WordPressのカテゴリーの名前の付け方
WordPressのカテゴリー名は、ウェブサイトのSEO(検索エンジン最適化)とユーザーエクスペリエンスの両方において非常に重要です。以下の点を考慮して名前を付けることをお勧めします。
カテゴリーの名前の付け方
1. SEOを意識したキーワードを含める
カテゴリー名に、そのカテゴリーで扱う記事内容を明確に表すキーワードを含めるようにしましょう。ユーザーが検索エンジンでどのような言葉を使って情報を探すかを想像し、そのキーワードをカテゴリー名に取り入れます。これにより、検索結果での表示順位が向上しやすくなります。
- 良い例:
- 「デジタル一眼レフカメラの選び方」
- 「海外一人旅の持ち物リスト」
- 「初心者向けプログラミング講座」
- 悪い例:
- 「その他」
- 「いろいろ」
- 「役立つ情報」
2. ユーザーが理解しやすい簡潔な名前にする
カテゴリー名は、ユーザーが一目で内容を理解できるような、簡潔で分かりやすい名前にすることが大切です。長すぎる名前や専門用語を多用した名前は避けましょう。ユーザーがサイト内をスムーズに移動し、必要な情報を見つけやすくなります。
- 良い例:
- 「レシピ」
- 「旅行」
- 「テクノロジー」
- 悪い例:
- 「我が家で試した、美味しくて簡単な家庭料理のレシピ」
- 「世界の絶景を巡る旅の記録」
- 「最新のデジタルガジェットとソフトウェアの動向」
3. カテゴリーの階層構造を考慮する
カテゴリーをさらに細かく分類する子カテゴリーを作成する場合は、親カテゴリーとの関連性を意識した名前を付けましょう。例えば、「旅行」という親カテゴリーの下に、「国内旅行」や「海外旅行」といった子カテゴリーを設けることで、サイトの構造がより分かりやすくなります。
例:
- 親カテゴリー: 料理
- 子カテゴリー: 和食
- 子カテゴリー: 洋食
- 子カテゴリー: 中華
これらのポイントを意識してカテゴリー名を付けることで、訪問者にとって使いやすく、かつ検索エンジンにも評価されやすいウェブサイトを構築できます。
カテゴリーとタグの使い方
WordPressのカテゴリーとタグは、サイトのコンテンツを整理し、ユーザーが見つけやすくするための機能です。両者は似ていますが、役割と使い方が異なります。
カテゴリー (Category)
カテゴリーは、記事を大まかに分類する「フォルダ」のようなものです。サイト全体の構造を決め、読者が目的のコンテンツにたどり着くための階層的な道筋を作ります。
- 役割: 投稿の大分類。ブログのメインテーマや主要なトピックを定義します。
- 特徴:
- 階層構造を持つことができます。(例:親カテゴリー「料理」の下に、子カテゴリー「和食」「洋食」など)
- 1つの記事は基本的に1つのカテゴリーに属させるのが望ましいとされています。
- 投稿にはカテゴリーを必ず設定する必要があります。設定しない場合は、自動的に「未分類」などのデフォルトカテゴリーが適用されます。
タグ (Tag)
タグは、記事の内容をより詳細に記述する「付箋」のようなものです。異なるカテゴリーに属する記事でも、共通のキーワードで横断的にまとめることができます。
- 役割: 投稿の補足情報やキーワード。記事の具体的な内容や特徴を詳細に示します。
- 特徴:
- 階層構造はなく、フラットな構造です。
- 1つの記事に複数のタグを設定できます。(例:パスタのレシピ記事に「パスタ」「簡単」「ベジタリアン」などのタグを付ける)
- タグの設定は任意で、必須ではありません。
最適な使い分け方
カテゴリーとタグを効果的に使い分けることで、読者にとって分かりやすく、検索エンジンにも評価されやすいサイトになります。
- カテゴリーで大まかに分類する: サイト全体の設計図として、主要なテーマをカテゴリーに設定します。数や階層を整理し、読者が直感的に理解できるような構造を目指しましょう。理想的なカテゴリー数は、3〜10個程度です。
- タグで記事の横断的な関連付けを行う: タグは、カテゴリーをまたいで記事を関連付けたい場合や、記事の特定のキーワードを強調したい場合に利用します。例えば、ブログ全体で「初心者向け」や「時短レシピ」といった共通のテーマを持つ記事をまとめるのに適しています。
- カテゴリーとタグの重複を避ける: カテゴリー名と同じタグを使用すると、読者や検索エンジンが混乱する原因になります。重複しないように注意しましょう。
- タグの乱用を避ける: 1つの記事に多くのタグをつけすぎると、タグの役割が曖昧になり、サイト全体の整理を損なう可能性があります。1記事あたりのタグは3〜5個程度が適切とされています。
WordPressはカスタマイズしやすい

一般的に、WordPressはカスタマイズがしやすいと言える要素が多いです。
カスタマイズしやすい点
- テーマの豊富さ:
- デザインや機能があらかじめ組み込まれた「テーマ」が非常に多く、テーマを選ぶだけでサイトの見た目や基本的な機能を簡単に変更できます。
- カスタマイズ性に優れていることを売りにしているテーマ(例:SWELL, AFFINGER, Snow Monkeyなど)も多く、これらのテーマを使えばコードを触らずに設定画面から多くの調整が可能です。
- 最近はフルサイト編集(FSE)に対応したテーマもあり、より直感的にサイト全体を編集できます。
- プラグインによる機能追加:
