SEO SIMPLE PACKはmetaタグを簡単に設定できるプラグイン

SEO SIMPLE PACKとは

SEO SIMPLE PACKはページごとのmetaタグや簡単に設定・カスタマイズできるWordPressプラグインです。シンプルで使いやすいので初心者にもおすすめです。ページごとのmetaタグやOGPタグを簡単に設定・カスタマイズできるプラグインです。

「SEO SIMPLE PACK」は、日本の開発者によって作られた、シンプルで使いやすいWordPressのSEO対策プラグインです。

主な特徴:

  • シンプルな設定画面: 初心者でも迷わず使えるように、設定項目が厳選されています。
  • 基本的なSEO対策機能:
    • メタタイトル、メタディスクリプションの設定
    • OGP(Open Graph Protocol)の設定
    • robotsメタタグ、canonicalタグの設定
  • Googleアナリティクス、Google Search Consoleとの連携
  • 投稿・固定ページごとの個別設定
  • 動作が軽量: 多機能なSEOプラグインに比べて、サイトの表示速度に影響を与えにくいとされています。
  • 無料: 有料版はなく、すべての機能が無料で利用できます。
  • 日本語対応: 日本語で安心して利用できます。
  • SWELLとの相性が良い: 同じ開発者によって作られたWordPressテーマ「SWELL」との連携がスムーズです。

SEO SIMPLE PACKのメリット:

  • 初心者向けで簡単: SEOの知識がない方でも、基本的な設定が簡単に行えます。
  • 動作が軽い: サイトの高速化を重視する方におすすめです。
  • 無料で高機能: 必要なSEO機能が無料で揃っています。

他のSEOプラグインとの比較:

「SEO SIMPLE PACK」は、多機能な「Yoast SEO」や「All in One SEO Pack」などと比較して、機能は絞られていますが、その分シンプルで扱いやすいのが特徴です。

より多くの機能やSEO分析ツールを求める場合は他のプラグインが適しているかもしれませんが、シンプルに基本的なSEO対策を行いたい初心者の方や、サイトの表示速度を重視する方には「SEO SIMPLE PACK」がおすすめです。

SEO SIMPLE PACKの使い方

「SEO SIMPLE PACK」を使うにはまず以下のSEOの基本的な設定をします。

  • フロントページのdescription
  • “og:image”の画像
  • 各ページ種別のnoindex設定
  • 著者アーカイブの停止設定(著者アーカイブページにアクセスされたくなければ)

SEO設定

  • SEOに必須な基本的なメタタグを出力します。
  • ページ種別ごとに設定ができます。
  • FacebookやTwitterなどのSNSに必要なOGP情報も設定できます。
  • 投稿・ページ・タームごとにも個別にメタタグ情報をカスタマイズできます。
  • 各メタタグの出力内容は、フックで書き換えることも可能です。
  • Googleアナリティクスの計測コードや、ウェブマスターツールの認証コードも簡単に設定できます。

初期設定

「SEO SIMPLE PACK」の設定は一般設定とOGP設定があり、ダッシュボードから「SEO Pack」で作業をすすめるようになっています。

一般設定では以下のような設定ができます。

  • 基本設定・・・フロントページのタイトルタグやディスクリプション
  • 投稿ページ・・・タイトルタグやディスクリプションの形式
  • タクソノミーアーカイブ・・・アーカイブページのインデックス
  • その他のアーカイブ・・・タイトルタグ、ディスクリプションの形式
  • Googleアナリティクス・・・トラッキングID
  • ウェブマスターツール・・・サーチコンソール認証コード

OGP設定

OGP設定では「Open Graph Protocol」(FacebookやTwitterなどのSNSでwebページやブログの記事がシェアされた時、またLINEなどのメッセージ機能でページのURLを送信した時に、そのページのタイトル、URL、概要、画像を表示させる仕組みのことです。)を設定できます。

