【livedoor Blog】をWordPressのブログに乗り換える
livedoor Blogとは
livedoor Blog(ライブドアブログ)は、株式会社ライブドアが提供する無料のレンタルブログサービスです。2003年11月にサービスを開始し、現在ではLINE株式会社によって運営されています。
主な特徴とサービス内容:
- 完全無料: 2015年5月からは有料プランが一切廃止され、すべての機能を無料で利用できます。以前は有料だった機能も無料で使えるため、費用をかけずにブログを始めたい方に魅力的なサービスです。
- 豊富なテンプレート: PCとスマートフォン用合わせて200種類以上のテンプレートデザインから、好みのデザインを選択できます。ビジネス用途にも対応可能なデザインも用意されています。
- 独自ドメイン設定: 他社サービスで購入した独自ドメインを無料で設定できます。これにより、ブログのブランドイメージを構築しやすくなります。
- 容量無制限(画像は原則10GB、申請で増加可能): 画像の保存容量は原則10GBまでですが、不足した場合は申請することで増やすことができます。そのため、写真やイラストを多用するブログにも適しています。
- アフィリエイト・商用利用が可能: Googleアドセンスやアフィリエイト広告の掲載に制限がなく、収益化を目指すブログにも利用できます。
- 複数ブログの運営: 1つのlivedoor IDで最大10個までブログを開設・管理できます。
- 充実した投稿機能:
- 記事の投稿・編集、下書き保存、コピー
- 見出しや文字装飾、定型文挿入、HTMLタグ編集など、充実したテキストエディタ
- 予約投稿機能
- Twitter/Facebookへの同時投稿機能
- 記事の見出し画像設定
- アクセス解析機能: 閲覧数や訪問数、PC・スマートフォンそれぞれのデバイス別の閲覧数をリアルタイムでチェックできます。
- スマホアプリ: 記事の投稿・編集、アクセスやコメントの確認ができる公式アプリが提供されています。
- 他のブログサービスからの移行が容易: 主要ブログサービスからの移転に対応しており、簡単な操作でブログを引っ越すことができます。
- SEOへの強さ: 無料ブログサービスの中では比較的SEOに強いとされており、サービス提供元のドメインパワーも高い位置にあるため、アクセスを集めやすいと言われています。
ライブドアブログは、絵日記や漫画、子育てなどのジャンルで特に多くのブロガーが活躍しており、多様なコンテンツが充実しています。手軽にブログを始めたい方から、本格的にブログ運営をしたい方まで、幅広く利用されています。
livedoor BlogからWordPressへの移行手順
livedoor BlogからWordPressへの移行は、主に以下のステップで進めます。
1. WordPressの準備
まずはWordPressをインストールする環境を用意します。
- レンタルサーバーの契約: WordPressを利用するには、レンタルサーバーが必要です。国内では「ConoHa WING」「エックスサーバー」「ロリポップ!」などが人気で、WordPressの簡単インストール機能を提供しているところがほとんどです。
- ドメインの取得: サーバーと合わせて、ブログのURLとなる独自ドメインを取得することをおすすめします。レンタルサーバーとセットで取得できることが多いです。
- WordPressのインストール: 契約したレンタルサーバーの管理画面から、WordPressをインストールします。多くのサーバーで数クリックで完了します。
2. livedoor Blogからのデータエクスポート
livedoor Blogから記事データをエクスポートします。
- MT形式のエクスポート: livedoor Blogの管理画面にログインし、「ブログ設定」から「記事の管理・編集」または「インポート・エクスポート」のような項目を探します。そこで Movable Type(MT)形式 のエクスポート機能を使って、記事データをファイルとしてダウンロードします。
3. WordPressへのデータインポート
エクスポートしたデータをWordPressにインポートします。
- WordPress管理画面でのインポート: WordPressの管理画面にログインし、「ツール」→「インポート」を選択します。
