WordPressの基本操作(ダッシュボードや外観のカスタマイズ)

WordPressは非常に多機能なプラットフォームですが、基本的な操作を覚えることで、ブログやウェブサイトを簡単に作成・管理することができます。

以下に、WordPressの基礎操作を項目別にまとめました。

WordPressの基礎操作

1. ダッシュボードの概要

WordPressにログインすると表示される管理画面を「ダッシュボード」と呼びます。ここからすべての操作を行います。

  • 概要: 最新のアクティビティ(公開された記事、コメントなど)、WordPressのニュース、サイトの統計情報などが表示されます。
  • 左メニュー: 投稿、メディア、固定ページ、コメント、外観、プラグイン、ユーザー、ツール、設定など、各機能へのリンクが並んでいます。

2. 投稿の作成と編集

ブログ記事を作成する際の基本的な操作です。

  • 新規投稿の追加:
    1. ダッシュボードの左メニューから「投稿」>「新規追加」をクリック。
    2. 「タイトルを追加」に記事のタイトルを入力。
    3. 本文エディタ(Gutenbergブロックエディタ)で本文を作成。
      • 段落、見出し、画像、リストなど、さまざまな「ブロック」を追加してコンテンツを作成します。
      • ブロックの追加は、+ボタンをクリックするか、Enterキーを押して新しい行で/を入力するとブロック選択が表示されます。
    4. 右側の設定サイドバーで以下の項目を設定:
      • ステータスと公開状態: 公開(すぐに公開、特定の日時に公開)、非公開、下書きなど。
      • パーマリンク: 記事のURLを設定。
      • カテゴリー: 記事を分類するためのカテゴリーを選択または新規作成。
      • タグ: 記事に関連するキーワードを設定。
      • アイキャッチ画像: 記事のサムネイルとして表示される画像を設定。
    5. 「下書きとして保存」で一時保存、「公開」で記事を公開。
  • 投稿の編集:
    1. ダッシュボードの左メニューから「投稿」>「すべての投稿」をクリック。
    2. 編集したい記事のタイトルにマウスオーバーし、「編集」をクリック。
    3. 上記「新規投稿の追加」と同様に編集し、「更新」をクリックして変更を保存。

3. 固定ページの作成と編集

会社概要、お問い合わせ、プライバシーポリシーなど、独立したコンテンツを作成する際に使用します。ブログ記事のように時系列で並ぶことはありません。

  • 新規固定ページの追加:
    1. ダッシュボードの左メニューから「固定ページ」>「新規追加」をクリック。
    2. 操作は「投稿」の作成とほぼ同じです。カテゴリーやタグはありません。
    3. 「下書きとして保存」または「公開」をクリック。
  • 固定ページの編集:
    1. ダッシュボードの左メニューから「固定ページ」>「すべての固定ページ」をクリック。
    2. 編集したい固定ページのタイトルにマウスオーバーし、「編集」をクリック。
    3. 編集後、「更新」をクリック。

4. メディアの管理

画像、動画、音声などのファイルをアップロード・管理します。

  • メディアの追加:
    1. ダッシュボードの左メニューから「メディア」>「新規追加」をクリック。
    2. ファイルをドラッグ&ドロップするか、「ファイルを選択」をクリックしてアップロード。
    3. 投稿や固定ページ編集中に、本文エディタ内から直接画像をアップロードすることも可能です。
  • メディアライブラリ:
    1. ダッシュボードの左メニューから「メディア」>「ライブラリ」をクリック。
    2. アップロードされたファイルの一覧が表示されます。
    3. 個々のファイルをクリックすると、ファイルの詳細(代替テキスト、キャプション、説明など)を編集できます。

5. コメントの管理

訪問者からのコメントを承認、編集、削除できます。

  • コメントの管理:
    1. ダッシュボードの左メニューから「コメント」をクリック。
    2. コメントの一覧が表示されます。
    3. 各コメントにマウスオーバーすると、「承認」「返信」「編集」「スパム」「ゴミ箱」などの操作が表示されます。

6. 外観のカスタマイズ(テーマ)

ウェブサイトのデザインやレイアウトを変更します。

  • テーマの変更:
    1. ダッシュボードの左メニューから「外観」>「テーマ」をクリック。
    2. 現在インストールされているテーマが表示されます。「新規追加」をクリックすると、WordPress公式ディレクトリからテーマを検索・インストールできます。
    3. 「有効化」をクリックすると、そのテーマがサイトに適用されます。
  • カスタマイズ:
    1. ダッシュボードの左メニューから「外観」>「カスタマイズ」をクリック。
    2. サイトの外観をリアルタイムでプレビューしながら、サイトタイトル、キャッチフレーズ、ヘッダー画像、背景画像、メニュー、ウィジェットなどを設定できます。設定項目はテーマによって異なります。
  • ウィジェット:
    1. ダッシュボードの左メニューから「外観」>「ウィジェット」をクリック。
    2. サイドバーやフッターなどの「ウィジェットエリア」に、検索ボックス、カテゴリー一覧、最近の投稿などの「ウィジェット」を配置できます。

