Simple Custom CSSはテンプレートを編集しないでCSSをカスタマイズできるプラグイン

Simple Custom CSSとは

WordPressプラグインの「Simple Custom CSS」は、WordPressサイトに独自のCSSやJavaScriptコードを簡単に追加できるプラグインです。

主な特徴は以下の通りです。

  • 簡単なCSS/JavaScriptの追加: テーマファイルやプラグインファイルを直接編集することなく、独自のCSSやJavaScriptコードを追加できます。これにより、テーマのアップデート時にカスタマイズが上書きされる心配がありません。
  • 構文ハイライト機能: コードエディタに構文ハイライト機能があるため、コードの視認性が高く、エラーの発見にも役立ちます。
  • コードの出力場所の選択: 追加するコードをサイトのヘッダーまたはフッターに出力するか、インラインまたは外部ファイルとして出力するかを選択できます。
  • 適用範囲の柔軟性: フロントエンド(ユーザーが見るサイトの表示部分)や管理画面(WordPressのダッシュボード)にCSSやJavaScriptを追加することができます。
  • テーマ変更時のカスタマイズ維持: テーマを変更しても、追加したCSSやJavaScriptコードはそのまま維持されます。
  • 「ウェブデザイナー」権限の作成: 初期設定では管理者のみがコードの編集・公開・削除を行えますが、このプラグインを有効化すると「ウェブデザイナー」という権限が作成され、管理者以外のユーザーにもコードの編集権限を付与することができます。
  • シンプルで軽量: 余計な機能がなく、シンプルで使いやすいのが特徴です。パフォーマンスへの影響も少ないとされています。

「Simple Custom CSS」や「Simple Custom CSS and JS」など、類似のプラグイン名が存在し、機能も似通っています。いずれも、WordPressサイトの外観をカスタマイズする際に非常に便利なツールとして利用されています。特に、テーマの更新に影響されずにCSSを調整したい場合や、特定のページにのみCSSを適用したい場合に重宝されます。

Simple Custom CSSの使い方

WordPressプラグイン「Simple Custom CSS」は、その名の通り、WordPressサイトにカスタムCSSを簡単に追加するためのプラグインです。テーマファイルを直接編集する必要がないため、テーマのアップデートによって追加したCSSが上書きされてしまう心配がありません。

以下に「Simple Custom CSS」の基本的な使い方を説明します。

1. プラグインのインストールと有効化

  1. WordPressの管理画面にログインします。
  2. 左メニューの「プラグイン」>「新規追加」をクリックします。
  3. 検索ボックスに「Simple Custom CSS」と入力し、検索します。
  4. 「Simple Custom CSS」が表示されたら、「今すぐインストール」をクリックします。
  5. インストールが完了したら、「有効化」をクリックします。

2. カスタムCSSの追加

プラグインを有効化すると、管理画面にカスタムCSSを追加するためのメニューが表示されます。

  1. WordPressの管理画面の左メニューから「外観」>「Custom CSS」をクリックします。
  2. 「Custom CSS」の編集画面が表示されます。ここに、追加したいCSSコードを直接入力します。
    • 例: サイトのタイトル色を変更するCSS
.site-title a {
    color: #ff0000; /* 赤色に変更 */
}Code language: CSS (css)

例: 特定の段落の文字サイズを変更するCSS

p.my-custom-paragraph {
    font-size: 18px;
}Code language: CSS (css)
    • ヒント: どの要素にどのCSSを適用すればよいか分からない場合は、ブラウザの開発者ツール(Google ChromeならF12キー、FirefoxならCtrl+Shift+Iなど)を使って、要素のクラス名やIDを調べることができます。
  1. CSSコードを入力したら、忘れずに「CSSを更新」ボタンをクリックして変更を保存します。

