Twenty Twenty(WordPressテーマ)のカスタマイズ
Twenty Twentyのカスタマイズ方法
1. WordPress標準のカスタマイザーを使う
WordPressのダッシュボードから 「外観」 rightarrow 「カスタマイズ」 を選択すると、テーマカスタマイザーが開きます。ここからリアルタイムで変更を確認しながら、以下の項目などをカスタマイズできます。
- サイト基本情報: サイトのタイトル、キャッチフレーズ、サイトアイコン(ファビコン)の設定
- 色: ヘッダーとフッターの背景色、プライマリーカラー(リンクやボタンの色など)の設定
- テーマオプション: 投稿の抜粋表示、ヘッダーに検索アイコンを表示するかどうかなどの設定
- 背景画像: サイトの背景画像の設定
- メニュー: グローバルナビゲーションなどのメニュー設定
- ウィジェット: サイドバーやフッターに表示するウィジェットの設定
- ホームページ設定: フロントページに固定ページを表示するか、最新の投稿を表示するか
2. 追加CSSでカスタマイズする
カスタマイザーの「追加CSS」セクションにCSSコードを記述することで、より詳細なデザイン変更が可能です。例えば、フォントサイズや行間、要素の配置などを調整できます。
/* サイトのタイトル色を変更 */
.site-title a {
color: #ff0000;
}
/* 記事の段落のフォントサイズを大きくする */
.entry-content p {
font-size: 1.1em;
line-height: 1.8;
}
3. 子テーマを作成してカスタマイズする
Twenty Twentyテーマのファイルを直接編集すると、テーマのアップデート時に変更が上書きされてしまいます。これを避けるためには子テーマを作成するのがベストです。子テーマを作成すれば、オリジナルのTwenty Twentyテーマの機能を継承しつつ、functions.phpやstyle.cssなどを編集して、安全にカスタマイズできます。
子テーマの作成方法については、WordPress Codexや多くのウェブサイトで詳しく解説されています。少し手間はかかりますが、長期的に見れば非常に有効な方法です。
4. プラグインを利用する
デザインのカスタマイズに特化したプラグインを利用する方法もあります。例えば、フォントの変更プラグインや、CSSを視覚的に編集できるプラグインなどがあります。ただし、プラグインの導入はサイトの動作に影響を与える可能性もあるため、信頼できるプラグインを選び、バックアップを取ってから試すようにしましょう。
※最新の情報を公式ページで確認ください
Twenty Twentyのカスタマイザー
WordPressテーマ「Twenty Twenty」のカスタマイザーについてですね。
「Twenty Twenty」は、WordPressのデフォルトテーマの一つで、カスタマイザーを使って様々な設定変更が可能です。
カスタマイザーへのアクセス方法:
WordPressの管理画面から、「外観」→「カスタマイズ」をクリックすることで、カスタマイザーを開くことができます。
Twenty Twentyのカスタマイザーで設定できる主な項目:
- サイト基本情報:
- サイトのタイトル
- キャッチフレーズ
- サイトアイコン(ファビコン)
- サイトロゴ (推奨サイズ:幅240px、高さ180px)
- Retinaディスプレイ対応ロゴ (240x180pxの2倍のサイズ)
- 色:
- アクセントカラー
- 背景色 (デフォルト: ライトベージュ)
- ヘッダーとフッターの背景色 (デフォルト: 白)
- ダークモードの有効/無効
- テーマオプション:
- 検索アイコンの表示/非表示 (ヘッダー内)
- ソーシャルメニューの表示位置 (フッターの右側など)
- カバーテンプレートに関する設定(背景画像、ロゴ、メニューリンクの色など)
- 投稿やページのタイトル、メタ情報の表示設定
- フッターのウィジェットエリアや著作権表示の変更
- 背景画像:
- コンテンツエリアの背景画像の設定
- メニュー:
- ヘッダーメニュー、フッターメニュー、ソーシャルメニューなどの設定
- ウィジェット:
- フッターに設定できるウィジェットエリアへのウィジェット追加
- ホームページ設定:
- 最新の投稿を表示するか、固定ページをフロントページにするかを選択
Twenty Twentyの特徴とカスタマイザーのポイント:
- シンプルさ: Twenty Twentyは非常にシンプルなデザインなので、カスタマイザーで色などを変更するだけでも、サイトの雰囲気を大きく変えられます。
- アクセントカラー: ユーザーがカスタマイザー上でアクセントカラーを設定すると、エディタのカラーパレットもそれに合わせて有効になります。
- スターターコンテンツ: まだページや投稿を作成していない新しいサイトの場合、カスタマイザーで「公開」をクリックすることで、テーマのデモページと同じ内容のスターターコンテンツを有効にできます。
- ブロックエディタとの連携: Twenty Twentyは、WordPressのブロックエディタ (Gutenberg) との連携を考慮して設計されています。コンテンツの作成は主にブロックエディタで行い、サイト全体のデザインやレイアウトの調整をカスタマイザーで行うイメージです。
補足:
Twenty Twenty-Twoなど、より新しいデフォルトテーマでは、「サイトエディター」という機能が導入され、ヘッダーやフッターなども含めたサイト全体の編集がブロックベースで行えるようになっています。Twenty Twentyは、まだ従来のカスタマイザーが主要な設定ツールとなっています。
