Post Type Switcherは投稿タイプを変更するプラグイン
Post Type Switcherとは
「Post Type Switcher」は、WordPressの投稿タイプを後から簡単に変更できる便利なプラグインです。
通常、WordPressで記事を作成する際に「投稿」として作成したものを「固定ページ」に変更したり、逆に「固定ページ」として作成したものを「投稿」に変更したりする機能は標準では備わっていません。また、カスタム投稿タイプを作成した場合に、既存の投稿や固定ページをそのカスタム投稿タイプに変換したい、あるいはカスタム投稿タイプ同士で変換したいといったニーズも出てきます。
Post Type Switcherを導入することで、これらの作業を非常に簡単に行うことができます。
Post Type Switcherでできること
- 投稿、固定ページ、カスタム投稿タイプを相互に変換: 誤って別の投稿タイプで作成してしまった記事を、正しい投稿タイプに修正できます。例えば、「お知らせ」をカスタム投稿タイプで管理することにした場合、これまで「投稿」として作成していたお知らせ記事を、一括または個別にカスタム投稿タイプに変換できます。
- 個別記事の変更: 投稿編集画面の右側にある「公開」ボックス(ブロックエディタの場合は「投稿」パネル)内に「投稿タイプ」のドロップダウンメニューが追加され、そこから変更したい投稿タイプを選択し、更新ボタンを押すだけで変更が可能です。
- 複数記事の一括変更: 投稿一覧画面から複数の記事を選択し、「一括操作」で「編集」を選択することで、まとめて投稿タイプを変更できます。
- URLスラッグや投稿IDの引き継ぎ: 投稿タイプを変更しても、元の記事のURLスラッグや投稿IDは引き継がれるため、SEOへの影響を最小限に抑えることができます。
- 設定不要: プラグインをインストールして有効化するだけで、すぐに利用できます。特別な設定はほとんど必要ありません。
- ブロックエディタ(Gutenberg)対応: 最新のブロックエディタにも対応しており、スムーズに操作できます。
利用シーンの例
- ブログ記事として書いたものを、後から「お知らせ」などのカスタム投稿タイプに分類したい場合。
- 間違って「固定ページ」で作成してしまった記事を「投稿」に戻したい場合。
- Webサイトの構成を変更する際に、既存コンテンツの投稿タイプを整理したい場合。
注意点
- 便利なプラグインですが、万が一に備えて、使用前には必ずWordPressサイトのバックアップを取ることを推奨します。
- アタッチメント(メディアファイル)の投稿タイプへの変換は、バージョンによってはサポートされていない場合があります。
Post Type Switcherは、WordPressでのコンテンツ管理をより柔軟かつ効率的に行うための、非常に有用なプラグインと言えるでしょう。
※最新の情報を公式ページで確認ください
Post Type Switcherの使い方
「Post Type Switcher」は、既存の投稿や固定ページ、カスタム投稿タイプを、他の投稿タイプに簡単に変更できる非常に便利なプラグインです。
基本的な使い方と特徴は以下の通りです。
Post Type Switcherの特長
- インストールしてすぐに使える: 面倒な設定は一切不要です。インストールして有効化するだけで機能します。
- 投稿、固定ページ、カスタム投稿タイプ間の変更が容易: 記事作成後に、「これは投稿ではなく固定ページにすべきだった」「カスタム投稿タイプに分類したい」といった場合でも、簡単に変更できます。
- 投稿IDやスラッグの引き継ぎ: 投稿タイプを変更しても、記事のIDやスラッグ(URLの一部)は維持されるため、既存のリンクが壊れる心配がありません。
- プラグイン停止後も影響なし: 一度投稿タイプを変更してしまえば、Post Type Switcherプラグインを停止・削除しても、変更された投稿タイプはそのまま維持されます。
Post Type Switcherの使い方
- インストールと有効化
- WordPress管理画面の「プラグイン」>「新規追加」に進みます。
- 検索窓に「Post Type Switcher」と入力し、検索結果に表示されるプラグインをインストールして有効化します。
- 個別の投稿タイプ変更
- 投稿タイプを変更したい記事の編集画面を開きます。
- (通常)右側の「公開」ボックスの中に、「投稿タイプ」というドロップダウンメニューが追加されています。
