WordPress有料テーマ「Snow Monkey」と「THE THOR」を比較
「Snow Monkey」と「THE THOR」
WordPressテーマの「Snow Monkey」と「THE THOR」は、それぞれ異なる特徴を持つ人気のテーマです。以下に一般的な比較ポイントをまとめますが、最終的にはご自身のサイトの目的や制作スキルに合わせて検討することをおすすめします。
Snow Monkey
特徴 | 詳細 |
料金体系 | サブスクリプション(年額制)。途中解約してもテーマ自体は使用可能ですが、アップデートやサポートは受けられなくなります。 |
エディター対応 | 最新のWordPressブロックエディター(Gutenberg)に完全対応しており、「Snow Monkey Block」「Snow Monkey Editor」といった専用のプラグインと連携し、ノーコードでの直感的なサイト制作がしやすい。 |
デザイン・用途 | シンプルで洗練されたデザイン。コーポレートサイト、企業のホームページ制作に特に向いているとされますが、ブログにも対応。カスタマイズの自由度も高い。 |
初心者向け | 初心者でも使いやすいように設計されていますが、機能が豊富なため、全ての機能を活かしきるには慣れが必要な場合があります。 |
サポート・コミュニティ | 日本語でのサポートフォーラムが充実しており、質問や過去ログ検索が可能。 |
複数サイト利用 | 1つの契約で複数のサイトに利用可能。 |
金額は変更になる可能性があるため、公式サイトでご確認ください。
料金
WordPressテーマ「Snow Monkey」の料金は、主に以下の2つのサブスクリプションプランがあります(いずれも年額課金、税込価格)。
- スタンダードプラン: 16,500円 / 1年
- プロプラン: 55,000円 / 1年
【スタンダードプランとプロプランの主な違い】
項目 | スタンダードプラン (16,500円/年) | プロプラン (55,000円/年) |
テーマのアップデート | あり | あり |
サポート | あり (フォーラム) | あり (フォーラム ※プライベート投稿可) |
有料アドオンの無料ダウンロード | なし (別途購入が必要) | あり (全て無料ダウンロード可能) |
※エックスサーバーなど一部のホスティングサービスをご利用の場合、スタンダードプランが割引価格で提供されている場合もあります。
※Snow Monkeyはサブスクリプション形式ですが、契約を解約しても解約時点でダウンロード済みのテーマ自体は利用できます(ただし、テーマのアップデートにはサブスク継続が必須です)。
利用数
WordPressテーマ Snow Monkey の正確な利用数(アクティブインストール数など)は、公開されていません。
しかし、以下の情報から利用に関する特徴が分かります。
- 利用回数の制限なし: Snow Monkey は 100% GPL(General Public License)で提供されており、利用回数に制限はありません。これは、一度購入または契約すれば、複数のサイトで利用できることを意味します。
- 非公開のデータ: 有料テーマであるため、一般的な無料の公式WordPressテーマのように「WordPress.org」でアクティブインストール数が公開されることはありません。
利用の状況を知る手がかりとしては、制作事例(ショーケース)やコミュニティの規模などを参考にすることができます。
THE THOR(ザ・トール)
特徴 | 詳細 |
料金体系 | 買い切り型。 |
エディター対応 | ブロックエディターには非対応(または非推奨)で、独自の装飾機能はクラシックエディター環境でのみ使えることが多いです。 |
デザイン・用途 | SEOに強く、収益化を目指すブログやアフィリエイトサイトに適した機能やデザインが豊富。ワンクリックで洗練されたデモサイトをインポート可能。 |
初心者向け | 機能が非常に多く多機能であるため、設定項目が複雑で初心者には慣れるまで時間がかかる場合があります。中・上級者向けとされることもあります。 |
SEO・表示速度 | 高度なSEO対策や高速表示技術がテーマに搭載されていると謳われています。 |
独自機能 | 広告のタグ管理機能など、収益化に便利な機能が標準装備。 |
金額は変更になる可能性があるため、公式サイトでご確認ください。
料金
WordPressテーマ「THE THOR(ザ・トール)」の料金は、16,280円(税込)が主な価格です。
これは「テーマ& サポートプラン」の料金で、一度購入すればサイト利用数無制限で利用できます。
ただし、時期や販売サイトによっては特別価格が適用されている場合もあります。
また、Webサイト制作事業者としてクライアントのサイトに利用する場合は、別途「特別ライセンス」が必要になることがあるのでご注意ください。
利用数
WordPressテーマ「THE THOR(ザ・トール)」の利用数(購入者数)について調べたところ、公式サイトの「よくある質問」のページに、
これまで約5万人の方にご購入いただきましたがインストールできなかったという報告事例は1件もございませんでした。
という記載があります(時期によって変動する可能性があります)。
また、THE THORは一度購入すれば作成可能なサイト数に上限はなく、複数サイトでの利用が可能なテーマです。このため、実際のサイト数としてはさらに多くなると考えられます。
まとめると
項目 | Snow Monkey | THE THOR |
エディター | ブロックエディター完全対応 | クラシックエディターが主(ブロックエディター非推奨) |
料金 | サブスクリプション(年額制) | 買い切り |
デザインの傾向 | シンプル、洗練、コーポレートサイト向け | 高機能、収益化・SEO特化、ブログ・アフィリエイト向け |
初心者への扱いやすさ | 直感的で比較的使いやすいが、多機能。サポート充実。 | 多機能・設定が多く、慣れるまで時間がかかることも。 |
どちらを選ぶか?
