Slimstat Analyticsはリアルタイムアクセス解析ができるSEOプラグイン

目次
Slimstat Analyticsとは
「Slimstat Analytics」は、WordPressで構築されたウェブサイトのアクセス状況を解析するためのプラグインです。Google Analyticsのような外部サービスを利用せず、WordPressのダッシュボード内で直接、リアルタイムにアクセスデータを取得・表示できるのが大きな特徴です。
主な機能や特徴は以下の通りです。
- 簡単な導入とリアルタイム解析: プラグインをインストールして有効化するだけで、すぐにアクセス解析が開始されます。リアルタイムでのアクセス状況を確認できるため、サイトの動きを即座に把握できます。
- ダッシュボードでのデータ表示: WordPressの管理画面(ダッシュボード)で、アクセスログ、概要(PV数、検索キーワード、人気記事など)、訪問者(OS、ブラウザ、解像度、直帰率など)、サイト解析(外部リンク、404ページなど)、トラフィック(参照元、検索キーワードなど)といった多様なデータを確認できます。
- 詳細な訪問者情報: 訪問者の国、ブラウザ、OS、デバイス情報、IPアドレス、画面サイズなどの詳細な情報を確認できます。
- 会員制サイトにも対応: ログインが必要な会員制サイトでもアクセス解析が可能です。
- カスタマイズ可能なレポート: ダッシュボードに表示するレポートをカスタマイズでき、必要な情報を素早く確認できます。
- GDPR準拠: ユーザーのプライバシー保護に配慮し、GDPR(一般データ保護規則)に準拠しています。IPアドレスのハッシュ化など、プライバシーに配慮した機能が提供されています。
- Google Analyticsとの違い: Google Analyticsは高機能ですが、設定に手間がかかる場合があります。Slimstat Analyticsは、Google Analyticsほど詳細な分析は必要ないが、手軽にサイトのアクセス状況を把握したい場合に特に有効です。サーバー側で処理を行うため、サイトの負荷が多少高くなる可能性はあります。
「Google Analyticsは少し難しそう」「もっと手軽にアクセス解析をしたい」という場合に、Slimstat Analyticsは非常に便利なツールと言えます。
利用数
WordPressプラグイン「Slimstat Analytics」の有効インストール数は、複数の情報源によると80,000+または90,000+となっています。
これは、WordPressの公式プラグインディレクトリで確認できる「有効インストール数 (Active installations)」の数値で、現在このプラグインをアクティブにして利用しているウェブサイトの数を示しています。
利用料
WordPressプラグインの Slimstat Analytics は、基本機能は無料で利用できますが、機能を拡張するための有料のアドオン(拡張機能)や有料のライセンスが提供されています。
主な利用料(ライセンス)のオプションは以下の通りです:
- 無料版:
- 基本的なアクセス解析機能は無料で利用できます。
- 有料ライセンス(年間):
- シングルサイトライセンス: 年間 $29.00
- 最大5サイトライセンス: 年間 $89.00
- 無制限サイトライセンス: 年間 $149.00
これらの有料ライセンスには、ネットワーク設定、ネットワーク解析、Excelへのエクスポート、メールレポート、ユーザー概要、MaxMind連携などの機能が含まれています。
したがって、シンプルなアクセス解析だけであれば無料版で十分ですが、より高度な機能や複数サイトでの利用を望む場合は有料ライセンスの購入が必要になります。
Slimstat Analyticsの使い方
WordPressプラグイン「Slimstat Analytics」は、Googleアナリティクスよりも手軽にサイトのアクセス解析ができる人気のプラグインです。WordPressの管理画面内で完結するため、外部サービスとの連携や複雑な設定なしに利用できるのが大きな特徴です。
以下に、Slimstat Analyticsの基本的な使い方と主な機能を解説します。
1. インストールと有効化
- WordPress管理画面にログインします。
- 左メニューから「プラグイン」>「新規追加」をクリックします。
- 検索窓に「Slimstat Analytics」と入力して検索します。
- 検索結果に表示された「Slimstat Analytics」を見つけ、「今すぐインストール」をクリックします。
- インストールが完了したら、「有効化」をクリックします。
これでSlimstat Analyticsがサイトに導入され、すぐにアクセス解析が開始されます。
2. 基本的な設定
