WP Custom Noindex Nofollowはnoindexとnofollowを設定するプラグイン
WP Custom Noindex Nofollowとは
「WP Custom Noindex Nofollow」は、WordPressの投稿や固定ページ、カスタム投稿タイプ、カテゴリ、タグなどの様々なコンテンツに対して、検索エンジンのインデックス登録を制御する「noindex」と、リンクの評価を渡さないようにする「nofollow」という指示を簡単に設定できるWordPressプラグインです。
「noindex」と「nofollow」とは?
- noindex: 検索エンジンに対して「このページを検索結果に表示しないでください」と指示するメタタグです。これにより、指定したページがGoogleなどの検索エンジンの検索結果に表示されなくなります。
- 用途:
- 品質の低いコンテンツや重複コンテンツ
- 会員限定ページやログインページなど、検索結果に表示する必要のないページ
- 開発中のページやテストページ
- サイトのSEOに悪影響を与える可能性のあるページ
- 用途:
- nofollow: 検索エンジンに対して「このページにあるすべてのリンクを辿らないでください」というヒント情報として提示する属性です。これにより、指定したリンクからリンク先のサイトへSEO上の評価(PageRankなど)が渡るのを防ぎます。
- 用途:
- 広告リンクやアフィリエイトリンク
- 信頼できない外部サイトへのリンク
- コメント欄など、ユーザーが自由にリンクを貼れるコンテンツのリンク
- 用途:
「WP Custom Noindex Nofollow」の主な機能と特徴
このプラグインは、主に以下のような機能を提供します。
- 個別設定: 投稿、固定ページ、カスタム投稿タイプ、カテゴリ、タグなどの個々のコンテンツに対して、noindexとnofollowをチェックボックス一つで簡単に設定できます。
- アーカイブページ全体設定: カテゴリやタグ、カスタムタクソノミー、日付アーカイブ、検索結果ページなどのアーカイブページ全体をnoindex化する機能も備わっています。
- 簡単な操作性: プラグインを有効化すると、WordPressの管理画面の各編集ページに設定項目が追加され、直感的に操作できます。特に、日本人著作者によって開発されているため、設定項目や解説が日本語で分かりやすいという特徴もあります。
- SEO対策の効率化: 不要なページが検索エンジンにインデックスされるのを防ぎ、重複コンテンツによるSEO上の問題を回避したり、特定のページが検索結果に表示されないように制御することで、サイト全体のSEOパフォーマンス向上に役立ちます。
使い方
基本的な使い方は以下の通りです。
- インストールと有効化: WordPressのプラグイン検索で「WP Custom Noindex Nofollow」を検索し、インストールして有効化します。
- 設定画面へのアクセス: プラグインを有効化すると、WordPress管理画面のメニューに「Noindex Nofollow」などの項目が追加される場合があります。ここでサイト全体のnoindex/nofollow設定を行うことができます。
- 個別の設定:
- 投稿や固定ページ、カスタム投稿タイプの編集画面を開くと、右サイドバーなどに「Noindex Nofollow」の項目が表示されます。
- noindexまたはnofollowにしたい場合は、該当するチェックボックスにチェックを入れ、ページを更新(公開)します。
- カテゴリやタグの編集画面でも同様に設定が可能です。
このプラグインは、WordPressでより細かく検索エンジンのインデックスやリンクの評価を制御したい場合に非常に便利なツールと言えます。
WP Custom Noindex Nofollow プラグインの注意点
「WP Custom Noindex Nofollow」は、特定のページや投稿にnoindex(検索エンジンにインデックスさせない)やnofollow(リンクをたどらせない)を設定できる便利なツールです。しかし、その利用にはいくつかの注意点があります。
- 意図しないページに適用しない
- 最も重要な注意点です。誤って重要なページ(ブログ記事、商品ページなど)にnoindexを設定してしまうと、検索結果に表示されなくなり、オーガニックトラフィックが激減する可能性があります。設定する際は、そのページが本当に検索結果に表示される必要がないか、慎重に確認しましょう。
- 特に、公開後にnoindexを解除し忘れると、いつまで経っても検索結果に表示されないため、注意が必要です。
- robots.txtとの併用
- noindexを設定するページをrobots.txtでブロックしない方が良いとされています。robots.txtでブロックすると、検索エンジンがそのページをクロールできなくなり、noindexタグを認識できなくなる可能性があります。結果として、ページがインデックスされてしまう、またはGoogleがnoindexを認識できず、Google Search Consoleで「noindexタグによって除外されました」というステータスにならない、といった問題が起こりえます。
