WordPressプラグインのエラーが発生した時の対処方法

プラグインのエラーは更新中に発生することが多く、画面が真っ白になったりログインできなくなったりします。適切に対処すれば回復させることができます。プラグインが利用できなくなるだけではなく、WordPressにログインできなくなったりWEBサイトが表示されなくなったりすることもあります。

プラグインのエラー対処法

1. エラーメッセージの確認と情報収集

まず、どのようなエラーメッセージが表示されているかを確認することが重要です。エラーメッセージには、問題の原因を特定するためのヒントが含まれていることが多いです。

  • ホワイトスクリーン・オブ・デス(WSoD):真っ白な画面が表示される場合、PHPのエラーが原因の可能性があります。
  • 特定のプラグイン名が表示されるエラー:エラーメッセージにプラグイン名が含まれていれば、そのプラグインが原因である可能性が高いです。

エラーメッセージをコピーしてGoogleで検索してみると、同じ問題に直面した他のユーザーの解決策が見つかることがあります。

2. 最近の変更の特定

エラーが発生する直前に、どのような変更を加えたかを思い出してください。

  • 新しいプラグインのインストールや有効化:これが原因である可能性が高いです。
  • 既存のプラグインの更新:更新後にエラーが発生した場合は、そのプラグインのバージョンが他のプラグインやWordPress本体と競合している可能性があります。
  • WordPress本体やテーマの更新:これらが原因でプラグインと互換性がなくなった可能性もあります。

3. 問題のプラグインの特定と無効化

エラーの原因となっているプラグインを特定し、無効化することが最も一般的な解決策です。

管理画面にアクセスできる場合

  1. WordPressの管理画面にログインします。
  2. 「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」に移動します。
  3. 問題のプラグインを見つけ、「停止」をクリックして無効化します。
  4. サイトが正常に表示されるか確認します。

管理画面にアクセスできない場合(ホワイトスクリーンなど)

この場合、FTPクライアントまたはレンタルサーバーのファイルマネージャーを使用して、プラグインを直接無効化する必要があります。

  1. FTPクライアント(FileZillaなど)またはレンタルサーバーのファイルマネージャーを使用して、WordPressがインストールされているサーバーに接続します。
  2. wp-contentディレクトリに移動します。
  3. pluginsディレクトリの名前を一時的にplugins_oldなどに変更します。これにより、すべてのプラグインが自動的に無効化されます。
  4. サイトが正常に表示されるか確認します。
  5. サイトが正常に表示されたら、plugins_oldの名前をpluginsに戻します。
  6. 次に、pluginsディレクトリ内の個々のプラグインフォルダの名前を一つずつ変更(例:plugin-nameplugin-name_old)しながら、その都度サイトを確認します。エラーが再発したプラグインが原因です。
  7. 問題のプラグインを特定したら、そのプラグインフォルダを削除するか、名前を元に戻さずに置いておきます。

4. プラグインの競合の確認

複数のプラグインが原因で競合が発生している場合もあります。問題のプラグインを特定したら、以下の手順を試してみてください。

  1. すべてのプラグインを無効化します(管理画面にアクセスできない場合は上記の手順で)。
  2. サイトが正常に表示されるか確認します。
  3. その後、一つずつプラグインを有効化し、その都度サイトが正常に動作するか確認します。
  4. エラーが発生した時点で、最後に有効化したプラグインが競合の原因である可能性が高いです。

