Heatmap UserHeatはマウスの動きを可視化するプラグイン
Heatmap UserHeatとは
「Heatmap UserHeat」は、株式会社ユーザーローカルが提供する無料のヒートマップツール「User Heat」をWordPressサイトに簡単に導入するためのプラグインです。
ヒートマップツールとは、Webサイトに訪れたユーザーの行動を視覚的に可視化するツールで、主に以下のような情報が分かります。
- 熟読エリア(アテンションヒートマップ): ユーザーがWebページ上のどのエリアを長く見ていたか、注目していたかを色で表示します。赤が熟読されている箇所、青がほとんど見られていない箇所など、色の濃淡で注目度が分かります。
- 終了エリア(スクロールヒートマップ): ユーザーがページのどこまでスクロールして、どこで離脱したかを示します。ページの途中で離脱が多い場合、その箇所のコンテンツに問題がある可能性などを把握できます。
- クリックエリア(クリックヒートマップ): ユーザーがWebページ上のどこをクリックしたかを表示します。クリックされた回数が多いほど色が濃く表示され、意図しない場所がクリックされているなどの問題を発見できます。
- マウスムーブメント: マウスの動きを可視化することで、ユーザーがどこに注目しているか、何を追っているかを推測できます。
- 離脱エリア: ユーザーがどこでページから離れたかを示します。
Heatmap UserHeatプラグインの主な特徴
- WordPressへの簡単導入: 通常、ヒートマップツールを導入するにはサイトのソースコードにタグを埋め込む必要がありますが、このプラグインを使用すれば、WordPressの管理画面から簡単に導入できます。
- 無料利用: 月間30万PVまでは無料で利用できます。
- マルチデバイス対応: PCだけでなく、スマートフォンやタブレットからのアクセスも分析できます。
- ユーザー行動の可視化: 熟読、終了、クリックなどのヒートマップにより、ユーザーがサイト内でどのように行動しているかを直感的に把握できます。
- UI/UX改善への活用: ユーザーの行動を分析することで、コンテンツの改善、レイアウトの最適化、コンバージョン率の向上など、サイトのユーザビリティ(UI/UX)改善に役立てることができます。
利用の流れ(概要)
- UserHeatの公式サイトでアカウントを登録します。
- WordPressの管理画面から「Heatmap UserHeat」プラグインをインストールし、有効化します。
- プラグインの設定画面で、UserHeatから取得したトラッキングコードなどを設定します。
これにより、Webサイトの訪問者の行動がUserHeatによって分析され、ヒートマップとして可視化されるようになります。
無料で手軽に利用できるため、Webサイトの改善にヒートマップ分析を試してみたい方におすすめのツールです。
※最新の情報を公式ページで確認ください
Heatmap UserHeatの使い方
「Heatmap UserHeat」は、Webサイトの訪問者の行動をヒートマップで視覚的に分析できる無料のツールです。主にクリックされた場所、スクロールの深さ、マウスの動き(熟読エリア)などを可視化してくれます。
以下に、WordPressプラグイン「Heatmap UserHeat」の基本的な使い方を解説します。
1. UserHeatアカウントの作成(未登録の場合)
まず、UserHeatの公式サイトでアカウントを作成する必要があります。
- UserHeat公式サイトにアクセス: https://userheat.com/ にアクセスします。
- URLの登録: トップページにあるURL入力欄に、解析したいWordPressサイトのURLを入力し、「登録する(無料)」ボタンをクリックします。
- 基本情報の入力: メールアドレスやパスワードなどの基本情報を入力してアカウントを作成します。会社名や部署名などは必須ではない場合が多いです。
2. WordPressプラグインのインストールと有効化
次に、WordPressの管理画面でUserHeatプラグインをインストールして有効化します。
- WordPress管理画面にログイン: あなたのWordPressサイトの管理画面にログインします。
- プラグインの新規追加: 左メニューの「プラグイン」から「新規追加」をクリックします。
- プラグインの検索: 右上の検索ボックスに「userheat」と入力して検索します。
- インストールと有効化: 「UserHeat」プラグインが表示されたら、「今すぐインストール」をクリックし、インストールが完了したら「有効化」をクリックします。
3. GroupID(サイトID)の設定
プラグインを有効化したら、UserHeatで発行されたGroupID(サイトID)をWordPressプラグインに設定します。
- UserHeat管理画面でGroupIDを確認: UserHeat公式サイトにログインし、上部メニューの「解析タグ発行」をクリックします。ここに表示される「サイトID」をコピーします。
- WordPressのUserHeat設定画面へ: WordPressの管理画面の左メニューに新しく追加された「UserHeat」をクリックします。
