Intuitive Custom Post Orderは投稿や固定ページを並び替えるプラグイン

Intuitive Custom Post Orderとは

WordPressプラグイン「Intuitive Custom Post Order」は、WordPressの投稿や固定ページ、カスタム投稿タイプ、カスタムタクソノミー(カテゴリー、タグなど)などの表示順をドラッグ&ドロップで直感的に変更できる便利なプラグインです。

通常、WordPressの投稿は投稿日時の新しい順に表示されますが、このプラグインを導入することで、管理画面の一覧ページで記事を好きな位置にドラッグするだけで簡単に表示順を入れ替えることができます。

主な特徴と利点:

  • 直感的な操作: ドラッグ&ドロップで簡単に並べ替えができます。特別な設定やコードの知識はほとんど必要ありません。
  • 幅広い対応: 「投稿」や「固定ページ」だけでなく、WordPressのテーマや他のプラグインで作成された「カスタム投稿タイプ」や「カスタムタクソノミー(カテゴリー、タグ、リンクカテゴリーなど)」の並べ替えにも対応しています。
  • 表示順の自由度向上: サイト訪問者に優先的に見てほしい記事(重要なお知らせやイベント告知など)を常に上部に表示したり、店舗情報などのカスタム投稿を任意の順番に並べたりすることが可能になります。
  • 無料利用: 無料で利用でき、導入も簡単です。
  • 開発者向け機能: WP_Querypre_get_posts などの関数を使用して、並べ替えのパラメータを上書きする機能も提供されており、より詳細な制御が可能です。

このプラグインは、WordPressサイトのコンテンツの表示順を柔軟に管理したい場合に非常に役立つツールとして、多くのユーザーに利用されています。

Intuitive Custom Post Orderの使い方

Intuitive Custom Post Order(直感的なカスタム投稿順序)は、WordPressの投稿、固定ページ、カスタム投稿タイプの表示順序をドラッグ&ドロップで簡単に並べ替えられる非常に便利なプラグインです。

具体的な使い方を以下に説明します。

Intuitive Custom Post Orderのインストールと有効化

  1. WordPress管理画面にログインします。
  2. 「プラグイン」>「新規追加」をクリックします。
  3. 検索ボックスに「Intuitive Custom Post Order」と入力し、検索します。
  4. プラグインが表示されたら、「今すぐインストール」をクリックします。
  5. インストールが完了したら、「有効化」をクリックします。

Intuitive Custom Post Orderの設定

プラグインを有効化すると、特に大きな設定は必要ありませんが、いくつかのオプションを調整できます。

  1. 「設定」>「Intuitive Custom Post Order」をクリックします。
  2. 設定画面では、以下の項目を設定できます。
    • Post Types: 順序を並べ替えたい投稿タイプ(投稿、固定ページ、カスタム投稿タイプなど)を選択します。通常はすべて選択しておいて問題ありません。
    • Taxonomies: カスタムタクソノミー(カスタム分類)の並べ替えを有効にするかどうかを設定します。これは、カテゴリーやタグの表示順序を並べ替えたい場合にチェックを入れます。
    • Auto Sort: このオプションを有効にすると、並べ替えた順序が自動的に反映されます。通常は有効にしておくことを推奨します。

Intuitive Custom Post Orderで投稿・固定ページ・カスタム投稿タイプを並べ替える

設定が完了したら、実際に並べ替えてみましょう。

  1. WordPress管理画面の左メニューから、並べ替えたい投稿タイプ(例: 「投稿」や作成した「カスタム投稿タイプ」など)をクリックします。
  2. 投稿一覧画面が表示されます。
  3. 各投稿のタイトル左側にある、縦にドットが並んだアイコン(または単純にタイトル行全体)をドラッグして、好きな位置に移動させます。
  4. マウスを離すと、新しい順序が自動的に保存されます。
  5. フロントエンド(ウェブサイトの訪問者が見る画面)で確認すると、並べ替えた順序で表示されているはずです。

Intuitive Custom Post Orderでカテゴリー・タグなどのタクソノミーを並べ替える

「設定」でTaxonomiesを有効にしている場合、カテゴリーやタグなどのタクソノミーも並べ替えることができます。

  1. 「投稿」>「カテゴリー」または「タグ」、または作成したカスタムタクソノミーのメニューをクリックします。
  2. カテゴリーやタグの一覧画面が表示されます。
  3. 投稿の並べ替えと同様に、各項目の左側にあるアイコンをドラッグして、好きな位置に移動させます。
  4. マウスを離すと、新しい順序が自動的に保存されます。

