【All in One SEO Pack】のカスタム投稿設定

All in One SEO Packのカスタム投稿

WordPressプラグイン「All in One SEO Pack」(現在は「All in One SEO」(AIOSEO)に名称変更されています)でカスタム投稿タイプの設定を行う方法についてご案内します。

All in One SEOは、デフォルトでは「投稿」と「固定ページ」にSEO設定が適用されますが、カスタム投稿タイプにも適用することで、それぞれのコンテンツタイプに合わせた詳細なSEO対策が可能になります。

カスタム投稿タイプの設定手順

  1. All in One SEOの管理画面へ移動: WordPressのダッシュボードメニューから「All in One SEO」をクリックし、「一般設定」または「検索の外観」にアクセスします。
  2. コンテンツタイプ(カスタム投稿タイプ)の有効化:
    • 「検索の外観」 または 「コンテンツタイプ」 のタブを探します。
    • カスタム投稿タイプごとにセクションが分かれているので、SEOを適用したいカスタム投稿タイプを見つけます。
    • 「検索結果に表示」が「はい」になっていることを確認します。(「いいえ」になっていると、そのカスタム投稿タイプは検索エンジンに表示されず、以下の設定も非表示になります。)
    • 「SEOを行う投稿タイプ」 または 「SEO on only these Content Types」 の項目で、対象となるカスタム投稿タイプにチェックを入れます。これにより、そのカスタム投稿タイプでAll in One SEOの機能が有効になります。
  3. 詳細設定の有効化(必要な場合):
    • 各カスタム投稿タイプのセクション内に、「詳細設定を有効化」または「Enable Advanced Options」のような項目がある場合があります。これを有効にすることで、個別の投稿やページでさらに詳細なSEO設定(カスタムタイトル、メタディスクリプションなど)が可能になります。
    • 「カスタムタイトル」にチェックを入れることで、各投稿で個別のタイトルを設定できるようになります。
  4. タイトルとディスクリプションのフォーマット設定:
    • カスタム投稿タイプのセクション内で、「SEOタイトルフォーマット」「SEO説明文フォーマット」 を設定できます。
    • ここで設定したフォーマットは、そのカスタム投稿タイプに属するすべての記事にデフォルトで適用されます。
    • ハッシュ記号(#)を入力すると、利用可能なスマートタグ(例: #post_title#site_titleなど)のリストが表示されます。これらを組み合わせて、自動生成されるタイトルやディスクリプションの形式を調整できます。
    • 各記事の編集画面で、個別にタイトルやディスクリプションを上書きすることも可能です。
  5. アーカイブページのSEO設定(必要な場合):
    • カスタム投稿タイプには、そのタイプに属する記事の一覧を表示する「アーカイブページ」が存在します。
    • アーカイブページのSEO設定は、「検索の外観」の「アーカイブ」タブから行います。
    • 対象のカスタム投稿タイプアーカイブのセクションで、タイトルとメタディスクリプションを入力します。
  6. 設定の保存: すべての設定が完了したら、ページ下部にある「変更を保存」または「Update Options」ボタンをクリックして、設定を適用します。

個別投稿/ページでの設定

上記の設定が完了すると、カスタム投稿タイプの記事編集画面の下部にAll in One SEOの設定ボックスが表示されるようになります。

  • スニペットプレビュー: 検索結果での表示がどのように見えるかを確認できます。
  • SEOタイトル: 検索結果に表示されるタイトルを個別に設定します。
  • メタディスクリプション: 検索結果に表示される説明文を個別に設定します。
  • フォーカスキーフレーズ: メインキーワードを設定し、SEO分析に役立てます。
  • スキーママークアップ: 構造化データの設定を行うことができます(AIOSEO Proの機能の場合もあります)。
  • 詳細設定: canonical URL、noindex/nofollow設定など、より詳細なSEO制御が可能です。

これらの設定を活用することで、カスタム投稿タイプのコンテンツも効果的に検索エンジンに最適化することができます。プラグインのバージョンによって画面の表示や名称が若干異なる場合がありますので、最新のAIOSEOのドキュメントも参照することをおすすめします。