5. その他の対処法

  • WordPressのデバッグモードを有効にする: wp-config.phpファイルに以下の行を追加すると、より詳細なエラーメッセージが表示されるようになります。
define( 'WP_DEBUG', true );
define( 'WP_DEBUG_LOG', true );
define( 'WP_DEBUG_DISPLAY', false );
@ini_set( 'display_errors', 0 );
  • これにより、エラーログがwp-contentディレクトリ内のdebug.logファイルに記録されます。デバッグモードは問題解決後には無効にしてください。
  • PHPのバージョンを確認する: 使用しているプラグインが、サーバーのPHPバージョンに対応していない場合があります。レンタルサーバーのコントロールパネルからPHPバージョンを変更できるか確認し、プラグインの推奨バージョンに合わせることを検討してください。
  • プラグインの開発者に問い合わせる: 上記のどの方法でも解決しない場合は、プラグインの開発者やサポートフォーラムに問い合わせてみましょう。エラーメッセージや試した手順を詳しく伝えることで、的確なアドバイスが得られる可能性があります。
  • 代替プラグインの検討: どうしても解決しない場合や、そのプラグインが更新されていないなど問題がある場合は、同じ機能を持つ代替プラグインを探すことも一つの手です。

これらのステップを踏むことで、ほとんどのプラグインエラーは解決できるはずです。ご自身の状況に合わせて、一つずつ試してみてください。もしよろしければ、どのようなエラーメッセージが表示されているか、あるいはどのような状況でエラーが発生したか教えていただけますか?より具体的なアドバイスができるかもしれません。

WordPressのディレクトリとフォルダ構成

WordPressをインストールすると、インストールディレクトリ内に「wp-admin」「wp-content」「wp-includes」 の3つのフォルダを中心に、各種ファイル類が設置されます。

★フォルダ

  • 【wp-admin】
    WordPressの管理画面用のファイル類が格納されているフォルダ。基本的にWordPressバージョンアップで置き換わるファイル類が可右脳されています。
  • 【wp-includes】
    WordPressのシステム全般に関するファイル類が格納されているフォルダ。基本的にWordPressバージョンアップで置き換わるファイル類が格納されています。
  • 【wp-content】
    WordPressのテーマやプラグイン、画像データなどが入ったフォルダ。基本的にWordPress本体バージョンアップで置き換わらないファイル類があるので、ワードプレスをカスタマイズする際には、主にこのフォルダの中のファイル類に対して作業していきます。

★ファイル

  • wp-config.php
    WordPressの設定ファイル。データベースとの通信に必要な情報なども記述されており、とても重要なファイル
  • .htaccess
    アクセスを制御するとても重要なファイル。WordPressが自動生成するが、追記などして動作制御をすることが可能
  • wp-login.php
    WordPressのログイン画面に関するファイル
  • wp-load.php
    ワードプレスの動作に必要なプログラム類を読み込むファイル
  • index.php
    サイトにアクセスがあった時に最初に読み込まれるファイル

WordPress運用のポイント

WordPressは非常に人気のあるコンテンツ管理システム(CMS)で、ブログやウェブサイトの作成・運営に広く利用されています。そんなWordPressの運用にあたっては考慮すべきポイントがいくつかあります。

テーマの選定とカスタマイズ】適切なテーマを選び、必要に応じてカスタマイズすることで、サイトのデザインやユーザビリティを向上させることができます。

【プラグインの管理】必要な機能を追加するためにプラグインを使用しますが、不要なプラグインは削除し、定期的に更新することが推奨されます。これにより、セキュリティリスクを軽減できます。

※有料WordPressテーマはカスタマイズが容易で、豊富な機能が装備されているのでおすすめといえるでしょう。


【定期的なバックアップ】データの損失を防ぐために、定期的にバックアップを取ることが重要です。プラグインを利用することやレンタルサーバーのバックアップを活用しましょう。

セキュリティ対策】WordPressは人気があるため、攻撃の対象になりやすいです。セキュリティプラグインの導入や、定期的なパスワード変更、SSL証明書の導入などが推奨されます。

パフォーマンスの最適化】サイトの表示速度を向上させるために、キャッシュプラグインの利用や画像の最適化を行うことが重要です。


【SEO対策】検索エンジン最適化(SEO)を意識したコンテンツ作成や、SEOプラグインの活用が重要です。これにより、検索結果での表示順位を向上させることができます。

ユーザーエンゲージメント】コメント機能やSNSとの連携を活用し、訪問者とのコミュニケーションを促進することも大切です。

※SEO対策やSNSとの連携は専門知識も要求されます、外部サービスの利用を検討されてはいかがでしょう。