WordPressのエラーにはレンタルサーバーのバックアップで対応
レンタルサーバーのバックアップ
レンタルサーバーのバックアップは、ウェブサイトやデータの安全性を確保し、万が一のデータ損失やトラブルに備える上で非常に重要です。ここでは、主なバックアップの種類、方法、注意点について解説します。
レンタルサーバーのバックアップの種類と方法
大きく分けて、サーバー側で提供されるバックアップと、ユーザー自身で行うバックアップの2種類があります。
1. サーバー側で提供されるバックアップ (自動バックアップ)
多くのレンタルサーバー会社が、標準機能またはオプションとして自動バックアップサービスを提供しています。
- 特徴:
- サーバー会社が定期的に(日次、週次など)サーバー全体のデータ(ウェブファイル、データベース、メールなど)を自動的にバックアップします。
- 手動での操作が不要で、手間がかかりません。
- 過去数日〜数週間分のデータが保存されていることが多く、指定した時点に復元できる場合があります。
- 障害発生時などにサーバー会社側で迅速な復旧をサポートしてもらえる可能性が高いです。
- メリット:
- 手間がかからず、専門知識がなくても安心。
- サーバー全体のデータが対象となることが多い。
- デメリット:
- 復元できるデータの時点や回数に制限がある場合がある。
- オプション料金が発生する場合がある。
- ユーザー自身でバックアップデータを直接ダウンロードできない場合がある。
- サーバー会社のサービスが終了した場合、データが失われるリスクがある。
- 確認すべき点:
- バックアップの頻度(毎日、毎週など)
- バックアップデータの保存期間
- バックアップ対象(ファイル、データベース、メールなど)
- 復元方法(ユーザー自身で可能か、サーバー会社に依頼するか)
- 料金(無料か、オプションか)
2. ユーザー自身で行うバックアップ (手動バックアップ・ツール利用)
ユーザー自身で定期的にデータをダウンロードしたり、ツールを利用してバックアップを作成する方法です。
a. ウェブサイトのファイル (FTP / SFTP)
- 方法:
- FTPクライアントソフト(FileZillaなど)を使用して、レンタルサーバーに接続し、ウェブサイトの全てのファイルを自分のPCにダウンロードします。
- 新しいファイルや更新されたファイルがある場合は、その都度ダウンロードし直すか、定期的に全ファイルをダウンロードします。
- メリット:
- 自分の手元に常に最新のデータを持つことができる。
- サーバー会社に依存しない。
- デメリット:
- ファイル数が多いと時間がかかる。
- 手動での作業が必要。
- データベースは別途バックアップが必要。
b. データベース (phpMyAdmin / エクスポート機能)
- 方法:
- レンタルサーバーのコントロールパネルからphpMyAdminにアクセスし、対象のデータベースを選択して「エクスポート」機能を使ってSQLファイルをダウンロードします。
- WordPressなどのCMSでは、専用のバックアッププラグイン(後述)を使用すると、ファイルとデータベースをまとめてバックアップできます。
- メリット:
- データベースの構造とデータを正確に保存できる。
- デメリット:
- 手動での作業が必要。
- WordPressなどのCMS以外では、データベース知識が必要な場合がある。
c. CMSのバックアッププラグイン・機能
- WordPressの場合:
- プラグインの利用: UpdraftPlus、All-in-One WP Migration、BackWPupなど、多くの高機能なバックアッププラグインがあります。これらを利用すると、ファイルのバックアップだけでなく、データベースのバックアップも同時に行え、外部ストレージ(Google Drive, Dropbox, Amazon S3など)に自動的にアップロードすることも可能です。
- 方法: プラグインをインストール・設定し、手動またはスケジュール設定でバックアップを実行します。
- メリット:
- ファイルとデータベースをまとめてバックアップできる。
- 自動化しやすい。
- 外部ストレージに保存できるため、サーバーと異なる場所にバックアップを保管できる。
- デメリット:
- プラグインの相性や設定によっては動作が不安定になる場合がある。
- プラグインの機能に依存するため、将来的なサポートが不明確な場合がある。
d. レンタルサーバーのコントロールパネル機能
- 多くのレンタルサーバーでは、コントロールパネル(cPanel, Plesk, 各社独自の管理画面など)から、手動でウェブファイルやデータベースのバックアップをダウンロードできる機能を提供しています。
- 方法: コントロールパネルにログインし、「バックアップ」や「ファイル管理」などの項目から、必要なファイルをダウンロードします。
バックアップの重要性と注意点
- 定期的なバックアップ: データの更新頻度に合わせて、定期的にバックアップを取ることが重要です。ウェブサイトの更新が多い場合は毎日、そうでない場合でも週に一度はバックアップを取ることを推奨します。
- バックアップ先の分散: バックアップデータは、サーバーとは別の場所に保管しましょう。例えば、PCのローカルストレージ、外付けHDD、USBメモリ、クラウドストレージ(Google Drive, Dropboxなど)などです。万が一サーバー障害が発生しても、バックアップデータがあれば復旧が可能です。
- バックアップデータの確認: バックアップしたデータが本当に復元可能か、一度はテスト復元してみることをお勧めします。特に、WordPressなどのCMSを利用している場合は、ファイルとデータベースの整合性が取れているか確認が必要です。
- 複数のバックアップ方法の併用: サーバー側の自動バックアップと、自身で行うバックアップ(CMSプラグイン利用や手動ダウンロード)を併用することで、より高い安全性と復旧の確実性を確保できます。
- セキュリティ対策: バックアップデータは重要な情報を含むため、パスワード保護や暗号化など、適切なセキュリティ対策を施しましょう。
- サイト移行時の準備: 別のレンタルサーバーに移行する際も、現在のサーバーから完全にデータを移行するためにバックアップは必須です。
まとめ
レンタルサーバーのバックアップは、ウェブサイト運営の生命線です。サーバー会社が提供するバックアップサービスだけに頼らず、ご自身でも定期的にバックアップを取得し、異なる場所に保管することを強くお勧めします。特にWordPressなどのCMSを利用している場合は、バックアッププラグインの活用が非常に有効です。
ご自身のサイトの規模や更新頻度に合わせて、最適なバックアップ方法を検討してみてください。
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