Google Analytics Dashboard for WPはAnalytics解析をダッシュボードに表示するSEOプラグイン

Google Analytics Dashboard for WPとは

Google Analytics Dashboard for WP」は、WordPressの管理画面から直接Googleアナリティクス(Google Analytics)のデータを確認できるようにするWordPressプラグインです。

通常、Googleアナリティクスのデータを見るには、Googleアナリティクスのサイトにログインする必要がありますが、このプラグインを導入すると、WordPressのダッシュボード内で、以下のような重要なアクセス解析情報を手軽に閲覧できるようになります。

  • ページビュー数(PV数)
  • ユーザー数
  • ページ/セッション数
  • 直帰率
  • トラフィックソース(どこからアクセスしてきたか)
  • 人気のページ

これにより、ブラウザのタブを切り替えたり、別のツールを開いたりすることなく、WordPressサイトの訪問者のエンゲージメントやトレンドを効率的に把握・分析することが可能になります。

もともとは「Google Analytics Dashboard for WP (GADWP)」という名前でしたが、現在は「ExactMetrics – Google Analytics Dashboard for WordPress (サイト統計プラグイン)」として提供されています。過去にはバージョンアップで機能が有料化されたり、名称が変更されたりといった経緯もあります。

利用数

WordPressプラグイン「Google Analytics Dashboard for WP」は、現在「ExactMetrics – Google Analytics Dashboard for WordPress」という名前に変わっており、30万以上のアクティブインストール数があります。

詳細情報

  • プラグイン名: ExactMetrics – Google Analytics Dashboard for WordPress (旧 Google Analytics Dashboard for WP (GADWP))
  • アクティブインストール数: 300,000+
  • 変更点:
    • このプラグインは2020年2月に大幅に改定され、「ExactMetrics」に名称が変更されました。
    • 改定後、有償のサブスクリプションプランが導入され、無料版の機能が大きく制限されました。
    • 以前の「Google Analytics Dashboard for WP (GADWP)」と同じ機能を持つ代替プラグインとして、「Analytics Insights for Google Analytics 4 (AIWP)」の利用を推奨する情報もあります。

このプラグインは、WordPressのダッシュボード内でGoogle Analyticsの主要な統計情報を確認できるようにする機能で知られています。

利用料

WordPressプラグインのExactMetricsには、無料版と有料版(プレミアムプラン)があります。

有料版の料金プランにはいくつか種類があり、利用可能なサイト数や機能によって価格が異なりますが、情報によるとおおよその年間利用料は以下のようになっています。

  • Plus(プラス): 年間 $99.50 程度で、1サイトでの利用が可能。
  • Pro(プロ)Agency(エージェンシー) といった、より高機能で利用サイト数の多いプランもあります。

より正確な最新の料金情報や詳細な機能比較については、ExactMetricsの公式サイトをご確認いただくことをお勧めします。

Google Analytics Dashboard for WPの使い方

Google Analytics Dashboard for WP (GADWP) は、WordPress の管理画面から Google Analytics のデータを確認できるプラグインとして人気がありましたが、現在は ExactMetrics という名前に変更され、機能が拡張されています。

かつての GADWP や現在の ExactMetrics の使い方について、以下の点を中心に説明します。

1. Google Analytics Dashboard for WP (ExactMetrics) の概要と利点

  • WordPress 管理画面でのデータ表示: Google Analytics の公式ウェブサイトにアクセスすることなく、WordPress のダッシュボードで直接、主要なアクセス解析データ(セッション数、PV数、訪問者のデバイス、流入元など)を確認できます。
  • 簡易的な確認: 忙しい中でも、サイトのパフォーマンスの概要を素早く把握するのに役立ちます。
  • データ駆動型意思決定: ウェブサイトのパフォーマンスを把握し、改善策を検討するためのデータを提供します。
  • GA4対応: 最新のGoogleアナリティクス4(GA4)にも対応しており、より詳細なデータ収集と分析が可能です。