7. プラグインの管理

WordPressの機能を拡張するツールです。SEO対策、セキュリティ強化、お問い合わせフォームの追加など、さまざまな機能を追加できます。

  • プラグインの追加:
    1. ダッシュボードの左メニューから「プラグイン」>「新規追加」をクリック。
    2. WordPress公式ディレクトリからプラグインを検索し、「今すぐインストール」>「有効化」をクリック。
  • プラグインの有効化・無効化・削除:
    1. ダッシュボードの左メニューから「プラグイン」>「インストール済みプラグイン」をクリック。
    2. 各プラグインの下に表示される「有効化」「停止」「削除」をクリックして管理します。

8. ユーザーの管理

サイトにアクセスできるユーザーを管理します。

  • 新規ユーザーの追加:
    1. ダッシュボードの左メニューから「ユーザー」>「新規追加」をクリック。
    2. ユーザー名、メールアドレス、パスワードなどを設定し、権限グループ(購読者、寄稿者、投稿者、編集者、管理者)を選択します。
  • プロフィールの編集:
    1. ダッシュボードの左メニューから「ユーザー」>「プロフィール」をクリック。
    2. 自分自身の表示名、メールアドレス、パスワードなどを変更できます。

9. 設定

WordPressサイト全体の基本的な設定を行います。

  • 一般: サイトのタイトル、キャッチフレーズ、WordPressアドレス、サイトアドレス、メールアドレス、時間帯、日付形式、時刻形式などを設定。
  • 投稿設定: 投稿のデフォルトカテゴリー、デフォルト投稿フォーマットなどを設定。
  • 表示設定: フロントページの表示(最新の投稿、固定ページ)、1ページに表示する最大投稿数、RSSフィードに表示する件数などを設定。
  • ディスカッション: コメントに関する設定(コメントの許可、モデレート、アバターなど)。
  • メディア: 画像のサイズ設定、ファイルのアップロード設定。
  • パーマリンク: 記事や固定ページのURL構造を設定。SEOにも影響します。通常は「投稿名」を選択するのが推奨されます。
  • プライバシー: プライバシーポリシーページの指定と作成。

まとめ

WordPressの基礎操作は、主に以下の流れで覚えると良いでしょう。

  1. ダッシュボードに慣れる: 左メニューの項目をざっと見て、どこに何があるかを把握する。
  2. 投稿の作成と編集をマスターする: ブログの核となる部分なので、ブロックエディタの使い方を覚える。
  3. 固定ページの作成方法を知る: サイトの基本的なページ作成に必要。
  4. メディアのアップロードと管理を覚える: 画像を効果的に使うために必須。
  5. 外観(テーマ)の変更とカスタマイズを試す: サイトのデザインを自分好みに変えてみる。
  6. プラグインの導入を試す: 必要な機能を追加し、WordPressの便利さを実感する。
  7. 各種設定を確認する: サイト全体の挙動を理解するために重要。

これらの基本的な操作を繰り返し行うことで、WordPressの扱いに慣れ、自分のウェブサイトを自由に構築できるようになります。もし特定の操作について詳しく知りたい点があれば、お気軽にご質問ください。

WordPressの基本

WordPressは、世界中で最も広く利用されているオープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)です。ウェブサイトやブログを簡単に作成・管理できるツールであり、プログラミングの専門知識がなくても、視覚的な操作でサイトを構築できます。

WordPressの基礎を理解するために、以下のポイントに分けて説明します。

1. WordPressとは何か?

WordPressは、ブログ、企業サイト、ECサイト、ポートフォリオなど、あらゆる種類のウェブサイトを作成できるソフトウェアです。主な特徴は以下の通りです。

  • オープンソース: 誰でも無料で利用、改変、配布が可能です。
  • CMS(コンテンツ管理システム): ウェブサイトのコンテンツ(テキスト、画像、動画など)の作成、編集、公開を効率的に行えます。
  • プラグインとテーマ: 豊富なプラグイン(機能拡張)とテーマ(デザインテンプレート)が用意されており、多様なカスタマイズが可能です。
  • SEOフレンドリー: 検索エンジン最適化(SEO)に強く、検索結果で上位表示されやすい構造になっています。
  • コミュニティ: 世界中に大規模なユーザーコミュニティがあり、困った時には情報を得やすいです。

