2019年6月1日 / 最終更新日時 : 2025年10月6日 エス・ティ・セブン プラグイン

Head, Footer and Post InjectionsはAdSense審査コードを貼りつけるプラグイン

Head, Footer and Post Injectionsとは

「Head, Footer and Post Injections」（または「Header and Footer」と呼ばれることもあります）は、WordPressサイトのヘッダー、フッター、投稿（記事）の特定の位置に、さまざまな種類のコードを簡単に挿入できる非常に便利なツールです。

主な機能と特徴:

  • コードの集中管理: Google Analyticsのトラッキングコード、Facebook Pixel、Googleタグマネージャー、カスタムCSS、JavaScript、HTML、Googleのサイト認証コードなど、複数のサービスから提供されるコードを、一元的に管理し、サイトに挿入することができます。これにより、複数のプラグインを導入したり、テーマファイルを直接編集したりする手間を省けます。
  • 柔軟な挿入位置:
    • ヘッダー: <head>タグ内、または<body>タグの直後にコードを挿入できます。
    • フッター: </body>タグの直前にコードを挿入できます。
    • 投稿/固定ページ: 投稿や固定ページのコンテンツの上部、下部、または特定のキーワード（マーカー）の前後にコードを挿入できます。これにより、記事内に広告バナーを挿入したり、ソーシャルシェアボタンを設置したりするのに役立ちます。
  • テーマからの独立性: このプラグインを使用することで、テーマファイルを直接編集する必要がなくなるため、テーマを変更しても挿入したコードが失われる心配がありません。
  • デスクトップ/モバイルの区別: デスクトップとモバイルデバイスで異なるコードを挿入するように設定できます。例えば、モバイルとデスクトップで表示する広告の形式を変える場合などに便利です。
  • PHPコードの実行: PHPコードを認識し、実行できるため、より複雑なロジックを注入することも可能です。
  • AMP対応: AMP（Accelerated Mobile Pages）プラグインと互換性があり、AMPページに特化したコードを注入するためのセクションも提供されています。
  • 初心者にもおすすめ: PHPファイルなどを直接編集する必要がないため、WordPressの初心者でも安心して各種コードをサイトに組み込むことができます。

どのような場合に役立つか:

  • アクセス解析ツールの導入: Google Analyticsなどのトラッキングコードを簡単に設置したい場合。
  • 広告の掲載: AdSenseなどの広告コードをヘッダーやフッター、投稿の特定の位置に表示したい場合。
  • ソーシャルメディア連携: FacebookのLikeボタンやTwitterのシェアボタンなどのスクリプトを挿入したい場合。
  • サイト認証: Google Search Consoleなどのサイト認証コードを設置したい場合。
  • カスタムデザインの適用: テーマのCSSを編集せずに、サイト全体または特定のページにカスタムCSSを適用したい場合。
  • JavaScriptの追加: 特定の機能を追加するためのJavaScriptコードを挿入したい場合。

このように、「Head, Footer and Post Injections」は、WordPressサイトのカスタマイズと管理を効率化するための強力なプラグインです。

テーマによってはGoogle AdSenseの審査コードを設定する機能を持っているものがあります。

Head, Footer and Post Injectionsの使い方

「Head, Footer and Post Injections」は、WordPressのWebサイトのヘッダー、フッター、投稿本文にコードを簡単に追加できるプラグインです。Googleアナリティクス、AdSense、カスタムCSS、JavaScriptなどを追加する際に非常に便利です。

主な機能

  • ヘッダーへのコード挿入 (Header Injection): <head>タグ内にコードを挿入します。
  • フッターへのコード挿入 (Footer Injection): </body>タグの直前にコードを挿入します。
  • 投稿本文の前後へのコード挿入 (Post Injection): 投稿コンテンツの前後、または特定の箇所にコードを挿入します。

インストール方法

  1. WordPressの管理画面にログインします。
  2. 左側のメニューから「プラグイン」>「新規追加」を選択します。
  3. 検索バーに「Head, Footer and Post Injections」と入力し、検索します。
  4. プラグインが表示されたら、「今すぐインストール」をクリックします。
  5. インストールが完了したら、「有効化」をクリックします。

使い方

プラグインを有効化すると、WordPressの管理画面の「設定」メニューの中に「Head, Footer and Post Injections」という項目が追加されます。

