Highlighting Code Blockはソースコードをシンタックスハイライトするプラグイン

Highlighting Code Blockとは
「Highlighting Code Block」は、WordPressのプラグインの一つで、記事内に記述したソースコードをシンタックスハイライト(構文強調)して、より見やすく表示するためのツールです。
主な特徴は以下の通りです。
- シンタックスハイライト: プログラミング言語の種類に応じて、キーワードや変数、コメントなどを色分けして表示します。これにより、コードの構造や意味が直感的に理解しやすくなります。
- 行番号の表示: コードの各行に行番号を表示できます。これにより、特定の行を参照したり、コードの長さを把握したりするのに役立ちます。
- 特定行のハイライト: 指定した行にハイライト(強調表示)を付けることができます。コードの一部を特に注目させたい場合に便利です。
- 対応言語の豊富さ: 多くのプログラミング言語に対応しており、選択した言語に合わせて適切なハイライトが適用されます。
- Gutenberg(ブロックエディター)対応: WordPressのブロックエディターに専用のブロックが用意されており、直感的にコードブロックを挿入・編集できます。クラシックエディターにも対応しています。
- コピーボタン: コードブロックにコピーボタンを設置でき、閲覧者が簡単にコードをコピーできるようになります。
- パフォーマンス: クライアント側でJavaScriptを読み込むことでハイライトを行うものや、サーバー側でレンダリングすることで表示の遅延をなくすものなど、様々な実装方法のプラグインがあります。
Highlighting Code Block以外にも、同様の機能を持つプラグインはいくつか存在します。例えば、「Code Block Pro」や「Syntax-highlighting Code Block」、「Code Syntax Block」などが挙げられます。
もしWordPressで技術ブログを運営していて、記事中にコードスニペットを頻繁に掲載する場合は、Highlighting Code Blockのようなシンタックスハイライトプラグインを導入することで、読者にとってより分かりやすいコンテンツを提供できるでしょう。
Highlighting Code Blockの使い方
WordPressプラグイン「Highlighting Code Block」は、記事内にソースコードをきれいに表示し、シンタックスハイライト(コードに色を付けて見やすくする機能)や行番号表示、コピーボタンなどの機能を提供する非常に便利なプラグインです。
基本的な使い方と設定について解説します。
1. Highlighting Code Blockのインストールと有効化
- WordPressの管理画面にログインします。
- 左側のメニューから「プラグイン」>「新規追加」を選択します。
- 検索ボックスに「Highlighting Code Block」と入力し、検索します。
- 表示されたプラグインの「今すぐインストール」をクリックし、インストールが完了したら「有効化」をクリックします。
- 有効化されると、管理画面の「設定」メニューに「【HCB】設定」が追加されます。
2. Highlighting Code Blockの使い方(ブロックエディターの場合)
ブロックエディター(Gutenberg)を使用している場合、以下の手順でコードブロックを挿入します。
- 新しい投稿または固定ページを作成するか、既存のものを編集します。
- コンテンツエディターで、コードを挿入したい場所にカーソルを合わせ、「+」アイコンをクリックして新しいブロックを追加します。
- 検索ボックスに「コード」または「Highlighting Code Block」と入力し、「Highlighting Code Block」ブロックを選択します。
- 挿入されたコードブロックに、表示したいソースコードを貼り付けます。
- ブロックを選択すると、右側のサイドバーにブロック設定が表示されます。ここで様々なオプションを設定できます。
主要なブロック設定オプション
- 言語: コードの言語(例:
html,css,javascript,php,pythonなど)を選択します。適切な言語を選択することで、正確なシンタックスハイライトが適用されます。 - 行数の表示: コードの横に行番号を表示するかどうかを切り替えます。
- 言語の表示: コードブロックの右上に選択した言語名を表示するかどうかを切り替えます。
- ファイル名の表示: 言語名の代わりに、任意のファイル名を表示できます。これは言語表示よりも優先されます。
- ハイライトする行番号: 特定の行を強調表示したい場合に、行番号をカンマ(
,)区切りで入力します。連続した行はハイフン(-)で指定できます(例:4,7,10-12)。 - コピーボタン: コードをクリップボードにコピーするためのボタンを表示するかどうかを切り替えます。
3. Highlighting Code Blockの使い方(クラシックエディターの場合)
クラシックエディターを使用している場合、以下の手順でコードを挿入します。
- 新しい投稿または固定ページを作成するか、既存のものを編集します。
