WordPressデフォルトテーマは使えるのか
WordPressの「デフォルトテーマ」とは、ワードプレスが公式で発表している標準テーマのことで、WordPressのバージョンによって変更されることがあります。デフォルトテーマは、使用中のテーマに何か不具合や問題が発生し際に、WordPress側で自動的に切り替えるためのセーフティ的な役割ももっています。
デフォルトテーマ
WordPress.orgの制作チームによって作成されるデフォールトテーマ、1年に1テーマの頻度で発表されています。どちらかといえば必要最小限の機能で、シンプルなデザインになっています。機能面ではプラグインを追加すること、デザイン面ではカスタマイズすることが前提のようになっています。
年 | テーマ名 | インストール数 | 最終更新日 |
---|---|---|---|
2023年 | Twenty Twenty-three | 100百万以上 | 2023年8月8日 |
2022年 | Twenty Twenty-Two | 600,000+ | 2023年6月13日 |
2021年 | Twenty Twenty-One | 700,000+ | 2023年6月13日 |
2019年 | Twenty Nineteen | 200,000+ | 2023年6月13日 |
2017年 | Twenty Seventeen | 600,000+ | 2023年6月13日 |
2016年 | Twenty Sixteen | 100,000+ | 2023年6月13日 |
2015年 | Twenty Fifteen | 100,000+ | 2023年8月8日 |
2014年 | Twenty Fourteen | 90,000+ | 2023年8月8日 |
2013年 | Twenty Thirteen | 50,000+ | 2023年6月13日 |
2012年 | Twenty Twelve | 90,000+ | 2023年8月8日 |
2011年 | Twenty Eleven | 100,000+ | 2023年8月8日 |
2010年 | Twenty Ten | 80,000+ | 2023年8月8日 |
シンプルな構成であるがゆえにカスタマイズのしやすさ、プラグインによる機能の拡張が容易であると言えます。しかしながら、初心者の方がすぐにサイトを運用できるかという点では疑問が残ります。WordPress.org のテーマディレクトリや無料・有料テーマを利用することもご検討されると良いでしょう。
テーマカスタマーザー
2021年まではテーマカスタマイザーを使ってデザインをカスタマイズするようになっています。カスタマイズできる内容は、色、メニューやウイジェットとシンプルなものになっていて、大幅なデザインの変更は困難といえます。もちろん、テンプレートファイルを直接変更すれば可能ですが、テーマのアップデートなどで苦労するかもしれません。
2022年からはブロックエディタによるフルサイトデザインに変更されフルサイトデザイン方式になりつつあります。将来的にはこちらに移行していくのかもしれません。そのときには、ブロックをページ内に貼り付けたパターンが配布されようになりパターンを選びカスタマイズすることでサイトが出来上がるようになってくるのではないでしょうか。
デフォルトテーマはシンプルで拡張性も十分高いのですが、デザイン性をサイトに求めるならば、他の公式テーマや有料テーマを推奨します。反面、情報中心のサイトを作り上げるならば、デフォルトテーマが推奨といえます。
テーマの選び方
テーマを選ぶには、まずデザインで決めると思いますが、サイトを運用していく上で使い勝手やセキュリティに問題が生じる場合があります。見た目や価格以外にも確認すべきテーマ選びのポイントがあります。
- レスポンシブデザインなのか
- デザインをカスタマイズしやすいか
- ダウンロード数が多いのか
- ブロックエディタ対応なのか
- 日本語に対応しているのか
- テーマは安全なのか
スマートフォンやタブレット・PC別に1つのデザインで表示できるようにしたものです。サイトの内容によってはスマホユーザーが少ないこともあるでしょうが、Googleはモバイル端末での表示を標準と考えていますので、この点からも対応すべきポイんです。
デザインをカスタマイズしやすいか、ブロックエディタではタイポグラフィが充実して文字の装飾がかなり細かくできるようになってきましたが、まだまだ、css よるカスタマイズほど充実していません。また、ページのカラム構成を変更できるかもチェックしておきましょう。(カラムとはページを横に1列から3列に分けて表示すること)
