WordPressのクイックドラフトの使い方
WordPressのクイックドラフトは、ブログ記事のアイデアを素早くメモし、下書きとして保存するための機能です。複雑な設定や装飾は後回しにして、思いついたタイトルと内容をサッと書き留めるのに役立ちます。
クイックドラフトの利用方法
1. ダッシュボードにアクセスする
WordPressの管理画面にログインすると表示されるダッシュボードに、クイックドラフトのウィジェットがあります。もし見つからない場合は、画面右上の「表示オプション」から「クイックドラフト」にチェックを入れてください。
2. タイトルと内容を入力する
クイックドラフトのフォームにタイトルとコンテンツ(本文)を入力します。シンプルにテキストを入力するだけで、HTMLタグなどの装飾は使用できません。これは、あくまでアイデアを素早く書き留めるための機能だからです。
3. 下書きとして保存する
入力を終えたら、「下書き保存」ボタンをクリックします。これで、入力した内容がブログ記事の下書きとして保存されます。
保存した下書きの確認と編集
保存された下書きは、クイックドラフトウィジェットの下にある「最近の下書き」リストに表示されます。
- リストからの編集: リストにあるタイトルのリンクをクリックすると、通常の投稿編集画面(ブロックエディター)に移動し、本格的な記事作成を始めることができます。
- 投稿一覧からの編集: 左側のメニューから「投稿」→「投稿一覧」を選択し、下書きフィルターを適用すると、保存したすべての下書きを確認・編集できます。
クイックドラフトは、移動中や外出先でアイデアがひらめいた時に、スマートフォンなどから素早くメモを取るのに特に便利です。
クイックドラフトの注意点
WordPressのクイックドラフトは、アイデアをメモしたり、記事のタイトルと簡単な概要を素早く保存したりするのに便利な機能ですが、本格的な記事作成には向きません。
主な注意点
クイックドラフトを使う際の主な注意点は以下の通りです。
データの消失リスク
クイックドラフトは、ブラウザがクラッシュしたり、インターネット接続が不安定になったりすると、入力した内容が消えてしまうリスクがあります。こまめな自動保存機能がないため、長文を書くのには適していません。
機能の制限
クイックドラフトは非常にシンプルなインターフェースです。そのため、以下のことはできません。
- 画像の追加
- 書式の変更(太字、斜体など)
- カテゴリーやタグの設定
- アイキャッチ画像の設定
編集の効率
クイックドラフトで下書きを保存しても、その後に記事を完成させるためには、「投稿」画面に移動して詳細な編集を行う必要があります。この二段階の作業は、最初から「投稿」画面で作業するのと比べて、かえって手間になることがあります。
推奨される使い方
クイックドラフトは、記事のアイデアを忘れないうちにサッとメモするのに最適です。
- ひらめいた記事タイトルや簡単な概要を記録する
- 出先で思いついたキーワードをメモする
このように、あくまで「下書きの最初のステップ」として活用するのが効果的です。本格的な執筆は、投稿画面や、Googleドキュメント、テキストエディタなどの外部ツールで行い、完成してからWordPressに貼り付ける方法もおすすめです。
WordPressはカスタマイズしやすい

一般的に、WordPressはカスタマイズがしやすいと言える要素が多いです。
カスタマイズしやすい点
- テーマの豊富さ:
- デザインや機能があらかじめ組み込まれた「テーマ」が非常に多く、テーマを選ぶだけでサイトの見た目や基本的な機能を簡単に変更できます。
- カスタマイズ性に優れていることを売りにしているテーマ(例:SWELL, AFFINGER, Snow Monkeyなど)も多く、これらのテーマを使えばコードを触らずに設定画面から多くの調整が可能です。
- 最近はフルサイト編集(FSE)に対応したテーマもあり、より直感的にサイト全体を編集できます。
- プラグインによる機能追加:
- Webサイトに必要な様々な機能(問い合わせフォーム、セキュリティ対策、SEO対策、表示速度の改善など)を、プログラムの知識なしにプラグインを導入するだけで追加できます。
- CSSなどの知識があればさらに自由度が高い:
- HTMLやCSS、PHPといったウェブ制作の知識があれば、テーマファイルを直接編集したり、子テーマを作成したりすることで、さらに細部にわたる自由なカスタマイズが可能です。
注意点
- テーマ選びが重要:
- デザインを大きく変えたい場合や、特定の機能を追加したい場合、選んだテーマのカスタマイズの自由度が低いと、実現が難しかったり、余計な手間がかかったりすることがあります。
