レンタルサーバーで重要なことは安定性と速度
レンタルサーバーで重要なこと
ウェブサイトの表示速度は、ユーザー体験だけでなくSEOにも大きく影響します。サーバーが安定しており、かつ高速であることは非常に重要です。具体的には、稼働率(アップタイム)の高さ(99.9%以上が望ましい)と、データセンターの場所(ターゲットユーザーに近いほど良い)、そして使用されているハードウェア(SSD採用など)を確認しましょう。また、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の有無も速度向上に貢献します。
費用対効果 💰
レンタルサーバーの料金は、提供される機能やリソースによって大きく異なります。単に月額料金が安いだけでなく、初期費用、更新費用、そして提供されるディスク容量、転送量、データベース数、メールアカウント数などを総合的に見て、自身のウェブサイトに必要なリソースが十分にあるかを確認しましょう。将来的なスケールアップの可能性も考慮に入れ、プラン変更の柔軟性も確認すると良いでしょう。
サポート体制 📞
何か問題が発生した際に、迅速かつ的確なサポートを受けられるかは非常に重要です。24時間365日のサポートがあるか、日本語対応が可能か、電話、メール、チャットなど複数の問い合わせ方法があるか、そしてサポートの質(レスポンスの速さや問題解決能力)を確認しましょう。可能であれば、事前にサポートに簡単な質問をしてみて、その対応を確かめるのも有効です。
セキュリティ対策 🔒
ウェブサイトの安全性を確保するためには、サーバー側のセキュリティ対策が不可欠です。SSL証明書(常時SSL化)の提供、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)、DDoS攻撃対策、定期的なバックアップと復元機能、マルウェアスキャン機能などが提供されているか確認しましょう。特に、個人情報を扱うウェブサイトやECサイトでは、これらのセキュリティ対策が必須となります。
機能と使いやすさ ✨
ウェブサイトの運用に役立つ機能が充実しているか、そして管理画面が使いやすいかどうかも重要な要素です。
- WordPressなどのCMSの簡単インストール機能
- FTPアカウント、データベース(MySQLなど)の管理のしやすさ
- Cron設定やSSH接続の可否
- アクセス解析ツール
- ドメインの追加やサブドメインの設定のしやすさ
なども確認ポイントです。特に初心者にとっては、直感的に操作できる管理画面であると、ウェブサイトの運用がスムーズになります。
これらの要素を総合的に考慮し、自身のウェブサイトの目的や規模に合ったレンタルサーバーを選ぶことが成功への鍵となります。
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WordPressをレンタルサーバーで使う際の注意点
主なポイントは、サーバーの性能、セキュリティ対策、バックアップ体制、そしてPHPバージョンとWordPressの互換性です。
サーバーの性能と選定 🚀
WordPressはデータベースとPHPを頻繁に利用するため、サーバーの性能がサイトの表示速度や安定性に直結します。
- CPUとメモリ: 多くのWordPressサイトを運営する場合や、アクセス数が多くなることが予想される場合は、潤沢なCPUとメモリが確保されているプランを選びましょう。共用サーバーの場合、他のユーザーの負荷が自サイトに影響することもあります。
- SSD: HDDよりも読み書き速度が速いSSDを採用しているサーバーを選ぶと、WordPressの表示速度が向上します。
- 転送量: サイトのアクセス数が増えると、その分データ転送量も増加します。プランに含まれる転送量の上限を確認し、必要に応じて上位プランを検討しましょう。転送量を超過すると追加料金が発生したり、サイトの表示が制限されることがあります。
- HTTP/2またはHTTP/3対応: これらのプロトコルに対応しているサーバーは、複数のファイルを同時にダウンロードできるため、サイトの表示速度が速くなります。
セキュリティ対策 🔒
WordPressは世界中で広く利用されているため、攻撃の標的になりやすいという側面があります。
- WordPress本体・テーマ・プラグインの最新化: 常に最新バージョンにアップデートし、脆弱性を修正しましょう。古いバージョンはセキュリティリスクが高まります。
- 強力なパスワードの設定: 推測されにくい、複雑なパスワードを設定しましょう。
- Two-Factor Authentication (2FA): ログイン時にパスワードだけでなく、別の認証要素(例:スマートフォンアプリの認証コード)を求める2段階認証を導入すると、セキュリティが大幅に向上します。
- WAF (Web Application Firewall): SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどのWebアプリケーションに対する攻撃からサイトを保護します。レンタルサーバーによっては標準で提供されている場合もあります。
- SSL/TLS (HTTPS) の導入: サイト全体の通信を暗号化し、データの盗聴や改ざんを防ぎます。GoogleもHTTPS化されたサイトを推奨しており、SEOにも影響します。多くのレンタルサーバーで無料SSL証明書が利用できます。
- 不必要なファイルの削除: 使用していないテーマやプラグインは削除し、WordPressの管理画面から容易に推測されるファイル名なども避けましょう。
- ログイン試行回数制限プラグインの導入: ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)を防ぐために、ログイン試行回数を制限するプラグインを導入しましょう。
バックアップ体制 💾
万が一のトラブルに備え、定期的なバックアップは必須です。
- レンタルサーバーのバックアップ機能: 多くのレンタルサーバーは、自動バックアップ機能を提供しています。その頻度、保存期間、復元方法を確認しましょう。
- 自身でのバックアップ: レンタルサーバーのバックアップ機能に加えて、自身でも定期的にバックアップを取ることを強く推奨します。WordPressのプラグインを利用したり、FTPやphpMyAdminを使って手動でバックアップする方法があります。バックアップは、サーバーとは別の場所に保存しましょう。
- バックアップの頻度: サイトの更新頻度に合わせて、バックアップの頻度を調整しましょう。コンテンツの追加や変更が多いサイトは、より頻繁なバックアップが必要です。
PHPバージョンとWordPressの互換性 🔄
WordPressはPHPで動作しています。
- PHPのバージョン: 最新のWordPressは、より新しいPHPバージョン(例:PHP 7.4以上、推奨はPHP 8.x)でより効率的に動作します。古いPHPバージョンでは、セキュリティリスクやパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。レンタルサーバーが提供しているPHPバージョンを確認し、推奨されるバージョンに設定しましょう。
- WordPressとの互換性: PHPのバージョンアップを行う際は、使用しているWordPressのテーマやプラグインがそのPHPバージョンに対応しているか確認しましょう。互換性のないものがあると、サイトが表示されなくなったり、エラーが発生したりする可能性があります。
その他 💡
- .htaccessファイルの管理: WordPressはパーマリンク設定などで
.htaccess
ファイルを利用します。このファイルを誤って編集すると、サイトが表示されなくなる可能性があります。編集する際は必ずバックアップを取ってから行いましょう。 - サポート体制: レンタルサーバーのサポート体制も重要です。トラブル発生時に迅速かつ的確なサポートが受けられるか、事前に確認しておきましょう。
- ドメインとサーバーの紐付け: ドメインを取得したら、レンタルサーバーとドメインを正しく紐付ける(DNS設定を行う)必要があります。
- 初期設定の確認: WordPressインストール後の初期設定(パーマリンク、一般設定など)を適切に行いましょう。
これらの注意点を踏まえることで、より安全で安定したWordPressサイトをレンタルサーバーで運営できます。