- 重複コンテンツへの適用
- 重複コンテンツの片方にnoindexを設定することは有効な場合があります。しかし、被リンクが付いているなど、ある程度のページ評価がある場合は、
rel="canonical"で正規URLを指定する方が、ページ評価を正規のページに送れるため推奨されます。ページ評価がほとんどない重複コンテンツであれば、noindexも選択肢になります。
- 重複コンテンツの片方にnoindexを設定することは有効な場合があります。しかし、被リンクが付いているなど、ある程度のページ評価がある場合は、
- 低品質コンテンツへの適用
- コンテンツが薄い、またはユーザーにとって価値が低いと判断されるページにnoindexを設定することは、サイト全体のSEO評価を向上させる可能性があります。しかし、「流入が少ないから低品質」と安易に判断せず、キーワード順位や需要の変化なども考慮して判断しましょう。
- タグページなどへの適用
- WordPressでは、タグページやカテゴリーページ、日付アーカイブページなどが自動生成されます。これらが乱雑に大量に存在する場合や、1記事しか該当しないタグページなど、インデックスさせる意義が薄い場合はnoindexを検討すると良いでしょう。
- プラグインの競合
- 他のSEOプラグイン(Yoast SEO, Rank Mathなど)やテーマによっては、独自のnoindex/nofollow設定機能を持っている場合があります。複数のプラグインで競合すると、意図した設定が適用されない可能性があります。設定が反映されない場合は、他のプラグインの設定やテーマの機能を確認し、競合を解消する必要があります。
- データベースへの影響とクリーンアップ
- このプラグインはWordPressのデータベースにデータを書き込むため、プラグインをアンインストールする際には、残ったデータのクリーンアップが必要になる場合があります。データが残っていても機能的な問題は少ないですが、不要なデータは削除することが推奨されます。
- 脆弱性への注意
- WordPressプラグイン全般に言えることですが、プラグインには脆弱性が発見される可能性があります。利用しているプラグインのバージョンは常に最新に保ち、セキュリティ情報を定期的に確認することが重要です。古いバージョンのプラグインを使い続けると、サイトが攻撃されるリスクが高まります。
- 設定の確認方法
- noindex/nofollowを設定したら、実際にそのページが設定通りになっているか、ページのソースコードを確認することが重要です。ブラウザでページを開き、右クリックで「ページのソースを表示」を選択し、
<head>タグ内に<meta name="robots" content="noindex, nofollow">のようなタグが適切に記述されているかを確認しましょう。
- noindex/nofollowを設定したら、実際にそのページが設定通りになっているか、ページのソースコードを確認することが重要です。ブラウザでページを開き、右クリックで「ページのソースを表示」を選択し、
「WP Custom Noindex Nofollow」はシンプルで使いやすいプラグインですが、SEOに直接影響を与える機能であるため、上記の注意点を理解した上で慎重に利用することが求められます。
口コミ・評価
検索結果から、以下のような利用者の声が見つかりました。
- 使い勝手の良さ・シンプルさ
- noindexに特化していて、インターフェースが優れているという意見があります。
- シンプルで使い勝手が非常に良いと評価されています。
- 機能に関する要望
- 「noindexするページ」の項目に投稿 (post) の追加を求める声がありました。(時期的な情報のため、現在は改善されている可能性もあります。)
- 固定ページや投稿以外のカスタム投稿タイプ(例:【インフォメーション】や【イベント】など)にもnoindex設定を可能にしてほしいという要望がありました。
- 互換性・不具合の報告
- WordPressのバージョンアップ(例:6.7.2)後に機能しなくなった可能性があるとの報告がありました。(これも過去の情報であるため、現在は修正されている可能性があります。)
全体として、シンプルでnoindex/nofollow設定に特化している点が評価されているようですが、カスタム投稿タイプへの対応やWordPressのバージョンアップ時の互換性について要望や報告が見受けられました。
最新の状況については、WordPressの公式プラグインディレクトリや開発元のサイトで、最新のレビューや更新情報を確認することをおすすめします。
プラグインのリスクを回避する

WordPressプラグインの利用には、ウェブサイトの機能拡張というメリットがある一方で、いくつかのセキュリティや安定性に関するリスクが伴います。
主なリスク
1. セキュリティの脆弱性
プラグインにセキュリティ上の欠陥(脆弱性)が含まれていると、それを悪用したサイバー攻撃の標的になる可能性があります。
- 不正アクセス・サイトの改ざん:脆弱性を突かれて管理画面に不正アクセスされたり、ウェブサイトの内容が改ざんされたりします。
