主な比較ポイントをまとめます。

あなたの状況推奨されるテーマ
予算をかけたくない個人ブログシンプルなサイトで十分自分でカスタマイズできる知識がある公式テーマ(無料)
ビジネスサイトや本格的なサイトを構築したいデザインの独自性を出したい豊富な機能やカスタマイズ性が欲しい初心者でサポートが必要時間と労力を節約したい有料テーマ

最終的には、あなたのサイトの目的、予算、求める機能、そしてウェブサイト構築のスキルレベルに応じて、最適なテーマを選択することが重要です。有料テーマを選ぶ場合は、評判やサポート体制、アップデートの頻度をしっかり確認することをお勧めします。

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補足情報

  • ザ・トール: SEOと収益化を最重視する設計で、アフィリエイターやブロガーに人気が高いテーマです。
  • エマノン: 特にBtoBサービス業など、Webからの顧客獲得(リードジェネレーション)を重視するビジネスサイト構築に適しています。
  • ストークSE: モバイルでの見やすさに徹底的にこだわり、余計な装飾を排したデザインが特徴です。商品の魅力を際立たせたいサイトにも向いています。
  • リキッドプレス: 豊富なラインナップの中から目的特化型のテーマを選べるのが大きなメリットです。例えば、ニュースサイトならLIQUID MAGAZINE、企業サイトならLIQUID CORPORATEなどがあります。