- Movable TypeとTypePad: インポート元の一覧から「Movable TypeとTypePad」を選択し、指示に従ってlivedoor BlogからダウンロードしたMT形式のファイルをアップロードします。
4. 画像ファイルの移行
livedoor Blogにアップロードした画像は、MT形式のエクスポートには含まれません。手動またはツールを使って移行する必要があります。
- 手動での移行: 記事ごとに画像URLを確認し、WordPressにアップロードし直して記事内のURLを修正する方法です。記事数が多いと大変な作業になります。
- プラグインの利用: 「Auto Upload Images」などのプラグインを使うと、記事内のlivedoor Blogの画像URLを自動でWordPressのメディアライブラリにアップロードし、URLを置換してくれる場合があります。ただし、すべてのケースで完璧に機能するわけではないので、最終確認は必要です。
- 外部ツールの利用: 専門の移行ツールやサービスを利用することも検討できます。
5. パーマリンク設定の調整
livedoor BlogとWordPressで記事のURL構造(パーマリンク)が異なる場合、移行後にリンク切れが発生する可能性があります。
- WordPressのパーマリンク設定: WordPressの管理画面で「設定」→「パーマリンク」を選択し、できるだけlivedoor BlogのURL構造に近い形に設定します。
- リダイレクト設定: 完全に同じURLにできない場合や、すでに多くの被リンクがある場合は、旧URLから新URLへリダイレクト(301リダイレクト)設定を行う必要があります。これは
.htaccessファイルを編集するか、リダイレクト系のプラグインを使って行います。
6. デザインの調整とプラグイン導入
- テーマの選択: WordPressには豊富なテーマ(デザインテンプレート)があります。好きなテーマを選んでブログのデザインを整えましょう。
- プラグインの導入: SEO、セキュリティ、お問い合わせフォームなど、必要な機能を追加するためにプラグインを導入します。
7. 最終確認
移行が完了したら、以下の点を確認しましょう。
- 記事の表示: 全ての記事が正しく表示されているか、レイアウトが崩れていないか。
- 画像の表示: 画像が全て正しく表示されているか。
- リンク: 記事内の内部リンク、外部リンクが正しく機能しているか。
- コメント: コメントが正しく移行されているか(livedoor Blogのエクスポートデータに含まれている場合)。
- SEO: Google Search Consoleなどで、クロールエラーやインデックス状況を確認します。
注意点
- データ消失のリスク: 移行作業中にデータが消失するリスクもゼロではありません。必ずエクスポートしたファイルは大切に保管し、WordPressインストール後もこまめにバックアップを取りましょう。
- 記事数が多い場合: 記事数が多いほど、手動での作業が増えたり、画像移行に手間がかかったりします。
- デザインの再現: livedoor Blogの複雑なデザインをWordPressで完全に再現するには、CSSなどの知識が必要になる場合があります。
- SEOへの影響: URL変更や移行作業は、一時的に検索順位に影響を与える可能性があります。リダイレクト設定を適切に行い、Google Search Consoleで状況を監視することが重要です。
ご自身での移行が難しいと感じる場合は、移行代行サービスを利用することも検討してみてください。
livedoor BlogからWordPressに乗り換えるメリット
1. 自由度の高さとカスタマイズ性
これがWordPressに乗り換える最大のメリットと言えるでしょう。
- デザインの自由度: livedoor Blogでは限られたテンプレートの中から選択するしかありませんが、WordPressは数万種類のテーマ(デザインテンプレート)が存在し、無料・有料問わず様々なデザインを選ぶことができます。さらに、CSSやPHPの知識があれば、既存のテーマを自由にカスタマイズしたり、オリジナルのテーマを作成することも可能です。
