構造化マークアップに対応したWordPressプラグイン

主要な構造化マークアップ(スキーママークアップ)プラグイン

WordPressには構造化マークアップに対応したプラグインが多数あります。

特に人気があり、機能が充実しているプラグインをいくつかご紹介します。

プラグイン名特徴おすすめのユーザー
All in One SEO (AIOSEO)高度なスキーマジェネレーターを搭載した総合的なSEOプラグイン。多くのスキーマタイプに対応し、テストツールへのアクセスも容易。多機能なSEO対策と構造化データを一元管理したいユーザー。
Schema Proスキーママークアップの自動化に特化しており、既存の投稿やページにスキーマタイプを簡単にマッピングできる。大規模サイトや、自動で効率的に設定を適用したいユーザー。
Rank MathAIOSEOと同様に、構造化データ設定機能を含む高機能なSEOプラグイン。SEO全般の対策と構造化データをまとめて行いたいユーザー。
Structured Content (旧 FAQ Block for Schema)ブロックエディター(Gutenberg)を使用して、FAQや求人情報などの特定のスキーマタイプを簡単に追加できる無料プラグイン。ブロックエディターでの作業が中心で、特定のスキーマを手軽に実装したいユーザー。
WP Tasty Recipesフードブロガー向けのレシピ専用のスキーママークアップに特化。レシピサイトやブログを運営しているユーザー。

その他の選択肢

ほとんどの場合、SEO対策プラグイン(AIOSEOやRank Mathなど)に構造化データ機能が統合されているため、それらを使用すると便利で一元管理が可能です。

どのプラグインを選ぶかは、あなたのサイトの種類や、どれだけ詳細に構造化データをコントロールしたいかによって変わってきます。

構造化マークアップとは?

構造化マークアップとは、ウェブページのコンテンツ内容を検索エンジン(Googleなど)のクローラーにより正確かつ適切に理解してもらうために、HTMLに特別な形式で記述することです。

通常のHTMLマークアップでは、テキストが単なる文字の並びとして認識されるのに対し、構造化マークアップを用いることで、そのテキストが「会社名」「レビュー評価」「イベントの日時」「レシピの材料」など、具体的な意味を持つデータとして認識されるようになります。

構造化マークアップの主な目的とメリット

構造化マークアップを実装する主な目的とメリットは、SEO対策とユーザーエクスペリエンスの向上にあります。

  • 検索エンジンによる理解の向上:
    • 検索エンジンのロボットがコンテンツの構造や意味を深く理解できるようになり、サイトの評価を向上させる可能性があります。
  • リッチリザルト(リッチスニペット)の表示:
    • 検索結果ページに、通常のタイトルと説明文に加えて、パンくずリスト、評価の星、画像、価格などの追加情報(リッチリザルト)を表示させることができます。
    • これにより、検索結果での視認性が高まり、クリック率(CTR)の向上が期待できます。
  • より関連性の高い検索結果の提供:
    • コンテンツの意味が正確に伝わることで、ユーザーの検索意図により合った結果として表示されやすくなります。

主な記述形式と推奨される形式

構造化マークアップにはいくつかの記述形式があり、それぞれHTMLへの記述方法が異なります。

形式概要Googleによる推奨
JSON-LDJavaScript表記で、HTMLの<head>または<body>内の<script>タグ内に埋め込む。推奨(実装・管理が容易なため)
MicrodataHTMLコンテンツ内に属性(itemscopeitemtypeitempropなど)を追加して構造化データをネストする。有効な形式の一つ
RDFaHTMLタグ属性を使用して構造化データを公開する。有効な形式の一つ

Googleは一般的に、実装と管理が最も容易なJSON-LDを推奨しています。これらの記述は、Schema.orgというコミュニティによって策定・維持されている共通の語彙(ボキャブラリー)に基づいて行われます。

構造化マークアップのテスト方法

実装した構造化マークアップが正しく認識されているかを確認するためのツールが提供されています。

  • リッチリザルト テスト:
    • Google検索のリッチリザルトが生成されるかどうかを確認するためのGoogle公式ツールです。
  • スキーマ マークアップ検証ツール:
    • Schema.orgに基づいたマークアップ全般を検証できます。

これらのツールを使用して、記述ミスがないか、また意図したリッチリザルトが表示される可能性があるかを確認することが重要です。

All in One SEO (AIOSEO)

All in One SEO (AIOSEO)の主なセールスポイントは、「誰でも簡単に高度なSEO対策ができるオールインワンの機能性」です。

単に基本的なSEO設定を可能にするだけでなく、高度な機能(構造化データ、ローカルSEO、AI生成など)を専門知識がないユーザーでも直感的に使えるようにしている点が最大の強みと言えます。

Schema Pro

Schema Pro(スキーマプロ)の主なセールスポイントは、WordPressサイトへの構造化データの追加と自動化に特化している点です。

高度な自動化機能: 数回のクリックで、既存および新規の投稿やページすべてにスキーマタイプをマッピングし、自動的に適用できます。コンテンツが多いサイトでは大幅な時間節約になります。

Rank Math

Rank Mathの主なセールスポイントは、多機能性、使いやすさ、構造化データのサポートの強力さ、そして動作の軽さに集約されます。

特に構造化データを簡単に設定できる点と、多くのSEO機能を一つのプラグインで完結できる点が、他のSEOプラグインと比較した際の大きな魅力と言えます。

Structured Content

「Structured Content」(構造化コンテンツ)のセールスポイントは、主にSEO効果の向上とユーザー体験の改善にあります。

これは、Webページのコンテンツを特定の形式(構造化データ)でマークアップすることで、検索エンジンにその内容をより正確に、かつ明確に理解してもらうための施策です。