  1. 設定画面へのアクセス: 「設定」>「Head, Footer and Post Injections」をクリックします。
  2. ヘッダーへのコード挿入 (HEAD Injection):
    • 画面上部の「ON EVERY PAGE」タブをクリックします。
    • 「INJECTION ON ALL PAGES」セクションに、ヘッダーに挿入したいコード（例：Googleアナリティクスのトラッキングコード、カスタムCSSの<style>タグなど）を入力します。
    • 例（Googleアナリティクス）:
<script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=UA-XXXXX-Y"></script>
<script>
  window.dataLayer = window.dataLayer || [];
  function gtag(){dataLayer.push(arguments);}
  gtag('js', new Date());
  gtag('config', 'UA-XXXXX-Y');
</script>
  1. フッターへのコード挿入 (FOOTER Injection):
    • 同じく「ON EVERY PAGE」タブ内を下方向にスクロールします。
    • 「FOOTER INJECTION ON ALL PAGES」セクションに、フッターに挿入したいコード（例：JavaScript、サイト認証コードなど）を入力します。
    • 入力後、「Save」ボタンをクリックして変更を保存します。
  2. 投稿本文へのコード挿入 (POST INJECTION):
    • 「ON POSTS / PAGES」タブをクリックします。
    • ここでは、投稿や固定ページに対して、コードを挿入する場所とタイミングを細かく設定できます。
    • 「BEFORE POST CONTENT (ON POSTS)」: 投稿本文の直前にコードを挿入します。
    • 「AFTER POST CONTENT (ON POSTS)」: 投稿本文の直後にコードを挿入します。
    • 「BEFORE PAGE CONTENT (ON PAGES)」: 固定ページ本文の直前にコードを挿入します。
    • 「AFTER PAGE CONTENT (ON PAGES)」: 固定ページ本文の直後にコードを挿入します。
    • 「Adsense Codes (Advanced)」: AdSenseコードを特定のルールに基づいて挿入するための詳細設定が可能です。
    • それぞれに挿入したいコードを入力し、「Save」ボタンをクリックして変更を保存します。

利用上の注意点

  • コードの正確性: 挿入するコードは正確に入力してください。誤ったコードはWebサイトの表示に問題を引き起こす可能性があります。
  • JavaScriptのエラー: JavaScriptコードを挿入する際は、既存のスクリプトとの競合やエラーが発生しないか注意深く確認してください。
  • バックアップ: 重要な変更を行う前に、必ずWordPressサイトのバックアップを取ることをお勧めします。
  • パフォーマンス: 大量のコードを挿入すると、サイトの表示速度に影響を与える可能性があります。必要なコードのみを挿入するように心がけましょう。

このプラグインは、テーマファイルを直接編集することなく、安全にコードを挿入できるため、テーマのアップデート時に変更が上書きされる心配がありません。非常に便利なツールですので、ぜひ活用してみてください。

Head, Footer and Post Injectionsの注意点

「Head, Footer and Post Injections」は非常に便利なWordPressプラグインですが、使用にあたってはいくつかの注意点があります。以下に主な注意点を挙げさせていただきます。

1. コードの貼り付けミスによるサイトの表示崩れ・動作不良

  • HTML/CSS/JavaScriptの誤り: 記述ミスや閉じタグの忘れ、構文エラーなどがあると、サイト全体の表示が崩れたり、機能が正常に動作しなくなる可能性があります。特にJavaScriptのエラーは、他のスクリプトの実行を妨げ、サイトの機能不全を引き起こすことがあります。
  • 不適切なコードの挿入: 悪意のあるコードや、WordPressのコアファイル、テーマ、他のプラグインと競合する可能性のあるコードを挿入すると、サイトが完全に機能停止する恐れもあります。
  • 対策:
    • 貼り付ける前にコードをよく確認し、可能であればテスト環境で動作を確認しましょう。
    • HTML、CSS、JavaScriptの基本的な知識がある程度必要です。
    • コードの検証ツール（例：W3C Markup Validation Service, JSHintなど）を利用するのも有効です。

2. パフォーマンスへの影響

  • 過剰なコードの挿入: 不要なCSSやJavaScriptを大量に挿入すると、ページの読み込み速度が低下し、ユーザーエクスペリエンスに悪影響を与える可能性があります。特に、外部から読み込むスクリプトやスタイルシートが多い場合は注意が必要です。
  • 対策:
    • 本当に必要なコードのみを挿入しましょう。
    • 可能な限り、コードを最適化（圧縮、結合など）することを検討してください。
    • Google PageSpeed Insightsなどのツールでサイトのパフォーマンスを定期的にチェックしましょう。

3. セキュリティリスク

  • 信頼できないソースからのコード: インターネット上で見つけた信頼性の低いコードを安易に挿入すると、サイトの脆弱性を引き起こす可能性があります。悪意のあるスクリプトが挿入され、個人情報の漏洩やサイトの改ざんに繋がることも考えられます。
  • 対策:
    • コードを挿入する際は、そのソースが信頼できるものであるかを確認しましょう。
    • コードの内容を理解し、不審な記述がないか確認する習慣をつけましょう。

