Site Kit by GoogleはGoogleツールを連携するプラグイン
Site Kit by Googleとは
Site Kit by GoogleはGoogleツールと連携できるWordPressプラグインです。連携させることで、WordPressの管理画面上に各ツールの測定結果を表示させることが可能になります。2019年10月31日に正式にリリースされてから、大幅に利用者数を伸ばしているプラグインです。連携させることで、WordPressの管理画面上に各ツールの測定結果を表示させることが可能になります。
「Site Kit by Google」は、Googleが提供しているWordPressの公式プラグインです。このプラグインを導入することで、WordPressの管理画面から以下の主要なGoogleサービスに関するデータや設定に簡単にアクセスできるようになります。
連携できる主なGoogleサービス:
- Googleアナリティクス: サイトへのアクセス状況やユーザーの行動を分析できます。
- Googleサーチコンソール: Google検索におけるサイトのパフォーマンスを監視し、改善点を見つけられます。
- AdSense: サイトでの広告収益を管理できます。
- PageSpeed Insights: サイトの表示速度を分析し、改善のための提案を受けられます。
- Googleタグマネージャー: サイトに設置する様々なタグを一元的に管理できます。
Site Kit by Googleを導入するメリット:
- Googleの公式ツールを一元的に管理: 複数のGoogleサービスのデータや設定をWordPressのダッシュボード内で確認・管理できるため、それぞれのツールに個別にログインする手間が省けます。
- 簡単な設定: 通常、各Googleサービスをサイトに連携させるにはコードの埋め込みが必要な場合がありますが、Site Kitを利用すれば、コードを編集することなく簡単に設定できます。
- 分かりやすいデータの表示: 各Googleサービスの重要な指標がWordPressのダッシュボード上で分かりやすく表示されます。
- Google公式の安心感: Googleが公式に提供しているプラグインであるため、信頼性が高く安心して利用できます。
WordPressでサイトを運営しており、Googleの各種ツールを利用している方にとっては、非常に便利なプラグインと言えるでしょう。
Site Kit by Googleの使い方
WordPressプラグイン「Site Kit by Google」の使い方は以下の通りです。
1. インストールと有効化:
- WordPressの管理画面から「プラグイン」>「新規追加」を選択します。
- 検索窓に「Site Kit by Google」と入力し、検索します。
- 「Site Kit by Google」プラグインを見つけたら、「今すぐインストール」をクリックし、インストール完了後に「有効化」をクリックします。
2. Site Kitのセットアップ:
- プラグインを有効化すると、管理画面の左メニューに「Site Kit」が表示されるのでクリックします。
- 「セットアップを開始」ボタンが表示されるので、クリックしてセットアップを開始します。
- 画面の指示に従って、Googleアカウントでログインし、Site Kitに必要な権限を許可します。
3. サービスの連携:
- セットアップが完了すると、Site Kitのダッシュボードが表示されます。
- ここで、Googleの各サービス(Search Console、アナリティクス、AdSenseなど)と連携設定を行います。
- 各サービスの「サービスを接続」または「セットアップ」ボタンをクリックし、画面の指示に従って連携を進めます。
4. ダッシュボードの確認:
- 連携が完了すると、Site Kitのダッシュボードで各サービスの主要なデータが確認できるようになります。
- 例えば、Search Consoleの検索パフォーマンス、アナリティクスのトラフィック状況などをWordPressの管理画面上で確認できます。
各ツールの連携方法(例):
- Googleアナリティクス:
- Site Kitの設定画面からアナリティクスの「サービスを接続」を選択します。
- Googleアカウントを選択し、権限を許可します。
- アナリティクスのアカウントとプロパティを選択して設定を完了します。
- Google Search Console:
- Site Kitの設定画面でSearch Consoleの「セットアップ」を選択します。
