WordPressサイトは最大何ページGoogleにインデックスされるのか
最大何ページインデックスされるのか
Googleの公式見解によると、1つのサイトでインデックスされるページ数に明確な上限はありません。
技術的には、Googleは何百万ものページを含む大規模なサイトでもインデックスすることができます。
ただし、注意すべき点がいくつかあります。
1. インデックス数とクロールバジェット
サイトに上限はありませんが、Googleがサイトをクロール(巡回)する頻度と容量には限りがあります。これは「クロールバジェット」と呼ばれます。
- 大規模サイト: ページ数が非常に多い(数十万、数百万)サイトの場合、Googlebotがすべてのページを頻繁にクロールできない可能性があります。
- ページの質: 質が低い、重複している、または価値がないと判断されたページは、クロールされたとしてもインデックスされないことがあります。サイト全体のページ数が多い場合でも、実際にインデックスされるのはその一部となることもあります。
2. Search Console APIの制限
これはサイトのインデックス数そのものの制限ではありませんが、Google Search ConsoleのAPIを利用してインデックス状況をチェックする際には、割り当て制限があります。
- URL検査API: サイトあたりのインデックス検査の割り当ては、通常、1日あたり2,000 QPD(1日あたりのクエリ数)までとなっています。
結論
サイトの規模に関わらず、Googleは技術的に非常に多くのページをインデックスできます。サイト運営者が気にかけるべきは、Googlebotにクロールされる価値のある、高品質なコンテンツを維持し、内部リンク構造を最適化することです。これにより、Googleは効率的にサイトを巡回し、重要なページをインデックスに登録しやすくなります。
ブログは最低何ページぐらいあったほうが良いのでしょう
ブログで成果を出したり、読まれるようになるために一般的に最低限目指すべき目安として、100記事が推奨されることが多いです。
もちろんブログのジャンルや目的によって変わりますが、100記事が目安とされる主な理由は以下の通りです。
1. 検索エンジンに認知されやすくなる
Googleなどの検索エンジンがあなたのブログを適切に認識し、評価を始めるにはある程度の記事数が必要だと考えられています。100記事を超えると、検索エンジンからの流入が増えやすくなると言われています。
2. 「脱初心者」のライン
多くの成功しているブロガーや、ブログ運営に関する情報では、50記事〜100記事を一つの目標として設定し、「脱初心者」のレベルとする見解が多いです。このくらい記事を書くことで、ブログ運営のノウハウやライティングスキルも向上してきます。
3. アクセスの基盤ができる
記事数が少ないと、たまたま検索上位になった記事があっても、サイト全体のアクセスは不安定になりがちです。100記事ほど質の高い記事が蓄積されると、複数の記事からアクセスが集まるようになり、ブログのアクセス基盤が安定してきます。
重要なのは「量より質」
ただし、単に100記事書けば良いというわけではありません。
- 読者の役に立つ質の高い記事であること。
- キーワードを意識して、検索エンジンからの流入を狙って書くこと。
が、何よりも大切です。質の低い記事を量産しても、期待する効果は得られにくいため、「1記事あたり最低2000文字以上で、訪問ユーザーに役立つ有益な情報」を入れることも推奨されています。
まずは50記事〜100記事を目標に、一つ一つの記事の質にこだわりながら、継続して取り組んでみてください。
記事がGoogleにindexされない理由
記事がGoogleにインデックスされない理由は多岐にわたりますが、主に以下の2つのパターンに分けられます。
1. Googleのクローラー(巡回プログラム)に検知されていないケース
- 新規で公開したばかりのサイト/ドメインである
- クローラーがサイトの存在を認識するまでに時間がかかることがあります。
- 内部リンクや被リンク(外部サイトからのリンク)が少ない
- クローラーはリンクを辿ってページを発見するため、リンクが少ないと発見されにくいです。
- サイト構造が複雑でクローラーが巡回しにくい
- クローラビリティ(クローラーの巡回しやすさ)が低い可能性があります。
- robots.txtでクローラーのアクセスを拒否している
- 意図せず、または設定ミスでクローラーのアクセスを制限している場合があります。
2. クロール済みだがGoogleにインデックス登録されないケース
- noindex設定がされている
- メタタグやX-Robots-Tagなどで、検索エンジンへのインデックス登録を意図的に拒否している。
- コンテンツの品質が低い/専門性が低い
- 情報量が少ない、コピーコンテンツ、自動生成されたコンテンツなど、ユーザーにとって価値がないと判断された場合。
- Googleのガイドライン違反によるペナルティを受けている
- 不正行為やスパム的な手法を使用していると、手動による対策やアルゴリズムによるペナルティでインデックスされないことがあります。
