WordPressはブロックエディタに移行したほうがいいのか

ブロックエディタに移行

WordPress のブロックエディタ(Gutenberg)への移行は、現代のWordPressサイト運営において強く推奨されます。 クラシックエディタもまだ利用可能ですが、長期的な視点で見るとブロックエディタへの移行は多くのメリットがあります。

ブロックエディタへ移行すべき理由

  • WordPressの標準機能: ブロックエディタはWordPressのコア機能であり、今後のWordPressの進化はブロックエディタを中心に進んでいきます。クラシックエディタはプラグインとして提供されており、将来的にサポートが終了する可能性が高いです(当初2021年末、その後も延長されていますが、半永久的ではありません)。
  • 直感的で視覚的な編集: 「見たまま」で編集できるため、HTMLやCSSの知識がなくても、視覚的にリッチなコンテンツを作成しやすくなります。テキスト、画像、ボタン、引用など、それぞれの要素が「ブロック」として扱われ、ドラッグ&ドロップで簡単に配置や移動ができます。
  • 表現の幅が広がる: 豊富なブロックが用意されており、プラグインを追加することでさらに多様な表現が可能になります。再利用ブロック機能を使えば、よく使う定型文やデザインを簡単に使い回すこともできます。
  • 余計なタグの混入防止: クラシックエディタでは、意図しないHTMLタグが混入して表示が崩れることがありましたが、ブロックエディタではそのような問題が起こりにくいです。
  • モバイル対応の強化: ブロックエディタはモバイルでの表示も考慮されており、レスポンシブデザインに対応しやすい構造になっています。

ブロックエディタのデメリット・注意点

  • 慣れが必要: クラシックエディタに慣れている方にとっては、操作方法が大きく異なるため、慣れるまでに時間がかかる場合があります。
  • 細かい調整がしにくい場合も: HTMLやCSSを直接編集したい場合、クラシックエディタの方が細かい調整がしやすいと感じるかもしれません。しかし、ブロックエディタにもコード編集モードはありますし、プラグインで機能を拡張することも可能です。
  • テーマやプラグインとの互換性: 古いテーマやプラグインの中には、ブロックエディタに完全に対応していないものもあります。移行前に、現在使用しているテーマやプラグインがブロックエディタに対応しているか確認することをおすすめします。
  • アップデートの影響: ブロックエディタ自体も常に進化しているため、WordPressのバージョンアップによって使い勝手が変わる可能性があります。

現在クラシックエディタを使っている場合

クラシックエディタで作成された記事は、ブロックエディタで開くと「クラシックブロック」として表示されます。これを個別のブロックに変換することも可能です。一括変換プラグインも存在します。

結論

長期的な視点で見ると、WordPressのブロックエディタへの移行は必須と言えます。最初は戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえばより効率的で表現豊かなコンテンツ作成が可能になります。まだ移行されていない場合は、段階的にでもブロックエディタの利用を始めることを強くおすすめします。

ブロックエディタとは

WordPressブロックエディタとは、WordPress 5.0以降に導入された、コンテンツ作成のための新しいエディタのことです。以前の「クラシックエディタ」に代わって標準搭載されています。開発コードネームは「Gutenberg(グーテンベルク)」と呼ばれていました。

主な特徴は以下の通りです。

  • ブロック単位での編集:
    • 段落、見出し、画像、動画、リストなど、記事を構成するすべての要素を「ブロック」という独立した単位で扱います。
    • これにより、各要素を個別に編集、移動、複製、削除することが容易になります。
  • 直感的な操作性:
    • HTMLやCSSの専門知識がなくても、視覚的にコンテンツをデザインできます。
    • ドラッグ&ドロップでブロックの配置を変更したり、設定サイドバーでフォントサイズ、文字色、配置などを調整したりできます。
  • デザインの柔軟性:
    • カラム(段組み)やスペーサー(余白)などのレイアウトブロックを利用することで、複雑なページレイアウトも簡単に作成できます。
    • カバーブロックなど、画像の上にテキストを重ねるような表現も可能です。
  • 再利用可能なブロック(パターン):
    • よく使うブロックの組み合わせを「パターン」として保存し、複数の記事やページで再利用できます。これにより、コンテンツ作成の効率が向上します。
  • メディアの埋め込み:
    • YouTube動画やSNSの投稿など、外部のコンテンツをURLを貼り付けるだけで簡単に埋め込むことができます。

