ザ・トールはECサイト(ネットショップ)が構築できるテーマ
ザ・トールでECサイト
WordPressテーマの「THE THOR(ザ・トール)」は、ECサイト(ネットショップ)構築にも対応できる機能を持っていますが、大規模なECサイトには一般的なWordPressと同様に限界がある、というのが実情です。
THE THORがECサイトに向いていると言える点:
- デザイン性の高さとカスタマイズ性: プロのデザインをワンクリックで反映できる「デザイン着せ替え機能」などがあり、美しく専門的なサイトを比較的簡単に作れます。ECサイトにとって見た目は重要です。
- SEO対策の強さ: 検索エンジン上位表示に強いとされる機能が豊富で、集客面で有利になる可能性があります。
- 集客・収益化支援機能: アフィリエイト広告などのタグを一元管理できる「タグ管理機能」や、行動を促すCTAエリアの簡単設置など、収益化に役立つ機能が搭載されています。
- ポータルサイト構築機能: 「スマート検索機能」など、大規模なメディアサイトやポータルサイト構築に役立つ機能があり、商品数が多い場合の絞り込み検索などに応用できる可能性があります。
考慮すべき点(WordPress全般の特性):
- 処理速度と負荷: WordPressは動的CMSのため、ユーザーがアクセスする度にページを生成します。商品数が非常に多くなったり、アクセスが集中する大規模なECサイトの場合、サーバーへの負荷が大きくなり、表示速度が遅くなる可能性があります。これはTHE THORに限らず、WordPressでECサイトを構築する際の一般的な課題です。
- EC機能の追加: ECサイトとして機能させるには、通常、「WooCommerce」などのEC機能追加用のプラグインを導入する必要があります。THE THOR自体に本格的なEC機能が組み込まれているわけではありません(ただし、テーマがプラグインとの互換性を持っていることが多いです)。
結論として
- 小規模~中規模のネットショップであれば、THE THORの持つデザイン性、SEOの強さ、収益化支援機能を活かしつつ、WooCommerceなどのプラグインと組み合わせて十分に構築可能です。
- 大規模な商品数を扱う、または莫大なアクセスが見込まれるECモールのようなサイトを検討している場合は、WordPressではなく、よりECサイト専用のシステム(EC-CUBE、Shopifyなど)を検討する方が、安定性や拡張性の面で適していることが多いです
ECサイトをするとき必要なプラグイン
WordPressテーマ「THE THOR」でECサイトを構築する場合、ECサイトとしての機能を追加するためのプラグインが必要になりますが、注意点もあります。
ECサイト機能のためのプラグイン
WordPressで本格的なECサイトを構築する場合、一般的には以下のプラグインが使われますが、「THE THOR」との相性を事前に確認することが重要です。
目的 | 一般的に使用されるプラグイン |
EC機能全般 | WooCommerce など |
決済機能 | 各種決済サービス(Stripe、PayPal、国内決済サービスなど)の連携プラグイン |
お問い合わせ | Contact Form 7 など(ECサイトでは必須) |
【特に重要な注意点:WooCommerceとの相性】
「THE THOR」と最も有名なECサイト構築プラグインである「WooCommerce」は、相性が悪い場合があるという情報があります。
- 商品ページが正しく表示されないなどの問題が発生した事例が報告されています。
- WooCommerceはサイトを重くする要因にもなり、THE THORの高速表示というメリットを損なう可能性もあります。
もし「THE THOR」でECサイトを構築する場合は、WooCommerce以外のECプラグインの利用を検討するか、テーマ公式のサポートフォーラムで最新の相性情報を確認することを強くおすすめします。
THE THORで推奨・必須とされる基本的なプラグイン
ECサイトであるかどうかにかかわらず、「THE THOR」の機能を最大限に活用し、安定させるために推奨または必須とされるプラグインは以下の通りです。
プラグイン名 | 目的 | 備考 |
Classic Editor | 以前の編集画面(クラシックエディター)を使用するため | THE THORの装飾機能を利用する場合に必須とされています。 |
WP Multibyte Patch | 日本語環境での文字化け防止など | 日本語環境では一般的に推奨されます。 |