- canonicalタグで別のURLに正規化されている
- 重複コンテンツを防ぐために設定したcanonicalタグが、そのページではなく別のページを正規として指定している。
- サーバーエラー(500エラーなど)が起きている
- クローラーがアクセスした際にサイトが表示できない状態になっている。
確認と対策のステップ
まずは、Google Search Console(サーチコンソール)を使用して、対象のURLがどのような状態にあるかを確認し、上記に該当する原因がないかチェックすることをおすすめします。特に「カバレッジ」レポートや「URL検査ツール」が役立ちます。
未インデックスの対処
記事がGoogleにインデックスされない場合の対処法は、原因によって異なりますが、主に以下のステップで対応できます。
1. インデックス状況の確認とリクエスト
- Google Search Console(サーチコンソール)の利用:
- URL検査ツールでインデックスされないページのURLを入力し、ステータスを確認します。
- 「URLがGoogleに登録されていません」と表示された場合、問題がなければ「インデックス登録をリクエスト」をクリックしてGoogleにクロールを促します。
- 何らかのエラー(「クロール済み – インデックス未登録」や「検出 – インデックス未登録」など)が表示された場合は、その原因を特定して対処します。
- XMLサイトマップの送信:
- XMLサイトマップを作成し、Google Search Consoleから送信します。これにより、Googleがサイト内のページを効率的に発見できるようになります。
2. インデックス拒否の原因チェック
noindexタグの確認:- ページ内に意図せず
<meta name="robots" content="noindex">のようなnoindexタグが記述されていないか確認し、あれば削除します。
- ページ内に意図せず
robots.txtファイルの確認:robots.txtファイルで、Googleのクローラー(Googlebot)による該当ページのクロールがブロックされていないか確認し、ブロックされている場合は記述を修正します。
- 正規化タグ(canonicalタグ)の確認:
- 誤って
canonicalタグで別のURLを指定していないか確認します。
- 誤って
- サーバーエラーの確認:
- ページが正常に表示されているか(404エラーや500エラーなどが発生していないか)確認します。
3. クローラビリティとページの品質改善
- 内部リンクの強化:
- 既にインデックスされている質の高いページから、インデックスさせたいページへの内部リンクを適切に設置します。
- 被リンク(外部リンク)の獲得:
- 他の信頼できるサイトからリンクされることで、Googleのクローラーの巡回を促すことができます。
- コンテンツの品質向上:
- コンテンツの質や専門性が低いと、インデックスされないことがあります。ユーザーの検索意図に合った、独自性があり有益なコンテンツに改善します。
注意点:
- リクエストの上限と時間: インデックス登録のリクエストには上限があり、またリクエストしてもすぐにインデックスされるとは限りません。焦らず、まずはサイト構造やコンテンツの改善に注力することが重要です。
- 新規サイトの場合: サイトを立ち上げたばかりでドメインが新しい場合、クローラーに認識されるまでに時間がかかることがあります。質の高いコンテンツを作成し続けることが基本です。
有料WordPressテーマはインデックスに有利に働く
有料WordPressテーマだからといって、それだけでGoogleにインデックスされやすくなるわけではありませんが、間接的にインデックスや検索順位に有利に働く要素を持っているものが多いです。
Googleのインデックス(登録)は、主にサイトのクローラビリティ(Googleのクローラーがサイトを巡回・理解しやすいか)に依存します。
有料テーマがインデックスやSEOに有利になる可能性がある主な理由は以下の通りです。
1. サイトの構造とSEOの最適化
多くの有料テーマは、SEO(検索エンジン最適化)に配慮して設計されています。
- 正しいHTML構造: 見出しタグ(h1, h2, h3, …)の正しい利用や、コンテンツの構造が検索エンジンに理解されやすいように設計されていることが多いです。
- 構造化データ対応: 記事の種類(レシピ、レビュー、FAQなど)に応じた構造化データのマークアップにデフォルトで対応しているテーマが多く、これにより検索結果でリッチスニペット(星の数、画像などの追加情報)が表示され、クリック率(CTR)向上につながる可能性があります。
- メタデータ設定: タイトルタグやメタディスクリプション(検索結果の説明文)などのSEOに必要な設定が簡単に行えるようになっています。
2. ページ表示速度の改善
ページの表示速度は、Googleのランキング要因の一つです。
- 軽量なコード: 有料テーマは、無料テーマに比べて余計な機能や重いコードが少なく、高速な表示を実現できるように最適化されていることが多くあります。