要するに、WordPressブロックエディタは、コンテンツをブロックというパーツに分解し、それらを組み合わせることで、より直感的かつ柔軟に記事やページの作成・編集を可能にするツールです。これにより、Webサイトのデザインやカスタマイズが、より多くのユーザーにとって身近なものになりました。

Gutenberg と Classic Editor を切り替えながら使う

WordPressでGutenberg(ブロックエディター)とClassic Editor(旧エディター)を切り替えながら使うには、Classic Editorプラグインをインストールして設定するのが最も一般的で簡単な方法です。

以下に手順と設定のポイントをまとめます。

1. Classic Editorプラグインのインストールと有効化

  1. WordPress管理画面にログインします。
  2. 左メニューの「プラグイン」>「新規追加」をクリックします。
  3. 検索窓に「Classic Editor」と入力します。
  4. 「Classic Editor」プラグイン(作者が「WordPress Contributors」となっているもの)を見つけ、「今すぐインストール」をクリックします。
  5. インストールが完了したら、「有効化」をクリックします。

これで、Classic Editorプラグインが有効化されます。

2. エディターの切り替え設定

Classic Editorプラグインを有効化すると、デフォルトではClassic Editorが優先されるようになりますが、設定でさらに柔軟な切り替えを可能にできます。

  1. WordPress管理画面の左メニューから「設定」>「投稿設定」をクリックします。
  2. Classic Editor の設定」セクションが表示されます。
  3. 以下の2つの設定項目を確認します。
    • すべてのユーザーのデフォルトエディター:
      • クラシックエディター」を選択すると、新規投稿作成時に常にClassic Editorが開きます。
      • ブロックエディター」を選択すると、新規投稿作成時に常にGutenbergが開きます。
      • ご自身の好みに合わせて選択してください。
    • ユーザーにエディターの切り替えを許可:
      • はい」を選択すると、投稿ごとにGutenbergとClassic Editorを切り替えるオプションが表示されます。
      • 「いいえ」を選択すると、デフォルトエディターのみが使用可能になります。
      • 切り替えながら使いたい場合は、必ず「はい」を選択してください。
  4. 設定を変更したら、ページ下部の「変更を保存」ボタンをクリックします。

3. 投稿ごとのエディター切り替え方法

上記の「ユーザーにエディターの切り替えを許可」を「はい」に設定すると、以下の方法で個々の投稿や固定ページのエディターを切り替えられます。

投稿一覧画面から切り替える場合

  • 「投稿」または「固定ページ」の一覧画面で、各投稿のタイトルにカーソルを合わせると、「編集」の他に「Classic Editor」または「ブロックエディター」というリンクが表示されます。クリックすることで、その投稿を希望のエディターで開くことができます。

投稿編集画面内で切り替える場合

  • Gutenberg(ブロックエディター)からClassic Editorに切り替える:
    • Gutenbergで投稿編集画面を開いている場合、画面右上の縦に3点(または歯車アイコン)のメニューアイコンをクリックします。
    • 表示されるメニューの中に「旧エディターに切り替え」というオプションがあるので、それをクリックします。
  • Classic Editor(旧エディター)からGutenbergに切り替える:
    • Classic Editorで投稿編集画面を開いている場合、画面右側のサイドバー(または投稿設定)に「エディター」というセクションがあります。
    • その中に「ブロックエディターに切り替え」というボタンがあるので、それをクリックします。