- 初心者の方は、直感的な操作や豊富な設定オプションがある「カスタマイズしやすい」と評判のテーマを選ぶと良いでしょう。
- 複雑な機能の実装には知識が必要:
- 非常に高度で特殊な機能や、テーマの標準設定にない大きな構造変更を行うには、やはりPHPなどのプログラミング知識が必要になります。
- この場合、専門の制作会社に依頼したり、自分でコードを編集するために学習したりする必要があります。
結論として、多くのカスタマイズは知識がなくても比較的簡単に行えますが、どこまで深く、細かくこだわるかによって難易度は変わってきます。
有料WordPressテーマはカスタマイズに有利
有料のWordPressテーマは一般的にカスタマイズに有利だと言えます。
主な理由としては、以下のような点があります。
- 豊富な機能と設定オプション:
- 有料テーマには、デザインやレイアウトを細かく調整するための専用機能や設定項目が豊富に用意されていることが多いです。
- プラグインをあまり使わなくても、枠線、吹き出し、装飾文字などの実用的な機能が使えるようになっていることが多く、初心者でも簡単にカスタマイズできます。
- デザインの自由度の高さ:
- 最初からプロが作成した洗練されたデザインテンプレートが用意されており、それをベースに色やレイアウトを比較的自由に調整できるテーマが多いです。
- 多くのテーマがブロックエディタ(Gutenberg)に完全対応し、より直感的にカスタマイズできるようになっています。
- サポートとマニュアルの充実:
- カスタマイズ方法やトラブルシューティングに関する詳細なマニュアルが整備されていたり、購入者向けのサポート(メールやフォーラムなど)が付いていることが多いため、困ったときに解決しやすいです。
- 技術的な優位性:
- SEO対策や高速表示など、サイト運営に重要な技術的要素が考慮されて設計されていることが多く、その上でカスタマイズも容易にできるように作られています。
無料テーマでも素晴らしいものはありますが、カスタマイズの自由度を上げようとすると、自分でCSSやHTMLなどの専門知識が必要になるケースや、利用できる機能に限界を感じることが少なくありません。
時間を節約し、効率的かつ高品質なサイトを構築したい場合は、初期投資として有料テーマを導入することが、結果的に大きなメリットとなることが多いです。
| テーマ名 | 主な特徴・強み | 適したサイト |
| ザ・トール (THE THOR) | 国内最高クラスのSEO最適化と高速表示 プロ仕様の美しいデザインを簡単に実現(着せ替え機能あり) アフィリエイトに役立つランキング作成機能やCTAが充実<記事装飾機能が豊富で、読みやすいコンテンツ作成を支援 | アフィリエイトブログ、本格的なメディアサイト、集客を重視するビジネスサイト |
| エマノン (Emanon) | Web集客・ビジネス利用に特化した機能が豊富 CTA(行動喚起)、LP(ランディングページ)、メルマガ専用ページなどを簡単に作成 企業サイト、オウンドメディアに適したデザイン WooCommerce対応でネットショップにも利用可能(Premium) | コーポレートサイト、企業ブログ、オウンドメディア、リード獲得を目的としたビジネスサイト |
| ストークSE (STORK SE) | 「誰が使っても美しいデザイン」を追求したモバイルファースト設計 シングルカラム(1カラム)レイアウトに特化し、コンテンツへの集中度が高い ブロックエディタに最適化され、直感的な操作が可能 シンプルかつ洗練されたデザインで、汎用性が高い | 商品・サービスのブランディングサイト、ミニマルな企業サイト、シンプルで美しいブログ |
| リキッドプレス (LIQUID PRESS) | 用途別に豊富なテーマ(マガジン、コーポレートなど)が用意されている 高いSEO対策と構造化データ対応 多言語対応機能(LIQUID CORPORATEなど) カスタマイザーでの直感的な編集が可能 | メディアサイト(ブログ)、多言語対応が必要な企業サイト、目的に合わせたテーマを選びたいサイト |
補足情報
- ザ・トール: SEOと収益化を最重視する設計で、アフィリエイターやブロガーに人気が高いテーマです。
- エマノン: 特にBtoBやサービス業など、Webからの顧客獲得(リードジェネレーション)を重視するビジネスサイト構築に適しています。
- ストークSE: モバイルでの見やすさに徹底的にこだわり、余計な装飾を排したデザインが特徴です。商品の魅力を際立たせたいサイトにも向いています。
- リキッドプレス: 豊富なラインナップの中から目的特化型のテーマを選べるのが大きなメリットです。例えば、ニュースサイトならLIQUID MAGAZINE、企業サイトならLIQUID CORPORATEなどがあります。





