JIN:Rは広告管理機能やアフィリエイトタグ管理で収益化に強い有料テーマ
WordPressテーマの「JIN:R」は、人気のWordPressテーマ「JIN」の後継モデルとして2022年にリリースされた有料テーマです。
ブログ初心者でも直感的な操作で、おしゃれで洗練されたデザインのサイトを簡単に作れることをコンセプトに開発されています。
「JIN:R」の主なセールスポイントは、「初心者でも簡単にプロ並みのデザインを実現できること」と「収益化やSEOに強い機能が充実していること」です。
複数の「デザインプリセット(デモサイト)」が用意されており、クリック一つでプロが作ったような洗練されたデザイン・レイアウトをサイトに適用できます。
JIN:Rの主な特徴
- 初心者でも簡単におしゃれなサイト構築:
- デザインプリセット(デモサイト)が豊富に用意されており、クリック一つでプロ並みのデザインを適用できます。
- デザインの知識がなくても、直感的な操作でサイトを構築できます。
- Gutenberg(ブロックエディター)に完全対応:
- 新しいWordPressのエディターに最適化されており、専用のオリジナルブロックが充実しています(19種類以上)。
- 収益化に強い機能:
- CTA(Call to Action)エリアが充実しており、収益化に有利な設計です。
- 広告管理機能やアフィリエイトタグ管理メニューもあります。
- カテゴリーごとに広告を切り替えられる機能もあります。
- SEO対策:
- 内部SEO対策がしっかりとなされており、難しい設定なしでSEOに強いサイトが作れます。
- 表示速度も旧テーマJINより速くなっています。
- カスタマイズ性:
- ブログだけでなく、小規模なホームページやサイト型の構成にも対応しやすい機能が搭載されています(リッチメニュー、記事リストなど)。
「JIN」と「JIN:R」の違いは、主にブロックエディターへの完全対応と、それによるデザイン・機能性の強化、そして表示速度の向上が挙げられます。
料金
WordPressテーマ「JIN:R」の料金は、19,800円(税込)です。
これは買い切り型の料金で、月額や年額などの維持費はかかりません。
なお、以前のテーマ「JIN」のユーザーには、優待割引が適用され、14,800円(税込)で購入できる場合があります。 また、レンタルサーバーの「ConoHa WING」を通じて購入する場合、割引価格が適用されることがあります(例: 18,800円)。
複数サイトでの利用(自身所有サイト)も可能です。
利用数
WordPressテーマ「JIN:R」の具体的な利用数(販売数やアクティブユーザー数など)については、公式に公表されている正確なデータを見つけることは困難でした。
ただし、検索結果から以下の情報が確認できました:
- ライセンスについて: 1回の購入で、購入者ご自身の所有する複数サイトに利用可能であると、公式サイトに明記されています。
もし「利用数」が「複数のサイトで使えるのか」という意味であれば、はい、購入者自身の所有サイトであれば複数利用可能です。
JIN:Rは人気のWordPressテーマ「JIN」の後継テーマであり、その人気から多くのブロガーやサイト運営者に利用されていると推測されますが、正確な数字は販売元であるひつじ・TANEからの発表を待つ必要があります。
JIN:Rの使い方
WordPressテーマ「JIN:R」の使い方は、大きく分けて導入・初期設定とサイトのカスタマイズ・記事作成のステップがあります。特に、豊富なデザインプリセット(デモサイト)を活用することで、初心者でも簡単にプロのようなデザインのサイトを作成できるのが特徴です。
1. 導入と初期設定
まず、テーマをWordPressに導入し、基本的な設定を行います。
テーマのインストールと有効化
- JIN:Rの購入とダウンロード: 公式サイトで購入し、メールで届く案内に従ってテーマファイル(
jinr.zipとjinr-child.zip)をダウンロードします。 - WordPressへのログイン: WordPressのダッシュボードにログインします。
- テーマのインストール:
- 「外観」 → 「テーマ」 → 「新規追加」 をクリック。
