Twenty Twenty-Oneは2021年版のデフォルトテーマ

目次
Twenty Twenty-Oneとは
WordPressテーマTwenty Twenty-Oneは、2021年のWordPressのデフォルトテーマとしてリリースされました。
主な特徴は以下の通りです。
ブロックエディターとの連携に特化
Twenty Twenty-Oneは、WordPressのブロックエディター(Gutenberg)を最大限に活用することを前提に設計されています。これにより、直感的な操作で柔軟なページレイアウトを作成できます。あらかじめ用意されたブロックパターンを使えば、美しいデザインのセクションを簡単に挿入し、カスタマイズすることが可能です。
ミニマルで汎用性の高いデザイン
シンプルでミニマルなデザインが特徴で、ポートフォリオサイト、ビジネスサイト、個人ブログなど、様々な用途に対応できる「空白のキャンバス」のようなテーマです。柔らかな色合いと時代を超越したデザインは、コンテンツを引き立てるように設計されています。
アクセシビリティへの配慮
高いアクセシビリティ基準を満たすように開発されており、様々なユーザーが利用しやすいように配慮されています。例えば、ハイコントラストモードやダークモードに対応しており、キーボードナビゲーションもサポートしています。
ダークモード対応
デフォルトテーマとしては初めて、ダークモードに対応しています。カスタマイザーから簡単に切り替えることができ、サイトの背景色に応じて文字色も自動的に調整されるため、視認性が保たれます。
カスタマイズの柔軟性
パステル調のカラーパレットが複数用意されており、背景色を変更することも可能です。また、サイトのロゴやナビゲーションメニュー、フッターウィジェットなども柔軟に設定できます。
その他の特徴
- シングルカラムレイアウト: 基本的にシンプルな1カラムのレイアウトです。
- システムフォントスタック: 追加のフォントファイルを読み込む必要がないため、ページの読み込み速度向上にも貢献します。
- 子テーマの作成が容易: CSSカスタムプロパティが多用されているため、子テーマを開発する際も比較的簡単にカスタマイズできます。
Twenty Twenty-Oneは、WordPressの最新の機能であるブロックエディターを最大限に活用したいユーザーにとって、非常に優れた選択肢となるテーマです。
Twenty Twenty-One の基本的な使い方
WordPressのデフォルトテーマであるTwenty Twenty-Oneは、シンプルでミニマルなデザインが特徴で、ブロックエディター (Gutenberg) を最大限に活用できるように設計されています。ここでは、その使い方とカスタマイズのポイントを解説します。
Twenty Twenty-One は、あなたのアイデアを表現するための「真っ白なキャンバス」として機能します。コンテンツの作成は、主にWordPressのブロックエディターで行います。
- ブロックエディターの活用: Twenty Twenty-Oneはブロックエディターとの連携が非常に強く、ブロックエディターの機能を使って自由にレイアウトをデザインできます。
- ブロックパターン: テーマに付属しているブロックパターンを活用すると、あらかじめデザインされたブロックの組み合わせを簡単に挿入でき、瞬時に美しいレイアウトを作成できます。ポートフォリオ、ビジネスサイト、個人ブログなど、様々な用途に対応可能です。
- シンプルなデザイン: 柔らかなパステル調の色合いと、時代を超越したデザインが特徴です。コンテンツそのものを際立たせることに重点が置かれています。
Twenty Twenty-One のカスタマイズ方法
Twenty Twenty-Oneのカスタマイズは、主に外観 > カスタマイズから行います。
1. 背景色の変更
Twenty Twenty-Oneでは、独自の背景色を選択できます。選択した背景色に基づいて、アクセシビリティを考慮したテキスト色が自動的に選択されるため、訪問者にとって見やすい色のコントラストを保てます。
- 設定場所: 「カスタマイザー」→「色」
- 方法: 好みの背景色を選択するだけで、サイト全体の配色が自動的に調整されます。
2. サイトロゴの追加
サイトのブランディングのために、ロゴを追加できます。
- 設定場所: 「カスタマイザー」→「サイト基本情報」
- 方法: 「ロゴを追加」ボタンをクリックし、メディアライブラリから画像を選択またはアップロードして設定します。
3. ソーシャルアイコンの追加 (フッターメニュー)
Twenty Twenty-Oneは、フッターのすぐ上にサブメニューを設定するオプションがあります。これを活用して、ソーシャルメディアのプロフィールへのリンクをアイコンとして表示できます。