公式テーマでは登録されたばかりでなければ、ダウンロード数を確認しましょう。
ブロックエディタ対応か、ブロックエディタは開発中の側面ももっていますが、徐々に充実しています。今後長期的に利用するならば対応したものを選ぶべきでしょう。
日本語に対応しているのか、開発が海外の場合日本語表示等に考慮されていない場合もあります。また、テーマ内の説明も日本語でないことも、日本語で解説されていればなにかと便利です。
テーマは安全なのか、この点では、wordpress.org の公式テーマが安全性が高いと言えます。ディレクトリ登録時に事前に審査が行われるので、製作者サイトからの直ダウンロードに比較すれば安全といえるでしょう。
WordPressテーマ
WordPressのテーマとは、サイト全体のテンプレートのことです。テーマは複数のファイルの集合体で、デザインなどの内容が一式セットになっています。そのため、テーマを変更すれば複雑な処理を行うことなく、デザインや構成、機能などを変えることができます。テーマは、インターネット上で無料ダウンロードできるものから、有料で販売されているものもあります。また、自分で作成したテーマをアップロードして使用することも可能です。
有料テーマ
デザインや機能面に優れサポートも充実しているのが有料テーマの強みです。10000円~20000円前後で入手することができ、WordPressを使って収益を考える副業やビジネスをしたい方にはこちらがおすすめになります。

WordPressを利用したブログマーケティングをされている方におすすめのテーマです。 最新のテーマSTORK19ではブロックエディタ(Gutenberg)にも最適化され、 マニュアルなしでも利用可能なほどシンプルで使いやすいテーマとなります。
無料テーマ
wordpress.orgのテーマディレクトリには約10,000に及ぶテーマがあり自由に選ぶことができます。公認テーマはwordpressによって審査され、安心して利用することができるといえます。半面、デザインや機能は育て上げる面もあり初心者にはハードルが高いかもしれません。サポートはありませんのでwordpress.orgやネットから情報か自力で解決しなければなりません。
WEB制作会社から配布される無料テーマもあります。無料とは思えないほど機能やデザインが充実しているテーマもあります。ただ、無料がゆえに途中で更新がストップしたり、開発が終了されることもあります。無料テーマは開発者の宣伝目的や有料版へのステップとして提供されていることもあると認識しておきましょう。
WordPress無料テーマは文字通り無料なので、最初のうちは気軽に試すことが可能です。合うテーマを見つけるまでテーマを無料で変えられるのは大きなメリットです。使いたいテーマが見つかった後は、同じテーマで運用するようにしましょう。WordPressはテーマごとに仕様が異なるので、運用途中の変更はデザインレイアウトが崩れる可能性があるのであまりおすすめはできません。
無料テーマのデメリットとしては、製品版のお試し(機能が制限されたり)として配布されたり、個人的に配布されたりしていて、サポートや更新が終了してしまうことがあります。そのまま使えることもありますが、数年後には他のテーマに変更することになることが多いようです。
テーマの注意点
テーマの更新には、機能の追加・変更などのほかに、セキュリティ向上や不具合の修正なども含まれるため、常に最新の状態にアップデートしておくことです。また、テーマを更新すると、カスタマイズは初期化してしまいます。更新する度にカスタマイズし直すのは手間がかかるので、「子テーマ」の利用が推奨されています。子テーマを作る理由はテーマを直接カスタマイズしてしまうと、テーマのバージョンアップによって変更した内容が上書きされてしまうからです。子テーマは、親テーマの機能やスタイルを引き継いでいます。子テーマにカスタマイズを加えておけば、テーマを更新した後もカスタマイズした状態をそのまま引き継げます。
表示速度やセキュリティにも注意
テーマを利用する場合、レンタルサーバー の表示速度やバックアップ機能についても注意しましょう。テーマによっては、複雑なデザインや機能が豊富で、少し表示が遅いものもあります。ページが表示されないとユーザーが立ち去ってしまうことになりかねません。また、無料だからというわけではないのですが、悪意のあるプログラム(ソース)があるもや最新のセキュリティに対応できていないものも存在します。表示速度やセキュリティについてはサーバーに依存する側面も強くあります。この点を踏まえたレンタルサーバー選びも検討しておきましょう。