- GroupIDの入力: 設定画面にGroupIDの入力フォームがあるので、先ほどコピーしたサイトIDを貼り付けて「登録」をクリックします。
- 設定完了: 「サイトIDを登録しました。」と表示されれば設定完了です。
4. ヒートマップの確認
設定が完了したら、あとはユーザーがあなたのWebサイトにアクセスしてデータが溜まるのを待ちます。UserHeatは、1ページあたり50~100PV程度のアクセスがあるとヒートマップレポートを生成できるようになります。
- UserHeat管理画面にログイン: UserHeat公式サイトにログインします。
- 解析結果の確認: グローバルナビゲーションの「解析結果一覧」をクリックすると、ヒートマップが作成されたページの一覧が表示されます。
- ヒートマップの表示: 見たいページのタイトルをクリックすると、そのページのヒートマップが表示されます。
- ヒートマップの種類を選択: グローバルナビゲーションの「マウス」「クリック」「熟読エリア」「終了エリア」「離脱エリア」の中から、見たいヒートマップの種類を選択して分析できます。
- クリックヒートマップ: どこがクリックされたかを可視化します。
- 熟読エリアヒートマップ: マウスの動きからユーザーがどの部分を熟読しているかを可視化します。
- スクロールヒートマップ(終了エリア): ページがどこまでスクロールされたかを可視化します。
- 離脱エリアヒートマップ: どの部分からユーザーが離脱したかを可視化します。
- マルチデバイス対応: PCだけでなく、スマートフォン版のヒートマップも確認できます。
その他の注意点
- データ蓄積の待機: 設定後、すぐにヒートマップが表示されるわけではありません。データが蓄積されるまでしばらく時間がかかります(24時間程度かかる場合もあります)。
- 表示速度への影響: ヒートマップツールはサイトにスクリプトを埋め込むため、わずかながらサイトの表示速度に影響を与える可能性があります。定期的にサイトの速度を監視することをおすすめします。
- 有料版との違い: UserHeatは無料で多くの機能が利用できますが、有料版にすることでより多くのPV数を解析できるようになるなどの制限緩和があります。
UserHeatは、無料で手軽に導入できるヒートマップツールとして非常に便利です。ユーザーの行動を視覚的に把握することで、サイト改善のヒントを得られるでしょう。
Heatmap UserHeatの注意点
WordPressプラグインHeatmap UserHeatの主な注意点を挙げます。
1. プライバシーに関する考慮事項:
- データ収集の透明性: UserHeatはユーザーの行動データを収集します。どのようなデータが収集され、どのように利用されるのかを明確にし、プライバシーポリシーに明記することが重要です。
- Cookieの利用: UserHeatはCookieを使用してユーザーを追跡する場合があります。GDPRやCCPAなどのデータ保護規制に準拠するため、Cookieの利用についてユーザーに同意を得るバナーなどを表示する必要があります。
- IPアドレスの匿名化: 可能であれば、IPアドレスの匿名化機能を活用し、個人を特定できる情報の収集を最小限に抑えることを検討してください。
2. サイトパフォーマンスへの影響:
- スクリプトの読み込み: UserHeatのスクリプトは、ウェブサイトの読み込み速度にわずかながら影響を与える可能性があります。ページの表示速度を最適化するために、スクリプトの非同期読み込みや遅延読み込みを検討してください。
- JavaScriptエラー: 他のプラグインやテーマとの競合により、JavaScriptエラーが発生する可能性があります。導入後、サイトのコンソールを確認し、エラーが出ていないか確認することが重要です。
3. データ分析の解釈と活用:
- データの量と質: データ量が少ない場合、正確な分析結果が得られないことがあります。ある程度のアクセス数があるサイトでの利用が推奨されます。
- 誤解釈の可能性: ヒートマップはあくまで視覚的なデータであり、その背後にあるユーザーの意図を正確に読み取るには、他の分析ツール(Google Analyticsなど)と組み合わせて多角的に分析することが重要です。
- 改善への繋げ方: ヒートマップで問題点が見つかったとしても、それがユーザーエクスペリエンスの向上に繋がる具体的な改善策に結びつかなければ意味がありません。A/Bテストなどを行い、改善の効果を検証することをお勧めします。
4. その他の注意点:
- 無料版と有料版の違い: UserHeatには無料版と有料版があります。無料版では機能やデータ保持期間に制限がある場合がありますので、利用目的に合わせて選択してください。
- サポート体制: 問題が発生した場合に備え、UserHeatのサポート体制やコミュニティがあるか確認しておくと良いでしょう。
- 代替ツールの検討: UserHeat以外にもヒートマップツールは多数存在します(Hotjar, Clarityなど)。目的や予算に合わせて、他のツールも比較検討してみるのも良いでしょう。
これらの注意点を理解し、適切に対処することで、WordPressプラグインHeatmap UserHeatを効果的に活用し、ウェブサイトの改善に役立てることができます。