【Tumblr】をWordPressのブログに乗り換えてアフィリエイト
Tumblrとは
Tumblr(タンブラー)は、ブログとSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の要素を組み合わせたユニークなメディアミックスブログサービスです。
主な特徴
- マイクロブログ形式: 長文のブログ記事だけでなく、短いテキスト、画像、GIFアニメーション、動画、音声、引用、リンクなど、多様な形式のコンテンツを気軽に投稿できます。
- 「リブログ」機能: 他のユーザーの投稿を自分のブログに簡単に再投稿・拡散できる機能があり、情報や興味を共有しやすいのが特徴です。これにより、コンテンツがコミュニティ内で広がりやすくなっています。
- 高いカスタマイズ性: ブログのデザインを自由にカスタマイズできるため、個性を表現しやすいプラットフォームです。
- 多様なコンテンツ: アート、ファンアート、ミーム、ファッション、ライフスタイル、ニッチな趣味など、様々なジャンルのコンテンツが投稿されています。特にビジュアルコンテンツに強みがあります。
- コミュニティ形成: 共通の興味を持つユーザー同士が繋がりやすく、特定のジャンルや「ファンダム」(ファンコミュニティ)が活発に形成されています。匿名での利用も可能なため、安心して自己表現できる場として利用する人もいます。
- 無料利用: アカウント作成からブログ運営まで、基本的に無料で利用できます。
- 情報収集ツール: 興味のあるタグやキーワードをフォローしたり、特定のユーザーをフォローすることで、効率的に情報を収集するツールとしても活用されます。
元々はアメリカのDavidville, Inc.が2007年にサービスを開始し、2013年にはYahoo!に買収されました。その後、いくつかの変遷を経て、現在はWordPressの開発・運営元であるAutomattic社が運営しています。
他のSNSと比較して、よりクリエイティブな表現や、特定の興味・趣味に特化したコミュニティ形成が盛んな点が特徴と言えます。
TumblrをWordPressに乗り換える
TumblrからWordPressへの移行は、WordPressの組み込みインポーターを利用することで比較的簡単に行うことができます。
移行手順の概要
基本的な流れは以下の通りです。
- WordPressサイトの準備: まず、WordPressをインストールして稼働しているサイトが必要です。まだお持ちでない場合は、レンタルサーバーなどを契約し、WordPressをセットアップしてください。
- Tumblrインポーターのインストール: WordPress管理画面から**「ツール」** > 「インポート」 にアクセスし、リストの中から 「Tumblr」 を見つけて**「今すぐインストール」をクリックします。インストールが完了したら「インポーターの実行」**をクリックします。
- Tumblrアプリケーションの作成: WordPressとTumblrを接続するために、Tumblr側でアプリケーションの登録を行う必要があります。
- Tumblrの「アプリケーション」ページ(
http://www.tumblr.com/oauth/apps
)にアクセスします。 - **「アプリケーションを登録」**ボタンをクリックし、必要事項(アプリケーション名、アプリケーションのウェブサイトURL、説明、デフォルトコールバックURLなど)を入力します。アプリケーションのウェブサイトURLとデフォルトコールバックURLには、あなたのWordPressサイトのURLを入力します。
- 登録後、OAuth Consumer Key と Secret Key が表示されるので、これらをコピーします。
- Tumblrの「アプリケーション」ページ(
- キーの入力と接続: WordPressのTumblrインポーターの画面に戻り、先ほどコピーしたOAuth Consumer KeyとSecret Keyを入力して「Tumblrに接続」をクリックします。
- ブログの選択とインポート: 接続が成功すると、あなたのTumblrブログの一覧が表示されるので、インポートしたいブログを選択し、「このブログをインポート」をクリックします。コンテンツの量によって時間がかかる場合がありますが、完了すると成功メッセージが表示されます。
- リダイレクトの設定(任意): もしTumblrでカスタムドメインを使用していた場合や、検索エンジンからのアクセスを維持したい場合は、TumblrのURLから新しいWordPressのURLへのリダイレクト設定を行うことを強くお勧めします。これには、WordPressのRedirectionプラグインなどが便利です。
