Easy Table of Contentsは自動で目次を作成するプラグイン
Easy Table of Contentsとは
WordPressプラグインの「Easy Table of Contents」は、WordPressの記事に自動で目次を生成・表示できる非常に人気の高いプラグインです。ブログやウェブサイトのユーザーエクスペリエンスを向上させるために広く利用されています。
主な特徴
- 自動生成: 記事内の見出し(h1, h2, h3など)を解析し、自動的に目次を作成します。手動で目次を作成する手間を省けます。
- 柔軟な表示設定:
- 表示位置: 記事内の「最初の見出しの前」「最初の見出しの後」「上部」「下部」など、目次を挿入する位置を選択できます。
- 自動挿入/手動挿入: 特定の投稿タイプ(投稿、固定ページなど)に自動的に目次を挿入したり、ショートコード を使って任意の場所に手動で挿入したりできます。
- 表示条件: 指定した見出しの数以上になった場合にのみ目次を表示するといった条件を設定できます。
- 投稿ごとの設定: 各記事ごとに目次の表示/非表示、含める見出しレベルの選択、折りたたみ機能の設定などが可能です。
- デザインのカスタマイズ:
- 複数の組み込みテーマが用意されており、目次のデザインを簡単に変更できます。
- 枠線、背景、リンクの色など、自由に配色をカスタマイズできます。
- 箇条書きの形式(数字、ローマ数字、なしなど)も選択可能です。
- 開閉機能: 読者が目次を開閉できるように設定できます。
- スムーズスクロール: 目次のリンクをクリックした際に、スムーズに該当箇所へスクロールする機能があります。
- ウィジェット対応: 目次をサイドバーなどのウィジェットエリアに表示させることもできます。スティッキー(追尾)機能も利用可能です。
- 互換性: Gutenberg、Classic Editor、Elementor、Diviなど、主要なページエディターと連携して動作します。
導入と使い方
- インストールと有効化: WordPress管理画面の「プラグイン」>「新規追加」から「Easy Table of Contents」を検索し、インストールして有効化します。
- 基本設定: 「設定」>「目次」からプラグインの設定画面を開きます。
- 「一般」タブで、目次を有効にする投稿タイプ、自動挿入の位置、表示条件などを設定します。
- 「外観」タブで、目次のデザイン(テーマ、色、サイズなど)を設定します。
- 「高度」タブで、目次に含める見出しレベルなどを詳細に設定できます。
- 個別記事での設定: 各記事の編集画面にも「目次」の設定パネルが追加されるので、記事ごとに目次の表示設定を調整できます。
Easy Table of Contentsは、記事の構成を視覚的にわかりやすくし、読者の利便性を高める上で非常に役立つプラグインです。
※最新の情報を公式ページで確認ください
Easy Table of Contentsの使い方
「Easy Table of Contents」は、WordPressの投稿や固定ページに、自動的に目次を生成してくれる非常に便利なプラグインです。ユーザーが記事の内容を把握しやすくなるだけでなく、SEOにも良い影響を与えると言われています。
Easy Table of Contentsのインストールと有効化
- WordPress管理画面にログインします。
- 「プラグイン」>「新規追加」をクリックします。
- 検索窓に「Easy Table of Contents」と入力し、検索します。
- 表示されたプラグインの中から「Easy Table of Contents」を見つけ、「今すぐインストール」をクリックします。
- インストールが完了したら、「有効化」をクリックします。
これで、プラグインのインストールと有効化は完了です。
Easy Table of Contentsの基本的な設定
プラグインを有効化したら、次に基本的な設定を行います。
- WordPress管理画面の「設定」>「目次」をクリックします。 ここから様々な設定ができます。主な設定項目について解説します。
- 一般設定 (General)
- Enable support (目次を有効にする投稿タイプ):
- 目次を自動生成したい投稿タイプ(例:投稿、固定ページ)にチェックを入れます。通常は「投稿」と「固定ページ」にチェックが入っていることが多いです。
- Auto insert (自動挿入):
- 投稿や固定ページに目次を自動的に挿入するかどうかを設定します。初期設定ではチェックが入っていないことが多いので、自動で挿入したい場合はチェックを入れます。
- 「When」の項目で、何個以上の見出しがある場合に自動挿入するかを設定できます(例:2つ以上の見出しがある場合)。
- Position (目次の表示位置):
- 目次を表示する位置を選択します。
Before first heading
: 最初の見出しの直前After first heading
: 最初の見出しの直後Top
: 記事の先頭Bottom
: 記事の最後
- 一般的には「最初の見出しの直前」がよく使われます。
- 目次を表示する位置を選択します。
- Display header (ヘッダーの表示):
- 目次のタイトル(例:「目次」)を表示するかどうか、表示する場合のタイトル文字列を設定します。
Show the header text
: チェックを入れるとタイトルが表示されます。Header label
: 目次のタイトルを入力します。(例:「目次」「Contents」など)
- Show hierarchy (階層表示):
- 目次を階層表示にするかどうかを設定します。通常はチェックを入れておいた方が見やすいです。
- Counter (見出し番号の表示):
- 目次の各項目に番号を振るかどうか、その形式(数字、ローマ数字など)を設定します。
- Smooth scroll (スムーズスクロール):
- 目次をクリックした際に、ページ内をスムーズにスクロールさせるかどうかを設定します。ユーザー体験を向上させるため、通常は有効にしておくと良いでしょう。
- Enable support (目次を有効にする投稿タイプ):
- 外観 (Appearance)
- Width (幅):