利用数

WordPressプラグインのAll in One SEO(旧称:All in One SEO Pack)のアクティブインストール数は、300万以上です。

これは、WordPressの公式プラグインディレクトリの情報に基づいています。

このプラグインは、多くのプロフェッショナルやウェブサイトオーナーに利用されており、WordPressのSEO対策プラグインとして非常に人気があります。

利用料

WordPressプラグイン「All in One SEO Pack」(現在は「All in One SEO」という名称で提供されていることが多いです)には、無料版と有料版(Pro)があります。

基本的なSEO対策機能は無料版でも利用可能ですが、より高度な機能や複数サイトでの利用などを求める場合は有料版(Pro)のライセンスが必要です。

有料版の料金体系は通常、複数のプラン(ライセンス)に分かれており、公式サイトの情報(時期やキャンペーンによって変動する場合があります)に基づくと、以下のような年間料金の例が見られます。

プラン通常価格(年間)の例サイト数などの特徴
ベーシック (Basic)約 $99 /年1サイト向け、必須ツール
プラス (Plus)約 $199 /年複数サイト(例:3サイト)向け、ローカルSEOなど
プロ (Pro)約 $399 /年複数サイト(例:10サイト)向け、ビデオ・ニュースサイトマップ、リダイレクトマネージャーなど
エリート (Elite)約 $599 /年大規模なサイト数(例:100サイト)向け、クライアント管理機能など

上記の価格は通常価格の例であり、公式サイトでは割引価格が適用されていることがよくあります。 正確な最新の料金、利用できるサイト数、各プランの機能については、All in One SEOの公式サイトをご確認ください。

All in One SEO Packのカスタム投稿の注意点

カスタム投稿タイプを設定する際の注意点をいくつか挙げます。

1. カスタム投稿タイプの有効化

  • All in One SEOの設定で有効にする: カスタム投稿タイプを作成しただけでは、All in One SEO Pack(AIOSEO)のSEO設定が適用されません。「All in One SEO」>「一般設定」>「コンテンツタイプ設定」または「検索の外観」>「コンテンツタイプ」で、対象のカスタム投稿タイプにチェックを入れて有効化する必要があります。これにより、各カスタム投稿の編集画面でSEOタイトルやディスクリプションなどを設定できるようになります。

2. タイトルとディスクリプションの設定

  • 個別設定の重要性: カスタム投稿タイプでも、投稿や固定ページと同様に、各記事ごとにユニークで魅力的なSEOタイトルとメタディスクリプションを設定することが重要です。検索結果に表示されるスニペットに影響し、クリック率に直結します。
  • 自動生成と手動設定: AIOSEOでは、スマートタグを使用してタイトルやディスクリプションを自動生成する機能がありますが、必要に応じて手動で上書きし、より具体的なキーワードや魅力的な文言を含めるようにしましょう。
  • 文字数制限: タイトルは30文字前後、ディスクリプションは120文字前後を目安に、検索結果で途切れないように意識して作成しましょう。

3. Canonical URLの設定

  • 重複コンテンツの回避: カスタム投稿タイプで、同じ内容が複数のURLでアクセスできるような場合(例:アーカイブページと個別記事など)、重複コンテンツとみなされてSEO評価が分散する可能性があります。Canonical URLを設定することで、正規のURLを検索エンジンに伝え、重複コンテンツによるペナルティを回避できます。AIOSEOでは、デフォルトでCanonical URLが有効になっていることが多いですが、確認しておきましょう。

4. Noindex/Nofollowの適切な利用

  • 検索結果に表示させないページ: 検索結果に表示させたくないカスタム投稿タイプのアーカイブページや、品質の低いコンテンツを含む個別記事などには、Noindexを設定することを検討しましょう。これにより、クローラーのリソースをより重要なページに集中させることができます。
  • AIOSEOでの設定: AIOSEOの「詳細設定」や「検索の外観」>「タクソノミー」などで、特定のタクソノミー(カスタム分類)のアーカイブページや、個別の投稿タイプに対してNoindex設定が可能です。

5. XMLサイトマップへの登録

  • クローラーの誘導: カスタム投稿タイプもXMLサイトマップに含めることで、検索エンジンがサイト内のすべてのコンテンツを効率的に発見し、クロールするのを助けます。AIOSEOはXMLサイトマップを自動生成する機能があり、カスタム投稿タイプも選択して含めることができます。

