WordPressの抜粋の文字数を調整するコード
抜粋の文字数を調整
WordPressの抜粋(抜粋)の文字数を調整するスクリプトは、functions.phpファイルに追加することで実現できます。以下に、いくつかの方法とそれぞれのスクリプト例を紹介します。
方法1: 抜粋の文字数を直接指定する方法
これは最も一般的で簡単な方法です。the_excerpt()関数で表示される抜粋の文字数を直接変更します。
PHP
function custom_excerpt_length($length) {
return 100; // 抜粋の文字数を100文字に設定
}
add_filter('excerpt_length', 'custom_excerpt_length', 999);
Code language: PHP (php)
解説:
custom_excerpt_length関数は、抜粋の文字数を返すカスタム関数です。return 100;の部分で、任意の文字数(この例では100)を指定します。add_filter('excerpt_length', 'custom_excerpt_length', 999);は、WordPressのexcerpt_lengthフィルターにカスタム関数をフックしています。999は優先順位で、他のプラグインやテーマの設定よりも優先して適用されるように、高い値を設定しています。
方法2: 抜粋の文字数を調整し、末尾の文字列も変更する方法
デフォルトでは、抜粋の末尾には[...]が表示されますが、これを変更することも可能です。
PHP
function custom_excerpt_length($length) {
return 80; // 抜粋の文字数を80文字に設定
}
add_filter('excerpt_length', 'custom_excerpt_length', 999);
function custom_excerpt_more($more) {
return ' ...'; // 末尾の文字列を ' ...' に変更
}
add_filter('excerpt_more', 'custom_excerpt_more');
Code language: PHP (php)
解説:
custom_excerpt_more関数は、抜粋の末尾に追加される文字列を変更します。return ' ...';の部分で、好きな文字列を指定できます。
方法3: 抜粋の文字数を変更するショートコードを作成する方法
投稿やページ内で、抜粋の長さを柔軟に変更したい場合に便利です。
PHP
function custom_excerpt_shortcode($atts) {
extract(shortcode_atts(array(
'length' => 55, // デフォルトの文字数
), $atts));
$content = get_the_excerpt();
$content = wp_trim_words($content, $length, '...');
return $content;
}
add_shortcode('custom_excerpt', 'custom_excerpt_shortcode');
Code language: PHP (php)
使い方: 投稿やページの本文で、以下のようにショートコードを使用します。
[custom_excerpt length="120"]
Code language: JSON / JSON with Comments (json)
この例では、抜粋の文字数が120文字になります。length属性を指定しない場合は、デフォルトの55文字が適用されます。
スクリプトの追加方法
上記のスクリプトは、以下の手順でWordPressのfunctions.phpファイルに追加してください。
- WordPressの管理画面にログインします。
- 「外観」>「テーマファイルエディター」に移動します。
- 右側のファイル一覧から「テーマのための関数(functions.php)」を探してクリックします。
- ファイルの末尾にスクリプトをコピー&ペーストします。
- 「ファイルを更新」ボタンをクリックして保存します。
注意: functions.phpファイルを編集する際は、誤ったコードを記述するとサイトがクラッシュする可能性があります。必ずバックアップを取ってから作業を行うか、子テーマを使用することをお勧めします。
WordPressの抜粋とは
