Create And Assign Categories For Pagesは固定ページにカテゴリーとタグを作成するプラグイン
Create And Assign Categories For Pagesとは
WordPressプラグイン「Create And Assign Categories For Pages」は、WordPressの「ページ」にカテゴリー機能を追加するためのプラグインです。
通常、WordPressでは「投稿(Post)」にカテゴリーやタグを割り当ててコンテンツを分類しますが、「ページ(Page)」にはデフォルトでその機能がありません。このプラグインを導入することで、以下のことが可能になります。
主な機能とメリット:
- ページのカテゴリー作成と割り当て: 新しいカテゴリーをページ用に作成し、それらのカテゴリーを既存のページや新規ページに割り当てることができます。
- カテゴリーごとのページリスト表示: 特定のカテゴリーに属するページを一覧表示することができます。これにより、訪問者は興味のあるコンテンツを簡単に見つけられるようになります。
- アーカイブページの生成: テーマの
archive.php
やtag.php
ファイルを利用して、カテゴリーベースのアーカイブページやタグベースのアーカイブページを作成できます。 - コンテンツの整理とSEOの向上: ページをカテゴリーで分類することで、サイトの構造が整理され、ユーザーエクスペリエンスが向上します。また、検索エンジンがコンテンツの内容とコンテキストを理解しやすくなり、SEOの向上にも繋がります。
- カスタムコーディング不要: 通常、この機能を実現するにはカスタムコーディングが必要ですが、このプラグインを使えば手間を省くことができます。
- タグ機能の追加(同種のプラグインの場合): 「Create And Assign Categories For Pages」という名前のプラグイン以外にも、「Pages with category and tag」といった同種のプラグインでは、ページにタグ機能も追加できるものがあります。
なぜページにカテゴリーが必要なのか?
通常、WordPressのページは静的なコンテンツ(会社概要、お問い合わせなど)に使用されることが多く、分類の必要性が低いと考えられています。しかし、以下のようなケースではページにカテゴリーを割り当てることが非常に役立ちます。
- ポートフォリオサイト: 制作実績をページで作成し、カテゴリーで「Webデザイン」「グラフィックデザイン」などと分類する。
- 製品情報サイト: 各製品ページを作成し、カテゴリーで「家電」「家具」「アパレル」などと分類する。
- サービス紹介サイト: 提供するサービスをページで詳細に説明し、カテゴリーで「コンサルティング」「開発」「サポート」などと分類する。
このように、静的コンテンツであっても内容が多岐にわたる場合や、特定のテーマで複数のページをまとめたい場合に、カテゴリー機能は非常に有効です。
注意点:
- 「Create And Assign Categories For Pages」は特定のプラグインの名称ですが、同様の機能を提供するWordPressプラグインは複数存在します。「Pages with Category and Tag」などもその一つです。
- プラグインを導入する際は、お使いのWordPressバージョンやテーマとの互換性を確認し、レビューや評価も参考にすることをおすすめします。
「Create And Assign Categories For Pages」の使い方
「Create And Assign Categories For Pages」は、その名の通り、通常投稿にのみ存在するカテゴリー機能を固定ページにも追加し、割り当てられるようにするWordPressプラグインです。これにより、固定ページをカテゴリー別に分類・管理できるようになり、サイトの構造化やナビゲーションの改善に役立ちます。
1. インストールと有効化
- WordPressの管理画面にログインします。
- 左メニューの「プラグイン」>「新規追加」をクリックします。
- 検索ボックスに「Create And Assign Categories For Pages」と入力し、検索します。
- プラグインが表示されたら、「今すぐインストール」をクリックします。
- インストールが完了したら、「有効化」をクリックします。
2. 固定ページへのカテゴリーの追加
プラグインを有効化すると、固定ページの編集画面にカテゴリー関連の機能が追加されます。