Customizer Export/Import | 着せ替え機能などでカスタマイザー設定をインポート・エクスポートするため | 着せ替えデザイン導入時に必須です。 |
XML Sitemaps | 検索エンジン向けのXMLサイトマップを生成するため | THE THORにはこの機能がないため、補完として推奨されます。 |
Edit Author Slug | ユーザーIDのセキュリティ向上 | セキュリティ対策として推奨されます。 |
THE THORと相性の悪いとされるプラグイン
THE THORは多機能であるため、機能が重複するプラグインはサイトを重くしたり、不具合の原因になったりすることがあります。公式で相性が悪いとされているプラグインの例です。
- TinyMCE Advanced
- Jetpack
- SiteGuard WP Plugin (※設定によっては利用可能な場合もあります)
- 高速化系プラグイン(THE THORのPWA機能などがバッティングする可能性があるため)
ECサイト構築は通常より複雑になるため、プラグイン導入前に必ずテーマの公式マニュアルやサポート情報を確認してください。
メリットとデメリット
WordPressテーマ「THE THOR(ザ・トール)」をECサイト(ネットショップ)で利用する場合のメリットとデメリットは、一般的な評価や機能に基づくと以下のようになります。
ECサイト運営においては、特にデザインの自由度、高速表示、SEO対策がメリットになる一方で、多機能性ゆえの複雑さやブロックエディタ非対応などがデメリットとなり得ます。
メリット
カテゴリ | メリット | 詳細 |
デザイン・カスタマイズ | プロ級のデザインを簡単に実現 | 「デザイン着せ替え機能」により、専門知識なしでプロのようなECサイトデザインを短時間で作成できます。商品の魅力を引き出すデザインを追求しやすいです。 |
高いカスタマイズ性 | カスタマイザーからクリック操作だけで細部までデザインを調整でき、オリジナリティのあるECサイト構築が可能です。 | |
集客・SEO | 強力なSEO対策機能 | 内部SEO対策が徹底されており、ECサイトの集客に不可欠な検索エンジンでの上位表示を狙いやすくなります。構造化マークアップにも対応しています。 |
国内屈指の高速表示 | サイトの表示速度が速いと、ユーザーの離脱率低下やGoogleからの評価向上につながり、ECサイトの売上にも好影響を与えます。 | |
収益化・運営 | 豊富な収益化支援機能 | ECサイトの商品紹介やアフィリエイト広告などを一元管理できる「タグ管理機能」や、成約率を向上させるための「CTA(Call to Action)機能」などが充実しています。 |
プラグインの削減 | テーマ自体に多くの機能が搭載されているため、外部プラグインの導入を減らすことができ、サイトの動作安定やセキュリティ面でのメリットがあります。 | |
万全のアフターフォロー | 無料・無期限のサポートが提供されているため、初心者でも安心してサイトを長期的に運営できます。 |
デメリット
カテゴリ | デメリット | 詳細 |
操作性・難易度 | 初心者には設定が複雑 | 機能が非常に豊富で多機能なため、設定項目が多く、WordPressやウェブサイト制作に慣れていない初心者にとっては初期設定や操作に時間がかかる場合があります。 |
開発環境 | ブロックエディタ(Gutenberg)に非対応 | 2024年現在、WordPressの主流であるブロックエディタではなく、クラシックエディタの使用が推奨されています。最新のエディタに慣れている人には違和感があり、将来的な互換性に不安が残る可能性があります。 |
コスト | 価格が比較的高め | 他の有料テーマと比較して価格設定がやや高めであるため、初期費用を抑えたい方には負担に感じるかもしれません。 |
機能の使いこなし | 多機能ゆえに使いこなせない可能性 | あまりに機能が多いため、すべての機能を活用しきれずに宝の持ち腐れになってしまう可能性があります。 |
ECサイトとしての利用における補足
- EC機能の実現: THE THOR自体はECサイトの「デザイン・集客」に優れていますが、商品の管理、決済機能、在庫管理などの「EC機能」を実装するには、通常は「WooCommerce」などのECプラグインを別途導入し、テーマと連携させる必要があります。
- デザイン: ECサイトの肝となる商品ページやカテゴリーページも、その高いカスタマイズ性により、魅力的に作り込むことが可能です。