2. インストールと設定方法

ExactMetrics(旧GADWP)をWordPressにインストールして設定する一般的な手順は以下の通りです。

  1. プラグインの検索とインストール:
    • WordPress の管理画面にログインします。
    • 左メニューの「プラグイン」から「新規追加」をクリックします。
    • 検索ボックスに「ExactMetrics」と入力し、検索結果から「ExactMetrics – Google Analytics Dashboard for WordPress (Website Stats Plugin)」を見つけて「今すぐインストール」をクリックします。
    • インストールが完了したら「有効化」をクリックします。
  2. Googleアカウントとの連携:
    • 有効化すると、ExactMetrics の設定ウィザードが開始されることがあります。指示に従って進めてください。
    • Google アカウントの認証を求められます。「Authenticate with your Google Account」などのボタンをクリックし、Google Analytics に接続したい Google アカウントを選択して承認します。
    • トラッキングしたいウェブサイトのプロパティを選択します。
  3. トラッキングコードの設置(通常は自動):
    • 基本的には、プラグインが自動的に適切なトラッキングコード(GA4の場合は測定ID)をWordPressサイトに挿入してくれます。
    • もし手動で設定する場合は、ExactMetrics の設定画面で「Manually enter Tracking ID」のようなオプションを選択し、Google Analytics で取得した測定ID(G-から始まる英数字)を入力して保存します。
  4. 連携の確認:
    • WordPress の管理画面のダッシュボードに、Google Analytics のデータが表示されれば、設定は完了しています。データが反映されるまでに数時間から一日かかる場合があります。

3. ダッシュボードでのデータの見方

ExactMetrics のダッシュボードでは、以下のような情報を確認できます。

  • セッション数/PV数: サイトへの訪問数やページビュー数。時系列で推移を確認できます。
  • デバイス: 訪問者がどのデバイス(デスクトップ、モバイル、タブレット)を使用しているか。
  • トラフィック(流入元): 検索エンジンからの流入(Organic Search)、参照サイトからの流入(Referral)、直接訪問(Direct)など、訪問者がどこから来たかを確認できます。
  • リアルタイムレポート: 現在サイトにアクセスしているユーザー数を確認できます。
  • 人気のあるページ: どのページが最も多く閲覧されているか。
  • Eコマースレポート(Pro版): オンラインストアの売上、コンバージョン率、平均注文額などの情報。
  • 検索コンソールレポート(Pro版): Google検索でのサイトのランキングやキーワード情報。
  • フォームレポート(Pro版): サイト上のフォームのコンバージョン状況。

4. 注意点

  • GADWPからExactMetricsへの変更: 以前 GADWP を使用していた場合、現在は ExactMetrics に名前が変更され、機能やインターフェースも進化しているため、以前のGADWPの情報とは異なる場合があります。
  • 無料版と有料版: ExactMetrics には無料版と有料版(Pro版)があります。無料版でも基本的なデータは確認できますが、より詳細なレポートや高度な機能はPro版での提供となります。
  • データ反映の遅延: Google Analytics のデータはリアルタイムで反映されることもありますが、集計には時間がかかる場合があるため、すぐに最新のデータが表示されないこともあります。

Google Analytics Dashboard for WP(ExactMetrics)は、WordPress ユーザーにとって、サイトのパフォーマンスを手軽に把握するための強力なツールです。上記を参考に、ぜひ活用してみてください。

Google Analytics Dashboard for WPのデメリット

Google Analytics Dashboard for WP (GADWP) は、WordPress のダッシュボードから Google Analytics のデータを確認できる便利なプラグインでしたが、いくつかのデメリットが挙げられます。