- 機能の拡張性: WordPressには「プラグイン」と呼ばれる拡張機能が豊富に用意されています。SEO対策、お問い合わせフォーム、SNS連携、ECサイト機能など、必要な機能を簡単に追加できます。livedoor Blogでは提供されていないような高度な機能も、WordPressであれば実現可能です。
- 広告の自由度: livedoor Blogでは、livedoor側の広告が表示されることがありますが、WordPressであれば自分の好きな位置に、好きな広告を配置することができます。アフィリエイト広告などを自由に貼ることで、収益化の幅も広がります。
2. SEOに強い
WordPressはSEO(検索エンジン最適化)に強いと言われています。
- SEOプラグインの活用: Yoast SEOやAll in One SEO Packといった強力なSEOプラグインを利用することで、タイトルやディスクリプションの設定、キーワードの選定、サイトマップの生成などを簡単に行うことができます。これにより、検索エンジンからの評価を高め、アクセスアップに繋がりやすくなります。
- 構造化データの利用: WordPressは構造化データを設定しやすいため、検索エンジンにコンテンツの内容をより正確に伝え、リッチスニペット表示などによるクリック率向上も期待できます。
- 恒久的なURL(パーマリンク)設定の自由度: 記事のURLを自分で自由に設定できるため、キーワードを含めるなど、SEOに有利なURL構造にすることができます。
3. 資産としてのブログ
livedoor Blogのような無料ブログサービスは、運営会社の都合でサービスが終了したり、規約が変更されたりするリスクがあります。
- データの所有権: WordPressは自分でサーバーとドメインを用意するため、ブログのデータは完全にあなたのものです。サービス終了によるデータ消失の心配がなく、安心してブログ運営を続けられます。
- 将来性: WordPressは世界中で最も利用されているCMS(コンテンツ管理システム)であり、開発が活発に行われています。長期的に安心して利用できるプラットフォームです。
4. 収益化の幅が広がる
前述の広告の自由度とも関連しますが、WordPressは収益化の手段を広げやすいです。
- 様々な広告の利用: Google AdSense、Amazonアソシエイト、ASPのアフィリエイト広告など、自由に選択し配置できます。
- 独自商品の販売: ECサイト機能をプラグインで追加すれば、自分の商品やサービスを販売することも可能です。
- 有料コンテンツの提供: 会員制サイトを構築し、有料コンテンツを提供することもできます。
5. コミュニティと情報が豊富
WordPressは世界中で利用されているため、困ったことがあった際に情報を探しやすく、解決しやすいというメリットがあります。
- 豊富なドキュメントや書籍: 公式ドキュメントや解説サイト、書籍が非常に多く、独学でも学習を進めやすいです。
- 活発なコミュニティ: オンラインフォーラムやSNSグループなど、ユーザー同士で情報交換できる場が豊富にあります。
デメリットも考慮する
もちろん、livedoor BlogからWordPressに乗り換える際には、いくつかデメリットも考慮する必要があります。
- 費用がかかる: サーバー代、ドメイン代など、ランニングコストが発生します。
- 初期設定の手間: サーバー契約、WordPressのインストール、初期設定など、ある程度の知識と手間が必要です。
- 自己管理の必要性: セキュリティ対策やバックアップなど、ブログの管理を自分で行う必要があります。
これらのメリット・デメリットを総合的に判断し、ご自身の目的やスキルレベルに合わせて乗り換えを検討されることをお勧めします。もし、これらのデメリットを上回るメリットを感じるようであれば、WordPressへの乗り換えは非常に有効な選択肢となるでしょう。livedoor BlogからWordPressへの乗り換えを検討されているとのこと、いくつかメリットがありますのでご紹介します。
WordPressは使いやすい

WordPressは、一般的に使いやすいと言えます。
特に、以下のような点で評価されています。
- 直感的な操作性: プログラミングの知識がなくても、見たままの操作で記事の作成や画像の挿入、レイアウト調整などがしやすいように設計されています。