  • 基本設定・・・Og:image
  • Facebook・・・Facebook用メタタグの使用
  • Twitter・・・Twitter用メタタグの使用

プラグインをインストールするには、ダッシュボード → プラグイン → 新規追加と進みます。

検索 → プラグイン名で検索 → インストール → 有効化すれば利用できるようになります。

SEO SIMPLE PACKの注意点

WordPressプラグインの「SEO SIMPLE PACK」は、その名の通りシンプルで使いやすいSEOプラグインとして人気があります。しかし、利用する上でいくつか注意しておきたい点があります。

1. 機能がシンプルであることの裏返し

  • 高度なSEO設定には不向き: SEO SIMPLE PACKは必要最低限のSEO対策に特化しており、多機能なSEOプラグイン(Yoast SEOやRank Mathなど)と比べると、詳細なキーワード分析機能や構造化データ(Schema Markup)の細かな設定、リダイレクト管理、内部リンクの提案機能などはありません。より高度なSEO対策を行いたい場合は、物足りなさを感じる可能性があります。
  • 上級者には物足りない: 細かいSEO調整や、サイトの成長に合わせてより詳細な設定を行いたい上級者にとっては、機能不足に感じるかもしれません。

2. テーマの機能との重複

  • 利用しているWordPressテーマによっては、SEO SIMPLE PACKと機能が重複する場合があります。例えば、テーマ自体にタイトルタグやメタディスクリプションの設定機能がある場合などです。機能が重複すると、意図しないSEO設定になったり、表示に問題が生じたりする可能性があるので、設定の際には注意が必要です。テーマのSEO関連機能を確認し、必要に応じてどちらかの機能を無効にするなどの対応を検討しましょう。

3. キーワード最適化機能の限界

  • SEO SIMPLE PACKは、コンテンツのキーワード最適化に関する詳細な分析や提案機能は持っていません。例えば、「Yoast SEO」のように、記事を書きながらSEO評価をリアルタイムで確認したり、キーワードの出現回数や配置をアドバイスしてくれたりする機能は期待できません。キーワード選定やコンテンツの最適化は、別途ツールを利用したり、手動でしっかり行う必要があります。

4. OGP設定の確認

  • OGP(Open Graph Protocol)は、SNSでシェアされた際に表示されるタイトル、ディスクリプション、画像などを設定するための重要な機能です。SEO SIMPLE PACKにはOGP設定機能がありますが、正しく設定されているか、意図した画像や説明文が表示されるか、実際にSNSでシェアして確認することをおすすめします。特に og:image の設定は、SNSでの拡散に大きく影響するため重要です。

5. 作者アーカイブ設定の検討

  • WordPressではデフォルトで作者アーカイブページが生成されますが、ブログの運用形態によっては不要な場合があります。SEO SIMPLE PACKには、この作者アーカイブページを検索エンジンにインデックスさせない(noindex)設定や、アクセスを停止する設定があります。もし作者アーカイブが必要ないのであれば、重複コンテンツとみなされることを避けるためにも、適切に設定することをおすすめします。

6. 定期的な更新と脆弱性情報

  • どのようなプラグインでも言えることですが、SEO SIMPLE PACKも定期的にバージョンアップが行われています。セキュリティの脆弱性が見つかることもありますが、開発元が迅速に対応しているようです。常に最新バージョンに更新し、公式サイトや信頼できる情報源で脆弱性情報を確認するようにしましょう。

まとめ

SEO SIMPLE PACKは、WordPressを始めたばかりの初心者や、シンプルで軽量なSEOプラグインを求めているユーザーにとっては非常に有効な選択肢です。しかし、高度なSEO対策を目指す場合や、すでに利用しているテーマと機能が重複する可能性のある場合は、上記のような注意点を踏まえて慎重に利用を検討してください。

構造化データの設定や高度なカスタマイズには非対応

このプラグインは、基本的なSEO設定(タイトルタグ、メタディスクリプション、OGP設定、noindex設定など)に焦点を当てたシンプルな機能を提供しています。

より詳細な構造化データ(Schema Markup)の自動生成やカスタマイズを行いたい場合は、Yoast SEOやAll In One SEO (AIOSEO)など、構造化データ対応を主要機能としている多機能なSEOプラグインの利用を検討する必要があります。