3. 注意点と応用

  • CSSの適用順序: 「Simple Custom CSS」で追加されたCSSは、通常、テーマのCSSよりも後に読み込まれるため、テーマのCSSを上書きすることができます。しかし、!important を多用するとCSSの管理が複雑になる可能性があるため、必要な場合にのみ使用するようにしましょう。
  • 文法エラー: CSSの文法に誤りがあると、意図した通りにスタイルが適用されない場合があります。コードを入力したら、ブラウザでサイトを確認し、正しく適用されているか確認しましょう。
  • プレビュー機能: 残念ながら、「Simple Custom CSS」自体にはリアルタイムプレビュー機能はありません。変更を保存するたびに、実際のサイトで確認する必要があります。もしリアルタイムプレビューが必要な場合は、WordPressの「カスタマイズ」機能(「外観」>「カスタマイズ」>「追加CSS」)を利用することも検討してください。ただし、「追加CSS」と「Simple Custom CSS」は併用できますが、どちらか一方で管理する方が混乱を避けることができます。
  • バックアップ: 大規模な変更を加える前には、念のためサイトのバックアップを取っておくことをお勧めします。

「Simple Custom CSS」は非常にシンプルで使いやすいプラグインですが、基本的なCSSの知識があるとより効果的に活用できます。WordPressサイトのデザインをカスタマイズしたい場合に、ぜひ活用してみてください。

Simple Custom CSSの注意点

WordPressプラグイン「Simple Custom CSS」(または「Simple Custom CSS and JS」)は、テーマファイルを直接編集せずにカスタムCSSを追加できる便利なツールです。これにより、テーマのアップデートによってカスタマイズが上書きされることを防ぎ、サイトの管理を容易にします。

しかし、利用する際にはいくつかの注意点があります。

Simple Custom CSS(またはSimple Custom CSS and JS)の主な注意点

  1. CSSの記述ミスによる表示崩れ:
    • CSSの記述に誤りがあると、意図しない表示崩れやデザインの崩壊を引き起こす可能性があります。
    • 構文エラーがないか、ブラウザの開発者ツールなどを利用して確認しながら記述することが重要です。
    • 「Simple Custom CSS and JS」の場合、コードシンタックスハイライトやエラーチェック機能があるため、活用すると良いでしょう。
  2. キャッシュの影響:
    • CSSを変更しても、Webサイトのキャッシュが原因で変更が反映されないことがあります。
    • 変更を適用した後は、キャッシュ系プラグイン(W3 Total CacheやWP Fastest Cacheなど)のキャッシュをクリアするか、ブラウザのキャッシュをクリア(スーパーリロード)して確認する必要があります。
  3. 既存のCSSとの競合:
    • テーマや他のプラグインがすでに適用しているCSSと、追加したカスタムCSSが競合する場合があります。
    • 競合が発生すると、意図しないスタイルが適用されたり、カスタムCSSが効かなかったりすることがあります。
    • CSSの優先順位(Specificity)を理解し、必要に応じて!importantを使用することも検討しますが、多用は避けるべきです。開発者ツールでどのCSSが適用されているかを確認すると良いでしょう。
  4. コードの管理:
    • 多くのカスタムCSSを追加していくと、コードが長くなり、管理が難しくなる可能性があります。
    • コメントを適切に追加したり、関連するCSSをまとめて記述したりするなど、可読性を意識して記述することが重要です。
  5. パフォーマンスへの影響(基本的には小さい):
    • 通常、Simple Custom CSSはキャッシュファイルとしてCSSを生成するため、サイトのパフォーマンスへの影響は小さいとされています。
    • ただし、非常に大量のCSSを記述したり、効率の悪いCSSセレクタを使用したりすると、わずかながら影響が出る可能性もあります。
  6. 誤ってコードを削除するリスク:
    • 誤って重要なCSSコードを削除してしまうと、サイトの表示が大きく変わってしまう可能性があります。
    • 大きな変更を行う前には、念のため記述したCSSをローカルに保存しておいたり、WordPressのバックアップを取っておくと安心です。
  7. マルチサイトでの設定:
    • WordPressのマルチサイト環境でも利用できますが、スーパー管理者権限を持つユーザーがアクセスできる点に注意してください。

まとめ

「Simple Custom CSS」は、WordPressのカスタマイズを手軽に行うための非常に便利なプラグインです。上記の注意点を理解し、適切に利用することで、安全かつ効果的にサイトのデザインをカスタマイズすることができます。特に、CSSの知識がある程度ある方や、テーマファイルを直接触りたくない方にはおすすめのプラグインです。