まとめ

Classic Editorプラグインを使用することで、WordPressでGutenbergとClassic Editorを柔軟に切り替えながら使用することができます。新規投稿のデフォルトエディターを設定したり、個々の投稿で必要に応じてエディターを切り替えたりできるため、両方のエディターの利点を活かすことが可能です。

Gutenberg と Classic Editor を切り替えながら使うときの注意点

WordPress の Gutenberg エディターと Classic Editor を切り替えながら使用する際には、いくつかの注意点があります。

1. コンテンツの互換性:

  • Classic Editor で作成したブロック: Classic Editor で作成したコンテンツは、Gutenberg エディターでは「クラシックブロック」として表示されます。多くの場合、問題なく編集できますが、まれにレイアウトが崩れたり、意図しない表示になることがあります。
  • Gutenberg で作成したブロック: Gutenberg で作成したカスタムブロックや複雑なレイアウトは、Classic Editor では正しく表示されません。Classic Editor で開くと、ブロックの内容がHTMLコードとして表示されるか、単純なテキストとして表示されることがほとんどです。これにより、編集が困難になったり、元のレイアウトが失われたりする可能性があります。
    • 特に、Gutenberg のグループブロック、カラムブロック、パターンなど、Gutenberg 特有の機能を使って構築されたコンテンツは、Classic Editor で開くと表示が大きく崩れる可能性が高いです。

2. 編集のワークフロー:

  • エディターの切り替え: WordPress には、投稿/固定ページごとに使用するエディターを選択する機能があります(Classic Editor プラグインを使用している場合)。しかし、頻繁に切り替えることは推奨されません。
    • あるエディターで作成・編集したものを、別エディターで開いて編集すると、前述の互換性の問題が発生しやすくなります。
  • 慣れと効率性: それぞれのエディターは異なる操作感と機能を持っています。切り替えながら使用すると、操作に戸惑い、作業効率が低下する可能性があります。

3. プラグインとの相性:

  • 特定のエディターに最適化されたプラグイン: 一部のプラグインは、Gutenberg エディター(ブロックエディター)に特化して開発されているか、Classic Editor に特化して開発されています。
    • 例えば、特定のブロックを追加するプラグインは Gutenberg でのみ機能します。Classic Editor の機能拡張プラグインは、Gutenberg では意味がないか、競合する可能性があります。
    • SEOプラグインやサイトビルダープラグインなども、どちらか一方のエディターに最適化されている場合があります。切り替えながら使用すると、予期せぬ挙動や機能の制限が発生する可能性があります。

4. 将来的な展望:

  • Gutenbergへの移行: WordPress はGutenberg(ブロックエディター)への移行を強く推進しています。将来的には、Gutenberg がWordPressの標準エディターとしてさらに進化し、Classic Editor のサポートが段階的に縮小される可能性があります。
  • 学習コスト: Classic Editor に慣れている場合でも、Gutenberg の基本的な操作を習得しておくことで、将来的なアップデートにも対応しやすくなります。

切り替えながら使う場合の具体的な注意点と推奨事項:

  • コンテンツの種類で使い分ける:
    • シンプルなブログ記事やテキスト中心のコンテンツ: Classic Editor で作成し、編集を続ける。
    • 複雑なレイアウト、Webサイトの固定ページ、再利用可能なコンテンツ: Gutenberg で作成し、Gutenberg で編集する。
  • 特定の投稿/固定ページはエディターを固定する: 一度どちらかのエディターで作成・編集を始めたら、その投稿/固定ページは極力同じエディターで編集を続ける。
  • Gutenberg への移行を検討する: 可能であれば、徐々にGutenberg エディターに慣れていくことをお勧めします。新しいプロジェクトやページでは、Gutenberg を積極的に使用してみましょう。
  • テスト環境での確認: 重要な変更を行う前や、新しいプラグインを導入する際は、必ずテスト環境で動作を確認し、予期せぬ問題が発生しないかを確認しましょう。
  • バックアップの取得: 編集作業を行う前には、必ずWordPressサイト全体のバックアップを取得しておくことが重要です。