インストール後、より正確なデータを取得するために、いくつかの設定を確認しておくと良いでしょう。
- 自分のアクセスを除外する: 自分のIPアドレスからのアクセスを解析対象から除外することで、より正確な訪問者数を把握できます。
- WordPress管理画面の左メニューから「Slimstat」>「設定」をクリックします。
- 「Exclusions」タブをクリックします。
- 「IP Addresses」の欄に、ご自身のIPアドレスを入力します。IPアドレスは「IPアドレス確認サイト」などで確認できます。
- 「変更を保存」をクリックします。
- クローラーのアクセスを除外する: 検索エンジンのクローラー(ボット)からのアクセスも除外できます。
- 「Exclusions」タブ内で、「Bots」のトグルをオンにします。
- 「変更を保存」をクリックします。
- WordPressユーザーのアクセスを除外する: サイトの管理者など、WordPressにログインしているユーザーのアクセスを除外する場合、「WP Users」のスイッチをオンにします。
3. 各項目の見方と活用方法
Slimstat Analyticsの管理画面は、直感的に操作できるように設計されています。主な項目は以下の通りです。
- リアルタイム (Real-time): 現在サイトにアクセスしている訪問者の情報をリアルタイムで確認できます。IPアドレス、滞在時間、閲覧ページ、参照元、ブラウザ、OSなどの詳細情報が表示されます。 活用方法: 新しい記事を公開した直後やキャンペーン中に、リアルタイムで訪問者の反応を確認するのに役立ちます。
- 概要 (Overview): サイト全体のアクセス状況を俯瞰的に確認できます。PV数(ページビュー)、UU数(ユニークユーザー)、平均PV数、日ごとのアクセス推移、人気記事、参照ドメイン、検索キーワードなどが表示されます。 活用方法: サイト全体のパフォーマンスを把握し、どの記事が人気があるか、どの流入元が効果的かなどを確認できます。グラフでPV数やUU数の推移を確認できるため、サイトの成長を視覚的に捉えられます。
- 訪問者 (Visitors): 訪問者の詳細な情報(使用しているブラウザ、OS、解像度、直帰率、セッションあたりのページ数、滞在時間など)を確認できます。 活用方法: 訪問者の環境を把握することで、サイトデザインやコンテンツの改善に役立ちます。例えば、特定のブラウザでの表示崩れがないか、モバイルからのアクセスが多いかなどを確認できます。
- サイト解析 (Site Analytics): サイト内のコンテンツに関する詳細な情報を確認できます。外部リンク、404エラーページ、サイト内検索キーワード、離脱ページ、流入ページなどが表示されます。 活用方法: サイト内の改善点を見つけるのに役立ちます。例えば、404エラーが多い場合はリンク切れを修正したり、離脱率が高いページを改善したりする手がかりになります。
- トラフィック (Traffic): サイトへのトラフィック(アクセス)の参照元や検索キーワードなどを解析できます。 活用方法: どの経路からユーザーがサイトに訪問しているか(例:検索エンジン、SNS、他のサイトからのリンクなど)を把握し、マーケティング戦略の立案に役立てます。
- カスタマイズ (Customize): リアルタイム、概要、訪問者などのレポート内容をカスタマイズできます。ドラッグ&ドロップで表示する項目を移動したり、削除したりできます。 活用方法: 自分が頻繁に確認したい項目を分かりやすい位置に配置したり、不要な項目を非表示にしたりすることで、より効率的にデータを確認できます。
4. ダッシュボードでの表示
WordPressのダッシュボードにSlimstat Analyticsの解析内容を表示させることもできます。
- WordPress管理画面の「ダッシュボード」をクリックします。
- 画面右上の「表示オプション」をクリックします。
- 表示したい項目にチェックを入れ、表示したくない項目のチェックを外します。
- ドラッグ&ドロップで表示順をカスタマイズできます。
まとめ
Slimstat Analyticsは、WordPressの管理画面内で手軽にアクセス解析を行いたい場合に非常に便利なプラグインです。Googleアナリティクスのような高機能なツールに比べて、シンプルで分かりやすいインターフェースが魅力です。ただし、Googleアナリティクスに比べてサーバーに負荷がかかる可能性がある点には注意が必要です。
Slimstat Analyticsの注意点
「Slimstat Analytics」は、リアルタイムの訪問者データを提供し、多くの機能を持つ人気のあるアクセス解析プラグインですが、使用する上でいくつかの注意点があります。
1. セキュリティの脆弱性