- 豊富な情報とコミュニティ: 世界中で最も使われているCMS(コンテンツ管理システム)の一つであるため、使い方に関する情報がインターネット上に豊富にあり、困ったときも解決策を見つけやすいです。
- カスタマイズの自由度: 「テーマ」と呼ばれるテンプレートや、「プラグイン」という機能拡張のためのプログラムが豊富に用意されており、デザインや機能を追加・変更しやすいです。
- 複数人での管理のしやすさ: ユーザー権限を設定することで、複数の担当者で分担してウェブサイトの更新・運用が可能です。
ただし、デメリットとして、以下のような側面もあります。
- 初期設定の手間: サーバーやドメインの契約、WordPressのインストールなど、ブログサービスなどと比べると初期設定に手間がかかる場合があります。
- セキュリティ対策の必要性: 世界的なシェアが高いため、攻撃の対象になりやすく、自身でセキュリティ対策(定期的なアップデートなど)を行う必要があります。
- カスタマイズには知識が必要な場合も: 高度なデザインの変更や、特定の機能を実現するためには、HTML/CSSなどの専門知識が必要になることもあります。
コンテンツ(記事など)の更新が中心であれば、初心者の方でも比較的容易に始められるツールだと言えるでしょう。
有料WordPressテーマは使いやすい
有料のWordPressテーマは、一般的に使いやすいと言えます。
特に初心者の方にとっては、無料テーマよりも効率よく、質の高いサイトを構築しやすいというメリットが多くあります。
使いやすさに関連する主なメリットは以下の通りです。
- プロが作ったデザインテンプレート: おしゃれで洗練されたデザインが最初から用意されており、手間をかけずに見た目の良いサイトが作れます。
- 豊富な機能とカスタマイズ性:
- SEO対策や高速表示など、サイト運営に重要な機能が標準で搭載されていることが多いです。
- コードの知識がなくても、管理画面から直感的にデザインやレイアウトのカスタマイズができるテーマが多いです。
- サポート体制の充実:
- 初心者向けのマニュアルが充実していたり、購入者専用のサポートフォーラムやメールサポートが用意されていることが多く、困った時に安心です。
- アップデートの保証: セキュリティ対策や新機能への対応など、テーマの定期的なアップデートが保証されているため、長く安心して使い続けられます。
ただし、有料テーマでも高機能ゆえに設定項目が多く、最初はどこから手を付けていいか戸惑う可能性もあります。
購入前にデモサイトやマニュアルの充実度、サポート体制などを確認し、ご自身の目的やスキルレベルに合ったテーマを選ぶことが重要です。
| テーマ名 | 主な特徴・強み | 適したサイト |
| ザ・トール (THE THOR) | 国内最高クラスのSEO最適化と高速表示 プロ仕様の美しいデザインを簡単に実現(着せ替え機能あり) アフィリエイトに役立つランキング作成機能やCTAが充実<記事装飾機能が豊富で、読みやすいコンテンツ作成を支援 | アフィリエイトブログ、本格的なメディアサイト、集客を重視するビジネスサイト |
| エマノン (Emanon) | Web集客・ビジネス利用に特化した機能が豊富 CTA(行動喚起)、LP(ランディングページ)、メルマガ専用ページなどを簡単に作成 企業サイト、オウンドメディアに適したデザイン WooCommerce対応でネットショップにも利用可能(Premium) | コーポレートサイト、企業ブログ、オウンドメディア、リード獲得を目的としたビジネスサイト |
| ストークSE (STORK SE) | 「誰が使っても美しいデザイン」を追求したモバイルファースト設計 シングルカラム(1カラム)レイアウトに特化し、コンテンツへの集中度が高い ブロックエディタに最適化され、直感的な操作が可能 シンプルかつ洗練されたデザインで、汎用性が高い | 商品・サービスのブランディングサイト、ミニマルな企業サイト、シンプルで美しいブログ |
| リキッドプレス (LIQUID PRESS) | 用途別に豊富なテーマ(マガジン、コーポレートなど)が用意されている 高いSEO対策と構造化データ対応 多言語対応機能(LIQUID CORPORATEなど) カスタマイザーでの直感的な編集が可能 | メディアサイト(ブログ)、多言語対応が必要な企業サイト、目的に合わせたテーマを選びたいサイト |




