List category postsはカテゴリーとタグの記事一覧を表示するプラグイン
List category postsとは
List category postsは、WordPressのサイトに特定のカテゴリーの記事一覧を表示するためのプラグインです。このプラグインを使うと、ショートコードを使って投稿や固定ページ、ウィジェットエリアなどに簡単に記事一覧を挿入できます。
主な機能と特徴
- カテゴリー指定表示: 特定のカテゴリーに属する記事のみを表示できます。複数のカテゴリーを指定したり、特定のカテゴリーを除外したりすることも可能です。
- 記事数の制限: 表示する記事の数を設定できます。例えば、最新の5件だけを表示するといった使い方ができます。
- 表示順の制御: 記事の公開日、更新日、タイトル、コメント数などに基づいて、昇順または降順で記事を並べ替えることができます。
- 抜粋の表示: 各記事のタイトルだけでなく、抜粋(要約)も表示するかどうかを選択できます。
- サムネイルの表示: 記事のアイキャッチ画像(サムネイル)を表示できます。これにより、視覚的に魅力的な記事一覧を作成できます。
- カスタムフィールドの表示: 記事のカスタムフィールドの値を表示することも可能です。
- ページネーション: 記事数が多い場合でも、ページネーション(ページ送り)を追加して、一覧を複数のページに分割して表示できます。
- CSSのカスタマイズ: 表示される記事一覧のスタイルを、独自のCSSで細かくカスタマイズできます。
どのようなときに使うのか?
List category postsプラグインは、以下のような場面で非常に役立ちます。
- トップページに特定のカテゴリーの最新記事を表示したいとき: 例えば、「お知らせ」カテゴリーの最新5件をトップページに表示する。
- サイドバーに特定のカテゴリーの人気記事一覧を表示したいとき: 特定のトピックに特化した記事を読者にアピールしたい場合など。
- 特定の記事の終わりに、関連カテゴリーの記事一覧を表示して回遊率を高めたいとき: 読者に他の関連するコンテンツも読んでもらいたい場合。
- カテゴリーごとのアーカイブページをよりリッチにしたいとき: デフォルトのアーカイブ表示では物足りない場合に、よりカスタマイズされた一覧を表示する。
List category postsプラグインは、WordPressサイトのコンテンツ表示を柔軟かつ強力に制御できるため、多くのサイトで活用されています
※最新の情報を公式ページで確認ください
List category postsの使い方
WordPressプラグイン「List category posts」は、特定のカテゴリの投稿を簡単に一覧表示できる便利なプラグインです。主にショートコードを使って、投稿や固定ページ、ウィジェットなどに表示させます。
1. インストールと有効化
- WordPressのダッシュボードにログインします。
- 「プラグイン」 > 「新規追加」をクリックします。
- 検索ボックスに「List category posts」と入力します。
- 「List category posts」を見つけたら、「今すぐインストール」をクリックし、インストールが完了したら「有効化」します。
2. 基本的な使い方(ショートコード)
プラグインを有効化すると、投稿や固定ページのエディタにショートコードを挿入するだけで、カテゴリの記事一覧を表示できます。
最も基本的な使い方:
- 特定のカテゴリIDの投稿を一覧表示:
[※catlist id=1]
(IDが1のカテゴリの投稿が表示されます) - 特定のカテゴリ名の投稿を一覧表示:
[※catlist name="ニュース"]
(カテゴリ名が「ニュース」の投稿が表示されます)
3. よく使われるオプション(ショートコードのパラメータ)
[※catlist]
ショートコードには、表示内容を細かくカスタマイズするための多くのパラメータがあります。
主なパラメータの例:
id
: 表示したいカテゴリのIDを指定します。複数指定する場合はカンマ区切り(OR条件)またはプラス記号(AND条件)で区切ります。[※catlist id=1,2]
(ID1またはID2のカテゴリの投稿)[※catlist id=1+2]
(ID1とID2の両方に属する投稿)
name
: 表示したいカテゴリの名前を指定します。複数指定する場合はカンマ区切り(OR条件)またはプラス記号(AND条件)で区切ります。[※catlist name="ニュース,ブログ"]
numberposts
: 表示する投稿の数を指定します。[※catlist id=1 numberposts=5]
(ID1のカテゴリから最新の5件を表示)-1
を指定するとすべての投稿を表示します。
orderby
: 投稿の並び順を指定します。date
(日付順、デフォルト)title
(タイトル順)rand
(ランダム)modified
(更新日順) など
order
: 並び順の昇順/降順を指定します。asc
(昇順)desc
(降順、デフォルト)
date
: 投稿日を表示するかどうか。[※catlist id=1 date=yes]
date_modified
: 更新日を表示するかどうか。[※catlist id=1 date_modified=yes]
excerpt
: 投稿の抜粋を表示するかどうか。[※catlist id=1 excerpt=yes]
thumbnail
: アイキャッチ画像を表示するかどうか。[※catlist id=1 thumbnail=yes]
thumbnail_size
: アイキャッチ画像のサイズを指定します(例:thumbnail_size=80,80
)。template
: カスタムテンプレートを使用する場合に指定します。後述します。
例:
最新のニュースカテゴリから3件の投稿を、更新日と抜粋付きで表示するショートコード: [※catlist name="ニュース" numberposts=3 date_modified=yes excerpt=yes]
4. カテゴリIDの確認方法
カテゴリのIDは、WordPressのダッシュボードで確認できます。
- 「投稿」 > 「カテゴリー」をクリックします。
