WP Multibyte Patchは問い合わせフォームの文字化けを修正するプラグイン

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WP Multibyte Patchはマルチバイト文字の不具合の修正をしてくれるWordPressプラグインです。お問い合わせフォームなどを日本語環境で正しく動作させるために必要な機能が含まれています。特に設定はする必要はなく、有効化するだけです。

>> WP Multibyte Patch

WordPress.orgWP Multibyte Patch
有効インストール1百万以上
WordPressバージョン6.5
WP Multibyte Patch

お問い合わせフォームなどを設置する場合にはインストールをしておかないと文字化けを発生させてしまうことがあります。ほとんどの場合設定など必要なくインストールするだけで利用できます。

マルチバイト文字とは、コンピュータで文字を扱えるよう各文字に番号を対応付ける文字コードや文字セットのうち、一文字を2バイト以上のデータ量で表すもの。

WP Multibyte Patchの使い方

文字化けが発生する原因は、「HTMLファイル自体の文字コードと、ブラウザが解釈した文字コードが異なるとき」に発生します。例えば、Shift_JISで保存されたHTMLファイルを、ブラウザがUTF-8だと認識して、UTF-8で表示してしまうと文字化けが発生するということです。

サイト内にお問い合わせフォームなどを設置する場合には WP Multibyte Patch のインストールをしておかないと文字化けを発生させてしまいます。

WP Multibyte Patchは、以下のような機能を持っています。

  • 投稿抜粋の不具合
  • 文字数カウントの修正
  • メール送信の修正
  • ファイル名の文字化け修正

特に設定の必要はなく、デフォルトで標準的な設定値が割り当てられるようになっているので、有効化しておくだけでよいです。設定値を変更する必要がある場合は、wpmp-config-sample-ja.php を wpmp-config.php に変名し内容を編集してから下記のように配置してください。(WP_CONTENT_DIR を変更している場合はその中に置いてください。)

/wp-content/wpmp-config.php

文字コードとは

コンピュータ上で文字を扱うために個々の文字、記号に割り当てられた固有の番号のことです。 コンピューターはデータを数値でしか扱えないため、文字も数値で扱わなければなりません。 そのため、文字を表示するには文字コードが必要となります。

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メリットデメリット
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