- 手順:
- まず、ソーシャルリンク用のメニューを作成します。(外観 > メニューから作成できます)
- 作成したメニューに、ソーシャルメディアのURLをカスタムリンクとして追加します。
- 次に、「カスタマイザー」→「メニュー」に進みます。
- 「メニュー位置」パネルを選択し、作成したソーシャルリンクメニューを「ソーシャルリンクの位置」に割り当てます。
4. フォントとレイアウトの調整
Twenty Twenty-Oneのデフォルトのフォントサイズやコンテンツ幅は、ブロックエディターの機能を使って個別に調整することも可能です。
- コンテンツ幅: 標準のコンテンツ幅は比較的狭く設定されていますが、ブロックエディターの「幅広」設定を使うとヘッダーと同じ幅(1240px)に、さらに「全幅」設定を使うと画面いっぱいに表示できます。
- フォントサイズ: ブロックごとにフォントサイズを変更できます。
5. その他のカスタマイズ
- 子テーマの利用: より詳細なカスタマイズを行いたい場合は、Twenty Twenty-Oneの子テーマを作成し、
functions.phpやstyle.cssを編集することをおすすめします。これにより、テーマのアップデート時にカスタマイズが失われるのを防げます。 - プラグインの活用: Twenty Twenty-Oneの機能を拡張するためのプラグインも活用できます。例えば、日本語向けのカスタマイズを簡単に行えるプラグインなどもあります。
Twenty Twenty-Oneは、シンプルながらもブロックエディターの機能を最大限に引き出し、柔軟なサイト構築を可能にするテーマです。まずはカスタマイザーを触ってみて、どのような設定ができるのか確認してみるのがおすすめです。
Twenty Twenty-Oneの注意点
Twenty Twenty-OneはWordPressのデフォルトテーマであり、シンプルで使いやすいのが特徴ですが、利用する際にはいくつかの注意点があります。以下に主な注意点を挙げます。
Twenty Twenty-Oneテーマの主な注意点
- 機能のシンプルさ:
- カスタマイズの限界: Twenty Twenty-Oneは非常にシンプルに設計されているため、高度な機能や複雑なレイアウトを実現しようとすると、追加のプラグインやCSSによるカスタマイズが必須になります。
- ブロックエディタ(Gutenberg)への依存: このテーマはブロックエディタでの利用を前提としています。ブロックエディタに慣れていない場合や、従来のクラシックエディタを主に使用したい場合は、使いづらく感じるかもしれません。
- デザインの汎用性:
- 個性が出しにくい: デフォルトテーマであるため、多くのサイトで利用されており、そのままでは他のサイトとの差別化が難しいことがあります。独自のブランディングを強く打ち出したい場合は、デザインのカスタマイズが不可欠です。
- カラーパレットの限定性: デフォルトのカラーパレットはシンプルで落ち着いたものですが、より鮮やかで目を引くデザインにしたい場合は、カスタマイザーでの調整や追加CSSが必要になります。
- パフォーマンス:
- 概ね良好だが、コンテンツ次第: Twenty Twenty-One自体は軽量な部類に入りますが、画像や動画などの重いコンテンツを多用したり、多数のプラグインを導入したりすると、サイトの表示速度に影響が出る可能性があります。これはどのテーマにも言えることですが、シンプルだからと油断せず、パフォーマンス最適化を心がけることが重要です。
- セキュリティとメンテナンス:
- WordPress本体との連携: デフォルトテーマであるため、WordPress本体のアップデートと同時にテーマも更新されることが多く、セキュリティ面での心配は比較的少ないです。しかし、常に最新のWordPressバージョンとTwenty Twenty-Oneテーマを使用することが重要です。
- 子テーマの利用推奨: テーマファイルを直接編集すると、テーマのアップデート時に変更が上書きされてしまいます。カスタマイズを行う場合は、必ず子テーマを作成してその中で変更を加えるようにしましょう。これにより、将来のアップデートでもカスタマイズ内容を安全に保持できます。
- SEO対策:
- 基本的な構造はOK: Twenty Twenty-OneはSEOに配慮した基本的な構造を持っています。しかし、それだけで上位表示されるわけではありません。適切なキーワード選定、質の高いコンテンツ作成、画像へのalt属性設定など、一般的なSEO対策は必須です。
まとめ
