VK Block PatternはGutenbergのブロックパターンを作成するプラグイン
VK Block Patternとは
WordPressプラグインの「VK Block Pattern」は、WordPressのブロックエディタ(Gutenberg)で利用するブロックパターンを効率的に管理・活用するためのプラグインです。
WordPress 5.5から導入されたブロックパターン機能は、複数のブロックを組み合わせてあらかじめデザインされたテンプレートのようなものです。これにより、記事やページのレイアウトを素早く作成できます。
「VK Block Pattern」プラグインは、このブロックパターン機能をさらに便利にするための機能を提供します。具体的には、以下のような特徴があります。
- 独自のブロックパターンを登録・管理できる: 自分で作成したお気に入りのブロックの組み合わせを、オリジナルのブロックパターンとして登録し、再利用することができます。これにより、ウェブサイト全体でデザインの一貫性を保ちながら、制作時間を短縮できます。
- 「VKパターンライブラリ」との連携: Vektor, Inc.が提供する「VKパターンライブラリ」という、コピペで使えるブロックパターンのオンラインライブラリと連携できます。このライブラリには、様々な用途に対応した高品質なデザインパターンが豊富に用意されており、それらをお気に入り登録してWordPressエディタ上で直接呼び出すことができます。
- WordPress標準パターンの表示/非表示設定: WordPressにデフォルトで用意されているブロックパターンを、必要に応じて非表示にすることができます。あまり使わないパターンを非表示にすることで、エディタでのパターン選択がよりスムーズになります。
- デザインの効率化: 事前にデザインされたパターンを利用することで、Webデザインに自信がない人でもプロフェッショナルな見た目のページを簡単に作成できます。
- レスポンシブデザイン対応: VKパターンライブラリのパターンはレスポンシブデザインに対応しており、PC、タブレット、スマートフォンなど様々なデバイスで適切に表示されます。
要するに、VK Block Patternは、WordPressのブロックエディタを最大限に活用し、ウェブサイト制作をより簡単で効率的にするための強力なツールと言えます。
VK Block Patternの使い方
WordPressプラグイン「VK Block Patterns」は、Gutenbergエディタで利用できるブロックパターンを管理・作成・挿入するための非常に便利なツールです。主に以下の2つの機能があります。
- 独自のブロックパターンを登録・管理する機能: 自分で作成したブロックの組み合わせをパターンとして保存し、再利用することができます。
- VK Patterns Libraryとの連携機能: Vektor,Inc.が提供する豊富なデザインのブロックパターン集「VK Patterns Library」から、簡単にパターンを挿入できます。
以下に主な使い方を説明します。
1. VK Block Patternsプラグインのインストールと有効化
まず、WordPressの管理画面から「プラグイン」>「新規追加」に進み、「VK Block Patterns」と検索してインストールし、有効化します。
2. 独自のブロックパターンを作成・登録する
- パターンを作成する: 固定ページや投稿の編集画面で、通常通りブロックを組み合わせてレイアウトを作成します。
- パターンとして登録する:
- 作成したブロックの組み合わせをすべて選択します。
- ツールバーに表示される「三点リーダー」のアイコンをクリックし、「再利用ブロックに追加」を選択します。(以前のバージョンでは「パターンを作成」のような選択肢があったかもしれません。)
- 「パターン」として名前を付けて保存します。
- 登録したパターンを管理・編集する:
- WordPress管理画面の左メニューに「VKブロックパターン」という項目が追加されます。
- ここから、登録したブロックパターンの一覧を確認したり、個別に編集したりできます。
3. 登録したブロックパターンを挿入する
- 固定ページや投稿の編集画面を開きます。
- ブロックを追加する「+」アイコンをクリックします。
- 「パターン」タブを選択すると、自分で登録したパターンや、VK Patterns Libraryのパターンが表示されます。
- 挿入したいパターンを選択すると、編集画面にパターンが挿入されます。
- 挿入されたパターンは、通常のブロックと同じようにテキストや画像を編集できます。
4. VK Patterns Libraryのパターンを利用する
「VK Block Patterns」プラグインをインストールすると、自動的に「VK Patterns Library」との連携が可能です。
- VK Patterns Libraryでお気に入りのパターンを登録する(任意):
