xili-tidy-tagsはタグをグループ分けできるプラグイン

xili-tidy-tagsとは

「xili-tidy-tags」は、WordPressのタグをより整理し、使いやすくするためのツールです。主な機能は以下の通りです。

  • タグのグループ化: 煩雑になりがちなタグを意味のあるグループにまとめることができます。例えば、「プログラミング」という親タグの下に「PHP」「JavaScript」「Python」といった子タグをまとめる、といった使い方ができます。これにより、サイト訪問者が目的の情報を見つけやすくなります。
  • 多言語サイトでのタグ管理: 「xili-language」プラグインと連携することで、多言語サイトにおいて言語ごとにタグをグループ化し、表示を制御できます。例えば、英語のページでは英語のタグだけを表示するといったことが可能です。
  • タグクラウドの整理: グループ化されたタグをもとに、整理されたタグクラウド(タグを文字の大きさで表示する機能)を作成できます。特定のタググループのみを表示したり、表示順や文字の大きさを調整したりすることが可能です。
  • ウィジェットとショートコード: ウィジェットとしてサイドバーなどにタグクラウドを簡単に表示できるほか、ショートコードを使って記事や固定ページ内の任意の場所にタググループを表示することもできます。これにより、柔軟なレイアウトが可能です。
  • データベース構造への影響が少ない: WordPressの既存のタクソノミー機能を利用しているため、WordPressのデータベース構造に大きな変更を加えることなく動作します。

「xili-tidy-tags」は、特にタグの数が増えてきたサイトや、タグを使ってコンテンツを体系的に整理したい場合に非常に役立つプラグインと言えるでしょう。

xili-tidy-tagsの使い方

「xili-tidy-tags」は、WordPressのタグをグループ化して表示するための便利なツールです。タグが増えてくると管理が大変になりますが、このプラグインを使うことで、タグを整理し、ユーザーの利便性を向上させることができます。

主な機能

  • タグのグループ化: 関連するタグをまとめてグループとして管理できます。
  • ウィジェット表示: グループ化されたタグをウィジェットとしてサイドバーなどに表示できます。
  • ショートコード表示: ショートコードを使って、記事内やカスタムHTMLブロックにタググループを表示できます。
  • タグクラウドのカスタマイズ: タグの表示順序、フォントサイズなどを調整できます。

xili-tidy-tagsの基本的な使い方

  1. インストールと有効化:
    • WordPressの管理画面にログインします。
    • 「プラグイン」>「新規追加」をクリックします。
    • 検索ボックスに「xili-tidy-tags」と入力し、検索結果からプラグインを見つけます。
    • 「今すぐインストール」をクリックし、インストールが完了したら「有効化」をクリックします。
    • 有効化されると、WordPressの管理画面のメニューに「xili-tidy-tags」の設定項目が追加されます。
  2. タググループの作成:
    • 「xili-tidy-tags」>「Tidy タグ settings」に移動します。
    • 「Name」に任意のグループ名(例:「エリア系ハッシュタグ」)を入力します。
    • 「tags group slug」に英語でグループスラッグ(例:「area_tags」)を入力します。これはURLなどに使われる識別子です。
    • 必要であれば「Description」に説明を入力します。
    • 「Add」ボタンをクリックすると、Group of タグの一覧に追加されます。
  3. 既存のタグをグループに割り当てる:
    • 「xili-tidy-tags」>「Tidy タグ assign」に移動します。
    • 既存のタグが一覧で表示されます。
    • グループに入れたいタグの横にあるチェックボックスをオンにし、右側に表示される作成済みのタググループを選択して紐付けます。複数選択も可能です。
  4. タググループの表示方法:
    • ウィジェット機能を使う場合:
      • 「外観」>「ウィジェット」に移動します。
      • 利用できるウィジェットの中に「Tidy Tags」ウィジェットがあるので、表示したいサイドバーやフッターエリアにドラッグ&ドロップします。
      • ウィジェットの設定で、表示したいタググループを選択します。必要に応じてタイトルや表示オプションを設定します。
    • ショートコードを使う場合:
      • 記事や固定ページ、カスタムHTMLブロックなどにショートコードを挿入して表示します。
      • 基本的なショートコードの形式は以下の通りです。 [xili-tidy-tags params="tagsgroup=【グループスラッグ】"] 例:[xili-tidy-tags params="tagsgroup=area_tags"]
      • ショートコードには様々なパラメータを追加して表示をカスタマイズできます。
        • tagsgroup: 表示したいタググループのスラッグ (必須)
        • largest: タグクラウド表示の際の最大フォントサイズ (例: largest=10)
        • smallest: タグクラウド表示の際の最小フォントサイズ (例: smallest=10)
        • glue: タグ間の区切り文字 (例: glue=" | ")
        • orderby: タグの並び順(例: orderby=count で投稿数順)
        • order: 並び順の昇順/降順(例: order=DESC で降順)
        • show_count: 記事数を表示するかどうか(例: show_count=true
        ショートコードの例: <p class="tagcloud">[xili-tidy-tags params="tagsgroup=area_tags&orderby=count&order=DESC&show_count=true&largest=10&smallest=10" glue=" "]</p> この例では、「area_tags」グループのタグを、投稿数の多い順に降順で、記事数も表示し、フォントサイズを10pxで固定して、スペース区切りで表示します。