- エディターの上部ツールバーに「コード」アイコンまたは「Highlighting Code Block」に関連するボタンが追加されている場合があります。それをクリックします。
- ショートコードが挿入されるので、その中にコードを記述します。 例:
[highlighting-code-block language="html"]ここにHTMLコードを記述[/highlighting-code-block] - ショートコードの属性で、言語やその他のオプションを指定します。 例:
[highlighting-code-block language="css" line-numbers="true" highlight="5,8"]ここにCSSコードを記述[/highlighting-code-block]
4. 全体設定(【HCB】設定)
WordPress管理画面の「設定」>「【HCB】設定」から、プラグイン全体のデフォルト設定を変更できます。
- 言語・行数・コピーボタン: デフォルトで表示する言語、行数、コピーボタンの設定。
- フォントスムージング: フォントの表示を滑らかにするかどうか。
- コードカラーリング: コードのテーマ(Light/Dark)を選択できます。
- フォントサイズ・font-family: PCとスマートフォンでのフォントサイズやフォントの種類を設定できます。
- 使用する言語セット: 通常、多くの言語がデフォルトでサポートされていますが、必要に応じて特定の言語セットを有効/無効にできます。独自のprism.jsファイルを追加して、デフォルトでサポートされていない言語を追加することも可能です。
- 独自カラーリングファイル: カスタムCSSファイルを使用して、独自のカラーリングを適用することもできます。
役立つヒント
- プレビュー機能: 投稿のプレビュー機能を使って、コードブロックがどのように表示されるかを確認しましょう。
- 複数のコードブロック: 1つの記事内に複数のコードブロックを挿入できます。それぞれのブロックで異なる言語や設定を適用できます。
- 更新: プラグインは定期的に更新されるため、常に最新バージョンに保つことをお勧めします。
これらの手順と設定を参考に、「Highlighting Code Block」を効果的に活用して、読者にとって見やすく理解しやすいコードスニペットを提供してください。
Highlighting Code Blockの注意点
Highlighting Code Block の主な注意点
- シンタックスハイライトの正確性:
- サポートされている言語は多いですが、全ての言語や特定のバージョンのシンタックスに完璧に対応しているわけではありません。稀にハイライトが期待通りにいかない場合があります。特に、比較的新しい言語やマイナーな言語、あるいは複雑なコードでは注意が必要です。
- 設定でテーマやスタイルを変更できますが、それでも一部のコード要素(例えば、特定の予約語や記号)が意図した色にならないこともあります。
- パフォーマンスへの影響:
- コードブロックが多いページや、非常に長いコードブロックがあるページでは、プラグインがコードを処理・レンダリングする際に、ページの読み込み速度がわずかに遅くなる可能性があります。
- 特に共有ホスティングなど、サーバーリソースが限られている環境では、この影響が顕著になることがあります。
- テーマや他のプラグインとの競合:
- WordPressのプラグインは多岐にわたるため、Highlighting Code Blockが利用しているスクリプトやスタイルが、テーマや他のプラグインと競合し、表示が崩れたり、機能が正常に動作しなくなったりする可能性がゼロではありません。
- 特に、同様の機能を持つ他のプラグイン(例:別のシンタックスハイライトプラグイン)を併用すると、競合のリスクが高まります。
- セキュリティとアップデート:
- WordPressプラグイン全般に言えることですが、開発元による定期的なアップデートはセキュリティ上非常に重要です。バグ修正や脆弱性への対応が含まれているため、常に最新バージョンに保つようにしましょう。
- もし長期間アップデートされていないプラグインであれば、新たなWordPressのバージョンやPHPのバージョンに対応しておらず、不具合が発生する可能性もあります。
- カスタマイズの限界:
- ある程度のスタイル変更は可能ですが、より高度なデザインカスタマイズや、特定の機能(例:行番号の特定のハイライト、折りたたみ機能など)を求める場合は、CSSを自分で記述したり、他のより高機能なプラグインを検討する必要があるかもしれません。
- エディタでの表示と実際の表示の差異:
- WordPressのブロックエディタ(Gutenberg)でコードブロックを記述する際、エディタ上での見た目と、実際に公開されたページでの見た目が完全に一致しないことがあります。これは主に、レンダリングエンジンの違いによるものです。
利用上の推奨事項:
- テスト環境での確認: 新しいバージョンにアップデートする前や、新しいテーマ、他のプラグインを導入する際は、必ずステージング環境やローカル環境で表示や動作に問題がないか確認しましょう。