- VK Patterns Libraryのウェブサイト(
patterns.vektor-inc.co.jp
)にアクセスし、気に入ったパターンをお気に入りに登録します。(VWSアカウント連携が必要です。)
- VK Patterns Libraryのウェブサイト(
- WordPress側で連携設定をする:
- WordPress管理画面の「設定」>「VK Block Patterns」>「VK Patterns Library 設定」に進みます。
- VWSアカウントに登録しているメールアドレスを入力し、設定を保存します。
- 一度パターンデータをキャッシュクリアする必要がある場合があります。
- パターンを挿入する:
- ブロックを追加する「+」アイコンをクリックし、「パターン」タブを選択します。
- 「VK Pattern Library」の項目の中に、お気に入り登録したパターンや、Vektor,Inc.が提供する標準パターンが表示されます。
- 選択して挿入します。
補足事項
- コピー&ペーストでも利用可能: VK Patterns Libraryのパターンは、詳細ページにある「このパターンをコピーする」ボタンをクリックし、WordPressの編集画面でペーストすることでも挿入できます。この場合、テーマでLightningを使用している場合は、設定されているキーカラーが反映されることがあります。
- 初期パターン設定: WordPress管理画面の「設定」>「VK Block Patterns」から、特定の投稿タイプで新規投稿時に自動的にパターンを挿入したり、パターン選択画面を表示させたりする設定も可能です。
これらの手順で、「VK Block Patterns」プラグインを効果的に活用し、WordPressサイトのコンテンツ作成を効率化することができます。
VK Block Patternの注意点
WordPressプラグイン「VK Block Pattern」は、手軽にWordPressサイトのデザインを構築できる便利なツールですが、いくつか注意点があります。
主な注意点は以下の通りです。
- 画像とテキストの差し替え:
- VK Block Patternで提供されるパターンには、仮の画像やテキストが含まれています。これらをそのまま使用すると、他の多くのウェブサイトと内容が重複したり、サーバーに不要な負荷がかかる可能性があります。
- **必ず、ご自身のサイトに合った画像やオリジナルのテキストに差し替えるようにしてください。**特に画像は、そのまま使用すると直リンクとなり、提供元のサーバーに負荷がかかるため、必ずアップロードし直して使用しましょう。
- 必要なブロックプラグインの有無:
- VK Block Patternで提供されるパターンの中には、特定のブロックプラグイン(例: VK Blocks / VK Blocks Pro)を使用しているものがあります。
- もし、利用したいパターンが特定のブロックプラグインに依存している場合、そのプラグインがWordPress環境にインストールされていないと、パターンが正しく表示されなかったり、自動的に非表示になったりすることがあります。
- パターンを利用する前に、必要なブロックプラグインがインストールされているか確認しましょう。
- Vektor Passportの有無(プレミアムパターン利用時):
- VK Block Patternには、無料でも利用できるパターンと、Vektor Passportなどの有料ライセンスが必要な「プレミアムパターン」があります。
- プレミアムパターンを利用したい場合は、Vektor Passportの購入が必要です。無料版のLightningテーマだけでは利用できないので注意してください。
- コピペの回数制限:
- VK Block Patternライブラリからのパターンのコピペ回数に、制限はありません。無料ユーザーでも課金ユーザーでも、1日何個でもコピペして利用できます。
- 投稿時のカテゴリー指定:
- 自分でブロックパターンを生成して保存する場合、投稿時にカテゴリーを指定することが推奨されています。カテゴリーが未指定だと、パターンが利用できない場合があります。
これらの注意点を踏まえることで、VK Block Patternをより効果的かつ安全に利用することができます。
プラグインのリスクを回避する

WordPressプラグインの利用には、ウェブサイトの機能拡張というメリットがある一方で、いくつかのセキュリティや安定性に関するリスクが伴います。
主なリスク
1. セキュリティの脆弱性
プラグインにセキュリティ上の欠陥(脆弱性)が含まれていると、それを悪用したサイバー攻撃の標的になる可能性があります。
- 不正アクセス・サイトの改ざん:脆弱性を突かれて管理画面に不正アクセスされたり、ウェブサイトの内容が改ざんされたりします。
- 情報漏洩:ユーザーの個人情報や機密データが盗み出されるリスクがあります。