- CSS/JavaScriptの最適化: テーマ自体が読み込み速度を向上させるための仕組み(遅延読み込みなど)を搭載している場合があります。
表示速度が速いと、ユーザーの離脱率が下がり、クローラーの巡回効率も良くなるため、インデックスにも良い影響を与えます。
3. ユーザー体験(UX)の向上
テーマは、サイトのユーザビリティ(使いやすさ)に大きく影響します。
- モバイルフレンドリー: ほぼすべての有料テーマがレスポンシブデザインに対応しており、スマートフォンやタブレットでの表示が最適化されています。これはGoogleが重視する要素です。
- 見やすさ・操作性: 装飾機能が豊富で、読者が記事を読みやすく、サイト内を回遊しやすいデザインを簡単に実現できるため、結果的に滞在時間が伸びたり、内部リンクのクリックが増えたりと、SEOに間接的に良い影響を与えます。
ただし、最も重要なのはテーマではなくコンテンツの質です。
どんなに優れたテーマを使っても、ユーザーにとって価値のある質の高いコンテンツがなければ、Googleに上位表示されることはありません。有料テーマは、あくまで「SEOをしやすい環境」を提供してくれるツールと考えると良いでしょう。
SEO習得ロードマップ
SEO(検索エンジン最適化)を習得するためのロードマップを、ステップごとに表にまとめます。この表は、SEOの基礎から応用までを段階的に学び、実践していくための指針となります。
| ステップ | 習得すべき主なスキルと知識 | 重要な学習リソースと実践方法 | 習得の目安 |
| 1. 基礎知識の理解 | SEOの目的と仕組み: 検索エンジンの役割、ユーザーの意図、アルゴリズムの基本。 | Googleの「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」を読む。SEO関連の信頼できるブログやウェブサイトの記事を読む。 | 1〜2週間 |
| 2. キーワードリサーチと戦略 | キーワードの種類: 検索ボリューム、競合性、ロングテールキーワード。検索意図(インテント)の把握: ユーザーが何を求めているのかを理解する。 | Googleキーワードプランナー、Ahrefs、Ubersuggestなどのツールを触ってみる。自分のブログやウェブサイトで、実際にキーワードを選定し、記事のテーマを決めてみる。 | 2〜4週間 |
| 3. コンテンツSEOの実践 | 質の高いコンテンツの作成: 独自性、網羅性、専門性。構成とフォーマット: タイトル、見出し($H1, H2, \dots$)、本文の書き方。 | 実際にターゲットキーワードに基づいた記事を5〜10本作成し公開する。競合サイトのコンテンツを分析し、何が不足しているかを洗い出す。 | 1〜3ヶ月 |
| 4. テクニカルSEOの習得 | クロールとインデックス: robots.txt、サイトマップ(XML Sitemap)。サイト構造とユーザビリティ: 内部リンク構造、モバイルフレンドリー、ページ表示速度(Core Web Vitals)。 | Google Search Consoleに登録し、カバレッジレポートやサイトマップを確認する。PageSpeed Insightsで自分のサイトを分析し、改善点を特定する。 | 2〜4週間 |
| 5. 外部対策(リンクビルディング) | 被リンクの重要性: 信頼性の高いサイトからのリンクの価値。健全なリンクビルディング: 質の悪いリンクを避ける方法。 | 業界内の影響力のあるサイトやブログを特定する。共有したくなるようなコンテンツを作成し、自然なリンクの獲得を目指す。 | 継続的 |
| 6. 効果測定と分析 | 主要な指標(KPIs): CTR、表示回数、順位、コンバージョン率。ツールの活用: Google Analytics 4 (GA4) および Google Search Console (GSC)。 | GA4とGSCのレポートを週に一度確認する習慣をつける。 * 順位が変動したキーワードやトラフィックが多いページの傾向を分析し、改善策を検討する。 | 継続的 |
| 7. 知識のアップデート | アルゴリズム変動への対応: Googleからの公式発表やコアアップデートの情報収集。 | Google検索セントラルブログを定期的にチェックする。 * SEOコミュニティに参加し、最新の動向について意見交換をする。 | 常に |
SEOに強いWordPressテーマ比較表
WordPressテーマについて、SEOの強さを基に順位付けし、特徴をまとめた表を作成しました。
注意点:
- SEOの強さは、テーマが備える技術的な最適化機能(表示速度、構造化データ、モバイルフレンドリーなど)や、ユーザーからの評価・人気度、開発元の更新頻度などを総合的に考慮した、一般的な評価に基づくものです。
- 最終的なSEO効果は、テーマだけでなく、コンテンツの質や適切な運用方法に大きく左右されます。
| 順位 | テーマ名 | 開発元 | SEOに関する主な特徴 |
| 1 | THE THOR (ザ・トール) | FIT | 表示速度の速さを徹底追求。独自の高速化機能、AMP対応、構造化データ対応、モバイルフレンドリー設計など、技術的なSEO対策が非常に強力。初心者から上級者まで人気。 |
