WordPressでサイトの運用を開始するのに必要な初期費用
WordPressの初期費用
WordPressの初期費用は、ご自身で作成するか、制作会社に依頼するか、またどのようなサービスを利用するかによって大きく異なります。
WordPress本体は無料で利用できますが、ウェブサイトを公開するために以下の費用が一般的に必要となります。
1. ご自身で作成する場合(セルフビルド)
最も費用を抑えられる方法です。主にレンタルサーバー代とドメイン代が初期費用となります。
費用項目 | 初年度の目安 | 詳細 |
レンタルサーバー代 | 年間 5,000円〜15,000円程度 | サーバー会社やプランによって初期費用が別途かかる場合(0円〜数千円)もあります。長期契約で月額費用が安くなることが多いです。 |
ドメイン取得・維持費 | 年間 1円〜5,000円程度 | 独自ドメイン(例:example.com )を取得する費用です。サーバー契約とセットで初年度無料になるキャンペーンも多いです。 |
有料テーマ代 (任意) | 0円〜20,000円程度 | デザインや機能が充実したテーマを使いたい場合にかかります。無料テーマも多くあります。 |
初年度の合計目安 | 5,000円〜30,000円程度 | (有料テーマやサーバーの初期費用によって変動します) |
2年目以降は、サーバー代とドメイン維持費として年間5,000円〜15,000円程度が目安になります。
2. 制作会社やフリーランスに依頼する場合
デザインや構築をプロに任せるため、費用は高くなりますが、手間と時間を大幅に削減できます。
費用項目 | 相場目安 | 詳細 |
制作費用 | 10万円〜数百万円以上 | サイトの規模やデザインのこだわり(テンプレート利用かオリジナルデザインか)、機能の複雑さによって大きく変動します。 |
レンタルサーバー代・ドメイン代 | 依頼先に支払うか、自身で別途契約 | 上記1.と同様の費用がかかります。 |
初年度の合計目安 | 10万円〜数百万円 + サーバー・ドメイン代 |
補足
- WordPress.com:これはホスティングサービス込みのプランで、無料プランもありますが、独自ドメインや自由なカスタマイズには有料プラン(月額500円〜数千円)の契約が必要です。
ご自身の予算や目的に合わせて、費用を抑えるか、プロに依頼するかを検討されると良いでしょう。
ココナラには、WordPressサイトの構築やカスタマイズに関する様々なサービスが出品されていますよ。
例えば、以下のようなサービスが見つかります。
- ホームページ作成(WordPress制作・導入):企業の公式サイトや個人のブログなど、様々な用途のWordPressサイトを新規で制作するサービス。オリジナルデザインでの制作や、既存テーマを使った制作などがあります。
- ブログサイト制作・カスタマイズ:ブログの開設・初期設定代行、特定のテーマ(SWELLやCocoonなど)の設定、カスタマイズなど。
- Webサイト修正・カスタム・コンサル:既に存在するWordPressサイトの不具合修正、機能追加、デザイン変更、運用サポートなど。
- サーバー・ドメイン設定代行:サーバー契約やドメイン取得、WordPressのインストールといった立ち上げ初期の技術的な設定を代行するサービス。
ご自身の目的(例:集客したい、ブログを始めたい、安く作りたい)、予算、求めるデザイン・機能などに応じて、色々な出品者さんを比較検討することができます。
一般的なサイトを運用開始する初期費用
一般的なサイト(ホームページ)を運用開始する際の初期費用は、サイトの目的、規模、機能、そして誰に制作を依頼するかによって大きく異なります。
かなり幅がありますが、大まかな目安は以下の通りです。
サイトの規模・種類 | 制作を依頼する主な先 | 初期費用の相場(目安) |
名刺代わりのシンプルサイト (1〜5ページ) | フリーランス、クラウドソーシング、格安制作ツール | 10万円〜50万円 |
中小企業・店舗向けサイト (10〜15ページ程度、オリジナルデザインあり) | 中小規模の制作会社、フリーランス | 30万円〜150万円 |
中〜大規模のコーポレートサイト (30ページ以上、複雑な機能) | 中小〜大手の制作会社 | 100万円〜数千万円 |
ECサイト(ネットショップ) | 制作会社、ASP/SaaS、オープンソース | 50万円〜数千万円 |
初期費用の主な内訳
初期費用に含まれる主な項目は以下の通りです。
- 制作費用(最も大きな割合)
- ディレクション・企画設計費: サイトの構成、デザイン、機能の要件定義など。
- デザイン費: トップページや下層ページのデザイン作成。
- コーディング費: デザインをウェブサイトとして表示するためのHTML/CSSなどの作成。
- コンテンツ制作費: 文章作成、写真・動画撮影、イラスト作成など。
- システム構築費: お問い合わせフォーム、CMS(WordPressなど)、予約システムなどの導入・カスタマイズ。
- 初期設定費用
- ドメイン取得費用: サイトのURLとなるドメイン名の取得費用(年間数千円程度)。