2. WordPressでできること

WordPressを使うことで、具体的にどのようなウェブサイトが作成できるのでしょうか。

  • ブログ: 個人の日記、専門知識の共有、ニュース配信など、ブログ形式のサイトを簡単に構築できます。
  • 企業サイト: 会社概要、サービス紹介、お問い合わせフォームなど、企業の公式ウェブサイトとして利用できます。
  • ECサイト: WooCommerceなどのプラグインを利用することで、オンラインショップを構築し、商品を販売できます。
  • ポートフォリオサイト: 写真家、デザイナー、ライターなどが自分の作品や実績を紹介するサイトとして利用できます。
  • 会員制サイト: 特定のユーザーだけがアクセスできるコンテンツを提供するサイトを作成できます。
  • ランディングページ: 特定の目的(商品購入、資料請求など)のために作成される単一ページのサイトです。

3. WordPressの構成要素

WordPressサイトは、主に以下の要素で構成されています。

  • コアファイル: WordPressの基本的な機能を提供するプログラムファイルです。
  • データベース: 投稿、ページ、コメント、ユーザー情報、設定など、サイトのすべてのデータが保存されます。
  • テーマ: サイトの見た目やデザインを決定するテンプレートの集まりです。豊富な無料・有料テーマがあります。
  • プラグイン: WordPressの機能を拡張するための追加プログラムです。SEO対策、セキュリティ強化、お問い合わせフォームの設置など、様々な機能を追加できます。

4. WordPressサイトの立ち上げ方

WordPressサイトを始めるには、大きく分けて以下の手順が必要です。

  1. レンタルサーバーの契約: WordPressを動かすためのサーバー空間を借りる必要があります。国内では、ConoHa WING、XSERVER、ロリポップ!などが有名です。
  2. ドメインの取得: ウェブサイトのアドレスとなるドメイン(例: example.com)を取得します。レンタルサーバー会社を通じて取得できることが多いです。
  3. WordPressのインストール: 多くのレンタルサーバーでは、簡単な操作でWordPressを自動インストールできる機能が提供されています。手動でインストールすることも可能です。
  4. 初期設定: WordPressの管理画面(ダッシュボード)にログインし、サイトタイトル、キャッチフレーズ、タイムゾーンなどの基本設定を行います。
  5. テーマの選択と設定: サイトのデザインを決定するテーマを選び、カスタマイズします。
  6. プラグインの導入: 必要な機能を追加するために、プラグインをインストール・有効化します。セキュリティ、SEO、お問い合わせフォームなどの必須プラグインを導入しましょう。
  7. コンテンツの作成: 投稿やページを作成し、テキストや画像を挿入してコンテンツを充実させていきます。

5. WordPressの管理画面(ダッシュボード)

WordPressの管理画面は「ダッシュボード」と呼ばれ、サイトのすべての管理操作を行います。主なメニューは以下の通りです。

  • ダッシュボード: サイトの概要や更新情報などを表示します。
  • 投稿: ブログ記事を作成・管理します。カテゴリやタグもここで設定します。
  • メディア: 画像、動画、音声などのメディアファイルを管理します。
  • 固定ページ: 会社概要、お問い合わせ、プライバシーポリシーなど、更新頻度の低い固定的なページを作成・管理します。
  • コメント: 投稿へのコメントを管理します。
  • 外観: テーマの変更、カスタマイズ、ウィジェット、メニュー設定など、サイトの見た目に関する設定を行います。
  • プラグイン: プラグインの追加、削除、有効化、無効化などを行います。
  • ユーザー: サイトのユーザー(管理者、編集者、購読者など)を管理します。
  • ツール: データのインポート/エクスポート、サイトヘルスチェックなどを行います。
  • 設定: 一般設定、表示設定、ディスカッション設定、パーマリンク設定など、サイト全体の基本設定を行います。

6. WordPress学習のステップ

WordPressを始めるにあたり、以下のステップで学習を進めるのがおすすめです。

  1. レンタルサーバーとドメインの契約: まずは実際に手を動かす環境を準備します。
  2. WordPressのインストールと初期設定: レンタルサーバーの自動インストール機能を使って、まずは動くWordPressサイトを作ってみましょう。
  3. 管理画面の操作に慣れる: ダッシュボードの各メニューを触ってみて、どのような機能があるかを確認します。
  4. テーマの変更とカスタマイズ: 気に入ったテーマを適用し、サイトの見た目を変更してみます。
  5. 投稿とページの作成: 実際に記事を書いて、公開してみましょう。画像や動画の挿入も試します。
  6. プラグインの導入: 「お問い合わせフォーム」や「SEO対策」など、基本的なプラグインを導入して機能を体験します。
  7. セキュリティ対策の基本を学ぶ: WordPressは人気があるため、セキュリティ対策が重要です。基本的な対策方法を学びましょう。

