WordPressブログを始めたばかりでとりあえず入れておくと良いプラグイン
WordPressブログを始めたばかりの方へ、とりあえず入れておくと良いプラグインをいくつかご紹介します。ブログの目的や内容によって最適なプラグインは異なりますが、ここでは多くのブログで共通して役立つ、基本的な機能を提供するものを中心に選びました。
とりあえず入れておくと良いWordPressプラグイン
以下に挙げるプラグインは、セキュリティ、SEO、パフォーマンス、利便性の向上に役立ちます。
- Akismet Anti-Spam
- 概要: スパムコメントからブログを保護するプラグインです。WordPressをインストールするとデフォルトで入っていることが多いですが、有効化にはAPIキーの取得が必要です。
- 選定理由: コメントスパムは非常に多く、放置するとブログの信頼性を損ねるだけでなく、管理の手間も増大します。必須と言えるでしょう。
- All in One SEO (AIOSEO) または Yoast SEO
- 概要: 検索エンジン最適化(SEO)のための多機能プラグインです。メタディスクリプションの設定、XMLサイトマップの生成、ソーシャルメディア連携など、SEOに関する多くの設定を簡単に行えます。
- 選定理由: 検索エンジンからのアクセスを増やすためにはSEO対策が不可欠です。どちらのプラグインも非常に高機能で、初心者でも使いやすいインターフェースを提供しています。お好みのほうを選んでください。
- Site Kit by Google
- 概要: Googleアナリティクス、Google Search Console、Google AdSenseなどのGoogleサービスをWordPressダッシュボードから一元管理できるプラグインです。
- 選定理由: 自分のブログがどれくらい見られているか、どのようなキーワードで検索されているかなどを把握することは、ブログ運営において非常に重要です。個別に連携する手間が省けます。
- WP Super Cache または LiteSpeed Cache
- 概要: ブログの表示速度を向上させるキャッシュ系プラグインです。WordPressはPHPで動的にページを生成するため、キャッシュを使うことで表示が高速化されます。
- 選定理由: ページの表示速度は、ユーザー体験だけでなくSEOにも影響します。特にブログ記事が増えてくると、表示速度の遅延が顕著になることがあります。LiteSpeed CacheはLiteSpeedサーバーを利用している場合に特に高いパフォーマンスを発揮します。
- UpdraftPlus – Backup/Restore
- 概要: WordPressのバックアップと復元を簡単に行えるプラグインです。定期的なバックアップを自動で行う設定も可能です。
- 選定理由: WordPressの更新、プラグインの追加、テーマの変更など、ブログの運用には予期せぬトラブルがつきものです。万が一のデータ損失に備え、必ずバックアップを取る習慣をつけましょう。
- Broken Link Checker
- 概要: ブログ内の切れたリンク(404エラーになるリンク)を自動で検出し、報告してくれるプラグインです。
- 選定理由: 切れたリンクが多いと、ユーザーの利便性を損ねるだけでなく、SEO評価にも悪影響を与える可能性があります。
- Contact Form 7
- 概要: お問い合わせフォームを簡単に作成できるプラグインです。
- 選定理由: 読者からの質問や企業からの連絡を受け付けるためにも、お問い合わせフォームはほぼ必須です。
プラグイン導入時の注意点
- 必要最低限に留める: プラグインを入れすぎると、サイトが重くなったり、プラグイン同士の競合で不具合が発生したりする可能性があります。本当に必要なものだけを選びましょう。
- 定期的な更新: プラグインは常に最新の状態に保ちましょう。セキュリティ脆弱性の修正や新機能の追加が行われます。
- 評価と最終更新日を確認: プラグインをインストールする際は、評価の高さ、インストール数、最終更新日などを確認し、信頼できるものを選びましょう。
- バックアップを取ってから導入: 新しいプラグインを導入する前や、複数のプラグインを更新する前には、必ずバックアップを取ることを強くおすすめします。
これらのプラグインを導入することで、ブログの基盤がしっかり整い、安心してブログ運営を始めることができるでしょう。ブログの成長に合わせて、さらに便利なプラグインを検討していくと良いです。
プラグインのリスクを回避する

WordPressプラグインの利用には、ウェブサイトの機能拡張というメリットがある一方で、いくつかのセキュリティや安定性に関するリスクが伴います。
主なリスク
1. セキュリティの脆弱性
プラグインにセキュリティ上の欠陥(脆弱性)が含まれていると、それを悪用したサイバー攻撃の標的になる可能性があります。
- 不正アクセス・サイトの改ざん:脆弱性を突かれて管理画面に不正アクセスされたり、ウェブサイトの内容が改ざんされたりします。
- 情報漏洩:ユーザーの個人情報や機密データが盗み出されるリスクがあります。
- マルウェア感染:悪意のあるコードやマルウェアを仕込まれ、サイト訪問者に被害が及んだり、サイトがDDoS攻撃などの犯罪の踏み台に利用されたりする可能性があります。