- このドロップダウンメニューから、変更したい投稿タイプ(例:投稿、固定ページ、カスタム投稿タイプなど)を選択します。
- 選択すると、確認メッセージが表示されるので「OK」をクリックします。
- 最後に、編集画面上部の「更新」ボタンをクリックして変更を保存します。
- これにより、記事の投稿タイプが変更されます。変更先の投稿タイプの一覧ページで記事が移行していることを確認できます。
- クイック編集からの変更(一部のテーマや設定では表示されない場合があります)
- 投稿や固定ページの一覧画面で、変更したい記事にカーソルを合わせると表示される「クイック編集」をクリックします。
- クイック編集の項目の中に「投稿タイプ」のドロップダウンメニューが表示されるので、ここから変更することも可能です。
注意事項
- 投稿タイプを変更した場合、変更先の投稿タイプで設定されているカテゴリーやタグなどの分類が適用されることがあります。必要に応じて、カテゴリーやタグの再設定を行ってください。
- カスタム投稿タイプに変更した場合、そのカスタム投稿タイプに紐付くカスタム分類(タクソノミー)が選択できるようになります。
Post Type Switcherは、コンテンツの整理やサイト構造の見直しに非常に役立つプラグインです。ぜひ活用してみてください。
Post Type Switcherの注意点
「Post Type Switcher」は、投稿タイプを簡単に変更できる便利なツールですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。
1. データの整合性に関する注意点
- カスタムフィールドとの関連性: 変更後の投稿タイプに、変更前の投稿タイプで使用していたカスタムフィールドが定義されていない場合、そのカスタムフィールドのデータは表示されなくなる可能性があります。データ自体はデータベースに残るものの、編集画面やフロントエンドでアクセスできなくなることが多いです。
- タクソノミー(カテゴリー・タグなど)との関連性: 特定の投稿タイプにのみ関連付けられているカスタムタクソノミーがある場合、投稿タイプを変更すると、その投稿に割り当てられていたターム(カテゴリーやタグなど)との関連性が失われる可能性があります。
- テーマや他のプラグインとの互換性: 使用しているテーマや他のプラグインが特定の投稿タイプに依存している場合、投稿タイプを変更することで表示が崩れたり、機能が正常に動作しなくなる可能性があります。例えば、ある投稿タイプ専用のテンプレートファイルが適用されなくなったり、特定の投稿タイプを対象としたクエリが機能しなくなる、といったことが考えられます。
2. パーマリンクに関する注意点
- パーマリンクの変更: 投稿タイプを変更すると、パーマリンクの構造が変わる可能性があります。特に、投稿タイプ名がパーマリンクに含まれる設定になっている場合、旧URLは無効になります。
- リダイレクトの設定: パーマリンクが変更される場合は、SEOへの影響を最小限に抑えるため、旧URLから新URLへの301リダイレクトを設定することを強く推奨します。これにより、検索エンジンからの評価やブックマークなどが失われるのを防ぎます。リダイレクトプラグインや.htaccessファイルで設定できます。
3. その他
- バックアップの取得: 投稿タイプを変更する前に、必ずデータベースとファイルのフルバックアップを取得してください。万が一問題が発生した場合でも、元に戻すことができます。
- テスト環境での確認: 本番環境でいきなり変更を行うのではなく、まずはステージング環境やローカル環境などのテスト環境で十分に動作確認を行うことをお勧めします。
- 個別の投稿単位での変更: Post Type Switcherは、個々の投稿の編集画面から投稿タイプを変更するプラグインです。一括で大量の投稿タイプを変更するような機能は基本的にありません。大量に処理したい場合は、他の方法(例:WP-CLIやデータベースの直接操作など)を検討する必要がありますが、その際はさらに慎重な作業が求められます。
- 更新とサポート: プラグインが定期的に更新され、開発が活発に行われているか確認することも重要です。古いプラグインはセキュリティリスクや互換性の問題を引き起こす可能性があります。
これらの注意点を理解した上で、Post Type Switcherを慎重に使用することで、安全かつ効果的に投稿タイプを変更することができます。