- バックアップ: 重要な変更を行う前には、必ずWordPressサイト全体のバックアップを取る習慣をつけましょう。
- 公式情報を確認: プラグインのWordPress.orgのページで、最終更新日、サポート状況、他のユーザーのレビューなどを確認し、活発にメンテナンスされているかを確認しましょう。
これらの注意点を理解した上で利用すれば、Highlighting Code Blockはコードを美しく表示するための非常に強力なツールとなるでしょう。
プラグインを意識したレンタルサーバーの選び方
多くのプラグインを使う予定であれば、最初からWordPressに特化・最適化されているレンタルサーバーを選ぶのが最も確実で快適です。
WordPress適性ランキング表
| 順位 | サーバー名 | 特徴・強み | 弱み・注意点 | WordPress適性 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ConoHa WING(コノハ) | 高速表示・国内最速級、WordPress簡単セットアップ、独自ドメイン永久無料、初心者〜上級者まで幅広く対応 | 料金はやや高め | ◎ 非常に適している |
| 2位 | KAGOYA(カゴヤ) | WordPress専用サーバー「KUSANAGI」搭載で超高速、法人利用率高く安定性抜群、セキュリティ強化 | 個人利用にはややオーバースペック、料金は中〜高 | ◎ 高速・安定志向に最適 |
| 3位 | さくらレンタルサーバー | 老舗で信頼性高い、料金安め、安定稼働、サポート充実 | 表示速度はConoHaやKAGOYAに劣る | ○ 安定志向に適している |
| 4位 | LOLIPOP(ロリポップ) | 初心者向け、料金安い、WordPress簡単インストール、利用者が多く情報豊富 | 高負荷サイトには不向き、速度は中程度 | △ 個人ブログや小規模サイト向け |
| 5位 | リトルサーバー | 月額150円〜と圧倒的低価格、WordPress全プラン対応、無料SSL・自動バックアップあり | 容量・転送量が小規模向け、サポートはメール中心で即応性に不安 | △ 趣味ブログや学習用に最適 |
解説
- ConoHa WINGは「速さ・使いやすさ・機能」のバランスが最も良く、WordPress利用者に人気。
- KAGOYAは法人やビジネスサイトに強く、KUSANAGIによる超高速化が魅力。速度重視なら最適。
- さくらレンタルサーバは老舗で安心感があり、安定性重視の人におすすめ。
- LOLIPOPは初心者向けで安価だが、速度や高負荷対応は弱め。
- リトルサーバーは「とにかく安くWordPressを始めたい人」向け。小規模サイトや学習用に良いが、商用や大規模には不向き。
WordPressテーマ目的別比較表
WordPressテーマを選ぶにはデザインだけでなく、汎用性、アップデートの継続性、サポート体制、そして表示速度やSEO対策の強さといった要素を総合的に考慮することが重要です。目的にあった長く安心して使えるテーマを選ぶようにしたいものです。そこで、目的別に整理したWordPressテーマ比較表を以下にまとめました。 各テーマの特徴や利用目的を簡潔に比較できるようにしています。
| テーマ名 | 主な目的・特徴 | 適した用途 |
|---|---|---|
| RE:DIVER(リダイバー) | 高速表示・SEO最適化に強い。アフィリエイトや収益化を意識した設計。 | アフィリエイトブログ、収益化重視の個人ブログ |
| GOLD BLOG(ゴールドブログ) | ブログ運営に特化。シンプルで使いやすく、初心者でも扱いやすい。 | 個人ブログ、情報発信サイト |
| THE THOR(ザ・トール) | SEO・デザイン・収益化機能を網羅したオールインワンテーマ。広告管理やランキング機能も搭載。 | アフィリエイト、企業サイト、収益化ブログ |
| Emanon(エマノン) | ビジネス向けデザイン。企業サイトやサービス紹介に適したテーマ。 | コーポレートサイト、サービス紹介ページ |
| LIQUID PRESS(リキッドプレス) | WordPress公式登録の国産テーマ。企業サイトからブログまで幅広く対応。初心者でも安心。 | 企業サイト、オウンドメディア、ブログ、LP |
| STORK SE(ストークSE) | モバイルファースト設計。1カラムデザインでコンテンツを際立たせる。直感的操作が可能。 | ブログ、アフィリエイト、ブランディングサイト |
| GOLD MEDIA(ゴールドメディア) | メディア運営に特化。SEO内部構造が強力で、収益化や効率的な運営を支援。 | WEBメディア、アフィリエイトサイト、企業サイト |
補足ポイント
- 収益化重視なら「RE:DIVER」「THE THOR」「GOLD MEDIA」が強力。
- 初心者向けブログなら「GOLD BLOG」「STORK SE」が扱いやすい。
- 企業サイト・ビジネス用途なら「Emanon」「LIQUID PRESS」が安心。
- メディア運営に特化したい場合は「GOLD MEDIA」が最適。
こうして見ると、「ブログ中心」か「企業サイト中心」か「収益化・メディア運営中心」かで選ぶテーマが大きく変わります。 あなたが作りたいサイトはどのタイプに近いですか?