4. テーマや他のプラグインとの競合

  • スクリプトの重複: テーマや他のプラグインが既に特定のJavaScriptライブラリ（例：jQuery）を読み込んでいる場合、重複して読み込むことで競合が発生し、どちらかの機能が動作しなくなることがあります。
  • CSSの競合: 既存のCSSと競合し、意図しないスタイルが適用されたり、レイアウトが崩れたりすることがあります。
  • 対策:
    • 何か問題が発生した場合は、一度挿入したコードを削除し、問題が解消されるか確認してみましょう。
    • ブラウザの開発者ツール（F12キーで開けることが多い）を使って、コンソールにエラーが出ていないか、CSSの適用状況などを確認すると原因特定に役立ちます。

5. 管理の複雑化

  • コードの散乱: 複数の異なるコードを別々の箇所に挿入していくと、後でどのコードがどこに挿入されているのか、何のために挿入したのかが分からなくなり、管理が煩雑になる可能性があります。
  • 対策:
    • 挿入するコードには、コメントアウトで何のコードであるかを記述するなど、分かりやすいようにしておきましょう。
    • 特定の機能を持つコードは、可能な限り1箇所にまとめて記述するように心がけましょう。

6. プラグインのサポート終了・脆弱性

  • プラグイン自体の脆弱性: どのようなプラグインにも言えることですが、プラグイン自体に脆弱性が見つかる可能性があります。
  • サポートの終了: 開発が停止し、WordPressのバージョンアップに対応しなくなることもあります。
  • 対策:
    • プラグインは常に最新バージョンに保ちましょう。
    • 定期的にプラグインのレビューや開発状況を確認し、信頼できるプラグインを選びましょう。

これらの注意点を踏まえ、コードを挿入する際には慎重に行うことが重要です。不明な点があれば、安易にコードを貼り付けず、信頼できる情報源で確認するか、詳しい人に相談することをおすすめします。

プラグインが最小でも魅力的なウェブサイトが作成できる

WordPressの有料テーマは、プラグインに関して有利になる点がいくつかあります。

主に、多機能性や開発者による配慮により、プラグインの数を減らしたり、特定の機能での競合や相性を気にしなくて済むという利点があります。

■有料テーマがプラグインで有利な点

1. 独自機能の搭載によるプラグイン削減

多くの有料テーマは、以下のようなブログ運営やサイト制作に必要な機能をテーマ自体に標準搭載しています。

  • SEO対策機能（構造化データ対応、メタタグ設定など）
  • 高速化機能（キャッシュ機能、CSS/JS最適化など）
  • 装飾機能（ボックス、ボタン、アコーディオンなどの独自ブロックやショートコード）
  • 広告管理機能
  • SNS連携機能

これらの機能がテーマに含まれているため、個別のプラグインをインストールする必要がなくなります。結果として、サイトの表示速度向上や管理の簡素化につながります。

2. 独自プラグインとの連携・互換性の保証

一部の有料テーマは、テーマ専用の公式プラグインを提供している場合があります。これは、テーマの機能をさらに拡張しつつ、テーマとの互換性が保証されているため、機能の競合や不具合のリスクを最小限に抑えられます。

3. プラグインとの競合が起こりにくい設計

有料テーマは、一般的に主要な人気プラグイン（例：SEOプラグイン、セキュリティプラグイン、フォームプラグインなど）との互換性を考慮して設計・開発されています。そのため、無料テーマと比較して、テーマ側の機能とプラグイン側の機能が干渉し合って不具合が発生するリスクが低い傾向にあります。

4. サポート体制の充実

有料テーマの多くは購入者向けのサポート（フォーラムやメールサポートなど）が充実しています。プラグインを導入した際に不具合が発生した場合でも、開発元に相談できるため、問題解決がスムーズに進むことが多いです。

注意点もあります

  • 機能の重複: テーマに標準搭載されている機能と同等の機能を持つプラグインをインストールすると、機能が競合してサイトが不安定になったり、表示が崩れたりする可能性があります。有料テーマを使用する際は、テーマの標準機能とプラグインの機能が重複しないか確認が必要です。
  • テーマ依存の機能: テーマに含まれる機能は、テーマを切り替えると使えなくなることがあります。特に独自ブロックやショートコードで作成した部分は、テーマ変更時にレイアウトが崩れやすいので注意が必要です。
テーマ名主な特徴・強み適したサイト
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有料WordPressテーマ

補足情報

  • ザ・トール: SEOと収益化を最重視する設計で、アフィリエイターやブロガーに人気が高いテーマです。
  • エマノン: 特にBtoBやサービス業など、Webからの顧客獲得（リードジェネレーション）を重視するビジネスサイト構築に適しています。
  • ストークSE: モバイルでの見やすさに徹底的にこだわり、余計な装飾を排したデザインが特徴です。商品の魅力を際立たせたいサイトにも向いています。
  • リキッドプレス: 豊富なラインナップの中から目的特化型のテーマを選べるのが大きなメリットです。例えば、ニュースサイトならLIQUID MAGAZINE、企業サイトならLIQUID CORPORATEなどがあります。
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