移行時の注意点
- 画像の扱い: Tumblrの投稿に含まれる画像や動画は、WordPressにインポートされる際にWordPressのメディアライブラリにサイドロードされることが多いですが、一部の埋め込みコンテンツは手動での確認や修正が必要になる場合があります。
- パーマリンク: 移行後、投稿のURL(パーマリンク)の構造が変わる可能性があります。検索エンジンの評価を維持するためにも、TumblrのURL構造を参考にWordPressのパーマリンク設定を調整し、必要に応じてリダイレクトを設定しましょう。
- デザインと機能: Tumblrのデザインは引き継がれません。WordPressでは、テーマを選んだり、プラグインを追加したりして、新しいサイトのデザインと機能を構築する必要があります。
- 各種ツールの再設定: GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどの各種ツールを設定していた場合は、WordPressサイトで再設定が必要になります。
- バックアップ: 移行作業を行う前に、Tumblrのコンテンツのバックアップを取っておくことをお勧めします。万が一問題が発生した場合に備えられます。
専門業者への依頼も検討
もし、移行作業に不安がある場合や、大量のコンテンツを扱っている場合は、専門の移行サービスやウェブ制作会社に依頼することも一つの選択肢です。
TumblrをWordPressに乗り換えるメリット
はい、TumblrからWordPressへの乗り換えには多くのメリットがあります。主に以下のような点が挙げられます。
1. 所有権とコントロールの向上
- Tumblr: Tumblrのプラットフォーム上にコンテンツがホストされているため、Tumblrの規約変更や閉鎖などの影響を直接受けます。また、Tumblrが利用できる機能やデザインに制限があります。
- WordPress: 自分でサーバーとドメインを用意し、WordPressをインストールするため、コンテンツの完全な所有権を持ちます。プラットフォーム側の都合に左右されることなく、自由にサイトを運営できます。
2. 機能と拡張性の高さ
- Tumblr: ブログとしての基本的な機能は備わっていますが、カスタマイズの自由度や機能追加の選択肢は限られています。
- WordPress: 何万もの無料・有料のプラグインやテーマが存在し、これらを活用することで、ブログだけでなく、ウェブサイト、ECサイト、ポートフォリオサイトなど、あらゆる種類のサイトを構築できます。SEO対策、セキュリティ強化、お問い合わせフォームの設置など、多岐にわたる機能を追加・強化できます。
3. SEO対策の強化
- Tumblr: SEOに関してできることは限られています。
- WordPress: 優れたSEOプラグイン(例:Yoast SEO, Rank Math)を利用することで、検索エンジンからの評価を高めるための詳細な設定や分析が可能です。メタディスクリプション、キーワード最適化、サイトマップの生成など、SEOに不可欠な要素を細かくコントロールできます。
4. デザインの自由度とカスタマイズ性
- Tumblr: テーマの種類はありますが、デザインのカスタマイズには限界があります。
- WordPress: 非常に多くの無料・有料テーマがあり、プログラミング知識がなくてもドラッグ&ドロップでデザインを調整できるページビルダー(Elementor, Beaver Builderなど)も豊富に用意されています。これにより、自分のブランドや目的に合わせて、完全にユニークなデザインを実現できます。
5. 収益化の機会の拡大
- Tumblr: 基本的にTumblrの広告プログラムを利用するか、アフィリエイトリンクを貼る程度に限られます。
- WordPress: Google AdSenseなどの広告を自由に配置したり、ECサイトを構築して商品を販売したり、有料コンテンツを提供したりと、様々な方法で収益化を図ることができます。
6. コミュニティとサポート
- Tumblr: Tumblrのユーザーコミュニティはありますが、技術的な問題解決やカスタマイズに関する専門的なサポートは限定的です。
- WordPress: 世界中で最も利用されているCMS(コンテンツ管理システム)であるため、非常に大規模なユーザーコミュニティが存在します。フォーラム、ブログ、チュートリアル、書籍など、情報源が豊富で、困ったときに解決策を見つけやすいです。また、多くのWeb制作会社やフリーランスがWordPress関連のサービスを提供しています。
7. 長期的な視点での安定性