Twenty Twenty-Oneは、WordPressを始めたばかりの方や、シンプルなブログ、ポートフォリオサイトなどを構築したい場合に非常に適したテーマです。しかし、より複雑な機能や独自のデザインを求める場合は、カスタマイズやプラグインの導入が必要になることを理解しておく必要があります。特に、カスタマイズを行う際には子テーマの利用を強くお勧めします。
口コミ・評価
WordPressのデフォルトテーマTwenty Twenty-Oneは、シンプルで柔軟性が高く、多くのユーザーから高い評価を受けています。具体的な口コミや特徴をまとめると、以下のようになります。
良い口コミ・評価
- シンプルでカスタマイズしやすい: 余計な装飾がなく、まっさらなキャンバスのようなテーマです。ブロックエディターとの相性が良く、初心者でも簡単にレイアウトを組むことができます。
- アクセシビリティが高い: WCAG 2.1 レベル AAAの基準を満たすなど、アクセシビリティに最大限配慮して設計されています。誰にとっても使いやすいサイトが作れます。
- 軽量で動作が速い: 余計な機能やスクリプトが少ないため、読み込み速度が速く、サイトのパフォーマンスが向上します。
- ソフトで落ち着いたカラー: 柔らかいパステル調のカラーリングが特徴で、目に優しく、洗練された印象を与えます。
- ダークモードに対応: 訪問者がダークモードに切り替えるオプションを提供できるため、ユーザーの閲覧体験を高めることができます。
注意点・デメリット
- 機能が少ない: シンプルさがメリットである反面、はじめから多くの機能は備わっていません。多機能なテーマを求めている場合は、プラグインで機能を補う必要があります。
- デザインが個性的: 他のデフォルトテーマと比べると、フォントやカラーリングにやや個性があると感じるユーザーもいます。
まとめ
Twenty Twenty-Oneは、「シンプル・イズ・ベスト」という考え方でサイトを構築したい人には最適なテーマです。特に以下のような方におすすめできます。
- WordPress初心者: シンプルな構造なので、テーマの仕組みを理解するのに適しています。
- ブログやポートフォリオサイト: コンテンツを主役にしたいサイトにぴったりです。
- 軽量で速いサイトを求める人: サイトのパフォーマンスを重視するなら、良い選択肢になります。
逆に、多機能なブログパーツや独自のウィジェットなど、はじめから多くの機能が組み込まれたテーマを求めている場合は、プラグインの導入を検討するか、別のテーマを探すのも良いかもしれません。
公式テーマと無料テーマのメリット・デメリット
WordPressのテーマを選ぶ際の参考になるよう、公式テーマと無料テーマ(公式ディレクトリ外のものも含む一般的な無料テーマ)の主なメリットとデメリットを比較表にまとめました。
| 項目 | ✅ 公式テーマ (WordPress.org 公式ディレクトリのもの) | ⚠️ 一般的な無料テーマ (サードパーティ製、公式外を含む) |
| 信頼性・安全性 | ✅ 高い:厳しい審査基準を満たしており、セキュリティの懸念が少ない。 | 🔻 低い場合がある:作成者や配布元が不明確な場合、セキュリティリスクや悪意のあるコード(マルウェア)が含まれる可能性がある。 |
| 品質・安定性 | ✅ 高い:WordPressのコーディング標準に準拠しており、動作が安定している。 | ⚠️ ばらつきがある:質の高いものもあるが、コーディングが不適切でサイトの動作を不安定にしたり、表示崩れを起こしたりすることがある。 |
| サポート | ⚠️ 基本的になし:公式フォーラムでのコミュニティサポートが主。開発元による個別サポートはないことが多い。 | ⚠️ 基本的になし:個人開発の場合が多く、突然サポートが終了したり、連絡が取れなくなったりすることがある。 |
| アップデート | ✅ 定期的な更新:セキュリティ修正やWordPress本体のバージョンアップへの対応が比較的速い。 | 🔻 不定期:開発が停止すると、セキュリティリスクが残り、将来的に利用できなくなる可能性がある。 |
| 機能性・デザイン | ⚠️ シンプル:多機能すぎず、カスタマイズの土台として使いやすいように設計されているものが多い。 | ✅ 多機能・デザインが豊富:すぐに使えるように多くの機能やデザインが盛り込まれていることが多い。 |
| カスタマイズ性 | ✅ 高い:子テーマの作成や独自のカスタマイズをしやすいよう配慮されていることが多い。 | 🔻 低い場合がある:独自の機能やフレームワークを使用しており、コードを理解しないとカスタマイズが難しいことがある。 |
| 広告・リンク | ✅ なし:不必要な広告や作成者へのリンクが強制的に挿入されることはない。 | 🔻 ある場合がある:テーマ作成者への非表示にできないクレジットリンクや、勝手に広告が表示されることがある。 |