- 新しい固定ページを作成するか、既存の固定ページを編集します。
- 固定ページの編集画面の右側に、「カテゴリー」というセクションが追加されています。
- このセクションで、通常の投稿と同じようにカテゴリーを追加したり、既存のカテゴリーを割り当てたりできます。
- 新しいカテゴリーを追加する場合: 「新規カテゴリーを追加」をクリックし、カテゴリー名を入力して「新規カテゴリーを追加」ボタンをクリックします。
- 既存のカテゴリーを割り当てる場合: 割り当てたいカテゴリーのチェックボックスをオンにします。
3. カテゴリーの管理
固定ページに割り当てられたカテゴリーは、通常の投稿のカテゴリーと同様に管理できます。
- WordPress管理画面の左メニューの「固定ページ」>「カテゴリー」をクリックします。
- ここで、固定ページに作成・割り当てられたすべてのカテゴリーの一覧が表示されます。
- 通常のカテゴリーと同様に、新しいカテゴリーの追加、既存のカテゴリーの編集、削除が行えます。
4. フロントエンドでの表示方法
固定ページにカテゴリーを割り当てただけでは、自動的にフロントエンドに表示されるわけではありません。通常、以下の方法で表示を実装します。
a. 固定ページ一覧での絞り込み
管理画面の固定ページ一覧では、カテゴリーで絞り込み表示できるようになります。
b. カスタムクエリ(WordPressループ)での表示
特定のカテゴリーに属する固定ページを一覧表示したい場合は、テーマファイル(page.php
, archive.php
, category.php
など、またはカスタムテンプレート)にWordPressのループ処理を記述し、WP_Query
を使用してカテゴリーで絞り込む必要があります。
例:特定のカテゴリーの固定ページを一覧表示するコード(テーマファイルに記述)
<?php
$args = array(
'post_type' => 'page', // 固定ページを指定
'category_name' => 'your-category-slug', // 表示したいカテゴリーのスラッグを指定
'posts_per_page' => -1 // 全ての固定ページを表示
);
$pages_query = new WP_Query( $args );
if ( $pages_query->have_posts() ) :
while ( $pages_query->have_posts() ) : $pages_query->the_post(); ?>
<h2><a href="<?php the_permalink(); ?>"><?php the_title(); ?></a></h2>
<?php the_excerpt(); ?>
<?php endwhile;
wp_reset_postdata(); // 重要なリセット関数
else :
echo '<p>該当する固定ページはありません。</p>';
endif;
?>
'post_type' => 'page'
で固定ページを指定します。'category_name' => 'your-category-slug'
で、表示したいカテゴリーのスラッグを指定します。スラッグは、「固定ページ」>「カテゴリー」で確認できます。
c. ウィジェットやショートコードでの表示(テーマや他のプラグインに依存)
テーマによっては、特定のカテゴリーの固定ページを表示するウィジェットやショートコードが用意されている場合があります。また、カスタムクエリを簡単に作成できるプラグイン(例: WP Show Posts, Content Views)と組み合わせることで、コードを書かずに表示することも可能です。
5. メニューへの追加
固定ページのカテゴリーをナビゲーションメニューに追加することも可能です。
- WordPress管理画面の左メニューの「外観」>「メニュー」をクリックします。
- 「メニュー項目を追加」セクションに、「カテゴリー」が表示されるようになります。
- この「カテゴリー」を展開すると、通常の投稿カテゴリーに加えて、固定ページに割り当てられたカテゴリーも表示されます。
- メニューに追加したいカテゴリーにチェックを入れ、「メニューに追加」をクリックします。
まとめ
「Create And Assign Categories For Pages」プラグインは、固定ページに柔軟な分類機能をもたらし、大規模なサイトや特定の目的を持ったサイトで、固定ページの管理とナビゲーションを大幅に改善することができます。コードの記述が必要な場合もありますが、WordPressの基本的な知識があれば十分に使いこなせるでしょう。