- 目次の幅を設定します。(例:
auto
、100%
、300px
など)
- 目次の幅を設定します。(例:
- Alignment (配置):
- 目次の配置を設定します。(
Left
、Center
、Right
)
- 目次の配置を設定します。(
- Font size (フォントサイズ):
- 目次のフォントサイズを設定します。
- Theme (テーマ):
- 目次のデザインテーマを選択できます。
Light
、Grey
、Dark
、Black
、Transparent
、Custom
などがあります。Custom
を選択すると、背景色、ボーダー色、タイトル色などを自由に設定できます。
- 目次のデザインテーマを選択できます。
- Width (幅):
- 詳細設定 (Advanced)
- Include CSS files (CSSファイルの読み込み):
- プラグインのCSSファイルを読み込むかどうかを設定します。通常はチェックを入れておきます。
- Exclude headings (除外する見出し):
- 目次に含めたくない見出し(例:特定のクラスを持つ見出しなど)がある場合に設定します。
- Heading levels (見出しレベル):
- 目次に含める見出しレベル(H1, H2, H3, H4, H5, H6)を選択します。通常はH2からH4くらいまでを含めることが多いです。
- Include CSS files (CSSファイルの読み込み):
- 一般設定 (General)
個別の投稿/固定ページでの設定
上記で設定した内容は全体に適用されますが、個別の投稿や固定ページで目次の表示を制御することも可能です。
- 投稿または固定ページの編集画面を開きます。
- 右側のサイドバーに「目次 (Table of Contents)」という項目が表示されます。
- 目次の表示/非表示:
- 「Insert table of contents」のチェックボックスで、その投稿/固定ページに目次を表示するかどうかを切り替えることができます。全体設定で自動挿入を有効にしていても、ここでチェックを外せば表示されなくなります。
- 見出しの選択:
- その投稿/固定ページで検出された見出しが一覧表示されます。目次に入れたくない見出しのチェックを外すことで、個別に表示を制御できます。
- 目次のタイトル:
- 個別に目次のタイトルを設定することも可能です。
- 目次の表示/非表示:
Easy Table of Contentsの使い方(まとめ)
- プラグインをインストールし、有効化する。
- 「設定」>「目次」で全体の動作やデザインを設定する。
- 目次を有効にする投稿タイプ
- 自動挿入するかどうか、挿入位置
- 目次のタイトル
- 目次のデザイン(幅、色、フォントサイズなど)
- 目次に入れる見出しレベル(H2, H3など)
- 投稿や固定ページを作成・編集する際に、見出し(H1, H2, H3など)を適切に使用する。
- 個別の投稿/固定ページで目次の表示を制御したい場合は、編集画面の「目次」セクションで設定を調整する。
注意点
- 見出しタグ(H1, H2, H3など)の正しい使用: Easy Table of Contentsは、記事内の見出しタグを読み取って目次を生成します。そのため、適切な見出し構造で記事を書くことが重要です。見出しタグを正しく使用しないと、期待通りの目次が生成されません。
- 投稿の更新: 設定を変更した場合や、新しい見出しを追加・削除した場合は、投稿を更新(または公開)しないと目次が反映されないことがあります。
- キャッシュプラグインとの連携: キャッシュプラグインを使用している場合、目次の変更がすぐに反映されないことがあります。その場合は、キャッシュをクリアしてみてください。
これで、「Easy Table of Contents」プラグインを効果的に活用できるかと思います。記事の可読性向上とSEO対策にぜひご活用ください。
Easy Table of Contentsのデメリット
WordPressプラグイン「Easy Table of Contents」は、多くのウェブサイトで利用されている便利なプラグインですが、いくつかデメリットも存在します。以下に主なデメリットを挙げます。
1. 設定の複雑さ(特に初心者向けではない可能性)
- 細かい設定ができる反面、どこをどう設定すれば良いか迷うことがあり、初心者にとっては手間がかかると感じる場合があります。
- 「多機能すぎる」と感じるユーザーもいます。
2. デザインのカスタマイズの制限
- スタイル設定の選択肢が限られており、他のプラグインと比較してデザインの自由度が低いと感じる場合があります。
- 高度なデザインカスタマイズには、CSSなどの知識が必要になることがあります。
3. 他のプラグインやテーマとの競合
- まれに特定のテーマや他のプラグインと競合し、表示がおかしくなったり、サイトの動作に問題が生じたりするケースが報告されています。
- 特に固定ヘッダーなどがある場合、スムーズスクロールのオフセット調整が難しく、スクロール位置がずれることがあります。
4. カテゴリページやタグページでの機能制限
- 一部の情報源では、カテゴリページやタグページで目次機能が使えないという指摘があります(ただし、これは古い情報である可能性もあります)。
5. サイトパフォーマンスへの影響(設定次第)
- 正しく設定されていない場合、サイトの表示速度に影響を与える可能性があるという報告もあります。
6. アップデート間隔と互換性(過去の懸念)
- 過去にはアップデート間隔が長いという懸念がありましたが、最近では定期的に更新され、脆弱性への対応も迅速に行われているようです。しかし、常に最新のWordPressバージョンとの互換性を確認することは重要です。
7. 不要なボタンの表示
- 目次を非表示にする「開く/閉じる」ボタンの表示設定がありますが、常に表示しておく方が利便性が高いと考えるユーザーもおり、このボタンが邪魔だと感じることもあります。
まとめると、Easy Table of Contentsは多機能で便利なプラグインですが、その設定の多さやデザインの自由度の低さがデメリットとして挙げられます。サイトのデザインや他のプラグインとの兼ね合いを考慮し、自分のサイトに合ったプラグインかどうかを検討することが重要です。