WP Tasty Recipes

WP Tasty Recipesは、WordPressのレシピブログを運営する方にとって非常に便利なプラグインです。

Googleなどの検索エンジンがレシピの内容を理解しやすくなるよう、必要な構造化データ(JSON-LD形式)を自動で生成します。これにより、検索結果で「リッチリザルト(星評価や調理時間などが表示される形式)」として表示されやすくなり、クリック率の向上に貢献します。

Schema & Structured Data for WP & AMP

このプラグインは「専門知識なしで構造化データを簡単に導入し、リッチリザルト表示とAMP対応によってSEO効果を高めることができる」点が最大の強みです。

構造化データの簡単実装: Webページのコンテンツに合わせた構造化データ(Schema Markup)をコードを書かずに簡単にWordPressサイトに追加できます。

プラグインを意識したレンタルサーバーの選び方

多くのプラグインを使う予定であれば、最初からWordPressに特化・最適化されているレンタルサーバーを選ぶのが最も確実で快適です。

WordPress適性ランキング表

順位サーバー名特徴・強み弱み・注意点WordPress適性
1位ConoHa WING(コノハ)高速表示・国内最速級、WordPress簡単セットアップ、独自ドメイン永久無料、初心者〜上級者まで幅広く対応料金はやや高め◎ 非常に適している
2位KAGOYA(カゴヤ)WordPress専用サーバー「KUSANAGI」搭載で超高速、法人利用率高く安定性抜群、セキュリティ強化個人利用にはややオーバースペック、料金は中〜高◎ 高速・安定志向に最適
3位さくらレンタルサーバー老舗で信頼性高い、料金安め、安定稼働、サポート充実表示速度はConoHaやKAGOYAに劣る○ 安定志向に適している
4位LOLIPOP(ロリポップ)初心者向け、料金安い、WordPress簡単インストール、利用者が多く情報豊富高負荷サイトには不向き、速度は中程度△ 個人ブログや小規模サイト向け
5位リトルサーバー月額150円〜と圧倒的低価格、WordPress全プラン対応、無料SSL・自動バックアップあり容量・転送量が小規模向け、サポートはメール中心で即応性に不安△ 趣味ブログや学習用に最適

解説

  • ConoHa WINGは「速さ・使いやすさ・機能」のバランスが最も良く、WordPress利用者に人気。
  • KAGOYAは法人やビジネスサイトに強く、KUSANAGIによる超高速化が魅力。速度重視なら最適。
  • さくらレンタルサーバは老舗で安心感があり、安定性重視の人におすすめ。
  • LOLIPOPは初心者向けで安価だが、速度や高負荷対応は弱め。
  • リトルサーバーは「とにかく安くWordPressを始めたい人」向け。小規模サイトや学習用に良いが、商用や大規模には不向き。

WordPressテーマ目的別比較表

WordPressテーマを選ぶにはデザインだけでなく、汎用性、アップデートの継続性、サポート体制、そして表示速度やSEO対策の強さといった要素を総合的に考慮することが重要です。目的にあった長く安心して使えるテーマを選ぶようにしたいものです。そこで、目的別に整理したWordPressテーマ比較表を以下にまとめました。 各テーマの特徴や利用目的を簡潔に比較できるようにしています。

テーマ名主な目的・特徴適した用途
RE:DIVER(リダイバー)高速表示・SEO最適化に強い。アフィリエイトや収益化を意識した設計。アフィリエイトブログ、収益化重視の個人ブログ
GOLD BLOG(ゴールドブログ)ブログ運営に特化。シンプルで使いやすく、初心者でも扱いやすい。個人ブログ、情報発信サイト
THE THOR(ザ・トール)SEO・デザイン・収益化機能を網羅したオールインワンテーマ。広告管理やランキング機能も搭載。アフィリエイト、企業サイト、収益化ブログ
Emanon(エマノン)ビジネス向けデザイン。企業サイトやサービス紹介に適したテーマ。コーポレートサイト、サービス紹介ページ
LIQUID PRESS(リキッドプレス)WordPress公式登録の国産テーマ。企業サイトからブログまで幅広く対応。初心者でも安心。企業サイト、オウンドメディア、ブログ、LP
STORK SE(ストークSE)モバイルファースト設計。1カラムデザインでコンテンツを際立たせる。直感的操作が可能。ブログ、アフィリエイト、ブランディングサイト
GOLD MEDIA(ゴールドメディア)メディア運営に特化。SEO内部構造が強力で、収益化や効率的な運営を支援。WEBメディア、アフィリエイトサイト、企業サイト

補足ポイント

  • 収益化重視なら「RE:DIVER」「THE THOR」「GOLD MEDIA」が強力。
  • 初心者向けブログなら「GOLD BLOG」「STORK SE」が扱いやすい。
  • 企業サイト・ビジネス用途なら「Emanon」「LIQUID PRESS」が安心。
  • メディア運営に特化したい場合は「GOLD MEDIA」が最適。

こうして見ると、「ブログ中心」か「企業サイト中心」か「収益化・メディア運営中心」かで選ぶテーマが大きく変わります。 あなたが作りたいサイトはどのタイプに近いですか?

インターネットビジネスは、インターネットやIT技術を活用して商品やサービスを提供し、収益を得るビジネス全般を指します。企業の規模に関わらず、非常に多岐にわたる活動が含まれます。
企業がインターネットビジネスに必要とされる知識

  • SEO(検索エンジン最適化) | マーケティング | データ分析【デジタルマーケティングの知識】
  • WEBサイトの仕組み | ECサイト運営 | セキュリティ対策【Web制作・技術の知識】
  • 事業計画 | 特定商取引法 | 景品表示法 | 知的財産権 | ITリテラシー【ビジネス・法律の知識】

インターネットビジネスに活用したいWEBサービス

WordPressの使い方(中小企業のマーケティング向け)