Create And Assign Categories For Pagesの注意点
WordPressプラグイン「Create And Assign Categories For Pages」は、WordPressのページにカテゴリー機能を追加するための便利なプラグインです。通常、WordPressの投稿にはカテゴリーがありますが、ページにはデフォルトでありません。このプラグインを使うことで、ページも投稿と同じように整理し、訪問者にとって分かりやすいサイト構造を構築できます。
利用にあたっての主な注意点は以下の通りです。
1. SEOへの影響
- URL構造: カテゴリーをページに適用することで、サイトのURL構造が変わる可能性があります。例えば、
yourdomain.com/category/your-page-slug/
のようなURLになることがあります。SEOの観点から、カテゴリーを含んだパーマリンク設定を使用している場合、重複コンテンツとして認識されないよう注意が必要です。Yoast SEOなどのSEOプラグインを使用して、プライマリカテゴリーを設定するなど、適切なSEO対策を講じることを検討してください。 - 重複コンテンツ: 同じページに複数のカテゴリーを割り当てる場合、検索エンジンが重複コンテンツとみなす可能性があります。カテゴリーはコンテンツの整理に役立ちますが、SEOの観点からは慎重に利用し、関連性の高いカテゴリーのみを割り当てるようにしましょう。
2. ユーザーエクスペリエンス
- カテゴリーの混乱: カテゴリーはコンテンツの整理に役立ちますが、あまりにも多くのカテゴリーをページに割り当てたり、カテゴリーの粒度が細かすぎると、かえってユーザーが混乱する可能性があります。シンプルで直感的なカテゴリー構造を心がけましょう。
- ナビゲーション: カテゴリーを適用したページが、サイトのナビゲーション(メニューなど)でどのように表示されるかを考慮する必要があります。訪問者が目的のコンテンツを簡単に見つけられるように、論理的なメニュー構成を検討しましょう。
3. テーマとの互換性
- このプラグインは、テーマの
archive.php
やtag.php
ファイルを利用してカテゴリーアーカイブページを表示します。そのため、テーマによっては、カテゴリーアーカイブページの表示が期待通りにならない場合があります。必要に応じて、テーマのテンプレートファイルをカスタマイズする必要があるかもしれません。
4. プラグインの機能と制限
- このプラグインは、ページのカテゴリー作成と割り当て、カテゴリーベースのページリスト表示などを可能にします。しかし、より高度な分類や表示機能が必要な場合は、他のカスタムタクソノミープラグイン(例: TaxoPress, Easy Post Types and Fields)の利用も検討すると良いでしょう。それらのプラグインは、より柔軟な設定や、カスタム投稿タイプとの連携も可能です。
5. 今後のメンテナンスとサポート
- WordPressプラグイン全般に言えることですが、開発が停止したり、WordPressの新しいバージョンに対応しなくなる可能性があります。定期的にプラグインの更新状況を確認し、必要に応じて代替プラグインへの移行も考慮に入れる必要があります。
まとめ:
「Create And Assign Categories For Pages」プラグインは、WordPressのページにカテゴリー機能を追加する手軽な方法を提供します。しかし、SEO、ユーザーエクスペリエンス、テーマの互換性などを考慮し、慎重に計画を立てて利用することが重要です。サイトの目的や規模に応じて、より高度な機能を持つカスタムタクソノミープラグインの利用も視野に入れると良いでしょう。
プラグインのリスクを回避する

WordPressプラグインの利用には、ウェブサイトの機能拡張というメリットがある一方で、いくつかのセキュリティや安定性に関するリスクが伴います。
主なリスク
1. セキュリティの脆弱性
プラグインにセキュリティ上の欠陥(脆弱性)が含まれていると、それを悪用したサイバー攻撃の標的になる可能性があります。
- 不正アクセス・サイトの改ざん:脆弱性を突かれて管理画面に不正アクセスされたり、ウェブサイトの内容が改ざんされたりします。
- 情報漏洩:ユーザーの個人情報や機密データが盗み出されるリスクがあります。