WordPressの「抜粋(ばっすい)」とは、記事の要約や概要を指します。
これは主に、ブログのトップページやカテゴリーページ、アーカイブページなどの記事一覧で、記事の全文ではなく、内容を簡潔に紹介するために使われます。これにより、ユーザーは各記事の概要を素早く把握し、読みたい記事を簡単に見つけられるようになります。
抜粋の主な特徴と用途
- 自動生成: 抜粋が手動で設定されていない場合、WordPressは自動的に記事の冒頭から一定の文字数(日本語版では通常110文字、英語版では55単語)を切り取って表示します。
- 手動設定: 投稿の編集画面で、記事の内容とは別に、手動で好きな文章を抜粋として設定することができます。手動で設定した抜粋は、自動生成されるものよりも優先して表示されます。この方法では、記事の冒頭の文章に縛られず、より魅力的な要約を作成できます。
- SEOへの影響: テーマや設定によっては、抜粋が検索結果に表示される「メタディスクリプション」として使用されることがあります。魅力的な抜粋を設定することで、検索結果でのクリック率を高める効果が期待できます。
- ユーザーエクスペリエンスの向上: 記事一覧ページが長文の羅列になるのを防ぎ、ウェブサイト全体の見た目をすっきりとさせ、ユーザーが目的の情報を見つけやすくします。
- 表示箇所: 抜粋を表示するかどうか、またどこに表示するかは、利用しているテーマに依存します。多くのテーマでは、記事一覧や検索結果ページで利用されますが、RSSフィードで全文の代わりに抜粋を表示する設定も可能です。
「抜粋」と「続きを読む」タグの違い
WordPressには、抜粋と似た機能として「続きを読む」タグ(“)があります。
- 抜粋: 記事の要約であり、記事本文には表示されません。主に記事一覧ページなどで使用されます。
- 続きを読むタグ: 記事本文中に挿入することで、そのタグより前の部分だけを記事一覧ページなどに表示させ、全文を読むためのリンク(「続きを読む」)を生成します。
手動で抜粋を設定した場合は抜粋が優先され、設定していない場合は「続きを読む」タグが使われることが多いですが、これらの動作はテーマによって異なる場合があります。
抜粋の注意点
WordPressの抜粋(Excerpt)は、記事の概要を短く表示する機能で、ブログのトップページやアーカイブページで読者の興味を惹きつけ、クリックを促すために非常に重要です。しかし、効果的に活用するためにはいくつかの注意点があります。
1. 抜粋の目的を理解する
抜粋の第一の目的は、記事の内容を簡潔に伝え、読者に続きを読みたいと思わせることです。単なる記事の冒頭部分を切り取るのではなく、記事全体を要約した上で、読者の関心を引くような文章を意識して作成しましょう。
2. 適切な長さを意識する
WordPressのデフォルトでは、抜粋の文字数は55語に設定されていますが、テーマやプラグインによって変更可能です。長すぎると記事を読む意味が薄れ、短すぎると内容が伝わりにくくなります。読者が一目で内容を把握できる100文字〜150文字程度が目安です。
3. 抜粋を手動で作成する
WordPressは記事の冒頭部分を自動的に抜粋として表示しますが、これでは不自然な文章になることがあります。記事の導入部が抜粋として適切でない場合もあるため、投稿編集画面の「抜粋」欄に手動で抜粋を入力することを強く推奨します。
4. 抜粋にHTMLタグを含めない
手動で抜粋を作成する際、太字やリンクなどのHTMLタグを記述しても、通常は反映されません。また、意図しない表示崩れの原因になることもあるため、テキストのみで抜粋を作成しましょう。
5. 抜粋とSEOの関係を理解する
抜粋は、検索エンジンの検索結果に直接表示される「メタディスクリプション」とは異なります。しかし、テーマによっては抜粋をメタディスクリプションとして利用するものもあります。SEOを意識する場合は、メタディスクリプションを別途設定することをおすすめします。SEOプラグイン(例:Yoast SEO、All in One SEO Pack)を利用すると、より詳細な設定が可能です。
6. 抜粋が表示されない場合の対処法
テーマによっては、抜粋が表示されない設定になっていることがあります。この場合は、テーマのカスタマイザーや**テーマファイル(index.phpやarchive.phpなど)を確認する必要があります。多くの場合、the_excerpt()というテンプレートタグが抜粋を表示するために使われます。
これらの注意点を踏まえることで、WordPressの抜粋機能を最大限に活用し、読者のエンゲージメントを高めることができます。