プラグインを意識したレンタルサーバーの選び方

多くのプラグインを使う予定であれば、最初からWordPressに特化・最適化されているレンタルサーバーを選ぶのが最も確実で快適です。

WordPress適性ランキング表

順位サーバー名特徴・強み弱み・注意点WordPress適性
1位ConoHa WING(コノハ)高速表示・国内最速級、WordPress簡単セットアップ、独自ドメイン永久無料、初心者〜上級者まで幅広く対応料金はやや高め◎ 非常に適している
2位KAGOYA(カゴヤ)WordPress専用サーバー「KUSANAGI」搭載で超高速、法人利用率高く安定性抜群、セキュリティ強化個人利用にはややオーバースペック、料金は中〜高◎ 高速・安定志向に最適
3位さくらレンタルサーバー老舗で信頼性高い、料金安め、安定稼働、サポート充実表示速度はConoHaやKAGOYAに劣る○ 安定志向に適している
4位LOLIPOP(ロリポップ)初心者向け、料金安い、WordPress簡単インストール、利用者が多く情報豊富高負荷サイトには不向き、速度は中程度△ 個人ブログや小規模サイト向け
5位リトルサーバー月額150円〜と圧倒的低価格、WordPress全プラン対応、無料SSL・自動バックアップあり容量・転送量が小規模向け、サポートはメール中心で即応性に不安△ 趣味ブログや学習用に最適

解説

  • ConoHa WINGは「速さ・使いやすさ・機能」のバランスが最も良く、WordPress利用者に人気。
  • KAGOYAは法人やビジネスサイトに強く、KUSANAGIによる超高速化が魅力。速度重視なら最適。
  • さくらレンタルサーバは老舗で安心感があり、安定性重視の人におすすめ。
  • LOLIPOPは初心者向けで安価だが、速度や高負荷対応は弱め。
  • リトルサーバーは「とにかく安くWordPressを始めたい人」向け。小規模サイトや学習用に良いが、商用や大規模には不向き。

WordPressテーマ目的別比較表

WordPressテーマを選ぶにはデザインだけでなく、汎用性、アップデートの継続性、サポート体制、そして表示速度やSEO対策の強さといった要素を総合的に考慮することが重要です。目的にあった長く安心して使えるテーマを選ぶようにしたいものです。そこで、目的別に整理したWordPressテーマ比較表を以下にまとめました。 各テーマの特徴や利用目的を簡潔に比較できるようにしています。

テーマ名主な目的・特徴適した用途
RE:DIVER(リダイバー)高速表示・SEO最適化に強い。アフィリエイトや収益化を意識した設計。アフィリエイトブログ、収益化重視の個人ブログ
GOLD BLOG(ゴールドブログ)ブログ運営に特化。シンプルで使いやすく、初心者でも扱いやすい。個人ブログ、情報発信サイト
THE THOR(ザ・トール)SEO・デザイン・収益化機能を網羅したオールインワンテーマ。広告管理やランキング機能も搭載。アフィリエイト、企業サイト、収益化ブログ
Emanon(エマノン)ビジネス向けデザイン。企業サイトやサービス紹介に適したテーマ。コーポレートサイト、サービス紹介ページ
LIQUID PRESS(リキッドプレス)WordPress公式登録の国産テーマ。企業サイトからブログまで幅広く対応。初心者でも安心。企業サイト、オウンドメディア、ブログ、LP
STORK SE(ストークSE)モバイルファースト設計。1カラムデザインでコンテンツを際立たせる。直感的操作が可能。ブログ、アフィリエイト、ブランディングサイト
GOLD MEDIA(ゴールドメディア)メディア運営に特化。SEO内部構造が強力で、収益化や効率的な運営を支援。WEBメディア、アフィリエイトサイト、企業サイト

補足ポイント

  • 収益化重視なら「RE:DIVER」「THE THOR」「GOLD MEDIA」が強力。
  • 初心者向けブログなら「GOLD BLOG」「STORK SE」が扱いやすい。
  • 企業サイト・ビジネス用途なら「Emanon」「LIQUID PRESS」が安心。
  • メディア運営に特化したい場合は「GOLD MEDIA」が最適。

こうして見ると、「ブログ中心」か「企業サイト中心」か「収益化・メディア運営中心」かで選ぶテーマが大きく変わります。 あなたが作りたいサイトはどのタイプに近いですか?

インターネットビジネスは、インターネットやIT技術を活用して商品やサービスを提供し、収益を得るビジネス全般を指します。企業の規模に関わらず、非常に多岐にわたる活動が含まれます。
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