- 未更新のプラグイン:開発が停止されたり、長期間更新されていないプラグインは、既知の脆弱性が修正されないまま放置され、特に危険性が高まります。
2. ウェブサイトの安定性・パフォーマンスへの影響
- 動作の競合(コンフリクト):複数のプラグイン同士、またはWordPress本体やテーマとの相性が悪く、機能不全やレイアウトの崩れ、エラーが発生することがあります。
- 表示速度の低下:特に多くのプラグインを導入しすぎると、ウェブサイトの読み込みに必要なリソースが増加し、表示速度が遅くなることがあります。
3. メンテナンスの手間とコスト
- 更新の必要性:セキュリティを維持し、WordPress本体のアップデートに対応するため、プラグインも定期的に最新版へ更新する必要があります。この更新作業や、更新後に問題が発生しないかの確認(動作確認)に手間がかかります。
- 互換性の問題:WordPress本体のメジャーアップデートや、他のプラグインの更新により、特定のプラグインが動作しなくなる互換性の問題が生じることがあります。
リスクを最小限に抑える対策
これらのリスクを避けるためには、以下の点に注意することが重要です。
- 信頼できるソースからのみ導入する:WordPress公式プラグインディレクトリなど、信頼できる提供元からのみプラグインをダウンロードし、導入前に評価やレビュー、最終更新日、インストール数などを確認しましょう。
- 定期的な更新:WordPress本体、テーマ、そしてすべてのプラグインを常に最新の状態に保ちましょう。
- 不要なプラグインの削除:使用していないプラグインは無効化するだけでなく、サーバーから削除しましょう。
- 導入数を絞る:本当に必要な機能に絞り込み、プラグインの導入数は最小限に抑えましょう。
有料テーマはプラグインのリスク回避につながることがある
WordPressの有料テーマを使うことで、ある程度はプラグインのリスク回避につながることがありますが、完全にリスクを避けられるわけではありません。以下のポイントで詳しく解説します。
有料テーマで回避できるリスク
1. 基本機能がテーマに含まれている
有料テーマには、以下のような機能が最初から組み込まれていることが多いです:
- SEO対策
- デザインのカスタマイズ(色・フォント・レイアウト)
- SNS連携
- パンくずリスト
- 目次表示
- 広告管理
- カスタムウィジェット
このため、追加のプラグインを入れずに済む=プラグインによるバグやセキュリティリスクを減らせます。
それでもプラグインが必要なケース
高度な機能はプラグインが必要
- ECサイト機能(WooCommerce)
- 多言語化(Polylang、WPML)
- 会員制サイト(MemberPressなど)
- バックアップやセキュリティ(UpdraftPlus、Wordfence)
- 高速化(キャッシュ系プラグイン)
有料テーマでも、これらの機能まではカバーしきれません。つまり、信頼できるプラグイン選びは必須です。
⚠️ 注意点
| リスク | 有料テーマでの軽減可否 | コメント |
|---|---|---|
| プラグイン間の競合 | △ | 内蔵機能で代用できれば回避可 |
| セキュリティの脆弱性 | △ | プラグイン削減で多少減るが、ゼロではない |
| アップデートによる不具合 | △ | 有料テーマは保守されていることが多いが、プラグインとの相性次第 |
| サポートの欠如 | ◯ | 有料テーマはサポート付きが多く、安心感あり |
結論:リスクは減らせるがゼロにはできない
- 有料テーマで必要最低限の機能が揃えば、プラグインを減らせるのでリスク軽減につながります。
- ただし、どうしても必要なプラグインは信頼性・更新頻度・レビューをしっかり確認して使うことが重要です。
補足アドバイス
- テーマとプラグインの相性問題もあるため、有名なテーマ(例:SWELL、JIN:R、THE THORなど)+評判の良いプラグインの組み合わせが安心です。
- 子テーマを使うことで、カスタマイズ時のトラブルも回避しやすくなります。
おすすめ有料テーマ
| テーマ名 | 主な特徴・強み | 適したサイト |
| ザ・トール (THE THOR) | 国内最高クラスのSEO最適化と高速表示 プロ仕様の美しいデザインを簡単に実現(着せ替え機能あり) アフィリエイトに役立つランキング作成機能やCTAが充実<記事装飾機能が豊富で、読みやすいコンテンツ作成を支援 | アフィリエイトブログ、本格的なメディアサイト、集客を重視するビジネスサイト |
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補足情報
- ザ・トール: SEOと収益化を最重視する設計で、アフィリエイターやブロガーに人気が高いテーマです。
- エマノン: 特にBtoBやサービス業など、Webからの顧客獲得(リードジェネレーション)を重視するビジネスサイト構築に適しています。
- ストークSE: モバイルでの見やすさに徹底的にこだわり、余計な装飾を排したデザインが特徴です。商品の魅力を際立たせたいサイトにも向いています。
- リキッドプレス: 豊富なラインナップの中から目的特化型のテーマを選べるのが大きなメリットです。例えば、ニュースサイトならLIQUID MAGAZINE、企業サイトならLIQUID CORPORATEなどがあります。