- 情報漏洩:ユーザーの個人情報や機密データが盗み出されるリスクがあります。
- マルウェア感染:悪意のあるコードやマルウェアを仕込まれ、サイト訪問者に被害が及んだり、サイトがDDoS攻撃などの犯罪の踏み台に利用されたりする可能性があります。
- 未更新のプラグイン:開発が停止されたり、長期間更新されていないプラグインは、既知の脆弱性が修正されないまま放置され、特に危険性が高まります。
2. ウェブサイトの安定性・パフォーマンスへの影響
- 動作の競合(コンフリクト):複数のプラグイン同士、またはWordPress本体やテーマとの相性が悪く、機能不全やレイアウトの崩れ、エラーが発生することがあります。
- 表示速度の低下:特に多くのプラグインを導入しすぎると、ウェブサイトの読み込みに必要なリソースが増加し、表示速度が遅くなることがあります。
3. メンテナンスの手間とコスト
- 更新の必要性:セキュリティを維持し、WordPress本体のアップデートに対応するため、プラグインも定期的に最新版へ更新する必要があります。この更新作業や、更新後に問題が発生しないかの確認(動作確認)に手間がかかります。
- 互換性の問題:WordPress本体のメジャーアップデートや、他のプラグインの更新により、特定のプラグインが動作しなくなる互換性の問題が生じることがあります。
リスクを最小限に抑える対策
これらのリスクを避けるためには、以下の点に注意することが重要です。
- 信頼できるソースからのみ導入する:WordPress公式プラグインディレクトリなど、信頼できる提供元からのみプラグインをダウンロードし、導入前に評価やレビュー、最終更新日、インストール数などを確認しましょう。
- 定期的な更新:WordPress本体、テーマ、そしてすべてのプラグインを常に最新の状態に保ちましょう。
- 不要なプラグインの削除:使用していないプラグインは無効化するだけでなく、サーバーから削除しましょう。
- 導入数を絞る:本当に必要な機能に絞り込み、プラグインの導入数は最小限に抑えましょう。
有料テーマはプラグインのリスク回避につながることがある
WordPressの有料テーマを使うことで、ある程度はプラグインのリスク回避につながることがありますが、完全にリスクを避けられるわけではありません。以下のポイントで詳しく解説します。
有料テーマで回避できるリスク
1. 基本機能がテーマに含まれている
有料テーマには、以下のような機能が最初から組み込まれていることが多いです:
- SEO対策
- デザインのカスタマイズ(色・フォント・レイアウト)
- SNS連携
- パンくずリスト
- 目次表示
- 広告管理
- カスタムウィジェット
このため、追加のプラグインを入れずに済む=プラグインによるバグやセキュリティリスクを減らせます。
それでもプラグインが必要なケース
高度な機能はプラグインが必要
- ECサイト機能(WooCommerce)
- 多言語化(Polylang、WPML)
- 会員制サイト(MemberPressなど)
- バックアップやセキュリティ(UpdraftPlus、Wordfence)
- 高速化(キャッシュ系プラグイン)
有料テーマでも、これらの機能まではカバーしきれません。つまり、信頼できるプラグイン選びは必須です。
⚠️ 注意点
| リスク | 有料テーマでの軽減可否 | コメント |
|---|---|---|
| プラグイン間の競合 | △ | 内蔵機能で代用できれば回避可 |
| セキュリティの脆弱性 | △ | プラグイン削減で多少減るが、ゼロではない |
| アップデートによる不具合 | △ | 有料テーマは保守されていることが多いが、プラグインとの相性次第 |
| サポートの欠如 | ◯ | 有料テーマはサポート付きが多く、安心感あり |
結論:リスクは減らせるがゼロにはできない
- 有料テーマで必要最低限の機能が揃えば、プラグインを減らせるのでリスク軽減につながります。
- ただし、どうしても必要なプラグインは信頼性・更新頻度・レビューをしっかり確認して使うことが重要です。
補足アドバイス
- テーマとプラグインの相性問題もあるため、有名なテーマ(例:SWELL、JIN:R、THE THORなど)+評判の良いプラグインの組み合わせが安心です。
- 子テーマを使うことで、カスタマイズ時のトラブルも回避しやすくなります。
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補足情報
- ザ・トール: SEOと収益化を最重視する設計で、アフィリエイターやブロガーに人気が高いテーマです。
- エマノン: 特にBtoBやサービス業など、Webからの顧客獲得(リードジェネレーション)を重視するビジネスサイト構築に適しています。
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- リキッドプレス: 豊富なラインナップの中から目的特化型のテーマを選べるのが大きなメリットです。例えば、ニュースサイトならLIQUID MAGAZINE、企業サイトならLIQUID CORPORATEなどがあります。