これらの注意点を理解し、適切な方法でエディターを使い分けることで、スムーズなコンテンツ作成とサイト管理が可能になります。

Information

リキッドプレスのブロックエディタはフルサイト編集(FSE)に完全対応

LIQUID PRESS/リキッドプレス は、企業サイトに非常に適したWordPressテーマです。 特に、その中の「LIQUID CORPORATE」というテーマは、コーポレートサイト向けに特化して開発されています。公式サイトには、実際にLIQUID CORPORATEなどのテーマを使用して構築された企業サイトの導入事例が多数掲載されており、その汎用性と実績を確認できます。

リキッドプレスはWordPressのテーマであり、そのブロックエディタの性能は、初心者でも直感的にサイトを構築できることに重点が置かれています。特に、WordPressの最新機能であるフルサイト編集(FSE)に完全対応している点が特徴です。

主要な機能と性能

  • 完全なブロックエディタ対応: WordPressのブロックエディタ(Gutenberg)に完全に最適化されており、サイトのヘッダー、フッター、サイドバーなど、あらゆる領域をブロックで編集できます。これにより、ウェブサイト全体のデザインを視覚的に調整できます。
  • 高速化機能の標準搭載: サイトのパフォーマンス向上を目的とした機能が標準で組み込まれており、高速な表示が可能です。これは、ウェブサイトのユーザーエクスペリエンスやSEOに良い影響を与えます。
  • 豊富なテンプレートとパターン: 記事作成の効率化に役立つブロックテンプレートやブロックパターンが豊富に提供されており、これらの機能を活用することで、わずか数秒でプロフェッショナルなデザインのページを作成できます。
  • 高いカスタマイズ性: カスタマイザー機能を利用することで、初心者でも簡単にサイト全体のデザインをカスタマイズできます。また、Bootstrapに対応しているため、高度な編集をしたいユーザーにも適しています。
  • 専用プラグインとの連携: 「LIQUID BLOCKS」といった専用のプラグインも提供されており、デザインの作成をさらに効率化できます。

総じて、リキッドプレスのブロックエディタは、初心者から上級者まで、幅広いユーザーが快適にサイトを構築できるように設計されており、高いカスタマイズ性とパフォーマンスを両立しているのが最大の強みです。

WordPress運用のポイント

WordPressは非常に人気のあるコンテンツ管理システム(CMS)で、ブログやウェブサイトの作成・運営に広く利用されています。そんなWordPressの運用にあたっては考慮すべきポイントがいくつかあります。

テーマの選定とカスタマイズ】適切なテーマを選び、必要に応じてカスタマイズすることで、サイトのデザインやユーザビリティを向上させることができます。

【プラグインの管理】必要な機能を追加するためにプラグインを使用しますが、不要なプラグインは削除し、定期的に更新することが推奨されます。これにより、セキュリティリスクを軽減できます。

※有料WordPressテーマはカスタマイズが容易で、豊富な機能が装備されているのでおすすめといえるでしょう。


【定期的なバックアップ】データの損失を防ぐために、定期的にバックアップを取ることが重要です。プラグインを利用することやレンタルサーバーのバックアップを活用しましょう。

セキュリティ対策】WordPressは人気があるため、攻撃の対象になりやすいです。セキュリティプラグインの導入や、定期的なパスワード変更、SSL証明書の導入などが推奨されます。

パフォーマンスの最適化】サイトの表示速度を向上させるために、キャッシュプラグインの利用や画像の最適化を行うことが重要です。


【SEO対策】検索エンジン最適化(SEO)を意識したコンテンツ作成や、SEOプラグインの活用が重要です。これにより、検索結果での表示順位を向上させることができます。

ユーザーエンゲージメント】コメント機能やSNSとの連携を活用し、訪問者とのコミュニケーションを促進することも大切です。

※SEO対策やSNSとの連携は専門知識も要求されます、外部サービスの利用を検討されてはいかがでしょう。