選ぶ際のポイント
- 安全性を最優先するなら: WordPress.org 公式ディレクトリで配布されている公式テーマを選ぶことを強く推奨します。
- デザインや特定の機能を重視するなら: 信頼できる開発元が提供しており、レビューが多く、定期的に更新されているか確認した上で、一般的な無料テーマを検討しましょう。
- 無料テーマはあくまで自己責任: 公式ディレクトリ外のテーマを使用する場合は、セキュリティとアップデート状況を自己責任で注意深く管理する必要があります。
有料テーマのメリットとデメリット
有料テーマには、無料テーマにはない多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットもあります。主なポイントを以下の表にまとめました。
| 特徴 | メリット (Pros) | デメリット (Cons) |
| 費用 | 最初に買い切りで購入すれば、その後は費用がかからないものが多い。デザイン外注などに比べると費用を抑えられる。 | 初期費用がかかる (一般的に5,000円〜20,000円程度)。月額制のテーマもある。 |
| デザイン・品質 | プロ仕様の高品質なデザインを簡単に実現できる。デザイン性が高く、独自性を出しやすい。 | 他のサイトと同じテーマを使っている場合、オリジナリティに欠ける可能性がある。 |
| 機能・SEO | 豊富な機能が標準搭載されている (例: アフィリエイト機能、広告管理機能)。内部SEO対策が最適化されているものが多い。 | 設定項目が多すぎて、特に初心者には機能を全て把握しきれない、または使いこなすのが難しい場合がある。 |
| カスタマイズ性 | コード知識なしでレイアウト変更や機能追加がしやすく、カスタマイズ性が高い。 | 高機能ゆえに、テーマ特有の機能とプラグインが競合する可能性がある。 |
| サポート | 開発元によるサポート体制が充実している (マニュアル、メールサポートなど)。トラブル発生時に安心。 | テーマのサポートが将来的に終了する可能性があり、WordPress本体のアップデートに対応しなくなるリスクがある。 |
| サイト運営 | デザインや機能の構築に時間をかけず、コンテンツ作成に集中できる。 | 一度テーマを選ぶと、テーマ固有の設定が多いため、後からテーマを変更する作業が大変になることがある。 |
まとめとアドバイス
- 初心者の方やサイト運営に集中したい方には、最初からデザインや機能が整っている有料テーマが特におすすめです。時間と労力を節約でき、結果的に効率的になることが多いです。
- 有料テーマを選ぶ際は、価格の安さだけでなく、デザイン性・機能性・操作性、そしてご自身のサイトの運用目的にマッチしているかを総合的に判断することが重要です。
WordPressテーマ目的別比較表
WordPressテーマを選ぶにはデザインだけでなく、汎用性、アップデートの継続性、サポート体制、そして表示速度やSEO対策の強さといった要素を総合的に考慮することが重要です。目的にあった長く安心して使えるテーマを選ぶようにしたいものです。そこで、目的別に整理したWordPressテーマ比較表を以下にまとめました。 各テーマの特徴や利用目的を簡潔に比較できるようにしています。
| テーマ名 | 主な目的・特徴 | 適した用途 |
|---|---|---|
| RE:DIVER(リダイバー) | 高速表示・SEO最適化に強い。アフィリエイトや収益化を意識した設計。 | アフィリエイトブログ、収益化重視の個人ブログ |
| GOLD BLOG(ゴールドブログ) | ブログ運営に特化。シンプルで使いやすく、初心者でも扱いやすい。 | 個人ブログ、情報発信サイト |
| THE THOR(ザ・トール) | SEO・デザイン・収益化機能を網羅したオールインワンテーマ。広告管理やランキング機能も搭載。 | アフィリエイト、企業サイト、収益化ブログ |
| Emanon(エマノン) | ビジネス向けデザイン。企業サイトやサービス紹介に適したテーマ。 | コーポレートサイト、サービス紹介ページ |
| LIQUID PRESS(リキッドプレス) | WordPress公式登録の国産テーマ。企業サイトからブログまで幅広く対応。初心者でも安心。 | 企業サイト、オウンドメディア、ブログ、LP |
| STORK SE(ストークSE) | モバイルファースト設計。1カラムデザインでコンテンツを際立たせる。直感的操作が可能。 | ブログ、アフィリエイト、ブランディングサイト |
| GOLD MEDIA(ゴールドメディア) | メディア運営に特化。SEO内部構造が強力で、収益化や効率的な運営を支援。 | WEBメディア、アフィリエイトサイト、企業サイト |