WordPressはカスタマイズしやすい

一般的に、WordPressはカスタマイズがしやすいと言える要素が多いです。
カスタマイズしやすい点
- テーマの豊富さ:
- デザインや機能があらかじめ組み込まれた「テーマ」が非常に多く、テーマを選ぶだけでサイトの見た目や基本的な機能を簡単に変更できます。
- カスタマイズ性に優れていることを売りにしているテーマ(例:SWELL, AFFINGER, Snow Monkeyなど)も多く、これらのテーマを使えばコードを触らずに設定画面から多くの調整が可能です。
- 最近はフルサイト編集(FSE)に対応したテーマもあり、より直感的にサイト全体を編集できます。
- プラグインによる機能追加:
- Webサイトに必要な様々な機能(問い合わせフォーム、セキュリティ対策、SEO対策、表示速度の改善など)を、プログラムの知識なしにプラグインを導入するだけで追加できます。
- CSSなどの知識があればさらに自由度が高い:
- HTMLやCSS、PHPといったウェブ制作の知識があれば、テーマファイルを直接編集したり、子テーマを作成したりすることで、さらに細部にわたる自由なカスタマイズが可能です。
注意点
- テーマ選びが重要:
- デザインを大きく変えたい場合や、特定の機能を追加したい場合、選んだテーマのカスタマイズの自由度が低いと、実現が難しかったり、余計な手間がかかったりすることがあります。
- 初心者の方は、直感的な操作や豊富な設定オプションがある「カスタマイズしやすい」と評判のテーマを選ぶと良いでしょう。
- 複雑な機能の実装には知識が必要:
- 非常に高度で特殊な機能や、テーマの標準設定にない大きな構造変更を行うには、やはりPHPなどのプログラミング知識が必要になります。
- この場合、専門の制作会社に依頼したり、自分でコードを編集するために学習したりする必要があります。
結論として、多くのカスタマイズは知識がなくても比較的簡単に行えますが、どこまで深く、細かくこだわるかによって難易度は変わってきます。
有料WordPressテーマはカスタマイズに有利
有料のWordPressテーマは一般的にカスタマイズに有利だと言えます。
主な理由としては、以下のような点があります。
- 豊富な機能と設定オプション:
- 有料テーマには、デザインやレイアウトを細かく調整するための専用機能や設定項目が豊富に用意されていることが多いです。
- プラグインをあまり使わなくても、枠線、吹き出し、装飾文字などの実用的な機能が使えるようになっていることが多く、初心者でも簡単にカスタマイズできます。
- デザインの自由度の高さ:
- 最初からプロが作成した洗練されたデザインテンプレートが用意されており、それをベースに色やレイアウトを比較的自由に調整できるテーマが多いです。
- 多くのテーマがブロックエディタ(Gutenberg)に完全対応し、より直感的にカスタマイズできるようになっています。
- サポートとマニュアルの充実:
- カスタマイズ方法やトラブルシューティングに関する詳細なマニュアルが整備されていたり、購入者向けのサポート(メールやフォーラムなど)が付いていることが多いため、困ったときに解決しやすいです。
- 技術的な優位性:
- SEO対策や高速表示など、サイト運営に重要な技術的要素が考慮されて設計されていることが多く、その上でカスタマイズも容易にできるように作られています。
無料テーマでも素晴らしいものはありますが、カスタマイズの自由度を上げようとすると、自分でCSSやHTMLなどの専門知識が必要になるケースや、利用できる機能に限界を感じることが少なくありません。
時間を節約し、効率的かつ高品質なサイトを構築したい場合は、初期投資として有料テーマを導入することが、結果的に大きなメリットとなることが多いです。
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補足情報
- ザ・トール: SEOと収益化を最重視する設計で、アフィリエイターやブロガーに人気が高いテーマです。
- エマノン: 特にBtoBやサービス業など、Webからの顧客獲得(リードジェネレーション)を重視するビジネスサイト構築に適しています。
- ストークSE: モバイルでの見やすさに徹底的にこだわり、余計な装飾を排したデザインが特徴です。商品の魅力を際立たせたいサイトにも向いています。
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