Tag Widgetはタグをリスト表示するプラグイン
Tag Widgetとは
「Tag Widget」の主な役割は、WordPressのデフォルト機能であるタグクラウドウィジェットを、より高度にカスタマイズしたり、拡張された機能を持たせたりすることにあります。
主な機能と役割
「Tag Widget」系のプラグインが提供する一般的な機能と、その背景にあるWordPressのデフォルト機能について説明します。
1. タグクラウドウィジェットの強化・代替
- デフォルトの「タグクラウド」: WordPressには、標準でタグクラウドウィジェットが搭載されています。これは、ブログ記事に付けられたタグを一覧表示する機能で、タグの利用頻度に応じて文字の大きさを変える(クラウド状に表示する)ことができます。
- プラグインの拡張: 「Tag Widget」系のプラグイン(例: Ultimate Tag Cloud Widget、Cool Tag Cloudなど)は、このデフォルトのタグクラウドを置き換えたり、より柔軟な設定を可能にします。
- デザインカスタマイズ: タグのサイズ、色、フォント、表示形式(リスト形式、クラウド形式など)を細かく設定できます。
- 表示条件の設定: 特定のカテゴリーや投稿者、タクソノミー(カスタム分類)に絞ってタグを表示できます。
- SEO対策: タグの並び順(名前順、頻度順など)や表示数などを制御し、ユーザーの回遊率向上やSEO効果を狙うことができます。
2. ソーシャルメディアタグの埋め込み (Tagembedなど)
一部のプラグイン(例: Tagembedなどの名称を持つもの)は、単なるWordPressの投稿タグではなく、InstagramやTwitterなどのソーシャルメディアのハッシュタグ(#タグ)付きフィードを収集し、WordPressサイトにウィジェットとして埋め込む機能を提供します。
- これは、サイトにリアルタイムなソーシャルコンテンツを表示し、エンゲージメントを高めることを目的としています。
ユーザーにとってのメリット
サイトに「Tag Widget」系のプラグインを導入するメリットは以下の通りです。
- ナビゲーションの改善: 読者が興味のあるキーワード(タグ)から、関連する他の記事へ簡単にたどり着けるようになり、サイトの回遊率が向上します。
- デザイン性の向上: デフォルトのタグ表示よりも洗練された、サイトのデザインに合った見た目にカスタマイズできます。
- 整理整頓: タグをグループ分けして表示できるプラグインもあり、タグが増えすぎたサイトの整理整頓に役立ちます。
利用目的によって最適なプラグインは異なりますので、ご自身のサイトのニーズに合わせて、より具体的なプラグイン名を検索してみると良いでしょう。
Tag Widgetの使い方
Tag WidgetはWordPressのデフォルトのタグクラウドウィジェットを拡張し、より詳細なカスタマイズオプションを提供するプラグインです。主な機能としては、タグの表示順序、表示数、フォントサイズ、色などを細かく設定できる点が挙げられます。
以下にTag Widgetの基本的な使い方を説明します。
1. プラグインのインストールと有効化
- WordPressの管理画面にログインします。
- 左メニューの「プラグイン」>「新規追加」をクリックします。
- 検索ボックスに「Tag Widget」と入力し、検索します。
- 「Tag Widget」プラグインを見つけたら、「今すぐインストール」をクリックし、インストールが完了したら「有効化」をクリックします。
2. ウィジェットの設置
- WordPressの管理画面の左メニューから「外観」>「ウィジェット」をクリックします。
- 利用できるウィジェットの中から「Tag Widget」を探します。
- 「Tag Widget」をサイドバーやフッターなど、表示したいウィジェットエリアにドラッグ&ドロップします。
3. Tag Widgetの設定
ウィジェットエリアにTag Widgetを設置すると、設定項目が表示されます。ここでは、主な設定項目について説明します。
- タイトル (Title): ウィジェットのタイトルを設定します。例:「人気のタグ」「タグクラウド」など。
- タクソノミー (Taxonomy): 表示するタクソノミーを選択します。通常は「タグ (Tags)」を選択しますが、カスタムタクソノミーも選択できます。
- 表示順序 (Order By): タグの表示順序を設定します。
- 名前 (Name): タグの名前順(アルファベット順またはあいうえお順)
- カウント (Count): タグの投稿数が多い順
- ID (ID): タグのID順
- ランダム (Random): ランダムな順序
- 昇順/降順 (Order): 「昇順 (Ascending)」または「降順 (Descending)」を選択します。
- 表示数 (Number of Tags): 表示するタグの最大数を設定します。
- 最小フォントサイズ (Minimum Font Size): 最も使用頻度の低いタグのフォントサイズを設定します(ピクセル単位)。
- 最大フォントサイズ (Maximum Font Size): 最も使用頻度の高いタグのフォントサイズを設定します(ピクセル単位)。
- フォントサイズ単位 (Font Size Unit): フォントサイズの単位を「px」「em」「%」から選択します。
- 表示方法 (Format): タグの表示方法を選択します。