主なデメリットは以下の通りです。

  1. メンテナンスとサポートの状況:
    • 以前は「Google Analytics Dashboard for WP」という名前で広く使われていましたが、現在は「ExactMetrics」という別のプラグインに買収され、開発が引き継がれています。そのため、元の GADWP は公式なサポートや更新が積極的に行われているか不透明な部分があります。
    • 古いバージョンのままだと、WordPress や PHP の新しいバージョンとの互換性問題が発生する可能性があります。実際にPHP 8.1での問題も報告されています。
  2. Google Analytics 4 (GA4) への対応:
    • Universal Analytics (UA) は2023年7月1日にデータ処理を終了し、GA4への移行が必須となりました。もし、使用している GADWP がGA4に対応していない古いバージョンである場合、正確なデータが表示されなかったり、全く機能しなかったりする可能性があります。
    • GA4はデータモデルが大きく変更されたため、古いGAプラグインでは完全に機能しないことが多いです。
  3. 機能の制限と専門性の欠如:
    • WordPress ダッシュボードでの表示は、Google Analytics の全機能のほんの一部しか提供されません。より詳細な分析やセグメンテーション、カスタムレポートなどは、やはりGoogle Analytics の管理画面で直接行う必要があります。
    • 初心者にとってはダッシュボードで手軽にデータを確認できるのはメリットですが、専門的な分析を行いたいユーザーにとっては物足りない可能性があります。
  4. サイトパフォーマンスへの影響:
    • 一般的なWordPressプラグイン全般に言えることですが、プラグインの数が増えたり、コードが最適化されていない場合、ウェブサイトの読み込み速度に影響を与える可能性があります。GADWP も例外ではありません。
  5. プライバシーに関する懸念(Google Analytics自体の問題):
    • これは GADWP 固有のデメリットではありませんが、Google Analytics 自体がGDPRなどのプライバシー規制に抵触する可能性が一部の国で指摘されています。Google Analytics を利用する限り、この問題はつきまといます。

これらのデメリットを考慮すると、現在 Google Analytics をWordPressに導入する際には、GA4に完全に準拠し、積極的に開発・サポートされている「ExactMetrics」や「MonsterInsights」、「Analytify」といったプラグイン、あるいはGoogleが提供する「Site Kit by Google」などを検討するのが良いでしょう。

もし現在「Google Analytics Dashboard for WP」という古い名称のプラグインを使用している場合は、最新のGA4に対応しているか、また開発が継続されているかを確認し、必要であれば新しいプラグインへの移行を検討することを強くお勧めします。

口コミ・評価

全体的に、多くのユーザーから高い評価を得ているようです。

主な口コミのポイントは以下の通りです。

  • 使いやすさ:
    • インストールが非常に簡単で、数回のクリックでGoogleアナリティクスのトラッキングコードを設定できる。
    • WordPressダッシュボード内で重要な統計(メトリクス)を簡単に確認できる。
    • インターフェースが見やすく、ナビゲーションが簡単である。
  • 機能と利便性:
    • 必要な情報が適切な場所に配置されている。
    • 強力なカスタマイズ設定オプションがある。
    • トラフィックの急成長や急増、一貫性をすばやく測定できる。
    • 役割設定(Role settings)が非常に有用である。
  • サポート:
    • ドキュメンテーション(資料)が充実しており、サポートチームも迅速に対応してくれるとの声がある。
  • 評価:
    • WordPress.orgのレビューでは、多くのユーザー(538件)が5つ星をつけていますが、全体の評価は平均で2.5つ星となっています(これはレビュー総数と5つ星の数に大きな乖離があるため、評価の集計方法によるものかもしれません)。
    • 他のレビューサイトでは、機能、パフォーマンス、サポート、使いやすさ、価格設定を含め、5/5つ星と非常に高く評価しているものもあります。

多くのサイト管理者や開発者が「必須のプラグイン」「素晴らしいアプリ」として推奨しており、特にクライアントに自分のサイトの統計を簡単に表示させたい場合に便利だという意見もあります。

プラグインのリスクを回避する

WordPressプラグインの利用には、ウェブサイトの機能拡張というメリットがある一方で、いくつかのセキュリティ安定性に関するリスクが伴います。

主なリスク

1. セキュリティの脆弱性

プラグインにセキュリティ上の欠陥(脆弱性)が含まれていると、それを悪用したサイバー攻撃の標的になる可能性があります。

  • 不正アクセス・サイトの改ざん:脆弱性を突かれて管理画面に不正アクセスされたり、ウェブサイトの内容が改ざんされたりします。
  • 情報漏洩:ユーザーの個人情報や機密データが盗み出されるリスクがあります。
  • マルウェア感染:悪意のあるコードやマルウェアを仕込まれ、サイト訪問者に被害が及んだり、サイトがDDoS攻撃などの犯罪の踏み台に利用されたりする可能性があります。
  • 未更新のプラグイン:開発が停止されたり、長期間更新されていないプラグインは、既知の脆弱性が修正されないまま放置され、特に危険性が高まります。