- 一覧から確認したいカテゴリにマウスを合わせると、ブラウザの下部に表示されるURLの中に「tag_ID=〇〇」のような形でIDが表示されます。
5. ウィジェットでの利用
WordPress 4.9以降では、テキストウィジェット(またはカスタムHTMLウィジェット)に直接ショートコードを記述することで、サイドバーやフッターなどのウィジェットエリアにカテゴリ記事一覧を表示できます。
- 「外観」 > 「ウィジェット」をクリックします。
- 「テキスト」ウィジェット(または「カスタムHTML」ウィジェット)を、記事一覧を表示したいウィジェットエリアにドラッグ&ドロップします。
- ウィジェットのテキストエリアに、上記で紹介したショートコードを貼り付けます。
- 「保存」をクリックします。
6. 高度なカスタマイズ(テンプレート)
より詳細な表示カスタマイズを行いたい場合は、カスタムテンプレートを作成することができます。これにより、表示されるHTML構造やデザインを自由に調整できます。
- テーマフォルダ内に専用フォルダを作成: 使用しているWordPressテーマのフォルダ(子テーマを使用している場合は子テーマのフォルダ)内に、「
list-category-posts
」という名前の新しいフォルダを作成します。 例:/wp-content/themes/your-theme-name/list-category-posts/
- 既存テンプレートのコピー: List category postsプラグインのフォルダ内にある「
templates
」フォルダから「default.php
」をコピーし、作成した「list-category-posts
」フォルダの中に任意の名前で保存します(例:my-custom-template.php
)。 例:/wp-content/plugins/list-category-posts/templates/default.php
からコピー - テンプレートの編集: コピーしたPHPファイルを編集して、表示したい内容やHTML構造を調整します。例えば、投稿タイトル、日付、抜粋、サムネイルなどの表示順を変更したり、独自のHTMLタグやCSSクラスを追加したりできます。
- ショートコードでテンプレートを指定: 作成したテンプレートを使用するには、ショートコードに
template
パラメータを追加します。ファイル名から.php
を除いた部分を指定します。 例:[※catlist id=1 template=my-custom-template]
このように「List category posts」プラグインは、ショートコードのパラメータを組み合わせることで、非常に柔軟にカテゴリ記事一覧を表示・カスタマイズできます。公式ドキュメントも参考にしながら、目的に合わせて活用してください。
List category postsの注意点
「List category posts」は、特定のカテゴリに属する投稿を一覧表示するのに非常に便利なプラグインですが、使用する上でいくつか注意点があります。以下に主な注意点を挙げます。
1. パフォーマンスへの影響:
- 大量の投稿や複雑なクエリ: 表示したい投稿数が多い場合や、複雑な条件(除外カテゴリ、特定のカスタムフィールドなど)を指定する場合、データベースへのクエリが増加し、サイトの表示速度に影響を与える可能性があります。特に、複数のショートコードを同じページで使用する場合や、サイドバーなどの常に表示されるエリアで使用する場合は注意が必要です。
- キャッシュとの兼ね合い: パフォーマンス問題を軽減するためには、キャッシュプラグインとの併用が推奨されますが、List category postsが表示する内容は動的であるため、キャッシュが適切に機能しているか確認が必要です。更新頻度の高い内容を表示する場合、キャッシュが古い情報を表示してしまう可能性もあります。
2. 設定の複雑さ:
- 豊富なオプション: List category postsは非常に多くのパラメータ(オプション)を持っており、これらを理解し適切に設定するにはある程度の学習が必要です。特に初心者の方にとっては、目的の表示を実現するために試行錯誤が必要になるかもしれません。
- ショートコードの記述ミス: ショートコードの記述を間違えると、意図しない表示になったり、エラーが発生したりすることがあります。パラメータの綴りや値、クォーテーションマークの有無など、細部に注意が必要です。
3. 他のプラグインやテーマとの競合:
- JavaScript/CSSの競合: ごく稀に、他のプラグインやテーマが使用しているJavaScriptやCSSと競合し、表示が崩れたり、機能が正常に動作しなくなったりする場合があります。これは特定の組み合わせで発生する可能性があるため、もし不具合が生じた場合は、他のプラグインを一時的に無効化して検証してみる必要があります。
- WordPressのバージョン互換性: WordPress本体やPHPのバージョンアップにより、List category postsが正常に動作しなくなる可能性があります。プラグインが定期的に更新されているか、現在のWordPressバージョンに対応しているかを確認することが重要です。
4. セキュリティとメンテナンス:
- 定期的な更新: プラグインはセキュリティホールが見つかったり、機能改善が行われたりするため、定期的に更新することが重要です。古いバージョンのまま使用し続けると、セキュリティリスクが高まる可能性があります。
- サポートの状況: プラグインの開発元が活発にサポートを提供しているかどうかも確認しておくと良いでしょう。何か問題が発生した際に、フォーラムなどで情報を得られるかどうかが異なります。
5. SEOへの影響:
- 重複コンテンツのリスク: 複数のページで同じ内容の投稿リストを表示する場合、検索エンジンから重複コンテンツとみなされる可能性があります。適切なrel=”canonical”タグの設定や、noindexタグの使用などを検討する必要があるかもしれません。
これらの注意点を理解した上で、List category postsを効果的に活用してください。もし複雑な表示要件がある場合や、パフォーマンスが懸念される場合は、カスタムコードによる実装や、より特化した別のプラグインの検討も視野に入れると良いでしょう。