- 過去の脆弱性: Slimstat Analyticsは、過去にクロスサイトスクリプティング (XSS) やSQLインジェクションなどの脆弱性が報告されています。これらの脆弱性は、攻撃者が悪意のあるスクリプトを実行したり、データベースを不正に操作したりする可能性につながります。
- 常に最新版に更新する: 開発者はこれらの脆弱性に対応するために定期的にアップデートをリリースしています。そのため、常にプラグインを最新の状態に保つことが非常に重要です。WordPressのコア、テーマ、他のプラグインも同様に最新の状態に保つようにしましょう。
2. パフォーマンスへの影響
- データベースへの負荷: アクセス解析プラグインは、訪問者のデータを収集・記録するために大量のデータをデータベースに保存します。サイトのアクセス数が多い場合や、長期間データを蓄積している場合、データベースへの負荷が増大し、サイト全体の表示速度に影響を与える可能性があります。
- サーバーリソースの使用: リアルタイム解析機能は、サーバーのリソース(CPU、メモリなど)を消費する可能性があります。共有ホスティング環境など、リソースが限られている場合は、サイトのパフォーマンスが低下する可能性があります。
- キャッシュとの互換性: Slimstat AnalyticsはW3 Total CacheやWP SuperCacheなどの主要なキャッシュプラグインとの互換性があるとされていますが、設定によっては問題が発生することもあります。キャッシュプラグインを使用している場合は、Slimstat Analyticsを導入・設定する際に、パフォーマンスへの影響を確認しながら慎重に設定することをおすすめします。
3. データ量とストレージ
- ディスク容量の消費: 訪問者データ、特にGeolocationなどの外部ライブラリを使用する場合、データ量が増大し、ウェブスペースやデータベースのディスク容量を消費します。定期的に不要なデータを削除したり、データベースを最適化したりすることを検討しましょう。
- バックアップ: 蓄積されたデータが失われないように、定期的なバックアップは必須です。
4. プライバシーとGDPR/CCPAへの対応
- GDPR準拠: Slimstat AnalyticsはGDPRに準拠していると謳っており、IPアドレスのハッシュ化などの機能を提供しています。しかし、自身のサイトがGDPRやCCPAなどのデータプライバシー規制に完全に準拠しているかを確認し、必要に応じて設定を調整することが重要です。
- クッキーポリシー: アクセス解析のためにクッキーを使用する場合、適切なクッキーポリシーをサイトに表示し、ユーザーからの同意を得る必要があります。
5. その他の注意点
- 不要な機能の無効化: 必要のない機能やレポートは無効にすることで、パフォーマンスへの影響を軽減できます。
- サポートとコミュニティ: 問題が発生した場合に頼れるサポート体制やコミュニティがあるかを確認しておくことも重要です。Slimstat Analyticsは広く利用されているため、コミュニティサポートは比較的活発です。
Slimstat Analyticsは強力なツールですが、上記のリスクと注意点を理解し、適切な対策を講じることで、安全かつ効果的に利用することができます。
口コミ・評価
WordPressプラグイン「Slimstat Analytics」は、WordPressのダッシュボード内でアクセス解析ができる人気のプラグインです。
ユーザーからの主な口コミや評価をまとめました。
良い点(メリット)
- 高機能で使いやすい:アクセス解析に必要なほとんどのデータ(訪問者、ページビュー、滞在時間、参照元、国など)をダッシュボードで確認でき、非常に高機能でありながら使いやすいと評価されています。
- シンプルなインターフェース:軽量でシンプル、初めてアクセス解析を利用する方にもおすすめです。
- Google Analytics以外で人気:Google Analyticsに依存しないアクセス解析機能として人気があります。
- 日本語対応:以前は日本語化されていませんでしたが、現在は日本語化されており、操作が容易になっています。
- 高い評価:WordPress.orgでの評価は5つ星中4.8と非常に高いです(レビュー数800件以上)。
考慮点(デメリット・注意点)
- サーバー負荷の可能性:アクセス解析の処理の多くをサーバー側で行うため、サイトの規模によっては比較的負荷が高い可能性があります。サーバーへの負荷を抑えたい場合は、他のより軽量なツールと比較検討が必要です。
- 高度な機能の限定:Google Analyticsなどの外部サービスと比べると、詳細な分析機能や他のプラグインとの連携機能などは限られている場合があります。
こんな方におすすめ
- Google Analyticsを使いたくない方や、WordPressの管理画面内で完結させたい方。
- シンプルで基本的なアクセス解析機能を求めている方。