- 「テーマのアップロード」 から、ダウンロードした親テーマ(
jinr.zip)をアップロードしインストールします(この時点では有効化しない)。 - 同様に子テーマ(
jinr-child.zip)をアップロードしインストールします。
- 子テーマの有効化: インストールした子テーマ(
JIN:R child)を有効化します。これにより、テーマをアップデートしてもカスタマイズが上書きされるのを防げます。
デザインのインポート(デモサイトの利用)
JIN:Rの大きな特徴の一つが、用意されたデザインプリセット(デモサイト)をワンクリックで導入できる機能です。
- 「カスタマイズ」 → 「デザインプリセット」 に進みます。
- 好きなデザインを選び、「インポート」 ボタンを押します。
- これで、選んだデモサイトのデザインがあなたのサイトに適用されます。あとは、記事や画像、テキストを自分のコンテンツに置き換えていくだけでサイトが完成します。
2. サイトのカスタマイズ
サイト全体の見た目や機能を設定します。これらの設定の多くは「外観」 → 「カスタマイズ」 から行います。
- 色(テーマカラー・背景色・文字色)の変更: 「カラー設定」 でサイトの印象をガラッと変えることができます。
- ロゴの設定: 「サイトデザイン設定」 の「ロゴ設定」 で、オリジナルのロゴ画像をアップロードできます。
- メニューの設定: 「メニュー」 で、グローバルナビゲーションやフッターメニューなどを設定します。スマホメニューも細かく組むことが可能です。
- SNS設定(OGPなど): 「SNS登録 / シェア設定」 で、トップページがSNSでシェアされた時の画像(OGP画像)などを設定します。
- 吹き出し(キャラクター)の設定: 記事内で使用する吹き出しのキャラクターをあらかじめ登録できます。
3. 記事作成と独自ブロックの活用
JIN:Rには、記事の装飾やデザインを簡単にするための独自ブロックが多数用意されています。
記事作成を助ける機能
- デザイン見本帳: 公式でデザイン済みのパターン一覧が用意されており、これをコピー&ペーストして記事内で活用できます。
- 独自ブロック:
- 吹き出し: 登録したキャラクターを呼び出し、会話形式のコンテンツを簡単に作成できます。
- ボタン: 多彩なデザインのボタンを挿入し、特定のページへの誘導(CTA)に使えます。
- 記事リスト: 新着順、カテゴリー別、PV順など、表示方法を選べる記事一覧を挿入できます。
- リッチメニュー: 画像付きのギャラリーのようなメニューを簡単に作成できます。
- 他にも、ボックスやマーカー、ランキング表示など、多くのブロックが用意されています。
アイキャッチ画像の自動生成
ブログ記事を書き終えた後、ボタンをクリックするだけで、記事の内容に基づいたアイキャッチ画像を自動生成してくれる機能もあります。
これらの機能を活用することで、コーディングの知識がなくても、デザイン性が高く、機能的なWordPressサイトを構築・運営できます。まずは、デザインプリセットをインポートし、次に「カスタマイズ」から色やロゴを設定し、記事を書いていくのがスムーズな進め方です。
収益化機能
WordPressテーマ「JIN:R」の収益化機能は、アフィリエイトやアドセンスに依存しない、独自のコンテンツ販売を可能にする点が大きな特徴です。
特に注目すべきは、テーマに標準搭載されている「有料コンテンツ」ブロックです。
JIN:Rの主な収益化機能
1. 有料コンテンツ販売機能
JIN:Rは、記事の一部や全体、動画などのオリジナルコンテンツを販売できる機能を持っています。これは国内のWordPressテーマでは珍しい、独自の機能です。
- 有料記事の作成: 記事の途中から有料エリアとして設定し、「記事の続き」を有料で販売できます。
- 動画講座などの販売: 動画などのコンテンツ販売にも活用できます。
- 複数記事の解放: 1回の購入で、複数の記事を閲覧可能にする設定もできます。
- 決済連携: オンライン決済サービスStripeと連携することで、決済機能を簡単に導入できます。
- 販売手数料: Stripeの手数料(通常3.6%)のみで、JIN:R運営側への仲介手数料はかかりません。