- Googleアカウントを選択し、権限を許可すると、自動的にサイトが認証され連携が完了します。
Site Kit by Googleの注意点
WordPressプラグイン「Site Kit by Google」は、Googleの主要なサービス(Search Console、Google Analytics、AdSense、PageSpeed Insightsなど)をWordPressダッシュボードから一元的に管理・確認できる便利なツールですが、いくつかの注意点があります。
主な注意点
- 詳細なデータ分析には不向き:
- Site Kitは各ツールの主要なデータ(概要)をまとめて表示してくれるため、手軽に状況を把握できます。
- しかし、より詳細な分析や深掘りが必要な場合は、結局それぞれのGoogleサービス(Google AnalyticsやSearch Consoleなど)の公式サイトにアクセスする必要があります。
- 特にeコマースのトラッキングやイベントトラッキングなど、高度な分析機能はSite Kitでは提供されていません。
- パフォーマンスへの影響の可能性:
- 一部のユーザーからは、Site Kitを導入した後にサイトの表示速度が低下したという報告があります。
- プラグインが追加するJavaScriptファイルが原因となることが考えられます。
- ただし、Google側もパフォーマンス改善に取り組んでおり、Site Kit自体のコードが直接的な大きな原因ではないという見解もあります。他のプラグインとの競合が原因である可能性も示唆されています。
- AdSense機能の制限:
- AdSenseを連携した場合、Site Kitは基本的に「自動広告」の設定に限定されます。
- 手動で広告ユニットを配置したり、表示を細かくカスタマイズしたい場合には、Site Kitでは不十分であり、直接AdSenseの管理画面で設定する必要があります。
- 日本語対応の限界:
- プラグイン自体は日本語化されていますが、一部のメッセージや専門用語が英語で表示されることがあります。
- 完全に日本語で利用したい場合、Google翻訳などのツールを併用する必要があるかもしれません。
- 二重計測の可能性:
- すでにGoogle Analyticsのトラッキングコードなどを手動でWordPressに設置している場合、Site Kitを導入すると二重に計測されてしまう可能性があります。
- Site Kitを導入する際は、既存のトラッキングコードを削除するか、重複しないように注意が必要です。Googleタグマネージャーを利用している場合も同様です。
- 機能の廃止・変更:
- Google Optimizeのように、Site Kitで連携できたサービスが廃止になるケースもあります(Google Optimizeは2023年9月30日にサポート終了)。
- 連携しているサービス自体の変更や廃止には注意が必要です。
- エラーや接続の問題:
- まれに、Site Kitのセットアップ時や利用中にGoogleアカウントとの接続エラーが発生する場合があります。
- キャッシュプラグインやファイアウォールの設定、WordPressのサイトアドレスとWordPressアドレスの不一致などが原因となることがあります。
Site Kitが向いているケース
- WordPressダッシュボードで、サイトの基本的なトラフィック、検索パフォーマンス、収益の概要を簡単に確認したい初心者ユーザー。
- 各Googleサービスへのアクセスを効率化したい場合。
Site Kitが向かないケース
- Google AnalyticsやSearch Consoleの詳細なレポートを頻繁に確認する上級ユーザー。
- サイトの表示速度を最大限に重視し、極力プラグインを減らしたい場合。
- AdSenseの広告表示を細かくコントロールしたい場合。
結論として、Site Kit by Googleは手軽にGoogleサービスとWordPressを連携できる便利なプラグインですが、提供される情報が概要に留まる点や、パフォーマンスへの影響、AdSense機能の制限などの注意点を理解した上で利用することが重要です。より詳細な分析やカスタマイズが必要な場合は、各Googleサービスを直接利用したり、他の専門的なプラグインを検討することも視野に入れると良いでしょう。
プラグインのリスクを回避する

WordPressプラグインの利用には、ウェブサイトの機能拡張というメリットがある一方で、いくつかのセキュリティや安定性に関するリスクが伴います。
主なリスク
1. セキュリティの脆弱性
プラグインにセキュリティ上の欠陥(脆弱性)が含まれていると、それを悪用したサイバー攻撃の標的になる可能性があります。