- Tumblr: 運営会社の経営状況や方針変更によって、サービスの存続や内容が変動する可能性があります。
- WordPress: オープンソースソフトウェアであるため、特定の企業に依存することなく、将来にわたって安定して利用できる可能性が高いです。
これらのメリットを考慮すると、TumblrからWordPressへの移行は、より本格的にウェブサイトを運営したい方、機能やデザインの自由度を追求したい方、将来的な収益化を考えている方にとって、非常に有効な選択肢と言えるでしょう。
TumblrをWordPressに乗り換えるデメリット
TumblrからWordPressへ移行する際に考慮すべきデメリットはいくつかあります。主なものを以下にまとめました。
- 初期設定と学習コスト:
- Tumblr: アカウント作成後すぐに投稿でき、非常にシンプルです。
- WordPress.com (無料プラン): ある程度の自由度がありますが、ホスティング型なのでWordPress.orgよりは制約があります。
- WordPress.org (セルフホスティング): サーバー契約、ドメイン取得、WordPressのインストール、テーマやプラグインの設定など、初期設定に手間と技術的な知識が必要です。特にウェブサイト運営が初めての方には、学習コストが高く感じられるでしょう。
- 管理とメンテナンスの手間:
- Tumblr: プラットフォーム側で全て管理してくれるため、ユーザーはコンテンツ作成に専念できます。
- WordPress.org: セキュリティ対策、バックアップ、ソフトウェアのアップデート(WordPress本体、テーマ、プラグイン)、スパム対策など、サイトの管理とメンテナンスを自分で行う必要があります。これらを怠ると、サイトがハッキングされたり、表示がおかしくなったりするリスクがあります。
- コスト:
- Tumblr: 基本的に無料で利用できます(一部有料テーマなどあり)。
- WordPress.com (無料プラン): 無料で利用できますが、機能やカスタマイズに制限があります。
- WordPress.org: レンタルサーバー代、ドメイン代、必要に応じて有料テーマやプラグイン代など、運用コストが定期的に発生します。
- 自由度の高さゆえの選択肢の多さ:
- Tumblr: 機能が限定されている分、迷うことが少ないです。
- WordPress.org: テーマやプラグインが非常に豊富で、自由にカスタマイズできるのが強みですが、その選択肢の多さから「どれを選べばいいのか分からない」「設定が複雑」と感じる人もいます。多機能であること自体が、かえって負担になる場合があります。
- コミュニティ機能の喪失:
- Tumblr: 「Reblog(リブログ)」や「Like(いいね)」などの機能が充実しており、ユーザー間の交流が活発です。Tumblr内でコンテンツが発見され、拡散されやすいという側面があります。
- WordPress: コメント機能はありますが、Tumblrのようなプラットフォーム内でのコミュニティ機能や拡散力は自然には期待できません。ソーシャルメディア連携やSEO対策など、別途集客の努力が必要です。
- 移行作業の手間:
- TumblrからWordPressへのコンテンツ移行は、ツールを使えばある程度自動化できますが、完全に完璧な移行は難しい場合もあります。特に古い記事や特定のフォーマットの投稿、埋め込みコンテンツなどは、手動での調整が必要になる可能性があります。
これらのデメリットは、WordPressの持つ「高い自由度」や「拡張性」の裏返しでもあります。WordPressはカスタマイズ性とSEOに優れており、長期的に見て本格的なウェブサイトやブログを構築したい場合には非常に強力なツールとなります。しかし、その恩恵を享受するためには、ある程度の時間と労力、そして場合によっては費用を投資する覚悟が必要になります。
アフィリエイトにWordPressを利用するメリットとデメリット

アフィリエイトにWordPressを使うのは、非常におすすめできます。
多くのプロのアフィリエイターやブロガーがWordPressを選んでおり、収益化を目指すなら「WordPress一択」と言われることも多いです。
WordPressを使うメリット
- 広告掲載の自由度が高い:
- 無料ブログサービスと異なり、広告の掲載場所や種類、数に制限がほとんどありません。これが収益を大きく左右します。
- SEOに強い:
- 検索エンジン最適化(SEO)に強い構造をもち、SEO対策用のプラグイン(拡張機能)が豊富に用意されています。これにより、検索結果で上位表示されやすくなり、アクセスを集めやすくなります。
- カスタマイズの自由度が高い:
- デザインや機能のカスタマイズが自由にできます。読者が見やすく、使いやすいブログを簡単に作成できます。
- サービス終了のリスクがない:
- WordPressはオープンソースのソフトウェアであり、特定の企業が運営するサービスではないため、突然のサービス終了リスクがありません。独自ドメインとサーバーがあれば、ブログを半永久的に継続できます。
- 情報の豊富さ:
- 世界中で利用者が多いため、困ったことがあっても、インターネット上に解決策となる情報がたくさん見つかります。
WordPressを使うデメリット(導入時の注意点)
- 費用がかかる:
- WordPress自体は無料ですが、ブログを公開するためにレンタルサーバー代と独自ドメイン代が月々数百円〜数千円程度かかります。(無料ブログは費用がかからないものが多いです。)
- 初期設定が必要:
- サーバーの契約、独自ドメインの取得、WordPressのインストール、初期設定など、始めるまでにいくつかの手順を踏む必要があります。
- セキュリティ対策が必要:
- 利用者が多いため、別途セキュリティ対策を行う必要がありますが、これもプラグインで対応可能です。
結論として、費用や初期設定の手間を考慮しても、アフィリエイトで本格的に収益化を目指すならWordPressのメリットが圧倒的に大きいと言えます。
アフィリエイトに使える有料テーマ
本格的に収益化を目指す場合や、デザイン・機能にこだわりたい場合は、初期投資として有料テーマを導入することで、時間や手間を大幅に節約でき、結果的に収益化への近道となる可能性が高いです。
以下の表は、有料WordPressテーマ「THE THOR(ザ・トール)」「STORK19(ストークSE)」「Emanon(エマノン)」「LIQUID PRESS(リキッドプレス)」を、
アフィリエイトに有利な観点(SEO・表示速度・収益化設計・デザイン性・機能性など)で比較したものです
項目 | THE THOR(ザ・トール) | STORK19(ストークSE) | Emanon(エマノン) | LIQUID PRESS(リキッドプレス) |
---|---|---|---|---|
価格(税込) | 約16,280円 | 約11,000円 | 約9,800〜12,800円(Pro版) | 約7,480〜13,200円(テーマによる) |
SEO対策 | ◎内部SEO最適化済。構造化データ・高速化機能標準搭載 | ○基本的なSEO最適化 | ◎Schema構造化データ対応・高速化機能あり | ○SEO設定あり・シンプル設計 |
表示速度 | ◎高速(キャッシュ・画像遅延読み込みなど内蔵) | ○軽量テーマで比較的速い | ○最適化済(速度は中〜上程度) | ○軽快で安定 |
アフィリエイト向け機能 | ◎ランキング機能・CTA・ABテスト・会話風吹き出し | ○ボタン・吹き出しなどあり | ◎CTA・LP機能・広告挿入簡単 | ○基本的な広告ウィジェット対応 |
収益化サポート | ◎豊富なCTA設定・CVボタンデザイン多数 | ○LP作成も可能だが機能はシンプル | ◎Emanon ProはLPやCTA強化機能あり | ○広告配置は柔軟 |
デザイン性 | ◎プロっぽく洗練・多彩なデモあり | ◎シンプルでスマホ特化の見やすいデザイン | ○ビジネス・情報系向け上品デザイン | ○シンプル・汎用的 |
カスタマイズ性 | ◎専用カスタマイザーで細かく調整可能 | ○シンプル操作で初心者向け | ◎ブロックエディタ連携が強い | ○開発者寄り・カスタム可能 |
初心者の使いやすさ | ○やや多機能で慣れが必要 | ◎操作が直感的で初心者に最適 | ○やや中級者向け | ○基本構造理解が必要 |
サポート・更新 | ◎定期更新・サポートフォーラムあり | ◎運営のサポート良好 | ◎定期的に更新あり | ○安定更新・サポートはメール中心 |
総合評価(アフィリエイト適性) | ★★★★★(機能・速度・デザインすべて強い) | ★★★★☆(初心者〜中級者向け) | ★★★★☆(ビジネス・情報発信向け) | ★★★☆☆(軽快・シンプル派向け) |
まとめ(アフィリエイト用途におすすめ順)
順位 | テーマ名 |
---|---|
THE THOR | SEO・高速化・収益化機能が最も充実。プロ仕様のアフィリエイト特化テーマ。 |
STORK19(ストークSE) | スマホ中心の個人ブロガー・初心者向け。簡単に収益ブログを構築可能。 |
Emanon Pro | LPやCTAが強く、ビジネス・情報商材系のアフィリエイトに好相性。 |
LIQUID PRESS | 軽量で安定。シンプル志向・コーポレート兼用サイトにおすすめ。 |