6. スラッグの変更に注意

  • URLの永続性: カスタム投稿タイプのスラッグ(URLの一部になる識別子)は、一度設定したら安易に変更しないようにしましょう。変更するとURLが変わり、これまでのSEO評価がリセットされたり、既存のリンクが切れて404エラーになる可能性があります。もし変更する場合は、301リダイレクトを設定して、古いURLから新しいURLへ適切に転送するようにしましょう。

7. OGP設定(ソーシャルメディア)

  • SNSでの表示: カスタム投稿タイプでも、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアで共有された際に、適切なタイトル、画像、ディスクリプションが表示されるようにOGP(Open Graph Protocol)設定を行うことが重要です。AIOSEOのソーシャルメディア設定で、各カスタム投稿タイプについてOGPを有効にし、デフォルトの画像設定なども行っておきましょう。

8. パフォーマンスへの影響

  • プラグインの負荷: All in One SEO Pack(AIOSEO)は多機能なプラグインであり、設定項目が多いです。多くの機能を使用すると、サイトの表示速度にわずかながら影響を与える可能性もあります。必要な機能に絞って設定を行い、定期的にサイトのパフォーマンスを監視することをおすすめします。

これらの注意点を踏まえ、All in One SEO Pack(AIOSEO)のカスタム投稿設定を適切に行うことで、カスタム投稿タイプのSEO効果を最大限に引き出すことができます。

口コミ・評価

WordPressプラグイン「All in One SEO Pack」(現在は「All in One SEO (AIOSEO)」という名前で提供されています)についての口コミや評判は、概ね以下のようなものがあります。

良い点・評価されている点

  • 使いやすさ・初心者向け:
    • 初心者でも扱いやすいインターフェースで、設定が比較的簡単にできる。
    • セットアップウィザードがあり、ステップに従うだけで基本的なSEO設定ができる。
    • 1ページですべての設定が可能な直感的な構造。
  • 豊富な機能:
    • SEOタイトルの設定、メタディスクリプション、XMLサイトマップ生成など、必要なSEO機能が揃っている。
    • サイトSEO監査チェックリスト機能があり、SEO改善のための推奨事項を提示してくれる。
    • ローカルSEO、Eコマース、動画SEOなど、プロ版ではさらに高度な機能が利用可能。
    • キーワードパフォーマンスツールなどの分析機能がある。
  • サポート・ドキュメント:
    • ユーザー数が多いため、解説記事やドキュメントが豊富で見つけやすい。
    • (口コミによっては)サポート対応が良いという声もある。

懸念点・注意点

  • 動作の重さ:
    • 機能が多いため、プラグイン自体が重くなり、ページの表示速度や動作に影響を与える可能性があるという指摘があります。
    • 競合プラグインと比較して、軽量化を優先したプラグインに比べて動作が重くなる傾向があるという意見もあります。
  • 有料版の料金体系:
    • 複数サイトで利用する場合や、より高度な機能を利用するには有料版(Pro版)が必要で、他社プラグインと比較してコストがかかる場合があります。
  • 過去の脆弱性:
    • 過去にセキュリティ上の脆弱性(XSSなど)が発見されたことがありましたが、これは既に修正されています。常に最新バージョンにアップデートしておくことが重要です。

他のSEOプラグインとの比較

「Yoast SEO」や「Rank Math」、「SEO SIMPLE PACK」など、他の主要なSEOプラグインと比較されることが多く、それぞれに特徴があります。AIOSEOは機能の豊富さや使いやすさで評価されることが多い一方で、動作の軽快さでは他のプラグインが優れているという意見もあります。

結局のところ、ご自身のサイトの規模や求める機能、SEOの知識レベルによって最適なプラグインは異なります。

最新の情報や具体的な使い勝手については、WordPressのプラグインディレクトリのレビューや、専門ブログなどの新しい口コミを確認することをおすすめします。

プラグインのリスクを回避する

WordPressプラグインの利用には、ウェブサイトの機能拡張というメリットがある一方で、いくつかのセキュリティ安定性に関するリスクが伴います。

主なリスク

1. セキュリティの脆弱性

プラグインにセキュリティ上の欠陥(脆弱性)が含まれていると、それを悪用したサイバー攻撃の標的になる可能性があります。

  • 不正アクセス・サイトの改ざん:脆弱性を突かれて管理画面に不正アクセスされたり、ウェブサイトの内容が改ざんされたりします。
  • 情報漏洩:ユーザーの個人情報や機密データが盗み出されるリスクがあります。
  • マルウェア感染:悪意のあるコードやマルウェアを仕込まれ、サイト訪問者に被害が及んだり、サイトがDDoS攻撃などの犯罪の踏み台に利用されたりする可能性があります。
  • 未更新のプラグイン:開発が停止されたり、長期間更新されていないプラグインは、既知の脆弱性が修正されないまま放置され、特に危険性が高まります。