- 不正アクセス・サイトの改ざん:脆弱性を突かれて管理画面に不正アクセスされたり、ウェブサイトの内容が改ざんされたりします。
- 情報漏洩:ユーザーの個人情報や機密データが盗み出されるリスクがあります。
- マルウェア感染:悪意のあるコードやマルウェアを仕込まれ、サイト訪問者に被害が及んだり、サイトがDDoS攻撃などの犯罪の踏み台に利用されたりする可能性があります。
- 未更新のプラグイン:開発が停止されたり、長期間更新されていないプラグインは、既知の脆弱性が修正されないまま放置され、特に危険性が高まります。
2. ウェブサイトの安定性・パフォーマンスへの影響
- 動作の競合(コンフリクト):複数のプラグイン同士、またはWordPress本体やテーマとの相性が悪く、機能不全やレイアウトの崩れ、エラーが発生することがあります。
- 表示速度の低下:特に多くのプラグインを導入しすぎると、ウェブサイトの読み込みに必要なリソースが増加し、表示速度が遅くなることがあります。
3. メンテナンスの手間とコスト
- 更新の必要性:セキュリティを維持し、WordPress本体のアップデートに対応するため、プラグインも定期的に最新版へ更新する必要があります。この更新作業や、更新後に問題が発生しないかの確認(動作確認)に手間がかかります。
- 互換性の問題:WordPress本体のメジャーアップデートや、他のプラグインの更新により、特定のプラグインが動作しなくなる互換性の問題が生じることがあります。
リスクを最小限に抑える対策
これらのリスクを避けるためには、以下の点に注意することが重要です。
- 信頼できるソースからのみ導入する:WordPress公式プラグインディレクトリなど、信頼できる提供元からのみプラグインをダウンロードし、導入前に評価やレビュー、最終更新日、インストール数などを確認しましょう。
- 定期的な更新:WordPress本体、テーマ、そしてすべてのプラグインを常に最新の状態に保ちましょう。
- 不要なプラグインの削除:使用していないプラグインは無効化するだけでなく、サーバーから削除しましょう。
- 導入数を絞る:本当に必要な機能に絞り込み、プラグインの導入数は最小限に抑えましょう。
有料テーマはプラグインのリスク回避につながることがある
WordPressの有料テーマを使うことで、ある程度はプラグインのリスク回避につながることがありますが、完全にリスクを避けられるわけではありません。以下のポイントで詳しく解説します。
有料テーマで回避できるリスク
1. 基本機能がテーマに含まれている
有料テーマには、以下のような機能が最初から組み込まれていることが多いです:
- SEO対策
- デザインのカスタマイズ(色・フォント・レイアウト)
- SNS連携
- パンくずリスト
- 目次表示
- 広告管理
- カスタムウィジェット
このため、追加のプラグインを入れずに済む=プラグインによるバグやセキュリティリスクを減らせます。
それでもプラグインが必要なケース
高度な機能はプラグインが必要
- ECサイト機能(WooCommerce)
- 多言語化(Polylang、WPML)
- 会員制サイト(MemberPressなど)
- バックアップやセキュリティ(UpdraftPlus、Wordfence)
- 高速化(キャッシュ系プラグイン)
有料テーマでも、これらの機能まではカバーしきれません。つまり、信頼できるプラグイン選びは必須です。
⚠️ 注意点
リスク | 有料テーマでの軽減可否 | コメント |
---|---|---|
プラグイン間の競合 | △ | 内蔵機能で代用できれば回避可 |
セキュリティの脆弱性 | △ | プラグイン削減で多少減るが、ゼロではない |
アップデートによる不具合 | △ | 有料テーマは保守されていることが多いが、プラグインとの相性次第 |
サポートの欠如 | ◯ | 有料テーマはサポート付きが多く、安心感あり |
結論:リスクは減らせるがゼロにはできない
- 有料テーマで必要最低限の機能が揃えば、プラグインを減らせるのでリスク軽減につながります。
- ただし、どうしても必要なプラグインは信頼性・更新頻度・レビューをしっかり確認して使うことが重要です。
補足アドバイス
- テーマとプラグインの相性問題もあるため、有名なテーマ(例:SWELL、JIN:R、THE THORなど)+評判の良いプラグインの組み合わせが安心です。
- 子テーマを使うことで、カスタマイズ時のトラブルも回避しやすくなります。
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