- Webサイトに必要な様々な機能(問い合わせフォーム、セキュリティ対策、SEO対策、表示速度の改善など)を、プログラムの知識なしにプラグインを導入するだけで追加できます。
- CSSなどの知識があればさらに自由度が高い:
- HTMLやCSS、PHPといったウェブ制作の知識があれば、テーマファイルを直接編集したり、子テーマを作成したりすることで、さらに細部にわたる自由なカスタマイズが可能です。
注意点
- テーマ選びが重要:
- デザインを大きく変えたい場合や、特定の機能を追加したい場合、選んだテーマのカスタマイズの自由度が低いと、実現が難しかったり、余計な手間がかかったりすることがあります。
- 初心者の方は、直感的な操作や豊富な設定オプションがある「カスタマイズしやすい」と評判のテーマを選ぶと良いでしょう。
- 複雑な機能の実装には知識が必要:
- 非常に高度で特殊な機能や、テーマの標準設定にない大きな構造変更を行うには、やはりPHPなどのプログラミング知識が必要になります。
- この場合、専門の制作会社に依頼したり、自分でコードを編集するために学習したりする必要があります。
結論として、多くのカスタマイズは知識がなくても比較的簡単に行えますが、どこまで深く、細かくこだわるかによって難易度は変わってきます。
有料WordPressテーマはカスタマイズに有利
有料のWordPressテーマは一般的にカスタマイズに有利だと言えます。
主な理由としては、以下のような点があります。
- 豊富な機能と設定オプション:
- 有料テーマには、デザインやレイアウトを細かく調整するための専用機能や設定項目が豊富に用意されていることが多いです。
- プラグインをあまり使わなくても、枠線、吹き出し、装飾文字などの実用的な機能が使えるようになっていることが多く、初心者でも簡単にカスタマイズできます。
- デザインの自由度の高さ:
- 最初からプロが作成した洗練されたデザインテンプレートが用意されており、それをベースに色やレイアウトを比較的自由に調整できるテーマが多いです。
- 多くのテーマがブロックエディタ(Gutenberg)に完全対応し、より直感的にカスタマイズできるようになっています。
- サポートとマニュアルの充実:
- カスタマイズ方法やトラブルシューティングに関する詳細なマニュアルが整備されていたり、購入者向けのサポート(メールやフォーラムなど)が付いていることが多いため、困ったときに解決しやすいです。
- 技術的な優位性:
- SEO対策や高速表示など、サイト運営に重要な技術的要素が考慮されて設計されていることが多く、その上でカスタマイズも容易にできるように作られています。
無料テーマでも素晴らしいものはありますが、カスタマイズの自由度を上げようとすると、自分でCSSやHTMLなどの専門知識が必要になるケースや、利用できる機能に限界を感じることが少なくありません。
時間を節約し、効率的かつ高品質なサイトを構築したい場合は、初期投資として有料テーマを導入することが、結果的に大きなメリットとなることが多いです。
テーマ名 | 主な特徴・強み | 適したサイト |
ザ・トール (THE THOR) | 国内最高クラスのSEO最適化と高速表示 プロ仕様の美しいデザインを簡単に実現(着せ替え機能あり) アフィリエイトに役立つランキング作成機能やCTAが充実<記事装飾機能が豊富で、読みやすいコンテンツ作成を支援 | アフィリエイトブログ、本格的なメディアサイト、集客を重視するビジネスサイト |
エマノン (Emanon) | Web集客・ビジネス利用に特化した機能が豊富 CTA(行動喚起)、LP(ランディングページ)、メルマガ専用ページなどを簡単に作成 企業サイト、オウンドメディアに適したデザイン WooCommerce対応でネットショップにも利用可能(Premium) | コーポレートサイト、企業ブログ、オウンドメディア、リード獲得を目的としたビジネスサイト |
ストークSE (STORK SE) | 「誰が使っても美しいデザイン」を追求したモバイルファースト設計 シングルカラム(1カラム)レイアウトに特化し、コンテンツへの集中度が高い ブロックエディタに最適化され、直感的な操作が可能 シンプルかつ洗練されたデザインで、汎用性が高い | 商品・サービスのブランディングサイト、ミニマルな企業サイト、シンプルで美しいブログ |
リキッドプレス (LIQUID PRESS) | 用途別に豊富なテーマ(マガジン、コーポレートなど)が用意されている 高いSEO対策と構造化データ対応 多言語対応機能(LIQUID CORPORATEなど) カスタマイザーでの直感的な編集が可能 | メディアサイト(ブログ)、多言語対応が必要な企業サイト、目的に合わせたテーマを選びたいサイト |
補足情報
- ザ・トール: SEOと収益化を最重視する設計で、アフィリエイターやブロガーに人気が高いテーマです。
- エマノン: 特にBtoBやサービス業など、Webからの顧客獲得(リードジェネレーション)を重視するビジネスサイト構築に適しています。
- ストークSE: モバイルでの見やすさに徹底的にこだわり、余計な装飾を排したデザインが特徴です。商品の魅力を際立たせたいサイトにも向いています。
- リキッドプレス: 豊富なラインナップの中から目的特化型のテーマを選べるのが大きなメリットです。例えば、ニュースサイトならLIQUID MAGAZINE、企業サイトならLIQUID CORPORATEなどがあります。