この機能により、アフィリエイト案件がない分野でも収益化を目指したり、自身の専門知識やコンテンツを直接販売して大幅な売上アップを狙うことが可能です。
2. CTAエリアの充実
収益化の基本であるアフィリエイトや商品紹介を有利に進めるための機能も充実しています。
- CTA(Call to Action)エリアの強化: 記事の最後や途中に設置する、商品購入やサービス申し込みを促すエリアのデザインや設置がしやすくなっています。
- ランキング/CTAのひな型: 初心者でも簡単に、魅力的なCTAエリアを作成できるデザイン見本帳が用意されています。
3. アフィリエイト広告の管理機能(独自機能)
アフィリエイトタグの管理にも独自の機能があります。
- アフィリエイト広告の一元管理: 複数のアフィリエイトコードを登録・一元管理できます。
- 表示設定の柔軟性: 登録した広告を全記事に表示したり、カテゴリーごとに表示内容を変更したりする設定が可能です。
まとめると、JIN:Rは従来のブログ収益化(アドセンス・アフィリエイト)をサポートしつつ、有料コンテンツ販売という新たな収益の柱を立てたい方に特に適したテーマと言えます。
有料コンテンツの販売を検討されている場合、JIN:Rの公式サイトで、販売に関する規定やStripeとの連携方法について確認されることをおすすめします。
メリットとデメリット
WordPressテーマ「JIN:R」のメリットとデメリットについて、一般的な評判や情報に基づいた内容をまとめます。
メリット
- デザイン性・操作性
- 初心者でも簡単におしゃれなサイトが作れる: デモサイトのクオリティが高く、デザインプリセットを利用することで簡単にプロ並みのサイトを構築できます。
- やわらかい、女性的なデザイン: 他テーマと比較して、かわいらしい・優しい雰囲気のデザインが得意です。
- 直感的な操作と専用ブロック: ブロックエディタ(Gutenberg)に完全対応しており、便利な専用ブロックが充実しているため、直感的な操作で記事作成やカスタマイズが可能です。
- 機能面
- 収益化に強い機能: CTAエリアの充実や、国内テーマでは珍しい有料コンテンツ販売機能(noteのような形式)が標準で備わっています。
- カスタマイズ性が高い: 前身の「JIN」と比べても高機能で、サイト型デザインにも向いたカスタマイズ性の高さがあります。
- マニュアルとサポートの充実: 公式マニュアルが丁寧で分かりやすく、購入者限定のブログコミュニティに参加できるサポート体制があります。
- 複数サイトでの利用可能: 一度ライセンスを購入すれば、複数のサイトにテーマを適用できます。
デメリット
- 価格設定
- 料金がやや高額: 他の人気テーマと比較して価格設定が高めであるという意見が見られます。
- 機能と使い勝手
- 独自ブロックの種類・機能が弱いと感じる場合がある: テーブル装飾など、一部の独自ブロックの機能が他の人気テーマと比較して弱いと感じるユーザーもいます(ただし、アップデートで機能が追加・改善されている場合もあります)。
- 設定項目が多く慣れが必要な場合がある: 高機能ゆえに、設定項目が多く、WordPress初心者の一部には最初はやや複雑に感じる可能性があります。
- 表示速度に関する意見: 公式では高速設計とされていますが、個人の計測では「そこまで速くない」という印象を持つユーザーの声もあります(ただし、これはサイト構成や利用プラグインにも依存します)。
- その他
- 利用者数がまだ多くない: 新しめのテーマであるため、利用者が多いテーマと比較すると、不具合が起きた際などにネット上での情報(ググって解決できる情報)が少ない場合があります。
- 他テーマからの乗り換えに難点がある場合も: 既存テーマからの乗り換えやすさについては、乗り換え専用のプラグインがあるテーマに比べると手間がかかる場合があります。
公式テーマや無料テーマのデメリット

WordPressの公式テーマや無料テーマには、いくつかのデメリットがあります。主な点をまとめると以下のようになります。
無料テーマ(公式ディレクトリ含む)の主なデメリット
- 機能性やカスタマイズ性の制限