もし、より詳細なカスタマイズを考えている場合は、Twenty Twenty用のカスタマイザー拡張プラグイン「Options for Twenty Twenty」なども存在しますので、検討してみるのも良いでしょう。
Twenty Twentyのカスタマイズの注意点
Twenty Twentyはブロックエディターに最適化されており、WordPress 5.3以降の新しい機能との相性が良いテーマです。カスタマイズを行う際には、以下の点に注意すると良いでしょう。
1. 子テーマの利用を強く推奨
これが最も重要です。Twenty Twentyを直接編集すると、テーマのアップデートがあった際に、行った変更がすべて上書きされて消えてしまいます。子テーマを作成し、子テーマ内でカスタマイズを行うことで、この問題を回避できます。
- 子テーマの作り方:
wp-content/themes
ディレクトリ内に新しいフォルダ(例:twentytwenty-child
)を作成します。- そのフォルダ内に
style.css
ファイルを作成し、以下の内容を記述します。
/*
Theme Name: Twenty Twenty Child
Template: twentytwenty
*/
必要に応じて functions.php
ファイルも作成し、親テーマのスタイルシートを読み込む記述を追加します。
<?php
add_action( 'wp_enqueue_scripts', 'my_theme_enqueue_styles' );
function my_theme_enqueue_styles() {
wp_enqueue_style( 'parent-style', get_template_directory_uri() . '/style.css' );
}
?>
-
- WordPressの管理画面の「外観」→「テーマ」から、作成した子テーマを有効化します。
2. ブロックエディター (Gutenberg) の理解
Twenty Twentyはブロックエディターでの使用を前提として設計されています。
- ブロックのスタイリング: カスタムCSSを追加する際、特定のブロックにのみスタイルを適用したい場合は、ブロックエディターが生成するHTML構造やCSSクラスを理解することが役立ちます。開発者ツール(検証)を使用して、目的のブロックのクラス名を確認しましょう。
- パターンと再利用可能なブロック: Twenty Twentyは、ブロックパターンや再利用可能なブロックを活用することで、より効率的にレイアウトを作成できます。カスタマイズの際には、これらの機能を壊さないように注意したり、逆にそれらを活用してカスタマイズの幅を広げることができます。
3. カスタムCSSの活用
デザインの変更のほとんどは、カスタムCSSで対応できます。
- 管理画面のカスタマイザー: 「外観」→「カスタマイズ」→「追加CSS」からCSSを記述するのが最も手軽です。リアルタイムでプレビューを確認しながら編集できます。
- 子テーマの
style.css
: より複雑なCSSや、ファイル管理をしたい場合は、子テーマのstyle.css
に記述します。
4. functions.php
の編集
機能の追加や変更を行う場合は、子テーマの functions.php
を使用します。
- フックの利用: WordPressにはアクションフックとフィルターフックという仕組みがあります。これらを利用することで、既存のWordPressの動作を変更したり、新しい機能を追加したりできます。Twenty Twentyもこれらのフックを活用して構築されています。
- コードの慎重な追加:
functions.php
に誤ったコードを記述すると、サイトが動作しなくなる(真っ白になる)可能性があります。必ずバックアップを取ってから作業し、追加するコードの意味を理解してから行いましょう。エラーが発生した場合は、FTPなどでfunctions.php
を元の状態に戻す必要があります。
5. テンプレートファイルの編集
より大規模なレイアウトの変更や、特定のページの構造を変更したい場合は、テンプレートファイルを編集することになります。
- 子テーマへのコピー: 変更したいTwenty Twentyのテンプレートファイル(例:
index.php
,header.php
,footer.php
,page.php
など)を、親テーマから子テーマの同じ階層にコピーします。 - コピーしたファイルを編集: 子テーマにコピーしたファイルを編集することで、親テーマのファイルは変更されずに、子テーマのファイルが優先的に読み込まれます。これにより、親テーマのアップデートの影響を受けません。
6. パフォーマンスへの配慮
カスタマイズによってサイトの表示速度が低下しないように注意しましょう。
- CSS/JSの最適化: 不要なCSSやJavaScriptは読み込まないようにする、ファイルを結合・圧縮するなどの対策が有効です。
- 画像の最適化: カスタムで画像を追加する場合は、WebP形式の利用や適切な圧縮を行うなど、サイズを小さく保つようにします。
7. バックアップの重要性
カスタマイズを行う前には、必ずサイト全体のバックアップを取るようにしましょう。予期せぬ問題が発生した場合でも、すぐに元の状態に戻すことができます。
8. Twenty Twentyの設計思想の理解
Twenty Twentyは、WordPressのデフォルトテーマとして、汎用性とシンプルさを追求しています。
- シンプルなデザイン: 複雑な機能やデザイン要素は最小限に抑えられています。もし非常に凝ったデザインを目指すのであれば、Twenty Twentyをベースにするよりも、別のテーマを検討するか、より高度な開発スキルが必要になる可能性があります。
- アクセシビリティ: アクセシビリティにも配慮して設計されています。カスタマイズによってアクセシビリティを損なわないように注意しましょう。