注意点

  • プラグインのバージョンによって設定画面や利用できる機能が異なる場合があります。最新の情報はWordPress.orgのプラグインページや公式ドキュメントで確認してください。
  • テーマによっては、ショートコードで表示した際にCSSで見た目を調整する必要がある場合があります。
  • 古いバージョンのxili-tidy-tagsにはセキュリティ上の脆弱性が報告されている場合があります。常に最新版にアップデートし、Wordfenceなどのセキュリティプラグインで監視することをお勧めします。

この情報がxili-tidy-tagsの利用に役立つことを願っています。

xili-tidy-tagsの注意点

「xili-tidy-tags」は、WordPressのタグをグループ化して表示できる便利なプラグインですが、いくつか注意点があります。

1. セキュリティ脆弱性

特に注意すべき点として、過去に複数のセキュリティ脆弱性が報告されています。 * クロスサイトスクリプティング (XSS) 脆弱性 (CVE-2025-47680, CVE-2024-9357 など): これは、攻撃者が悪意のあるスクリプトをウェブサイトに埋め込み、訪問者のブラウザで実行させることで、セッションハイジャックや個人情報の窃取などを行う可能性があります。バージョン1.12.06以前に影響があるとされています。

  • クロスサイトリクエストフォージェリ (CSRF) 脆弱性 (CVE-2022-47448 など): 攻撃者がユーザーをだまして、意図しないアクションを実行させる可能性があります。バージョン1.12.03以前に影響があるとされています。

対策として、以下の点が非常に重要です。

  • 常に最新バージョンを使用する: プラグインの作者が脆弱性を修正した場合、最新バージョンにアップデートすることでリスクを軽減できます。
  • 公式の更新情報を確認する: プラグインの公式ページやセキュリティ情報サイト(Patchstack, NVDなど)で、新たな脆弱性や修正プログラムに関する情報を定期的に確認しましょう。
  • セキュリティプラグインの導入: WordPressサイト全体を保護するために、Sucuri SecurityやWordfenceなどのセキュリティプラグインを導入し、定期的なスキャンやファイアウォール保護を行うことを推奨します。
  • 開発が停止している可能性: 最新のセキュリティ情報を見ても、プラグイン自体の開発が活発でない場合、新しい脆弱性への対応が遅れる可能性があります。長期間更新されていないプラグインは利用を避けるか、代替プラグインを検討する方が安全です。

2. 他のプラグインとの競合

WordPressプラグイン全般に言えることですが、xili-tidy-tagsも他のプラグインと競合する可能性があります。特に、タグやタクソノミーを扱う他のプラグイン(SEOプラグインやキャッシュプラグインなど)との相性に注意が必要です。問題が発生した場合は、一時的に他のプラグインを無効化して検証し、原因を特定する必要があります。

3. 設定とカスタマイズ

xili-tidy-tagsは、タグのグループ化や表示方法を細かく設定できますが、初めて利用する際には設定が少し複雑に感じるかもしれません。

  • グループの作成とタグの紐付け: タグをグループに割り当てる作業が必要です。
  • 表示方法のカスタマイズ: ウィジェットやショートコードを使ってタグクラウドを表示させる場合、パラメータの設定が必要になります。テーマによっては、表示が意図したとおりにならない場合もあります。

4. PHPバージョンへの対応

古いプラグインの場合、新しいPHPバージョンに対応していない可能性があります。WordPressの推奨PHPバージョンを使用している場合、プラグインが正常に動作しない可能性も考慮する必要があります。WP Hiveなどのツールで、PHPバージョンへの対応状況を確認できます。

まとめ

xili-tidy-tagsはタグを整理する上で便利な機能を提供しますが、特にセキュリティ面で注意が必要です。利用を検討する場合は、上記の注意点を踏まえ、セキュリティリスクを最小限に抑えるための対策を講じることが重要です。もし脆弱性が未修正のままであれば、代替のプラグインを探すことも視野に入れるべきです。