- マルウェア感染:悪意のあるコードやマルウェアを仕込まれ、サイト訪問者に被害が及んだり、サイトがDDoS攻撃などの犯罪の踏み台に利用されたりする可能性があります。
- 未更新のプラグイン:開発が停止されたり、長期間更新されていないプラグインは、既知の脆弱性が修正されないまま放置され、特に危険性が高まります。
2. ウェブサイトの安定性・パフォーマンスへの影響
- 動作の競合(コンフリクト):複数のプラグイン同士、またはWordPress本体やテーマとの相性が悪く、機能不全やレイアウトの崩れ、エラーが発生することがあります。
- 表示速度の低下:特に多くのプラグインを導入しすぎると、ウェブサイトの読み込みに必要なリソースが増加し、表示速度が遅くなることがあります。
3. メンテナンスの手間とコスト
- 更新の必要性:セキュリティを維持し、WordPress本体のアップデートに対応するため、プラグインも定期的に最新版へ更新する必要があります。この更新作業や、更新後に問題が発生しないかの確認(動作確認)に手間がかかります。
- 互換性の問題:WordPress本体のメジャーアップデートや、他のプラグインの更新により、特定のプラグインが動作しなくなる互換性の問題が生じることがあります。
リスクを最小限に抑える対策
これらのリスクを避けるためには、以下の点に注意することが重要です。
- 信頼できるソースからのみ導入する:WordPress公式プラグインディレクトリなど、信頼できる提供元からのみプラグインをダウンロードし、導入前に評価やレビュー、最終更新日、インストール数などを確認しましょう。
- 定期的な更新:WordPress本体、テーマ、そしてすべてのプラグインを常に最新の状態に保ちましょう。
- 不要なプラグインの削除:使用していないプラグインは無効化するだけでなく、サーバーから削除しましょう。
- 導入数を絞る:本当に必要な機能に絞り込み、プラグインの導入数は最小限に抑えましょう。
有料テーマはプラグインのリスク回避につながることがある
WordPressの有料テーマを使うことで、ある程度はプラグインのリスク回避につながることがありますが、完全にリスクを避けられるわけではありません。以下のポイントで詳しく解説します。
有料テーマで回避できるリスク
1. 基本機能がテーマに含まれている
有料テーマには、以下のような機能が最初から組み込まれていることが多いです:
- SEO対策
- デザインのカスタマイズ(色・フォント・レイアウト)
- SNS連携
- パンくずリスト
- 目次表示
- 広告管理
- カスタムウィジェット
このため、追加のプラグインを入れずに済む=プラグインによるバグやセキュリティリスクを減らせます。
それでもプラグインが必要なケース
高度な機能はプラグインが必要
- ECサイト機能(WooCommerce)
- 多言語化(Polylang、WPML)
- 会員制サイト(MemberPressなど)
- バックアップやセキュリティ(UpdraftPlus、Wordfence)
- 高速化(キャッシュ系プラグイン)
有料テーマでも、これらの機能まではカバーしきれません。つまり、信頼できるプラグイン選びは必須です。
⚠️ 注意点
リスク | 有料テーマでの軽減可否 | コメント |
---|---|---|
プラグイン間の競合 | △ | 内蔵機能で代用できれば回避可 |
セキュリティの脆弱性 | △ | プラグイン削減で多少減るが、ゼロではない |
アップデートによる不具合 | △ | 有料テーマは保守されていることが多いが、プラグインとの相性次第 |
サポートの欠如 | ◯ | 有料テーマはサポート付きが多く、安心感あり |
結論:リスクは減らせるがゼロにはできない
- 有料テーマで必要最低限の機能が揃えば、プラグインを減らせるのでリスク軽減につながります。
- ただし、どうしても必要なプラグインは信頼性・更新頻度・レビューをしっかり確認して使うことが重要です。
補足アドバイス
- テーマとプラグインの相性問題もあるため、有名なテーマ(例:SWELL、JIN:R、THE THORなど)+評判の良いプラグインの組み合わせが安心です。
- 子テーマを使うことで、カスタマイズ時のトラブルも回避しやすくなります。
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補足情報
- ザ・トール: SEOと収益化を最重視する設計で、アフィリエイターやブロガーに人気が高いテーマです。
- エマノン: 特にBtoBやサービス業など、Webからの顧客獲得(リードジェネレーション)を重視するビジネスサイト構築に適しています。
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- リキッドプレス: 豊富なラインナップの中から目的特化型のテーマを選べるのが大きなメリットです。例えば、ニュースサイトならLIQUID MAGAZINE、企業サイトならLIQUID CORPORATEなどがあります。