注意事項とヒント

  • テーマや他のプラグインとの競合: ごく稀に、テーマや他のプラグインと競合して意図しない挙動をする場合があります。もし問題が発生した場合は、一度他のプラグインを無効化して確認してみるか、テーマを変更して試してみてください。
  • キャッシュプラグイン: キャッシュ系のプラグインを使用している場合、並べ替えが即座に反映されないことがあります。その場合は、キャッシュをクリアしてみてください。
  • 複雑なクエリとの組み合わせ: 投稿の表示順序をorderorderbyパラメータで明示的に指定しているWordPressのクエリを使用している場合、このプラグインによる並べ替えが優先されないことがあります。その場合は、クエリの設定を見直す必要があります。
  • ショートコードやブロックエディタでの表示順序: ショートコードやブロックエディタで特定の投稿を表示している場合、その表示順序が別途設定されている場合は、プラグインの並べ替えが適用されないことがあります。

Intuitive Custom Post Orderは、非常に直感的で使いやすいプラグインなので、上記の基本的な使い方を把握すれば、すぐに目的の表示順序に並べ替えることができるでしょう。

Intuitive Custom Post Orderの注意点

Intuitive Custom Post Orderは非常に便利なWordPressプラグインですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。以下に主な注意点を挙げます。

1. テーマや他のプラグインとの競合

  • 動作不良の可能性: WordPressのプラグインは多岐にわたり、それぞれが異なる方法でWordPressのコア機能やデータベースにアクセスします。そのため、Intuitive Custom Post Orderが、お使いのテーマや他のプラグインとコードが競合し、意図しない表示の崩れや機能の停止を引き起こす可能性があります。特に、カスタム投稿タイプやタクソノミーの表示順序を操作する他のプラグインや、複雑なクエリを使用するテーマとの間で競合が起こりやすいです。
  • 確認方法: 新しくプラグインを導入する際や、WordPress、テーマ、他のプラグインをアップデートした際には、必ずステージング環境で動作確認を行うことを強くお勧めします。問題が発生した場合は、一度Intuitive Custom Post Orderを無効化し、問題が解決するかどうかを確認することで、競合が原因であるかを切り分けることができます。

2. パフォーマンスへの影響

  • データベースクエリの増加: Intuitive Custom Post Orderは、投稿やカスタム投稿タイプの順序をデータベースに保存し、その順序に基づいて表示を制御します。これにより、通常のWordPressのクエリに加えて、順序情報を取得するための追加のデータベースクエリが発生する可能性があります。投稿数が多いサイトや、複雑なアーカイブページでは、これらの追加クエリがページの読み込み速度に影響を与える可能性があります。
  • 管理画面の速度低下: 特に投稿やカスタム投稿タイプの数が多い場合、管理画面での並べ替え操作が重くなることがあります。これは、並べ替えの際に多くのデータを処理する必要があるためです。
  • 対策: パフォーマンスの問題が顕著な場合は、キャッシングプラグインの導入や、データベースの最適化を検討してください。また、不要なカスタム投稿タイプや投稿を削除することも有効です。

3. カスタムクエリへの適用

  • デフォルトのループ: Intuitive Custom Post Orderは、WordPressのデフォルトの投稿ループ(WP_Query)に対して自動的に順序を適用します。つまり、query_posts()get_posts()、あるいはテーマ内で明示的にWP_Queryをインスタンス化して使用する場合、特に指定しない限り、Intuitive Custom Post Orderで設定した順序が適用されます。
  • カスタムクエリでの無効化: しかし、特定のカスタムクエリでIntuitive Custom Post Orderによる順序を無視したい場合は、クエリ引数に'orderby' => 'menu_order''order' => 'ASC'など、明示的に順序を指定する必要があります。プラグインによっては、特定のフックやフィルターを提供している場合もありますが、基本的にはカスタムクエリの引数で制御します。
  • 注意点: 独自の複雑なクエリを使用している場合は、意図した順序で表示されているか、表示順序が他の部分と矛盾しないかを確認する必要があります。

4. 投稿IDの変更について(誤解)

  • 投稿IDは変わらない: Intuitive Custom Post Orderは、投稿の物理的なID(ID)を変更するものではありません。あくまで、データベースに保存されているmenu_orderという値を変更し、それに基づいて表示順序を制御します。したがって、投稿のIDを基準にしたリンクや機能が壊れることはありません。
  • パーマリンクやスラッグへの影響なし: 同様に、パーマリンクやスラッグにも影響はありません。

5. データベースのバックアップ

  • 予期せぬ事態に備える: どんなプラグインを導入・更新する際も同様ですが、特にデータベースに直接影響を与える可能性のあるプラグインを使用する際には、必ず事前にデータベースのバックアップを取るようにしてください。万が一、プラグインの不具合や競合によってサイトに問題が発生した場合でも、バックアップから復元することで被害を最小限に抑えることができます。

6. サポートと更新

  • 開発の活発さ: プラグインが活発に開発・更新されているかを確認することも重要です。WordPress本体のアップデートやPHPのバージョンアップに対応しているか、バグ修正や新機能の追加が定期的に行われているかなどを確認しましょう。開発が止まっているプラグインは、セキュリティリスクや将来的な互換性の問題を引き起こす可能性があります。
  • レビューと評価: プラグインの公式ページやWordPress.orgでのレビューや評価も参考に、他のユーザーがどのような問題に直面しているか、サポートの質はどうかなどを確認するのも良いでしょう。