プラグインのリスクを回避する

WordPressプラグインの利用には、ウェブサイトの機能拡張というメリットがある一方で、いくつかのセキュリティ安定性に関するリスクが伴います。

主なリスク

1. セキュリティの脆弱性

プラグインにセキュリティ上の欠陥(脆弱性)が含まれていると、それを悪用したサイバー攻撃の標的になる可能性があります。

  • 不正アクセス・サイトの改ざん:脆弱性を突かれて管理画面に不正アクセスされたり、ウェブサイトの内容が改ざんされたりします。
  • 情報漏洩:ユーザーの個人情報や機密データが盗み出されるリスクがあります。
  • マルウェア感染:悪意のあるコードやマルウェアを仕込まれ、サイト訪問者に被害が及んだり、サイトがDDoS攻撃などの犯罪の踏み台に利用されたりする可能性があります。
  • 未更新のプラグイン:開発が停止されたり、長期間更新されていないプラグインは、既知の脆弱性が修正されないまま放置され、特に危険性が高まります。

2. ウェブサイトの安定性・パフォーマンスへの影響

  • 動作の競合(コンフリクト):複数のプラグイン同士、またはWordPress本体やテーマとの相性が悪く、機能不全やレイアウトの崩れ、エラーが発生することがあります。
  • 表示速度の低下:特に多くのプラグインを導入しすぎると、ウェブサイトの読み込みに必要なリソースが増加し、表示速度が遅くなることがあります。

3. メンテナンスの手間とコスト

  • 更新の必要性:セキュリティを維持し、WordPress本体のアップデートに対応するため、プラグインも定期的に最新版へ更新する必要があります。この更新作業や、更新後に問題が発生しないかの確認(動作確認)に手間がかかります。
  • 互換性の問題:WordPress本体のメジャーアップデートや、他のプラグインの更新により、特定のプラグインが動作しなくなる互換性の問題が生じることがあります。

リスクを最小限に抑える対策

これらのリスクを避けるためには、以下の点に注意することが重要です。

  • 信頼できるソースからのみ導入するWordPress公式プラグインディレクトリなど、信頼できる提供元からのみプラグインをダウンロードし、導入前に評価やレビュー、最終更新日、インストール数などを確認しましょう。
  • 定期的な更新:WordPress本体、テーマ、そしてすべてのプラグインを常に最新の状態に保ちましょう。
  • 不要なプラグインの削除:使用していないプラグインは無効化するだけでなく、サーバーから削除しましょう。
  • 導入数を絞る:本当に必要な機能に絞り込み、プラグインの導入数は最小限に抑えましょう。

有料テーマはプラグインのリスク回避につながることがある

WordPressの有料テーマを使うことで、ある程度はプラグインのリスク回避につながることがありますが、完全にリスクを避けられるわけではありません。以下のポイントで詳しく解説します。

有料テーマで回避できるリスク

1. 基本機能がテーマに含まれている

有料テーマには、以下のような機能が最初から組み込まれていることが多いです:

  • SEO対策
  • デザインのカスタマイズ(色・フォント・レイアウト)
  • SNS連携
  • パンくずリスト
  • 目次表示
  • 広告管理
  • カスタムウィジェット

このため、追加のプラグインを入れずに済む=プラグインによるバグやセキュリティリスクを減らせます。

それでもプラグインが必要なケース

高度な機能はプラグインが必要

  • ECサイト機能(WooCommerce)
  • 多言語化(Polylang、WPML)
  • 会員制サイト(MemberPressなど)
  • バックアップやセキュリティ(UpdraftPlus、Wordfence)
  • 高速化(キャッシュ系プラグイン)

有料テーマでも、これらの機能まではカバーしきれません。つまり、信頼できるプラグイン選びは必須です。

⚠️ 注意点

リスク有料テーマでの軽減可否コメント
プラグイン間の競合内蔵機能で代用できれば回避可
セキュリティの脆弱性プラグイン削減で多少減るが、ゼロではない
アップデートによる不具合有料テーマは保守されていることが多いが、プラグインとの相性次第
サポートの欠如有料テーマはサポート付きが多く、安心感あり

結論:リスクは減らせるがゼロにはできない

  • 有料テーマで必要最低限の機能が揃えば、プラグインを減らせるのでリスク軽減につながります。
  • ただし、どうしても必要なプラグインは信頼性・更新頻度・レビューをしっかり確認して使うことが重要です。

補足アドバイス

  • テーマとプラグインの相性問題もあるため、有名なテーマ(例:SWELL、JIN:R、THE THORなど)+評判の良いプラグインの組み合わせが安心です。
  • 子テーマを使うことで、カスタマイズ時のトラブルも回避しやすくなります。

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