- マルウェア感染:悪意のあるコードやマルウェアを仕込まれ、サイト訪問者に被害が及んだり、サイトがDDoS攻撃などの犯罪の踏み台に利用されたりする可能性があります。
- 未更新のプラグイン:開発が停止されたり、長期間更新されていないプラグインは、既知の脆弱性が修正されないまま放置され、特に危険性が高まります。
2. ウェブサイトの安定性・パフォーマンスへの影響
- 動作の競合(コンフリクト):複数のプラグイン同士、またはWordPress本体やテーマとの相性が悪く、機能不全やレイアウトの崩れ、エラーが発生することがあります。
- 表示速度の低下:特に多くのプラグインを導入しすぎると、ウェブサイトの読み込みに必要なリソースが増加し、表示速度が遅くなることがあります。
3. メンテナンスの手間とコスト
- 更新の必要性:セキュリティを維持し、WordPress本体のアップデートに対応するため、プラグインも定期的に最新版へ更新する必要があります。この更新作業や、更新後に問題が発生しないかの確認(動作確認)に手間がかかります。
- 互換性の問題:WordPress本体のメジャーアップデートや、他のプラグインの更新により、特定のプラグインが動作しなくなる互換性の問題が生じることがあります。
リスクを最小限に抑える対策
これらのリスクを避けるためには、以下の点に注意することが重要です。
- 信頼できるソースからのみ導入する:WordPress公式プラグインディレクトリなど、信頼できる提供元からのみプラグインをダウンロードし、導入前に評価やレビュー、最終更新日、インストール数などを確認しましょう。
- 定期的な更新:WordPress本体、テーマ、そしてすべてのプラグインを常に最新の状態に保ちましょう。
- 不要なプラグインの削除:使用していないプラグインは無効化するだけでなく、サーバーから削除しましょう。
- 導入数を絞る:本当に必要な機能に絞り込み、プラグインの導入数は最小限に抑えましょう。
有料テーマはプラグインのリスク回避につながることがある
WordPressの有料テーマを使うことで、ある程度はプラグインのリスク回避につながることがありますが、完全にリスクを避けられるわけではありません。以下のポイントで詳しく解説します。
有料テーマで回避できるリスク
1. 基本機能がテーマに含まれている
有料テーマには、以下のような機能が最初から組み込まれていることが多いです:
- SEO対策
- デザインのカスタマイズ(色・フォント・レイアウト)
- SNS連携
- パンくずリスト
- 目次表示
- 広告管理
- カスタムウィジェット
このため、追加のプラグインを入れずに済む=プラグインによるバグやセキュリティリスクを減らせます。
それでもプラグインが必要なケース
高度な機能はプラグインが必要
- ECサイト機能(WooCommerce)
- 多言語化(Polylang、WPML)
- 会員制サイト(MemberPressなど)
- バックアップやセキュリティ(UpdraftPlus、Wordfence)
- 高速化(キャッシュ系プラグイン)
有料テーマでも、これらの機能まではカバーしきれません。つまり、信頼できるプラグイン選びは必須です。
⚠️ 注意点
リスク | 有料テーマでの軽減可否 | コメント |
---|---|---|
プラグイン間の競合 | △ | 内蔵機能で代用できれば回避可 |
セキュリティの脆弱性 | △ | プラグイン削減で多少減るが、ゼロではない |
アップデートによる不具合 | △ | 有料テーマは保守されていることが多いが、プラグインとの相性次第 |
サポートの欠如 | ◯ | 有料テーマはサポート付きが多く、安心感あり |
結論:リスクは減らせるがゼロにはできない
- 有料テーマで必要最低限の機能が揃えば、プラグインを減らせるのでリスク軽減につながります。
- ただし、どうしても必要なプラグインは信頼性・更新頻度・レビューをしっかり確認して使うことが重要です。
補足アドバイス
- テーマとプラグインの相性問題もあるため、有名なテーマ(例:SWELL、JIN:R、THE THORなど)+評判の良いプラグインの組み合わせが安心です。
- 子テーマを使うことで、カスタマイズ時のトラブルも回避しやすくなります。
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補足情報
- ザ・トール: SEOと収益化を最重視する設計で、アフィリエイターやブロガーに人気が高いテーマです。
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