これらの注意点を踏まえ、Intuitive Custom Post Orderを適切に使用することで、WordPressサイトのコンテンツ管理をより効率的に行うことができます。

プラグインのリスクを回避する

WordPressプラグインの利用には、ウェブサイトの機能拡張というメリットがある一方で、いくつかのセキュリティ安定性に関するリスクが伴います。

主なリスク

1. セキュリティの脆弱性

プラグインにセキュリティ上の欠陥(脆弱性)が含まれていると、それを悪用したサイバー攻撃の標的になる可能性があります。

  • 不正アクセス・サイトの改ざん:脆弱性を突かれて管理画面に不正アクセスされたり、ウェブサイトの内容が改ざんされたりします。
  • 情報漏洩:ユーザーの個人情報や機密データが盗み出されるリスクがあります。
  • マルウェア感染:悪意のあるコードやマルウェアを仕込まれ、サイト訪問者に被害が及んだり、サイトがDDoS攻撃などの犯罪の踏み台に利用されたりする可能性があります。
  • 未更新のプラグイン:開発が停止されたり、長期間更新されていないプラグインは、既知の脆弱性が修正されないまま放置され、特に危険性が高まります。

2. ウェブサイトの安定性・パフォーマンスへの影響

  • 動作の競合(コンフリクト):複数のプラグイン同士、またはWordPress本体やテーマとの相性が悪く、機能不全やレイアウトの崩れ、エラーが発生することがあります。
  • 表示速度の低下:特に多くのプラグインを導入しすぎると、ウェブサイトの読み込みに必要なリソースが増加し、表示速度が遅くなることがあります。

3. メンテナンスの手間とコスト

  • 更新の必要性:セキュリティを維持し、WordPress本体のアップデートに対応するため、プラグインも定期的に最新版へ更新する必要があります。この更新作業や、更新後に問題が発生しないかの確認(動作確認)に手間がかかります。
  • 互換性の問題:WordPress本体のメジャーアップデートや、他のプラグインの更新により、特定のプラグインが動作しなくなる互換性の問題が生じることがあります。

リスクを最小限に抑える対策

これらのリスクを避けるためには、以下の点に注意することが重要です。

  • 信頼できるソースからのみ導入するWordPress公式プラグインディレクトリなど、信頼できる提供元からのみプラグインをダウンロードし、導入前に評価やレビュー、最終更新日、インストール数などを確認しましょう。
  • 定期的な更新:WordPress本体、テーマ、そしてすべてのプラグインを常に最新の状態に保ちましょう。
  • 不要なプラグインの削除:使用していないプラグインは無効化するだけでなく、サーバーから削除しましょう。
  • 導入数を絞る:本当に必要な機能に絞り込み、プラグインの導入数は最小限に抑えましょう。

有料テーマはプラグインのリスク回避につながることがある

WordPressの有料テーマを使うことで、ある程度はプラグインのリスク回避につながることがありますが、完全にリスクを避けられるわけではありません。以下のポイントで詳しく解説します。

有料テーマで回避できるリスク

1. 基本機能がテーマに含まれている

有料テーマには、以下のような機能が最初から組み込まれていることが多いです:

  • SEO対策
  • デザインのカスタマイズ(色・フォント・レイアウト)
  • SNS連携
  • パンくずリスト
  • 目次表示
  • 広告管理
  • カスタムウィジェット

このため、追加のプラグインを入れずに済む=プラグインによるバグやセキュリティリスクを減らせます。

それでもプラグインが必要なケース

高度な機能はプラグインが必要

  • ECサイト機能(WooCommerce)
  • 多言語化(Polylang、WPML)
  • 会員制サイト(MemberPressなど)
  • バックアップやセキュリティ(UpdraftPlus、Wordfence)
  • 高速化(キャッシュ系プラグイン)

有料テーマでも、これらの機能まではカバーしきれません。つまり、信頼できるプラグイン選びは必須です。

⚠️ 注意点

リスク有料テーマでの軽減可否コメント
プラグイン間の競合内蔵機能で代用できれば回避可
セキュリティの脆弱性プラグイン削減で多少減るが、ゼロではない
アップデートによる不具合有料テーマは保守されていることが多いが、プラグインとの相性次第
サポートの欠如有料テーマはサポート付きが多く、安心感あり

結論:リスクは減らせるがゼロにはできない

  • 有料テーマで必要最低限の機能が揃えば、プラグインを減らせるのでリスク軽減につながります。
  • ただし、どうしても必要なプラグインは信頼性・更新頻度・レビューをしっかり確認して使うことが重要です。

補足アドバイス

  • テーマとプラグインの相性問題もあるため、有名なテーマ(例:SWELL、JIN:R、THE THORなど)+評判の良いプラグインの組み合わせが安心です。
  • 子テーマを使うことで、カスタマイズ時のトラブルも回避しやすくなります。

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