- サーバー初期設定費: サイトのデータを保管するサーバーの初期設定費用(無料〜数万円)。
費用を左右する主な要因
要因 | 費用が増加する傾向 | 費用を抑える傾向 |
サイトの規模 | ページ数が多い、コンテンツ量が多い | ページ数が少ない(例: 1〜5ページ) |
デザイン | フルオーダーメイド、凝ったアニメーション | 既存テンプレートの利用、シンプルな構成 |
機能 | ECサイト、会員機能、予約システム、多言語対応 | 基本的なお問い合わせフォームのみ |
依頼先 | 大手制作会社、広告代理店 | フリーランス、クラウドソーシング、自作(CMS利用) |
ECサイトを運用開始する初期費用
ECサイトの運用開始にかかる初期費用は、構築方法や実装する機能の規模によって大きく異なり、無料〜数千万円以上と非常に幅広いです。
低コストで始めることも、大規模で高機能なサイトを構築することも可能です。
主な構築方法別の初期費用相場は以下の通りです。
構築方法 | 初期費用相場 | 特徴 |
ECモール (例: 楽天市場、Amazonなどへの出店) | 無料〜10万円程度 | 既存のモールに出店するため、構築費用を抑えられ、集客力が高い。独自性は出しにくい。 |
ASP / SaaS (例: BASE、Shopify、カラーミーショップなど) | 無料〜100万円程度 | ネット上のシステムを利用する。初期費用や月額費用が安く、短期間で導入可能。カスタマイズ性は低い。 |
オープンソース (例: EC-CUBEなど) | 10万円〜数百万円程度 | 無料のソフトウェアを利用するため、費用は比較的安いが、カスタマイズやセキュリティ対策に技術的なリソースが必要。 |
パッケージ | 100万円〜500万円程度 | ECに必要な機能が揃ったソフトを利用。カスタマイズ性が高く、中〜大規模サイト向け。 |
フルスクラッチ | 500万円〜数千万円以上 | ゼロからシステムを開発するため、完全にオリジナルなサイトを構築できるが、費用と期間が最もかかる。 |
初期費用の主な内訳
初期費用として発生する主な項目には、以下のようなものがあります。
1. サイト構築・システム開発費用
ECサイトの根幹となる費用で、前述の構築方法によって金額が大きく変動します。
2. デザイン・テンプレート制作費用
- サイトの見た目や使いやすさ(UI/UX)に関する費用。
- ASPではテンプレート利用が主で安価ですが、オリジナルのデザインを制作会社に依頼すると高額になります。
3. 初期設定費用
- ドメイン(URL)の取得費用(年間数百円〜数千円)。
- サーバーの初期設定費用(ASP/SaaS型では不要な場合が多い)。
- SSL証明書(通信の暗号化)の初期設定費用。
- 決済機能(クレジットカード、コンビニ決済など)の初期導入費用。
4. 商品登録・コンテンツ制作費用
- 商品情報や画像、紹介文などの登録・作成にかかる費用。
- プロのカメラマンに商品写真の撮影を依頼する場合など。
5. その他のシステム導入費用
- 在庫管理システムや顧客管理システム(CRM)など、基幹システムとの連携を行う場合の費用。
まずは「どのような規模感で、どれくらいの独自性を持ったECサイトを作りたいか」を明確にし、最も適した構築方法を選ぶことで、必要な初期費用を絞り込むことができます。
WordPressサイトは初期から有料テーマの使用をおすすめ
WordPressサイトを始めるなら、初期から有料テーマを使用することを強くおすすめします。
特に初心者の方は、有料テーマを使うことで以下のような大きなメリットが得られます。
有料テーマを初期から使うメリット
1. サイト構築と記事作成の時短
有料テーマの多くは、あらかじめ洗練されたデザインと豊富な機能が搭載されています。そのため、デザインのカスタマイズに時間をかける必要がなく、すぐにコンテンツ(記事)作成というサイト運営で最も重要な作業に集中できます。初心者の方が無料テーマでゼロからデザインを整える労力を大幅に短縮できます。
2. 将来的なテーマ変更の手間を回避
記事数が多くなってからテーマを変更すると、既存の記事のレイアウトが崩れ、リライト(修正)に膨大な時間がかかる可能性があります。最初から長く使える有料テーマを選んでおけば、この手間と労力を未然に防げます。理想は「最初からベストと思えるテーマ」を使うことです。
3. 豊富な機能と収益化への有利さ
有料テーマには、SEO対策に配慮された内部構造や、収益化に役立つ機能(広告スペースの管理、ランキング表示、モバイルフレンドリーなデザインなど)が標準装備されていることが多いです。これにより、無料テーマで必要なプラグインの導入や設定の手間を省き、サイトの成長や収益化をサポートします。
4. サポート体制の充実
無料テーマは基本的にサポートがないか限定的ですが、有料テーマの多くは、テーマの利用に関するマニュアルやサポートが用意されています。何か問題が発生した際に助けを得られるのは、初心者にとって大きな安心材料となります。
初期費用はかかりますが、その後の作業効率の向上や時間短縮、将来的な手間の回避を考慮すると、有料テーマは「お金で時間を買う」ための初期投資として非常に合理的です。