まとめ

WordPressは、非常に多機能で柔軟なプラットフォームでありながら、初心者でも比較的簡単にウェブサイトを構築できる強力なツールです。まずは上記で説明した基本的な概念と操作を理解し、実際に手を動かしながら学ぶことで、WordPressのスキルを習得できるでしょう。

WordPressをカスタマイズする方法

WordPressをカスタマイズする主な方法と、それぞれの概要、難易度をまとめた表を作成しました。WordPressのカスタマイズは、目的や技術的なスキルレベルに応じて様々なアプローチがあります。

方法概要主な目的難易度
テーマの変更デザインの基本構造、レイアウトを一新します。無料・有料のものが多数あります。デザイン、全体的な機能の変更低〜中
テーマカスタマイザーWordPress標準機能で、テーマの色、フォント、ヘッダー画像などをコードを書かずに変更します。見た目の微調整、ロゴやウィジェットの設定
プラグインの導入既存のWordPressにない機能(お問い合わせフォーム、SEO対策、セキュリティ強化など)を追加します。機能の追加・拡張低〜中
CSSの追加テーマの見た目(色、サイズ、配置など)を細かく調整するために、カスタムCSSを追記します。デザインの微調整
子テーマの使用と編集親テーマを直接編集せず、子テーマを作成し、その中のファイル(functions.php やテンプレートファイルなど)を編集して機能を変更・追加します。機能やレイアウトの変更(テーマのアップデートに備える)中〜高
テーマファイルの直接編集親テーマのファイル(header.php, index.php など)を直接編集します。機能やレイアウトの根本的な変更
カスタムテーマ・プラグイン開発既存のものを使わず、ゼロから独自のテーマやプラグインをPHPなどを使い開発します。独自のデザインと機能の実装最も高

カスタマイズのヒント

  • 簡単な変更から始める場合は、「テーマカスタマイザー」や「プラグインの導入」が最も手軽です。
  • デザインを少し変えたい場合は、「CSSの追加」が強力です。
  • 本格的な機能追加やレイアウト変更を行う際は、テーマのアップデートで変更が消えないように「子テーマの使用と編集」を強くお勧めします。

WordPressテーマ カスタマイズのしやすさ 傾向比較

一般的にWeb上で言われている評判や特徴に基づいて、「コード知識が少ない人が、手軽にデザインを変更できる(=カスタマイズしやすい)」という視点での傾向をまとめています。

順位 (※傾向)テーマ名主な特徴とカスタマイズの傾向
1THE THOR(ザ・トール)専用カスタマイザー機能が非常に豊富で、コードを書かずに細部までデザインを変更できる。多機能ゆえに操作が複雑に感じる場合もあるが、カスタマイズの幅は広い。
2STORK SE(ストークSE)シンプルな構造で、初心者でも迷いにくい設計。ブログ運営に特化した機能が充実しており、特別な知識がなくても見栄えの良いデザインになりやすい。
3Emanon(エマノン)マーケティング・ビジネスサイト向け。専用ブロックやウィジェットが用意されており、必要な要素を簡単に配置できる。多機能なPro版などがある。
4LIQUID PRESS(リキッドプレス)標準機能は抑えつつも、カスタマイズの拡張性が高い。知識があれば自由に変更しやすいが、THE THORほど専用設定項目は多くない傾向。
5RE:DIVER(リダイバー)比較的新しいテーマで、Webサイト制作向けのモダンなデザインが特徴。専用機能でのカスタマイズと、コードカスタマイズのバランスが取れている。
6GOLD MEDIA(ゴールドメディア) / GOLD BLOG(ゴールドブログ)開発元が同じで、多機能性を売りにしていることが多い。多機能ゆえに初心者には難しいと感じる部分もあるが、専用のオプションは用意されている。

一括.jpは「BtoB(企業間取引)を中心に、様々なサービスの業者をまとめて比較検討・一括問い合わせできる無料のビジネスマッチングプラットフォーム」です。


ココナラは、個人の持つ知識・スキル・経験をオンラインで気軽に売り買いできる、日本最大級のスキルマーケットです。

一言でまとめると、「ビジネスからプライベートまで、様々な『お願いしたいこと』をプロや専門家に依頼したり、自分の得意なことをサービスとして提供したりできるプラットフォーム」と言えます。