構造化データに対応させる

方法①:SEO SIMPLE PACKの「メタデータ」機能を使う(基本対応)

SEO SIMPLE PACKの管理画面で
SEO SIMPLE PACK > 投稿設定 > メタ情報
に行くと、以下のようなメタタグを手動で設定できます。

ここに「JSON-LD形式の構造化データ」を埋め込む方法です。

手順
  1. 投稿編集画面の下部にある「SEO SIMPLE PACK」の「カスタムメタタグ」欄を開く
  2. そこに以下のようなJSON-LDを記述します:
<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Article",
  "headline": "記事タイトル",
  "description": "記事の説明文",
  "author": {
    "@type": "Person",
    "name": "著者名"
  },
  "datePublished": "2025-10-21",
  "publisher": {
    "@type": "Organization",
    "name": "サイト名",
    "logo": {
      "@type": "ImageObject",
      "url": "https://example.com/logo.png"
    }
  }
}
</script>
Code language: HTML, XML (xml)

このコードは検索エンジンに「記事構造(ニュース・ブログ投稿など)」を明確に伝えます。

✅ JSON-LDを使うのが現在のGoogle推奨形式です。

方法②:functions.php にコードを追加(自動出力)

複数の記事に毎回構造化データを入れるのが面倒な場合、
テーマの functions.php に以下のコードを追加すれば、自動で記事情報を構造化データとして出力できます。

function add_jsonld_schema_to_head() {
  if (is_single()) {
    global $post;
    $schema = [
      "@context" => "https://schema.org",
      "@type" => "Article",
      "headline" => get_the_title($post),
      "description" => get_the_excerpt($post),
      "author" => [
        "@type" => "Person",
        "name" => get_the_author_meta('display_name', $post->post_author)
      ],
      "datePublished" => get_the_date('c', $post),
      "publisher" => [
        "@type" => "Organization",
        "name" => get_bloginfo('name'),
        "logo" => [
          "@type" => "ImageObject",
          "url" => get_site_icon_url()
        ]
      ]
    ];
    echo '<script type="application/ld+json">' . wp_json_encode($schema, JSON_UNESCAPED_UNICODE | JSON_UNESCAPED_SLASHES | JSON_PRETTY_PRINT) . '</script>';
  }
}
add_action('wp_head', 'add_jsonld_schema_to_head');
Code language: PHP (php)

これで、すべての投稿ページに自動的に構造化データが追加されます。

方法③:補助プラグインを併用する(推奨)

SEO SIMPLE PACKは「軽量SEO対策」向きなので、構造化データは以下のような専用プラグインを併用するのが効率的です。

プラグイン名主な特徴
Schema & Structured Data for WP & AMP多種類のスキーマ(記事、FAQ、ローカルビジネスなど)に対応
Rank Math(構造化部分のみ利用可)構造化データをGUIで設定可能。SEO SIMPLE PACKと併用可(機能重複に注意)
WP SEO Structured Data Schema記事タイプごとにテンプレート化できる軽量型

最後に確認すべきこと

Googleの「構造化データ テストツール」または
構造化データ検証ツール(旧)」で
正しく認識されるか確認してください。

SEOを学ぶ

独学でも十分可能ですが、座学だけでなく実践最新情報へのキャッチアップが非常に重要になります。

一般的な学習方法とロードマップの例をご紹介します。

1. 基礎知識のインプット

まず、SEOの全体像と基本的な仕組みを理解します。

  • 信頼できるWebサイトやブログで学習する:
    • Googleの公式情報(Google検索セントラルなど)はSEOの基本中の基本です。
    • 実績のある企業のSEO関連ブログなども役立ちます。
  • 書籍で体系的に学ぶ:
    • 初心者向けの本は、SEOの基礎から応用まで体系的に学べるため、全体像を把握するのに最適です。(例:「いちばんやさしい新しいSEOの教本」「10年つかえるSEOの基本」など)
    • ただし、出版時期が古いと情報が古くなっている可能性があるため、出版年月日を確認しましょう。
  • YouTube動画やオンライン講座を利用する:
    • 視覚的にわかりやすく、インプットの負担が少ないというメリットがあります。