2. ウェブサイトの安定性・パフォーマンスへの影響

  • 動作の競合(コンフリクト):複数のプラグイン同士、またはWordPress本体やテーマとの相性が悪く、機能不全やレイアウトの崩れ、エラーが発生することがあります。
  • 表示速度の低下:特に多くのプラグインを導入しすぎると、ウェブサイトの読み込みに必要なリソースが増加し、表示速度が遅くなることがあります。

3. メンテナンスの手間とコスト

  • 更新の必要性:セキュリティを維持し、WordPress本体のアップデートに対応するため、プラグインも定期的に最新版へ更新する必要があります。この更新作業や、更新後に問題が発生しないかの確認(動作確認)に手間がかかります。
  • 互換性の問題:WordPress本体のメジャーアップデートや、他のプラグインの更新により、特定のプラグインが動作しなくなる互換性の問題が生じることがあります。

リスクを最小限に抑える対策

これらのリスクを避けるためには、以下の点に注意することが重要です。

  • 信頼できるソースからのみ導入するWordPress公式プラグインディレクトリなど、信頼できる提供元からのみプラグインをダウンロードし、導入前に評価やレビュー、最終更新日、インストール数などを確認しましょう。
  • 定期的な更新:WordPress本体、テーマ、そしてすべてのプラグインを常に最新の状態に保ちましょう。
  • 不要なプラグインの削除:使用していないプラグインは無効化するだけでなく、サーバーから削除しましょう。
  • 導入数を絞る:本当に必要な機能に絞り込み、プラグインの導入数は最小限に抑えましょう。

有料テーマはプラグインのリスク回避につながることがある

WordPressの有料テーマを使うことで、ある程度はプラグインのリスク回避につながることがありますが、完全にリスクを避けられるわけではありません。以下のポイントで詳しく解説します。

有料テーマで回避できるリスク

1. 基本機能がテーマに含まれている

有料テーマには、以下のような機能が最初から組み込まれていることが多いです:

  • SEO対策
  • デザインのカスタマイズ(色・フォント・レイアウト)
  • SNS連携
  • パンくずリスト
  • 目次表示
  • 広告管理
  • カスタムウィジェット

このため、追加のプラグインを入れずに済む=プラグインによるバグやセキュリティリスクを減らせます。

それでもプラグインが必要なケース

高度な機能はプラグインが必要

  • ECサイト機能(WooCommerce)
  • 多言語化(Polylang、WPML)
  • 会員制サイト(MemberPressなど)
  • バックアップやセキュリティ(UpdraftPlus、Wordfence)
  • 高速化(キャッシュ系プラグイン)

有料テーマでも、これらの機能まではカバーしきれません。つまり、信頼できるプラグイン選びは必須です。

⚠️ 注意点

リスク有料テーマでの軽減可否コメント
プラグイン間の競合内蔵機能で代用できれば回避可
セキュリティの脆弱性プラグイン削減で多少減るが、ゼロではない
アップデートによる不具合有料テーマは保守されていることが多いが、プラグインとの相性次第
サポートの欠如有料テーマはサポート付きが多く、安心感あり

結論:リスクは減らせるがゼロにはできない

  • 有料テーマで必要最低限の機能が揃えば、プラグインを減らせるのでリスク軽減につながります。
  • ただし、どうしても必要なプラグインは信頼性・更新頻度・レビューをしっかり確認して使うことが重要です。

補足アドバイス

  • テーマとプラグインの相性問題もあるため、有名なテーマ(例:SWELL、JIN:R、THE THORなど)+評判の良いプラグインの組み合わせが安心です。
  • 子テーマを使うことで、カスタマイズ時のトラブルも回避しやすくなります。

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