- Snow Monkey:最新のブロックエディターで直感的にサイトを制作したい方、企業サイトやブランドサイトを制作したい方、継続的なサポートやアップデートを重視する方。
- THE THOR:収益化(アフィリエイト・ブログ)に特化した多機能性やSEO性能を重視する方、クラシックエディターでの作業に慣れている方、一度買えば追加費用を気にせず使いたい方。
現在のWordPressの主流はブロックエディターなので、今後のことも考えるとSnow Monkeyの方が互換性や将来性が高いと言える点も考慮すると良いでしょう。
可能であれば、それぞれのテーマのデモサイトや提供されている情報で、ご自身の作りたいサイトのイメージに合っているか確認することをおすすめします。
企業サイトに適しているのは
企業サイトとしてWordPressテーマ「Snow Monkey」と「THE THOR」を比較する場合、一般的には「Snow Monkey」の方が適している可能性が高いです。
それぞれのテーマの特徴と、企業サイトでの利用におけるメリット・デメリットをまとめます。
1. Snow Monkeyの特徴と企業サイトでの評価
項目 | 特徴 | 企業サイトでの評価 |
コンセプト | 「カスタマイズ性の高さ」と「柔軟性」に重点を置いており、Webサイト制作のプロにもよく使われる。 | 企業の独自性を反映した柔軟なデザインが可能。技術的な知識が少なくても直感的な操作が可能で、運用しやすい。 |
デザイン | シンプルでモダンなデザインがベース。ブロックエディタ(Gutenberg)に特化し、デザインを細部まで作り込める。 | ブランドイメージに合わせた独自のデザインを実現しやすい。余計な装飾が少なく、信頼感のあるサイトを作りやすい。 |
機能 | 必要最低限の機能に絞り込み、プラグインで機能を拡張する思想。 | 動作が高速になりやすい。多機能すぎず、必要な機能だけを選んで使えるため、サイトの管理がしやすい。 |
サポート | 充実したサポートフォーラムがあり、開発者やユーザー同士で質問・解決が可能。 | 企業サイトの長期的な運用において、疑問点や問題解決の安心感がある。 |
費用 | サブスクリプション(年間契約)形式。継続的なアップデートとサポートが受けられる。 | 常に最新のWeb技術とセキュリティに対応でき、企業サイトの安定運用に適している。 |
結論: Snow Monkeyは、企業のブランディングを反映した独自のデザインを重視し、長期的な安定運用と柔軟なカスタマイズを求める企業サイトに特におすすめです。
2. THE THORの特徴と企業サイトでの評価
項目 | 特徴 | 企業サイトでの評価 |
コンセプト | 「収益化」と「SEO対策」を強く意識した多機能なテーマ。主にアフィリエイトサイトや個人ブログで人気が高い。 | 集客や収益化を最優先する場合に適するが、企業サイトに必要なシンプルな信頼性という点ではSnow Monkeyに劣る場合がある。 |
デザイン | 多彩なデザインテンプレートと装飾機能が豊富。 | 機能性は高いが、企業サイトとしては装飾が過剰になり、シンプルさや信頼性に欠ける印象を与える可能性がある。 |
機能 | SEOや高速表示のための多機能が標準搭載。 | 高機能なのはメリットだが、企業サイトでは使わない機能が多く、サイトが複雑になり、管理の負担となる可能性がある。 |
サポート | フォーラム等でのサポートがある。 | Snow Monkeyと比較して、カスタマイズの自由度が高すぎるため、独自の問題解決が難しい場合がある。 |
費用 | 買い切り型。 | 初期費用のみで済むのはメリットだが、長期的なアップデートやサポートの体制はサブスクリプション型のSnow Monkeyに一歩譲る。 |
結論: THE THORは、情報量が多く、広告収入などを目的としたWebサイトに向いています。シンプルな企業ブランドの表現や信頼性を重視する企業サイトには、ややオーバースペックでデザインが過剰になる可能性があります。
企業サイトとしての最終的な推奨
推奨テーマ | 企業サイトに適している理由 |
Snow Monkey | ブランドに合わせた柔軟なカスタマイズ性 シンプルで信頼感のあるデザイン 長期的な運用を見据えた安定したアップデートとサポート ブロックエディタによる直感的な編集で、担当者変更があっても運用しやすい |
THE THOR | 企業の信頼性よりもSEOや収益化に特化している 多機能すぎて、シンプルさを求める企業サイトには機能過剰になる可能性がある |
企業サイトで最も重要な要素は、「企業の信頼性」と「ブランドの表現」です。この点において、自由なカスタマイズとシンプルでモダンなデザインがしやすいSnow Monkeyに軍配が上がります。
ただし、 最終的にはどちらのテーマの操作性やデザインが担当者にとって使いやすいかが重要です。可能であれば、それぞれのテーマのデモサイトや試用版などで操作感を比較することをおすすめします。