- 有料テーマに比べて、提供される機能やデザインオプションが限られていることが多く、理想とするウェブサイトを構築するために追加の作業やコーディング知識が必要になる場合があります。
- デザインのユニークさに欠ける:多くの人が利用するため、他のサイトとデザインが似通ってしまう可能性があります。
- サポート体制の不足
- 公式なサポートデスクがない:問題が発生した場合、テーマ開発者からの直接的なサポートは期待できません。公式フォーラムやコミュニティなどの情報に頼る必要があります。
- アップデートの頻度と保証
- アップデートが不定期または停止するリスク:開発者のモチベーションやリソースに依存するため、テーマの更新が途絶えがちになることがあります。
- セキュリティリスク:アップデートがされないテーマは、WordPress本体やプラグインの新しいバージョンとの互換性問題や、セキュリティの脆弱性が放置されるリスクがあります。
- 全体の完成度や細かい設定の自由度
- デザインの細かい部分(例:コメント欄、SNSボタンのオン・オフなど)を自由に設定できないなど、痒いところに手が届かないことがあります。
- 著作権表示や広告
- テーマによっては、フッターなどに開発者や提供サービスの著作権表示(クレジット)が消せない、または削除が有料となっている場合があります。
公式テーマ(無料で提供されているもの)に関する追加の留意点
公式テーマはWordPressの基準を満たしており、一定の品質やセキュリティは保たれていますが、無料テーマ全般のデメリットに加え、以下の点も考慮されることがあります。
- デザインがシンプルで汎用性が高い:多くの公式テーマは、ユーザーが自由にカスタマイズできることを前提に、あえてシンプルな設計になっています。そのため、そのままではデザイン面で物足りなさを感じる場合があります。
- 海外製が多く日本語情報が少ない:公式ディレクトリには海外製のテーマも多く、日本語に対応していない、または利用情報が少ない場合があります。
まとめ
特に企業サイトや収益化を目指すサイトなど、高い機能性、デザイン性、セキュリティ、手厚いサポートが必要な場合は、有料テーマの検討も視野に入れることが推奨されます。
一方、個人的なブログや小規模なサイトであれば、公式テーマや信頼できる無料テーマでも十分に運用可能です。ただし、その場合、カスタマイズやトラブル解決に必要な知識は自分で調達する必要があります。
WordPressの公式テーマ(無料)と有料テーマを比較すると、主に費用、機能・カスタマイズ性、サポート、デザインなどの点で違いがあります。
以下に主な比較ポイントをまとめます。
| あなたの状況 | 推奨されるテーマ |
| 予算をかけたくない、個人ブログ、シンプルなサイトで十分、自分でカスタマイズできる知識がある | 公式テーマ(無料) |
| ビジネスサイトや本格的なサイトを構築したい、デザインの独自性を出したい、豊富な機能やカスタマイズ性が欲しい、初心者でサポートが必要、時間と労力を節約したい | 有料テーマ |
最終的には、あなたのサイトの目的、予算、求める機能、そしてウェブサイト構築のスキルレベルに応じて、最適なテーマを選択することが重要です。有料テーマを選ぶ場合は、評判やサポート体制、アップデートの頻度をしっかり確認することをお勧めします。
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補足情報
- ザ・トール: SEOと収益化を最重視する設計で、アフィリエイターやブロガーに人気が高いテーマです。
- エマノン: 特にBtoBやサービス業など、Webからの顧客獲得(リードジェネレーション)を重視するビジネスサイト構築に適しています。
- ストークSE: モバイルでの見やすさに徹底的にこだわり、余計な装飾を排したデザインが特徴です。商品の魅力を際立たせたいサイトにも向いています。
- リキッドプレス: 豊富なラインナップの中から目的特化型のテーマを選べるのが大きなメリットです。例えば、ニュースサイトならLIQUID MAGAZINE、企業サイトならLIQUID CORPORATEなどがあります。




