Twenty Twelveは2012年のデフォルトテーマ

Twenty Twelveとは

WordPressテーマTwenty Twelveは、2012年にWordPressのデフォルトテーマとしてリリースされた公式テーマです。その名の通り、「2012年のテーマ」という意味合いを持っています。

このテーマの主な特徴は以下の通りです。

Twenty Twelveの主な特徴

  • レスポンシブデザイン: スマートフォンやタブレットなど、様々なデバイスでコンテンツが美しく表示されるように設計されています。これにより、どのデバイスからアクセスしても読みやすく、使いやすいサイトを提供できます。
  • シンプルさと読みやすさ: コンテンツが主役となるように、シンプルでエレガントなデザインが採用されています。視認性の高いフォント「Open Sans」が採用されており、読みやすさが重視されています。
  • フロントページテンプレート: 特定のウィジェットエリアを持つフロントページテンプレートが用意されており、トップページを独自のデザインでカスタマイズできます。
  • 投稿フォーマット対応: リンク、引用、アサイド、ステータス、画像などの様々な投稿フォーマットに対応しており、それぞれのフォーマットで異なる表示が可能です。
  • カスタマイズ性: カスタムメニュー、ヘッダー画像、背景色などを利用して、サイトの見た目を自由にカスタマイズできます。
  • サイドバーなしオプション: 必要に応じて、サイドバーなしのページテンプレートを選択したり、ウィジェットを削除することでサイドバーを非表示にしたりできます。

Twenty Twelveは、WordPressのデフォルトテーマとして、多くのユーザーに利用されてきました。シンプルでありながらも機能的で、特にブログやコンテンツ中心のサイトに適しています。

Twenty Twelveの使い方

「WordPressテーマTwenty Twelveの使い方」についてですね。Twenty Twelveは、WordPressの公式デフォルトテーマの一つで、シンプルでブログに適したデザインが特徴です。

以下に、Twenty Twelveの主な使い方とカスタマイズのポイントをまとめました。

1. Twenty Twelveを有効化する

まず、WordPressの管理画面からTwenty Twelveを有効化する必要があります。

  1. WordPress管理画面にログインします。
  2. 左側のメニューから「外観」→「テーマ」をクリックします。
  3. 利用可能なテーマの中に「Twenty Twelve」があるので、「有効化」をクリックします。

2. カスタマイザーでの設定

Twenty Twelveの多くの設定は、WordPressのカスタマイザーから行えます。

  1. WordPress管理画面から「外観」→「カスタマイズ」をクリックします。

カスタマイザーで設定できる主な項目は以下の通りです。

  • サイト基本情報:
    • サイトのタイトルとキャッチフレーズを設定します。これらはブラウザのタブや検索結果に表示されます。
  • 色:
    • ヘッダーのテキスト色を変更できます。
  • ヘッダー画像:
    • サイト上部に表示されるヘッダー画像をアップロード・設定できます。推奨サイズは960px × 250pxですが、調整も可能です。
  • 背景画像:
    • サイト全体の背景画像をアップロード・設定できます。
  • メニュー:
    • グローバルナビゲーションなど、サイトに表示するメニューを作成・設定します。通常、「プライマリーメニュー」の位置に設定します。
  • ウィジェット:
    • サイドバーやフッターに表示するウィジェット(検索、カテゴリ、最新の投稿など)を追加・編集・削除できます。Twenty Twelveでは、主に「メインサイドバー」が使われます。
  • ホームページ設定:
    • ホームページに「最新の投稿」を表示するか、固定ページを表示するかを選択できます。ブログとして使うなら「最新の投稿」、企業サイトなど特定の情報を表示するなら「固定ページ」を選択します。
  • 追加CSS:
    • CSSの知識があれば、ここにカスタムCSSを記述することで、より詳細なデザイン調整が可能です。

3. メニューの設定

ナビゲーションメニューはサイトの使いやすさに直結します。

  1. WordPress管理画面から「外観」→「メニュー」をクリックします。
  2. 「新規メニューを作成」をクリックし、メニュー名を入力して作成します。
  3. 左側からメニューに追加したい項目(固定ページ、投稿、カスタムリンク、カテゴリーなど)を選択し、「メニューに追加」をクリックします。
  4. メニュー項目の並び替えはドラッグ&ドロップで行えます。
  5. メニューの下部に「メニュー設定」があり、「プライマリーメニュー」にチェックを入れて保存すると、Twenty Twelveのグローバルナビゲーションとして表示されます。

4. ウィジェットの設定

サイドバーなどに表示する情報を設定します。

  1. WordPress管理画面から「外観」→「ウィジェット」をクリックします。
  2. 利用できるウィジェットの中から、サイドバー(Twenty Twelveでは「メインサイドバー」)に追加したいウィジェットをドラッグ&ドロップします。
  3. ウィジェットによっては、タイトルや表示する項目数などの設定が可能です。