2. ウェブサイトの安定性・パフォーマンスへの影響

  • 動作の競合(コンフリクト):複数のプラグイン同士、またはWordPress本体やテーマとの相性が悪く、機能不全やレイアウトの崩れ、エラーが発生することがあります。
  • 表示速度の低下:特に多くのプラグインを導入しすぎると、ウェブサイトの読み込みに必要なリソースが増加し、表示速度が遅くなることがあります。

3. メンテナンスの手間とコスト

  • 更新の必要性:セキュリティを維持し、WordPress本体のアップデートに対応するため、プラグインも定期的に最新版へ更新する必要があります。この更新作業や、更新後に問題が発生しないかの確認(動作確認)に手間がかかります。
  • 互換性の問題:WordPress本体のメジャーアップデートや、他のプラグインの更新により、特定のプラグインが動作しなくなる互換性の問題が生じることがあります。

リスクを最小限に抑える対策

これらのリスクを避けるためには、以下の点に注意することが重要です。

  • 信頼できるソースからのみ導入するWordPress公式プラグインディレクトリなど、信頼できる提供元からのみプラグインをダウンロードし、導入前に評価やレビュー、最終更新日、インストール数などを確認しましょう。
  • 定期的な更新:WordPress本体、テーマ、そしてすべてのプラグインを常に最新の状態に保ちましょう。
  • 不要なプラグインの削除:使用していないプラグインは無効化するだけでなく、サーバーから削除しましょう。
  • 導入数を絞る:本当に必要な機能に絞り込み、プラグインの導入数は最小限に抑えましょう。

有料テーマはプラグインのリスク回避につながることがある

WordPressの有料テーマを使うことで、ある程度はプラグインのリスク回避につながることがありますが、完全にリスクを避けられるわけではありません。以下のポイントで詳しく解説します。

有料テーマで回避できるリスク

1. 基本機能がテーマに含まれている

有料テーマには、以下のような機能が最初から組み込まれていることが多いです:

  • SEO対策
  • デザインのカスタマイズ(色・フォント・レイアウト)
  • SNS連携
  • パンくずリスト
  • 目次表示
  • 広告管理
  • カスタムウィジェット

このため、追加のプラグインを入れずに済む=プラグインによるバグやセキュリティリスクを減らせます。

それでもプラグインが必要なケース

高度な機能はプラグインが必要

  • ECサイト機能(WooCommerce)
  • 多言語化(Polylang、WPML)
  • 会員制サイト(MemberPressなど)
  • バックアップやセキュリティ(UpdraftPlus、Wordfence)
  • 高速化(キャッシュ系プラグイン)

有料テーマでも、これらの機能まではカバーしきれません。つまり、信頼できるプラグイン選びは必須です。

⚠️ 注意点

リスク有料テーマでの軽減可否コメント
プラグイン間の競合内蔵機能で代用できれば回避可
セキュリティの脆弱性プラグイン削減で多少減るが、ゼロではない
アップデートによる不具合有料テーマは保守されていることが多いが、プラグインとの相性次第
サポートの欠如有料テーマはサポート付きが多く、安心感あり

結論:リスクは減らせるがゼロにはできない

  • 有料テーマで必要最低限の機能が揃えば、プラグインを減らせるのでリスク軽減につながります。
  • ただし、どうしても必要なプラグインは信頼性・更新頻度・レビューをしっかり確認して使うことが重要です。

補足アドバイス

  • テーマとプラグインの相性問題もあるため、有名なテーマ(例:SWELL、JIN:R、THE THORなど)+評判の良いプラグインの組み合わせが安心です。
  • 子テーマを使うことで、カスタマイズ時のトラブルも回避しやすくなります。

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