ザ・トールとは
「ザ・トール(THE THOR)」は、WordPress(ワードプレス)の有料テーマです。
主な特徴としては、以下の3点が高く評価されています。
- 圧倒的なSEOの強さ: 検索エンジンに評価されやすい内部構造や、高速表示技術、最新のSEO機能が徹底的に追求されており、検索順位が上がりやすいとされています。
- 高いデザイン性: デザイン初心者でも、プロが作ったようなおしゃれで美しいデザイナーズサイトを簡単に作成できます。「デザイン着せ替え機能」も搭載されており、ワンクリックでプロのデザインを導入することも可能です。
- 豊富な機能性: アクセスアップや収益アップを強力に後押しする集客・収益化支援システム(タグ管理機能など)が充実しており、ブログやアフィリエイトサイト運営に適したオールインワンテーマです。
SEO、デザイン、機能の三拍子が揃った国内最高峰のテーマとして、特にブログやアフィリエイトなどで収益化を目指す方に人気のテーマとなっています。

THE THORは、SEOに特化した内部構造と高速表示技術、そして具体的な行動を促すための集客・収益化支援システムを組み合わせることで、サイトのアクセスアップと収益の最大化を強力に後押しするWordPressテーマと言えます。特に、SEO対策を意識して集客力を高めたい個人ブロガーやアフィリエイター、中小企業のウェブ担当者にとって、非常に有効なツールとなるでしょう。
WordPressでECサイトを構築するときの注意点
WordPressでECサイトを構築する際の主な注意点は、セキュリティ対策、機能の拡張性(カスタマイズ・決済方法)、そしてサイトの表示速度に関わる点です。
1. セキュリティ対策の徹底
WordPressはオープンソースであるため、脆弱性が発見されやすく、ECサイトで扱う顧客の個人情報(住所、連絡先など)や決済情報の漏洩リスクが高まります。
- 常に最新の状態に保つ: WordPress本体、テーマ、使用しているプラグインを常に最新バージョンにアップデートし、セキュリティパッチを適用することが必須です。
- 信頼できるプラグインの選択: カート機能や決済機能を提供するプラグイン(例:WooCommerce、Welcartなど)は、セキュリティ対策がしっかりしているか、開発が活発で更新頻度が高いかを確認して選ぶ必要があります。
- 管理画面へのアクセス制限: 管理画面へのアクセスURLの変更や、特定のIPアドレスからのアクセス制限などを設定し、不正アクセスを防ぎましょう。
- SSL証明書の導入: 通信を暗号化するためのSSL(HTTPS)は必須です。
2. 機能の拡張性と決済方法の制約
WordPressによるECサイトの機能は主にプラグインに依存するため、以下の点に注意が必要です。
- 細かなカスタマイズの難しさ: プラグインで提供される機能以外の細かなカスタマイズを行うには、PHPやMySQLなどのプログラミング知識が必要です。ECに特化したシステムと比較して、柔軟な機能追加が難しい場合があります。
- 決済方法の制約: 導入できる決済方法が、使用するECプラグインや決済サービスに依存します。最新の決済方法(例:特定のキャリア決済、後払い、新しい電子マネーなど)に対応できない可能性があり、機会損失につながる場合があります。
- EC特化機能の不足: 大規模なECサイトで求められるような、高度な在庫管理、顧客管理、マーケティング機能などは、別途カスタマイズや外部サービスとの連携が必要になることが多く、EC専用プラットフォームの方が優れている場合があります。
3. サイトの表示速度と規模
WordPressはプラグインを多数導入することで機能を追加できますが、これが原因でサイトの表示速度が低下しやすい傾向があります。
- プラグインの精査: 必要な機能に絞り込み、不要なプラグインは入れすぎないようにしましょう。プラグインが多いとサイトが重くなり、ユーザーの離脱率が上がります。
- サーバー負荷: 商品数が増えるなど大規模なECサイトを構築する場合、サーバーへの負荷が大きくなり、表示速度が遅くなる可能性があります。小規模〜中規模のサイトに向いています。大規模な場合は、ECに特化したシステムを検討した方が良いでしょう。
4. 構築・運用に関する知識
- 専門知識の必要性: WordPressでECサイトを構築・運用するには、サーバー、ドメイン、WordPressの基本的な操作に加え、プラグインの設定、セキュリティ対策など、ある程度のWebやプログラミングに関する知識が必要です。自力での対応が難しい場合は、外注費などのコストが発生します。