- 軽快で使いやすいプラグインを探している方。
プラグインを意識したレンタルサーバーの選び方
多くのプラグインを使う予定であれば、最初からWordPressに特化・最適化されているレンタルサーバーを選ぶのが最も確実で快適です。
WordPress適性ランキング表
| 順位 | サーバー名 | 特徴・強み | 弱み・注意点 | WordPress適性 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ConoHa WING(コノハ) | 高速表示・国内最速級、WordPress簡単セットアップ、独自ドメイン永久無料、初心者〜上級者まで幅広く対応 | 料金はやや高め | ◎ 非常に適している |
| 2位 | KAGOYA(カゴヤ) | WordPress専用サーバー「KUSANAGI」搭載で超高速、法人利用率高く安定性抜群、セキュリティ強化 | 個人利用にはややオーバースペック、料金は中〜高 | ◎ 高速・安定志向に最適 |
| 3位 | さくらレンタルサーバー | 老舗で信頼性高い、料金安め、安定稼働、サポート充実 | 表示速度はConoHaやKAGOYAに劣る | ○ 安定志向に適している |
| 4位 | LOLIPOP(ロリポップ) | 初心者向け、料金安い、WordPress簡単インストール、利用者が多く情報豊富 | 高負荷サイトには不向き、速度は中程度 | △ 個人ブログや小規模サイト向け |
| 5位 | リトルサーバー | 月額150円〜と圧倒的低価格、WordPress全プラン対応、無料SSL・自動バックアップあり | 容量・転送量が小規模向け、サポートはメール中心で即応性に不安 | △ 趣味ブログや学習用に最適 |
解説
- ConoHa WINGは「速さ・使いやすさ・機能」のバランスが最も良く、WordPress利用者に人気。
- KAGOYAは法人やビジネスサイトに強く、KUSANAGIによる超高速化が魅力。速度重視なら最適。
- さくらレンタルサーバは老舗で安心感があり、安定性重視の人におすすめ。
- LOLIPOPは初心者向けで安価だが、速度や高負荷対応は弱め。
- リトルサーバーは「とにかく安くWordPressを始めたい人」向け。小規模サイトや学習用に良いが、商用や大規模には不向き。
WordPressテーマ目的別比較表
WordPressテーマを選ぶにはデザインだけでなく、汎用性、アップデートの継続性、サポート体制、そして表示速度やSEO対策の強さといった要素を総合的に考慮することが重要です。目的にあった長く安心して使えるテーマを選ぶようにしたいものです。そこで、目的別に整理したWordPressテーマ比較表を以下にまとめました。 各テーマの特徴や利用目的を簡潔に比較できるようにしています。
| テーマ名 | 主な目的・特徴 | 適した用途 |
|---|---|---|
| RE:DIVER(リダイバー) | 高速表示・SEO最適化に強い。アフィリエイトや収益化を意識した設計。 | アフィリエイトブログ、収益化重視の個人ブログ |
| GOLD BLOG(ゴールドブログ) | ブログ運営に特化。シンプルで使いやすく、初心者でも扱いやすい。 | 個人ブログ、情報発信サイト |
| THE THOR(ザ・トール) | SEO・デザイン・収益化機能を網羅したオールインワンテーマ。広告管理やランキング機能も搭載。 | アフィリエイト、企業サイト、収益化ブログ |
| Emanon(エマノン) | ビジネス向けデザイン。企業サイトやサービス紹介に適したテーマ。 | コーポレートサイト、サービス紹介ページ |
| LIQUID PRESS(リキッドプレス) | WordPress公式登録の国産テーマ。企業サイトからブログまで幅広く対応。初心者でも安心。 | 企業サイト、オウンドメディア、ブログ、LP |
| STORK SE(ストークSE) | モバイルファースト設計。1カラムデザインでコンテンツを際立たせる。直感的操作が可能。 | ブログ、アフィリエイト、ブランディングサイト |
| GOLD MEDIA(ゴールドメディア) | メディア運営に特化。SEO内部構造が強力で、収益化や効率的な運営を支援。 | WEBメディア、アフィリエイトサイト、企業サイト |
補足ポイント
- 収益化重視なら「RE:DIVER」「THE THOR」「GOLD MEDIA」が強力。
- 初心者向けブログなら「GOLD BLOG」「STORK SE」が扱いやすい。
- 企業サイト・ビジネス用途なら「Emanon」「LIQUID PRESS」が安心。
- メディア運営に特化したい場合は「GOLD MEDIA」が最適。
こうして見ると、「ブログ中心」か「企業サイト中心」か「収益化・メディア運営中心」かで選ぶテーマが大きく変わります。 あなたが作りたいサイトはどのタイプに近いですか?