5. その他のTwenty Twelveの特徴と使い方

  • レスポンシブデザイン: Twenty Twelveはレスポンシブデザインに対応しており、PC、タブレット、スマートフォンなど、様々なデバイスで適切に表示されます。
  • 固定ページテンプレート: Twenty Twelveには、いくつかの固定ページテンプレートが用意されています。
    • フロントページテンプレート: ホームページとして設定するときの特別なレイアウトです。
    • フル幅テンプレート: サイドバーのない、コンテンツが画面幅いっぱいに表示されるテンプレートです。固定ページを編集する際、「ページ属性」の「テンプレート」から選択できます。
  • ブログ投稿: 投稿は基本的に時系列で表示されます。投稿ごとにアイキャッチ画像を設定することで、リスト表示された際に視覚的に魅力的なブログになります。
  • 子テーマの利用: 将来的にテーマファイルを直接編集したい場合(functions.phpやCSSなど)、Twenty Twelveのアップデートで変更が消えないように、必ず子テーマを作成して利用することをおすすめします。

まとめ

Twenty Twelveはシンプルながらも、ブログやシンプルなウェブサイトを構築するのに十分な機能を備えたテーマです。上記の手順を参考に、カスタマイザーやメニュー、ウィジェットの設定をすることで、オリジナルのサイトを構築できます。

Twenty Twelveの注意点

WordPress のデフォルトテーマである Twenty Twelve は、古くから存在するテーマであり、その利用にはいくつかの注意点があります。

主な注意点は以下の通りです。

  1. セキュリティリスク(特に古いバージョン):
    • WordPress のデフォルトテーマは、コミュニティによって継続的にメンテナンスされていますが、Twenty Twelve のような古いテーマは、最新の WordPress バージョンやセキュリティ要件に完全に追従しているとは限りません。
    • 過去には、Twenty Twenty(Twenty Twelveとは異なりますが、関連するデフォルトテーマ)でクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が報告された例もあります。Twenty Twelve も同様に、古いバージョンを使用している場合、潜在的なセキュリティリスクを抱える可能性があります。
    • 常に最新バージョンにアップデートし、WordPress 本体、プラグイン、テーマを最新の状態に保つことが非常に重要です。
  2. 機能の陳腐化・現代的なデザインへの不適合:
    • Twenty Twelve はリリースから年数が経っており、現在のウェブサイトに求められるデザインや機能(例えば、ブロックエディタ「Gutenberg」への完全な最適化など)に対応しきれていない場合があります。
    • 現代的なウェブサイトを構築する場合、より新しいテーマや、ブロックエディタに最適化されたテーマの利用を検討すべきです。
  3. カスタマイズの難易度:
    • 基本的なカスタマイズは可能ですが、より高度なデザイン変更や機能追加を行う場合、CSS や PHP の知識が必要となることがあります。
    • 特にフッターのコピーライト表示など、一部の要素を非表示にするには、テーマファイルを直接編集する必要がある場合があります。これは、WordPress 初心者にとってはハードルが高い可能性があります。
    • 現代の多くのテーマが提供するような、視覚的なカスタマイザーによる豊富なオプションは期待できないでしょう。
  4. レスポンシブデザインの制限:
    • Twenty Twelve はレスポンシブデザインに対応していますが、特定の要素(例えば、孫メニューの表示)においては、レイアウトが崩れる可能性があるといった報告もあります。
    • より複雑なレイアウトや、様々なデバイスに完璧に対応したデザインを求める場合、現代のレスポンシブデザインに特化したテーマの方が適しているでしょう。
  5. サポート体制:
    • コミュニティテーマであるため、手厚い個別のサポートは期待できません。問題が発生した場合は、WordPress の公式フォーラムや関連するコミュニティで情報を探すことになります。

Twenty Twelve を利用する場合の推奨事項:

  • 常に最新版にアップデートする: これが最も重要です。WordPress の管理画面から、Twenty Twelve のアップデートが提供されていれば、必ず適用してください。
  • 子テーマを利用する: テーマファイルを直接編集すると、テーマのアップデート時に変更が上書きされてしまいます。カスタマイズを行う場合は、必ず子テーマを作成し、子テーマ側で変更を加えるようにしてください。
  • セキュリティ対策を怠らない: WordPress 本体、プラグイン、テーマのアップデートに加え、WAF(Web Application Firewall)の導入や定期的なバックアップなど、基本的なセキュリティ対策は必ず実施してください。
  • 現在のウェブサイトの要件を考慮する: 非常にシンプルなブログサイトなどであれば問題ないかもしれませんが、現代的なデザインや高度な機能を求める場合は、別のテーマ(例えば、WordPress の最新のデフォルトテーマである Twenty Twenty-Four など)の利用を検討することをお勧めします。

結論として、Twenty Twelve は基本的な機能を備えたシンプルで安定したテーマですが、最新のウェブトレンドやセキュリティ要件を考慮すると、積極的な新規利用は推奨されません。もし現在利用しているのであれば、上記の注意点を踏まえ、必要に応じて他のテーマへの移行も検討することをお勧めします。