- トラブルシューティング: エラーや不具合が発生した場合、自己解決できる情報が豊富にある一方、原因の特定や修正には知識と手間がかかることがあります。
公式テーマと有料テーマを比較
WordPressの公式テーマ(無料)と有料テーマを比較すると、主に費用、機能・カスタマイズ性、サポート、デザインなどの点で違いがあります。
以下に主な比較ポイントをまとめます。
比較項目 | WordPress公式テーマ(無料) | 有料テーマ |
費用 | 無料 | 1万円〜3万円程度の買い切り型、または月額/年額のサブスクリプション型が多い |
機能・カスタマイズ性 | シンプルで基本的な機能に限定されることが多い。高度な機能はプラグインで補う必要がある。 | 多機能で、ドラッグ&ドロップビルダーや豊富なレイアウトオプションなど、高度なカスタマイズ機能が組み込まれていることが多い。 |
デザイン | シンプルで、他のサイトとデザインが似る可能性がある。 | プロフェッショナルで高品質なデザインが多く、独自性を出しやすい。特定の業種に特化したテーマもある。 |
サポート | 公式フォーラムなど、コミュニティベースのサポートが中心で、個別対応は期待できないことが多い。 | テーマ開発者による専門的なサポート(メール、チャットなど)が提供されることが多く、初心者には安心。 |
アップデート | 公式ディレクトリに登録されているため、セキュリティや互換性のチェックはされているが、機能追加の頻度はテーマによる。 | 定期的なアップデートがあり、最新のWordPressやプラグインとの互換性、セキュリティ対策がより迅速に行われる傾向がある。 |
コードの品質・安全性 | 公式テーマは厳格な審査基準をクリアしているため、一定の品質・安全性は担保されている。 | 評判の良いテーマは高品質だが、中にはコードが複雑すぎたり、セキュリティに問題があるものも存在する可能性があるため、選定に注意が必要。 |
SEO対応 | 基本的なSEO対策はされているが、高度な最適化はプラグインに依存することが多い。 | 内部SEOが最適化されているテーマが多い。 |
まとめと推奨
あなたの状況 | 推奨されるテーマ |
予算をかけたくない、個人ブログ、シンプルなサイトで十分、自分でカスタマイズできる知識がある | 公式テーマ(無料) |
ビジネスサイトや本格的なサイトを構築したい、デザインの独自性を出したい、豊富な機能やカスタマイズ性が欲しい、初心者でサポートが必要、時間と労力を節約したい | 有料テーマ |
最終的には、あなたのサイトの目的、予算、求める機能、そしてウェブサイト構築のスキルレベルに応じて、最適なテーマを選択することが重要です。有料テーマを選ぶ場合は、評判やサポート体制、アップデートの頻度をしっかり確認することをお勧めします。
テーマ名 | 主な特徴・強み | 適したサイト |
ザ・トール (THE THOR) | 国内最高クラスのSEO最適化と高速表示 プロ仕様の美しいデザインを簡単に実現(着せ替え機能あり) アフィリエイトに役立つランキング作成機能やCTAが充実<記事装飾機能が豊富で、読みやすいコンテンツ作成を支援 | アフィリエイトブログ、本格的なメディアサイト、集客を重視するビジネスサイト |
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リキッドプレス (LIQUID PRESS) | 用途別に豊富なテーマ(マガジン、コーポレートなど)が用意されている 高いSEO対策と構造化データ対応 多言語対応機能(LIQUID CORPORATEなど) カスタマイザーでの直感的な編集が可能 | メディアサイト(ブログ)、多言語対応が必要な企業サイト、目的に合わせたテーマを選びたいサイト |
補足情報
- ザ・トール: SEOと収益化を最重視する設計で、アフィリエイターやブロガーに人気が高いテーマです。
- エマノン: 特にBtoBやサービス業など、Webからの顧客獲得(リードジェネレーション)を重視するビジネスサイト構築に適しています。
- ストークSE: モバイルでの見やすさに徹底的にこだわり、余計な装飾を排したデザインが特徴です。商品の魅力を際立たせたいサイトにも向いています。
- リキッドプレス: 豊富なラインナップの中から目的特化型のテーマを選べるのが大きなメリットです。例えば、ニュースサイトならLIQUID MAGAZINE、企業サイトならLIQUID CORPORATEなどがあります。