2. 実践(これが最も重要です)

知識をインプットした後は、実際に手を動かすことがスキル習得の鍵となります。

  • 自分のWebサイト(ブログなど)を立ち上げる:
    • サーバー構築、ドメイン取得、WordPressなどのインストールを行い、実際にサイト運営を始めてみます。
    • コンテンツ作成、キーワード選定、内部リンクの最適化などを実践します。
  • 各種ツールを活用して分析・改善を繰り返す(PDCA):
    • Google Search ConsoleやGoogle Analyticsなどの無料ツールを使って、サイトへのアクセス状況や検索順位を分析します。
    • 競合調査やキーワード分析ツールも活用し、施策の効果を測定し、改善を繰り返します。
    • 実践 → 分析 → 改善 のサイクルを回すことが、SEOスキル向上につながります。

3. 最新情報のキャッチアップ

SEOは検索エンジンのアルゴリズム変更などにより常に変化しています。

  • 情報発信源を絞って継続的にチェックする:
    • Googleからの公式発表や信頼できる専門家の情報を定期的にチェックする習慣をつけましょう。
    • Webサイト、YouTube、SNS(Xなど)など、自分に合った情報源を見つけましょう。
    • 古い情報に惑わされないように注意が必要です。

学習のロードマップの例:

  1. 目的を明確にする: 「なぜSEOを学ぶのか(仕事で使う、自分のブログを伸ばしたいなど)」をはっきりさせる。
  2. 基礎を学ぶ: 書籍やWebサイトで、検索エンジンの仕組みやGoogleの基本的な考え方(ユーザーの利便性第一など)を理解する。
  3. 自分のサイトで実践: サイトを立ち上げ、キーワード選定、コンテンツ作成(ライティング)、テクニカルな設定(内部施策)を行う。
  4. ツールで分析・改善: 検索順位やアクセスを分析し、より良いコンテンツやサイト構造を目指して改善を繰り返す。
  5. 最新情報を収集し続ける: 常に学び、実践に活かす。

独学の場合は「インプットばかりで終わらない」ように、実践とセットで進めることを強くおすすめします。

有料WordPressテーマは、SEOに有利

有料WordPressテーマは、SEOに有利に働く可能性が高いと言えます。ただし、「有料テーマだから必ず上位表示できる」というわけではありません。

テーマが直接的に検索順位を決定するわけではありませんが、SEOを考慮した設計になっている有料テーマが多く、その結果、検索エンジンからの評価が高まりやすい環境を整えられます。

有料WordPressテーマザ・トール、エマノン、リキッドプレス、ストークSEをSEOに強い順に表でまとめてみます。

SEOに強い順に並べると、1位は「ザ・トール」、次いで「エマノン」「リキッドプレス」「ストークSE」の順です。以下の表で詳細を比較できます。

順位テーマ名SEO対策の特徴備考
1位ザ・トールHTML5+CSS3構造、構造化マークアップ、AMP・PWA対応、SEOプラグイン不要の内部最適化高速表示・収益化支援機能も充実。SEOに特化した設計
2位エマノンLP作成・CTA機能で集客支援、企業向けのSEO設計オウンドメディアやビジネスサイト向け
3位リキッドプレス用途別テンプレートで導入が簡単、基本的なSEO機能は搭載日本語サポートあり。安心感重視
4位ストークSE表示速度やデザイン性は高評価、SEO機能は他テーマに比べて控えめアフィリエイト向けの使いやすさが魅力

補足ポイント:

  • ザ・トールはSEO対策がテーマに標準搭載されており、SEO系プラグイン不要で上位表示されやすい構造が魅力です。
  • エマノンは企業向けに設計されており、見込み客獲得に強いCTA設計がSEO効果を高めます。
  • リキッドプレスは導入のしやすさとテンプレートの豊富さが特徴ですが、SEO機能は基本的な範囲にとどまります。
  • ストークSEはアフィリエイト向けに使いやすい設計ですが、SEO機能は他と比べて控えめです。