口コミ・評価

WordPressの公式テーマ「Twenty Twelve」は、シンプルでクラシックなデザインが特徴で、現在も多くのユーザーに利用されています。公式ディレクトリのレビューを見ると、全体的に高い評価を得ていることがわかります。

Twenty Twelveの主な口コミ・評判

  • シンプルで使いやすい:余計な機能がなく、初心者でも直感的に操作できる点が好評です。ブログやシンプルなポートフォリオサイトなど、コンテンツを主役にしたサイト作りに向いています。
  • 軽量で表示が速い:機能が絞り込まれているため、ページの読み込み速度が速いというメリットがあります。これはSEOの観点からも重要です。
  • カスタマイズ性が高い:シンプルな構造なので、子テーマを使って独自のカスタマイズを加えやすいという声が多く見られます。CSSの知識があれば、かなり自由にデザインを変更できます。
  • SEOフレンドリー:余計なコードがなく、クリーンな構造のため、検索エンジンに評価されやすい作りになっています。
  • 古いテーマであることへの懸念:2012年にリリースされたテーマなので、最新のブロックエディタ(Gutenberg)への対応が完璧ではない、デザインがやや古く感じるという意見も一部にはあります。

総合的に見ると、シンプルでミニマルなデザインを好み、カスタマイズを前提に自分で手を加えたいユーザーには非常に良い選択肢と言えるでしょう。一方で、最新のトレンドを取り入れたい、複雑な機能を持たせたい、といった場合は、別のテーマを検討する方が良いかもしれません。

公式テーマや無料テーマのデメリット

WordPressの公式テーマや無料テーマには、いくつかのデメリットがあります。主な点をまとめると以下のようになります。

無料テーマ(公式ディレクトリ含む)の主なデメリット

  1. 機能性やカスタマイズ性の制限
    • 有料テーマに比べて、提供される機能やデザインオプションが限られていることが多く、理想とするウェブサイトを構築するために追加の作業やコーディング知識が必要になる場合があります。
    • デザインのユニークさに欠ける:多くの人が利用するため、他のサイトとデザインが似通ってしまう可能性があります。
  2. サポート体制の不足
    • 公式なサポートデスクがない:問題が発生した場合、テーマ開発者からの直接的なサポートは期待できません。公式フォーラムやコミュニティなどの情報に頼る必要があります。
  3. アップデートの頻度と保証
    • アップデートが不定期または停止するリスク:開発者のモチベーションやリソースに依存するため、テーマの更新が途絶えがちになることがあります。
    • セキュリティリスク:アップデートがされないテーマは、WordPress本体やプラグインの新しいバージョンとの互換性問題や、セキュリティの脆弱性が放置されるリスクがあります。
  4. 全体の完成度や細かい設定の自由度
    • デザインの細かい部分(例:コメント欄、SNSボタンのオン・オフなど)を自由に設定できないなど、痒いところに手が届かないことがあります。
  5. 著作権表示や広告
    • テーマによっては、フッターなどに開発者や提供サービスの著作権表示(クレジット)が消せない、または削除が有料となっている場合があります。

公式テーマ(無料で提供されているもの)に関する追加の留意点

公式テーマはWordPressの基準を満たしており、一定の品質やセキュリティは保たれていますが、無料テーマ全般のデメリットに加え、以下の点も考慮されることがあります。

  • デザインがシンプルで汎用性が高い:多くの公式テーマは、ユーザーが自由にカスタマイズできることを前提に、あえてシンプルな設計になっています。そのため、そのままではデザイン面で物足りなさを感じる場合があります。
  • 海外製が多く日本語情報が少ない:公式ディレクトリには海外製のテーマも多く、日本語に対応していない、または利用情報が少ない場合があります。

まとめ

特に企業サイトや収益化を目指すサイトなど、高い機能性、デザイン性、セキュリティ、手厚いサポートが必要な場合は、有料テーマの検討も視野に入れることが推奨されます。

一方、個人的なブログや小規模なサイトであれば、公式テーマや信頼できる無料テーマでも十分に運用可能です。ただし、その場合、カスタマイズやトラブル解決に必要な知識は自分で調達する必要があります。

WordPressの公式テーマ(無料)と有料テーマを比較すると、主に費用機能・カスタマイズ性サポートデザインなどの点で違いがあります。

以下に主な比較ポイントをまとめます。

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予算をかけたくない個人ブログシンプルなサイトで十分自分でカスタマイズできる知識がある公式テーマ(無料)
ビジネスサイトや本格的なサイトを構築したいデザインの独自性を出したい豊富な機能やカスタマイズ性が欲しい初心者でサポートが必要時間と労力を節約したい有料テーマ

最終的には、あなたのサイトの目的、予算、求める機能、そしてウェブサイト構築のスキルレベルに応じて、最適なテーマを選択することが重要です。有料テーマを選ぶ場合は、評判やサポート体制、アップデートの頻度をしっかり確認することをお勧めします。

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