- クラウド (Cloud): デフォルトのタグクラウド形式(フォントサイズに差がある)
- リスト (List): リスト形式で表示
- タグを非表示にする (Exclude Tags): 表示したくないタグのIDをカンマ区切りで入力します。
- 投稿数が0のタグを非表示にする (Hide empty tags): 投稿に紐付けられていないタグを表示しない場合にチェックを入れます。
- CSSクラス (CSS Class): カスタムCSSを適用したい場合に、CSSクラス名を入力します。
これらの設定を調整し、希望する表示になるようにカスタマイズしてください。設定を変更したら、必ず「保存」ボタンをクリックして変更を適用します。
4. 高度な設定(必要に応じて)
Tag Widgetには、上記以外にも細かい設定項目がある場合があります。バージョンによって異なりますが、以下のような設定も利用できる可能性があります。
- 色の設定: タグのテキスト色や背景色を設定できる場合があります。
- カスタムHTML: タグのリストの前後に追加するHTMLを設定できる場合があります。
これらの設定は、ウィジェットの設定画面で確認し、必要に応じて調整してください。
まとめ
Tag Widgetは、WordPressのタグ表示を柔軟にカスタマイズできる便利なプラグインです。デフォルトのタグクラウドでは物足りないと感じる場合に、ぜひ試してみてください。設定項目を一つずつ確認しながら、あなたのサイトに合ったタグ表示を実現しましょう。
Tag Widget(タグクラウド)の主なデメリット
1. サイトの視認性・ユーザビリティの低下
- ごちゃごちゃした印象を与える タグを多く表示しすぎると、サイドバーなどのウィジェットエリアが情報過多になり、本来見てほしいメインコンテンツから読者の注意が逸れてしまう可能性があります。
- モバイルでの表示崩れや見づらさ PCでは適切に見えても、スマートフォンなどのモバイル環境ではウィジェットの表示位置が変わり(例えばサイドバーの内容がコンテンツの下部に移動する)、タグの量が多すぎると画面が長くなりすぎて見づらくなることがあります。
- 同じコンテンツの繰り返し表示 ウィジェットは基本的にどのページでも同じ内容が表示されるため、訪問者が興味のないタグを何度も見せられることになり、読者満足度が低下する可能性があります。
2. サイトパフォーマンスへの影響
- サイトが重くなる可能性 ウィジェットはサイトの読み込み時に追加で処理を必要とします。ウィジェットを過剰に増やしすぎると、サイト全体の表示速度が遅くなり、読者の離脱につながる恐れがあります。
3. SEO上の懸念点
- キーワードスタッフィングと見なされるリスク 極端に多くのタグを詰め込みすぎると、検索エンジンにキーワードスタッフィング(キーワードの詰め込みすぎ)と見なされ、SEO上の評価にマイナス影響を与える可能性があります。
- 重複コンテンツの発生 似たようなキーワードでタグを設定すると、内容が類似したタグページが多数作成され、検索エンジンから重複コンテンツと判断されたり、「質の低いディレクトリ」と見なされたりして、SEO評価を下げる原因となることがあります。
4. タグ管理の手間
- タグ付け・管理に手間がかかる タグクラウドを適切に機能させるには、個々の投稿記事に適切なタグを都度設定し、表記ゆれ(例:「プラグイン」と「ぷらぐいん」)がないかを確認・管理する手間が生じます。タグが増えるほど、この管理コストは増加します。
まとめ
タグウィジェットは便利ですが、数を絞り、サイトのテーマやコンテンツと関連性の高いタグだけを選んで表示することが、デメリットを最小限に抑えるための鍵となります。
ご自身のサイトの目的や、読者が求めている情報への導線として本当にタグウィジェットが最適かどうかを検討してみてください。
有料テーマの「タグ」機能一覧
| テーマ名 | 投稿タグ (タクソノミー) の機能 |
| RE:DIVER(リダイバー) | 投稿ページにカテゴリーとタグが連なって表示される。 |
| GOLD BLOG(ゴールドブログ) | タグアーカイブのレイアウトをカスタマイザーでカテゴリーや著者などと個別に設定できる。 |
| THE THOR(ザ・トール) | カテゴリ・タグアーカイブページでも個別にtitle・meta descriptionのSEO設定が可能。 |
| Emanon(エマノン) | 投稿ページや固定ページに、公開日・更新日などの投稿タグ(表示・非表示)を設定できる。 |
| LIQUID PRESS(リキッドプレス) | 特定のタグのスラッグを指定して、ウィジェットで固定表示する記事を選択可能。 |
| STORK SE(ストークSE) | カテゴリーページやタグページにもプリセットパターンを挿入できるオプションがある。 |
| GOLD MEDIA(ゴールドメディア) | 投稿タグ自体の情報は見当たらず。 |
補足事項
- タクソノミーとしての「タグ」は、WordPressの標準機能として記事の内容を補足的に分類するために存在します。上記の表で「投稿タグ」として記載した機能は、そのタグやタグアーカイブページに対するテーマ独自の表示・設定拡張機能です。
- 「特徴的な『タグ』関連機能」には、アフィリエイト広告などのコードを指す技術的な「タグ (HTML/Script Tag)」の管理機能や、SEOのための
<title>や<meta>といったHTMLの「タグ」の設定機能が含まれています。テーマによっては、このタグ管理機能が非常に強化されています(例: THE THOR)。