| 2 | GOLD BLOG(ゴールドブログ) | Digima-J | アフィリエイトや収益化に特化しつつ、SEO内部対策も重視。高速表示、レスポンシブデザイン、カスタマイズ性の高さが評価されている。 |
| 3 | RE:DIVER(リダイバー) | 株式会社L・A・F | 比較的新しいテーマで、最新のSEOトレンドを意識した設計。高速化、モバイルフレンドリー、豊富なデザイン性を持つ。 |
| 4 | Emanon(エマノン) | イケダハヤトのブログ塾/ [ENJILOG] | ビジネス・コーポレートサイト向けに特化。見栄えの良いデザインと、Web集客に必要な機能(CTA、LP作成など)とSEO対策がバランスよく搭載されている。 |
| 5 | LIQUID PRESS(リキッドプレス) | LIQUID DESIGN | 表示速度とシンプルさを重視したテーマ。多機能性より安定性と基本的なSEO対策に優れる。用途に応じた多様な子テーマ(LIQUID MAGAZINEなど)がある。 |
| 6 | STORK SE(ストークSE) | OPENCAGE | かつて人気を博したSTORKのリニューアル版。ブログ運用に特化しており、読みやすさと直感的な操作性が魅力。基本的なSEO対策は網羅しているが、上位テーマほどの特化した高速化機能は控えめ。 |
| 7 | GOLD MEDIA(ゴールドメディア) | Digima-J | GOLD BLOGと同じ開発元で、オウンドメディア・ニュースサイト向け。大量の情報を扱う際の表示速度や整理機能に優れるが、純粋な「SEO対策の深さ」ではブログ特化型に一歩譲る傾向がある。 |
補足情報
- THE THOR は、特にその速度性能で他のテーマと一線を画しており、Googleが重視するCore Web Vitals対策として非常に優れているため、多くの比較で上位に位置します。
- GOLD BLOG や RE:DIVER は、アフィリエイトや個人ブログの収益最大化を念頭に置いた設計が、結果としてSEOを意識した作りになっています。
- Emanon は、デザイン性やビジネス用途の機能が強みですが、SEO対策も基本的な部分はしっかりと抑えられています。
テーマ選びは、SEOの強さだけでなく、デザインの好み、カスタマイズのしやすさ、そしてご自身のサイトの目的(ブログ、コーポレート、メディアなど)を考慮して総合的に判断することをおすすめします。
サーバーのSEO適性(速度・安定性)比較表
サーバーの表示速度と安定性は、Googleが重視するユーザーエクスペリエンスの一部であり、間接的にSEOに影響を与えます。表示速度が速いサーバーは、ユーザーの離脱を防ぎ、検索エンジンの評価を高める可能性があります。
ウェブ上の評判や最新の技術導入状況を考慮すると、一般的に表示速度が速く、安定性に優れているとされるサーバーを上位として、以下の表にまとめました。
| 順位 | サーバー名 | 主な特徴(SEOへの間接的な影響) | 備考 |
| 1位 | ConoHa WING(コノハ) | 国内最速級の表示速度で知られ、高速なウェブサイト表示を実現。最新の技術(NGINX、HTTP/2など)を積極的に採用しているため、ユーザーエクスペリエンス向上に大きく貢献します。 | 特にWordPressを使う際の速度評価が高いです。 |
| 2位 | KAGOYA(カゴヤ) | 高速なSSDを採用し、高い安定性とサポート体制に定評があります。ビジネス用途でも利用されることが多く、信頼性が高いです。 | 高速化への取り組みが評価されています。 |
| 3位 | LOLIPOP(ロリポップ) | ハイスピードプランでは高速なWebサーバーを採用しており、コストパフォーマンスに優れつつも速度を追求できます。エコノミープランなどは速度面で劣る場合があります。 | プランによって性能差が大きいです。 |
| 4位 | さくらレンタルサーバー | 老舗ならではの高い安定性と信頼性を持ちます。速度はConoHa WINGなどと比較するとやや劣る場合がありますが、非常に安定した運用が可能です。 | 安定性を最優先する場合に適しています。 |
| 5位 | リトルサーバー | コストパフォーマンスに優れ、小規模サイトの運営に適しています。大規模なサイトや、非常に高い表示速度を求める場合には、他のサーバーが優先されることが多いです。 | 比較的小規模なサイト向けです。 |
- 表示速度はプランに依存する: LOLIPOP!やさくらレンタルサーバーでも、高性能な上位プランを選べば速度は大幅に改善されます。特にLOLIPOP!の「ハイスピード」プランは高速で評価が高いです。
- サーバー移転でSEOは変わらない: 現在使っているサーバーの速度が遅いと感じ、より高速なサーバーへ移転することは、ユーザーエクスペリエンス向上に役立ちますが、それだけで検索順位が劇的に上がるわけではありません。
- 最終的なSEOはコンテンツが決め手: サーバーはあくまで「インフラ」です。SEOの成功は、「ユーザーが求めている質の高いコンテンツ」を提供できるかに最も大きく依存します。




